モルドヴィア地方の教会群の見どころ

 

モルドヴィア地方の教会群は、ルーマニア北部のスチャバ県に点在する8つのルーマニア正教会を指します。一般的な教会と違って建物の外壁部分にフレスコ画が描かれているのが特徴です(^^)

 

 

「モルドヴィア地方の教会群」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の街はスチャバ。14~16世紀にモルダヴィア公国の首都だった場所で、ザムカ丘に代表される丘陵地帯と、スチャヴァ川谷の湿原地帯に分かれています。人口は約10万人。

 

最寄りの空港はスチャバ国際空港(SCV)。国内外合わせて5都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

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通貨はレイ(通貨コード:RON、記号:L)で補助通貨はバニ(bani)。1レイ=100バニです。本日のレートはこちら。

 

 

 

空港から市内への移動

 
photo by:Catalin Cocirla

 

スチャバ空港は市内中心部から北西に約6km離れています。道路がグルっと迂回する形になっているので、走行距離だと10kmほどになります。市内への移動方法はタクシーしかなくて、料金は25~30レイです。

 

 

モルドヴィア地方の教会群

 

1487年~1583年にかけて建てられたもので、モルドヴァ公国の歴代の領主たちが、オスマン帝国との戦いに勝利するたびに記念として建造しました。1993年に7つの教会が世界遺産に登録され、2010年に1つ追加されました。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。

 

全ての教会はスチャバから車で1時間以内の場所にあります。観光はツアーかレンタカーになりまして、入場時間は基本的に9時半~18時半です。入場料や写真撮影料の有無は教会ごとに決まっていて、入場料がある場合も10レイくらいです。

 

 

アルボーレ修道院(アルボレ教会)

 
photo by:Cezar Suceveanu

 

正しくは「前駆授洗イオアン斬首教会」という名前で「洗礼者ヨハネの斬首教会」という意味です。1502年に地元の貴族であるルカ・アルボレによって建てられました。壁画は1541年に描かれたものです。外壁の保存状態は良い方ではありませんが、内部は保存状態の良いイコン画で埋め尽くされています(^^)

 

「モルドヴィア地方の教会群」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

フモール修道院(生神女就寝教会)

 

 

1530年に建てられた教会で、外壁には「コンスタンティノープルの陥落」や「最後の審判」など様々なフレスコ画が描かれています(,,゚Д゚)

 

モルドヴィア地方の教会群の見どころ

 

隣には1641年に建てられた「ヴァシル・ルプの塔(Vasile Lupu)」があり、一応登ることが出来ますが高さが無いので、それほど景観は変わりません(^^;)

 

モルドヴィア地方の教会群の見どころ

 

 

モルドヴィツァ修道院(受胎告知教会)

 

 

1532年に建てられた教会で、こちらは非常に壁画の保存状態が良いことで知られています。画面をグルっと回して周囲を見てみてください。

 

 

こちらも「コンスタンティノープルの陥落」と「最後の審判」、そして「ジェシーの樹」などが描かれています。

 

モルドヴィア地方の教会群の見どころ

 

 

パトラウツィ修道院(聖十字架教会)

 
photo by:Cezar Suceveanu

 

1487年に建てられた教会で、内部のフレスコ画の保存状態が良いです(^^)

 

 

 

プロボタ修道院(聖ニコラス教会)

 

 

1530年に建てられた教会で、外壁のフレスコ画の保存状態は良くないものの、内部には青を貴重にしたイコン画がしっかりと残っています。

 

 

 

聖ジョージ教会(スチャバ)

 
photo by:Cezar Suceveanu

 

1522年に建てられたスチャバ市内にある教会で、左側の外壁に描かれた「最後の審判」のフレスコ画がインパクト大です。

 

モルドヴィア地方の教会群の見どころ
photo by:Dinu Arateanu

 

アップにしてみると、無数の天使らしき人がやってきているのが分かります。すごい世界観です(^^;)

 

モルドヴィア地方の教会群の見どころ
photo by:Dinu Arateanu

 

 

ヴォロネツ修道院(聖ジョージ教会)

 

 

1488年に建てられた教会で、8つの教会の中で最も保存状態の良い壁画を見ることができます。

 

 

壁画の基調となっている青は「ヴォロネツ・ブルー」と呼ばれるほど評価が高く、ルーマニアで最も有名な教会と言われています。

 

モルドヴィア地方の教会群の見どころ

 

内部のフレスコ画もひときわ素晴らしい状態で残っています(,,゚Д゚)

 

モルドヴィア地方の教会群の見どころ

 

 

スチェヴィツァ修道院(復活教会)

 
photo by:Alex Moise

 

1581年に建てられた教会で、ビザンツ様式とゴシック様式が取り入れられています。2010年に追加で登録された教会がこちらで、わざわざ追加で登録されるだけあって素晴らしい壁画が残っています。

 

 

フレスコ画は1601年に描かれたもので、旧約聖書と新約聖書の聖書のエピソードが壁の内外を埋め尽くしています。

 

 

以上になります。あまり一般的な旅行先ではありませんが、とても素晴らしいので、ぜひ行ってみてください(^^)

 

日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「モルドヴィア地方の教会群」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

世界の外観が特徴的な教会

■ハットルグリムス教会(アイスランド)

アイスランドの首都レイキャビクにあるロケットのような形の教会です。詳細は下記からご覧ください。

「レイキャビク②オーロラ」徹底ガイド

■サンタキアラ教会(イタリア)

ナポリにある教会で、マジョルカ焼の美しいタイルで装飾されています。詳細は下記からご覧ください。

「ナポリ③周辺部の見どころ」徹底ガイド

■カルパティア地方の木造教会群(ウクライナ・ポーランド)

photo by:Elke Wetzig (Elya)

16の木造教会が世界遺産に登録されています。どれもこれも、おとぎ話に出てくる建物のようです。詳細は下記からご覧ください。

「カルパティア地方の木造教会群」徹底ガイド

■ラリベラの岩窟教会群(エチオピア)

巨大な岩をくり抜いて造られた教会群で、地面に突如現れる十字の教会があまりにも有名です。詳細は下記からご覧ください。

「ラリベラ」徹底ガイド

■サントリーニ島の教会(ギリシャ)

サントリーニ島には、有名な「青い屋根の教会」をはじめとしてフォトジェニックな教会が多数建てられています。詳細は下記からご覧ください。

「サントリーニ島②観光の見どころ」徹底ガイド

■サグラダファミリア(スペイン)

言わずとしれた「未完の大聖堂」で、アントニオ・ガウディが生涯をかけて建設に取り組みました。詳細は下記からご覧ください。

「ガウディの建築群②サグラダファミリア」徹底ガイド

■グルントヴィークス教会(デンマーク)

1940年に完成した教会で「表現様式」という珍しい様式で建てられています。詳細は下記からご覧ください。

「コペンハーゲン③新しい見どころ」徹底ガイド

■ラ・アルタグラシア聖堂(ドミニカ共和国)

モダン建築の独特なデザインと、ステンドグラスに彩られた幻想的な内部が有名です。詳細は下記からご覧ください。

「ラ・アルタグラシア聖堂」徹底ガイド

■トロムスダーレン教会(ノルウェー)

トロムソは北欧北部の「ラップランド」と呼ばれるエリアにあり、シャチをスノーケリングで見られるスゴイ場所です。その街のランドマークの教会で「北極大聖堂」とも呼ばれています。詳細は下記からご覧ください。

「トロムソのシャチ・スノーケリング」徹底ガイド

■ヘルシンキの教会(フィンランド)

ヘルシンキは知る人ぞ知るアーティスティックな都市で、教会や礼拝堂も面白いデザインのものが多くあります。詳細は下記からご覧ください。

「ヘルシンキ③観光の見どころ」徹底ガイド

■ブラジリア大聖堂(ブラジル)

ブラジリアの象徴ともいえる建築物で、内部も教会とは思えない近未来なデザインになっています。詳細は下記からご覧ください。

「ブラジリア②観光の見どころ」徹底ガイド

■リオデジャネイロ大聖堂(ブラジル)

1976年に造られたモダン建築の教会で、リオデジャネイロのランドマークの1つです。詳細は下記からご覧ください。

「リオ・デ・ジャネイロ②セントロの見どころ」徹底ガイド

■タンディン教会(ベトナム)

見事なピンクの教会で、ホーチミンでは「サイゴン大聖堂」に次いで2番目の大きさです。詳細は下記からご覧ください。

「タンディン教会」徹底ガイド

■ポルトの教会(ポルトガル)

ポルトは「アズレージョ」と呼ばれるブルータイルが名産で、教会や駅などが唯一無二の外観になっています。詳細は下記からご覧ください。

「ポルト③6つの教会」徹底ガイド

■キジ島の木造教会(ロシア)

キジ島は木造の巨大建築物であるプレオブラジェンスカヤ教会などが有名で、それらの教会は世界遺産に登録されています。詳細は下記からご覧ください。

「キジ島②観光の見どころ」徹底ガイド

■モスクワの教会(ロシア)

ロシアのシンボルとも言える「聖ワシリイ大聖堂」をはじめとして、魅力的な教会が複数建てられています。詳細は下記からご覧ください。

「モスクワ④市内中心部の見どころ」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的な教会や修道院がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい教会・修道院総特集②」をご覧ください。当サイトで取り上げている教会や修道院の中から、特にすごい155ヶ所をテーマ別にご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ドーハ(約11時間半)

・ドーハ-ブカレスト(約5時間)

ベストシーズン 春と秋
外務省 海外安全情報 ルーマニア
ガイドブック ルーマニアのガイドブック
ビザ 180日間の期間内で90日以内の観光はビザ不要
パスポート残存期間 出国時3ヶ月以上
時差 夏:-6時間/冬:-7時間
チップ ポーターやベッドメイキング:1~10レイ
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるルーマニア語 ①おはよう。

Buna dimineata.(ブナ・ディミネアーツァ)

 

②こんにちは。
Buna ziua.(ブナ・ズィア)

 

③こんばんは。
Buna seara.(ブナ・セアラ)

 

④ありがとう。
Multumesc.(ムルツメスク)

 

⑤さようなら。
La revedere.(ラレベデレ)

 

⑥はい・いいえ。
Da・Nu.(ダ・ヌー)

電圧とプラグ 230V

コンセントタイプ

通貨 レイ(通貨コード:RON、記号:L)で補助通貨はバニ(bani)。1レイ=100バニ。

 

日本大使館 HP

ルーマニアの絶景一覧

ルーマニアの絶景

 

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