【2026年版】中東旅行の基本情報と絶景一覧(目次)
☆中東の基本情報・徹底解説
1・中東ってどんな場所?
2・自然環境と気候
3・各国の危険度
4・各国のイスラム教の厳格さと教派
5・治安以外の注意点
6・代表的な観光都市15選
7・代表的な祭り10選
8・代表的な動物スポット10選
9・代表的な食べ物10選
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当サイトの記事は2026年に全て最新情報に更新しました。もし大きな変更点をご存じでしたら、ぜひコメント欄から教えてください。また、グーグルマップを多用しているため通信環境の良い状態でご覧くださいm(_ _)m
中東の基本情報・徹底解説
中東はアラビア半島を中心とするエリアで、当サイトでは「イラン」「トルコ」は含め、アゼルバイジャンなど「コーカサス地方」は含めておりません。すると国の数は15カ国で、総面積は約770万㎢、総人口は約4億7,000万人となります。そして、中東の大前提として、サウジアラビア・クウェート・バーレーン・カタール・アラブ首長国連邦(ドバイやアブダビが含まれる)・オマーンの6カ国は「湾岸諸国」と呼ばれます。
基本的には「オイルマネーで発展したアラビア半島東部の国々」が「湾岸諸国」というイメージですね。オマーンはドバイ的な高層ビル群はありませんが、実は1人当たりGDPや生活水準は高く、インフラや治安も非常に良いです。観光や物流への転換を進めているため石油依存度が比較的低く、高層ビルを乱立させずに伝統的な街並みを残す政策を取っているので、他の5カ国とは異なるイメージがありますが湾岸諸国に含むのが一般的です。
そんな中東は、古くからヨーロッパ・アフリカ・アジアを結ぶ交通・交易の要衝として栄え、人類史に極めて大きな影響を与えた「ユダヤ教・キリスト教・イスラム教」という三大宗教が誕生した場所でもあります。「現代社会の血液」とも言える石油・天然ガスについて世界有数の埋蔵量を誇る地域であり、現在でも政治・宗教・民族・エネルギー問題の世界的な中心地となっています(^^)
■サーマッラーの大モスクの頂上(イラク)
歴史的には、四大文明の一つである「メソポタミア文明」をはじめ、アッシリア帝国・アケメネス朝ペルシャなど、人類最古級の文明や王国が栄えました。その後、旧約聖書に登場するアブラハムを祖として「ユダヤ教」が誕生し、その流れから「キリスト教」が生まれ、さらに7世紀にはアラビア半島で預言者ムハンマドが「イスラム教」を創始します。
現在では、世界人口の半数以上が三宗教のいずれかを信仰しており、中東はまさに「世界の宗教史の中心地」と言えます。エルサレムにはユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地が集まっており、それぞれ理由は下記になります。詳細は「エルサレム②歴史と宗教」をご覧ください。
■ユダヤ教
BC21世紀頃、最初の預言者アブラハムが神と契約した場所がエルサレム。BC10世紀頃には、イスラエル王国のソロモン王が神殿(現在の「神殿の丘」)を築いたが、西暦70年にローマ軍によってほとんど破壊されてしまう。このとき唯一残ったのが「西側の壁」で、その後、西暦134年にユダヤ人は神殿への出入りを禁止されたため、ユダヤ人達は「西側の壁」に祈りを捧げるようになった。これが有名な「嘆きの壁」で、現在もユダヤ教の聖地となっている。
■キリスト教
イエスが最期のときを過ごしたのがエルサレム。イエスは、まず裁判で磔刑を言い渡され、十字架を背負って「ゴルゴダの丘」まで歩いたが、その道は「悲しみの道(ヴィア・ドロローサ)」と呼ばれ現在も残っている。そして「ゴルゴダの丘」で磔刑に処されて亡くなり、そこから少しだけ離れた場所に埋葬されたが、その3日後に復活したとされている。この2つの場所を覆うように建てられたのが現在の「聖墳墓教会」であり、「埋葬されて復活した場所」に現在「イエスの墓」が安置されている。
イエスはその後40日間弟子たちの前に姿を現し、その後昇天したとされているが、昇天した場所がエルサレム東側の「オリーブ山」付近とされている。さらに「聖母マリア」や「マグダラのマリア」にちなんだ場所もあり、広範囲に聖地が点在している。
■イスラム教
イスラム教における最大の聖地は、ムハンマドが誕生した「メッカ」。第2の聖地は、ムハンマドの霊廟が残る「メディナ」で、共に現在のサウジアラビアにある。そして第3の聖地がエルサレムで、西暦621年に、ムハンマドが天馬に乗って神のもとへ昇天し、啓示を受けたとされる場所。ムハンマドが昇天したとされる岩は、現在も「岩のドーム」の中で見ることができる。
イスラム勢力は、その後638年に「神殿の丘」一帯を征服。691年頃に、天馬が昇天した場所に「岩のドーム」を建立。ただ「岩のドーム」は「聖なる場所と、それを保護する建物」であって「モスク(礼拝所)」ではないため、8世紀初頭になって、目の前に「アル=アクサー・モスク」を建立。イスラム教では、この「神殿の丘」一帯を「ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)」と呼び、これを第3の聖地としている。
途方もないスケールですよね。イエスの受難から復活にあたる期間は、キリスト教において「聖週間」と呼ばれており、その時期になると今も世界中から信者が集まって、「悲しみの道」を順に巡って「聖墳墓教会」へ向かいます(,,゚Д゚)
その後は、その立地からローマ帝国・ビザンツ帝国・イスラム帝国・十字軍・モンゴル帝国など、数え切れないほどの国家や大勢力がこの地域を巡って争ってきました。
16世紀以降は約400年に渡ってオスマン帝国が中東の大部分を支配しますが、第一次世界大戦で崩壊。イギリス・フランス・国際連盟による委任統治が始まり、現在の国境線や国家の多くが形作られました。つまり、中東自体は人類最長レベルとなる数千年の歴史を持っているものの、現在の国家は、どれも100年前後の歴史しか無いことになります。
そして、第二次世界大戦後にユダヤ人の念願だった「ユダヤ人国家・イスラエル」が建国されましたが、アラブ側がこれを認めず、すぐに中東戦争に突入。そして1967年の第3次中東戦争において、イスラエルがヨルダンから東エルサレムを占領。これによってイスラエルが東西両方のエルサレムを実効支配する状態になりました。
しかし、ここでイスラエル政府は「もしユダヤ人が『神殿の丘』をイスラム教から奪い取ったら、さらに大規模な宗教戦争に発展してしまう」と現実的な判断をして、イスラム教の宗教財産を管理する「ワクフ」による「宗教的管理」を維持することにしました。これにより、現在も「神殿の丘」は「ユダヤ教国家・イスラエル」にありながら「イスラム教が管理」しています…複雑すぎますね(^ω^;)
■「神殿の丘」の「嘆きの壁」(イスラエル)
ただ、元々ユダヤ教では「古代の『神殿の丘』には『至聖所(Holy of Holies)』という超絶神聖なエリアがあったはずだが、その正確な場所が分からない。そして、そこに入るには儀式で身を清めないといけないが、現在の自分たちには、古代に必要とされた『完全な清めの儀式』を行えないので、うかつに今の『神殿の丘』に入ってしまうと、清めていない身体のまま『至聖所』に入ってしまうかもしれないから、入らないほうがいい!」という考えがありました。それらも相まって「神殿の丘」をイスラム教に譲ったと言われています。
■アル=アクサー・モスク(イスラエル)
戦後の中東は、他にも「アラブ・イスラエル戦争」「パレスチナ問題」「イラン革命」「イラン・イラク戦争」「湾岸戦争」「アフガニスタン紛争」「イラク戦争」「シリア内戦」「イスラム国(IS)の台頭」など、世界史を揺るがす出来事が次々と発生しました(ノД`)
その背景には宗教・民族・領土問題だけでなく、世界最大級の石油・天然ガス資源を巡る欧米やロシアなど大国の介入も深く関わっています。そのため、一部の湾岸諸国は世界有数の超富裕国へ発展する一方、内戦や政情不安が続く国も多く、現在でも世界で最も情勢が変化しやすい地域の一つとなっています。
■シーラーズのピンクモスク(イラン)
そして、イランとトルコは、また特異な存在です。特にイランは「中東」と「中央アジア」を結ぶ「単独の超大国」であり、独自の「ペルシャ圏」を形成しています。現在はアメリカとの関係性が繊細な状況で、うかつに旅行はできませんが、そもそもは、イスファハーン、シーラーズ、マスレ、サルアガセイエッド、カンドヴァンなど魅力的な場所が多々あって、バックパッカーにも大人気の旅行先でした。
トルコはさらに壮大で、ヨーロッパ・中東・ペルシャ圏・中央アジア・旧ソ連圏の架け橋として、世界でも唯一無二の存在感を放っています。
中東観光のハイライトは、世界最大級のモスクやスーク(市場)などの「イスラム文化」、ペトラ遺跡やエルサレム旧市街などの「歴史遺産」、ドバイやドーハなどの「未来都市」、カッパドキアやワディ・ラムなどの「絶景」、死海や紅海での「アクティビティ」など多岐にわたります。
このページでは「中東を初めて周遊する人が全体像をつかめるようにする」ことをコンセプトに下記の項目でまとめます。クリックで各項目に飛びますε=ε=ヽ(*・ω・)ノ
そして「各国の基本情報と絶景一覧」のページでは、ビザやトラベルカレンダー、SIMカードや配車アプリ、言語から喫煙事情まで、さらに詳細な29項目(共通・2026年版)を徹底解説しています。ぜひ、このページを読んで南米の不安や疑問を解消し、最高の旅を実現してくださいm(_ _)m
中東は砂漠に覆われている印象がありますが、実際には高原・山脈・海・島々など多様な自然環境が広がっています。
まず、基本となるアラビア半島は大部分が「乾燥地帯」に属しており、サウジアラビア南部には世界最大級の砂砂漠「ルブアルハリ(空白地帯)」が広がっています。しかし、周囲を海や広大な湖に囲まれているのに、なぜこんなことになるのでしょうか?

第一の理由は緯度帯です。アラビア半島の西には広大なサハラ砂漠がありますが、この北緯20~30度は「亜熱帯高圧帯」と呼ばれ、赤道付近で暖められ上昇した空気が、上空を流れた後に下降するエリアなんです。下降する空気は雲を作らないため雨が降らないので、このエリアは言わば「地球規模の巨大乾燥機」の下に位置していることになります(^^;)
北を見ると、トルコ東部からイラン北部にかけては標高5,000m級の山々が連なっており、ここでほぼ全ての水分が地上に落ちるため、南には乾いた風が吹き込みます。南はと言うと、一見平地のように見えますが、実は沿岸部には山岳地帯が延びています。イエメン南西部は2000~3000m級、オマーンは1000~2000m級で、やはりここでも水分が失われ、乾いた風が北に流れていきます。
つまりアラビア半島には北から南から、そして上空からすらも乾いた風が吹き込むため乾燥が避けがたく、しかも半島自体が広大なので、一度乾燥してしまうと大気に水分が補給されず、どんどん砂漠化が進んでしまうんですね。
しかし、東のインドや東南アジアは、モンスーンの影響で広く緑に覆われています。なぜアラビア半島は、イエメンやオマーンの沿岸部すらそうならないのでしょうか?

実はアラビア半島の南の海には「寒流」が流れています。そのため暖流上空のような大量の水蒸気は発生せず雨雲が出来ません。ただ、寒流によって空気が冷やされた海面付近に、モンスーンが湿った空気を運んでくることで、一帯では霧が発生し、季節によっては霧雨が長期間続きます。なので、オマーン南部の沿岸部は広く緑に覆われており、美しい滝や石灰華段を見ることができます(*゚∀゚)
そして、中東は海に恵まれています。西には地中海と紅海、北には黒海とカスピ海、東から南にかけてはペルシャ湾・アラビア海・アデン湾が広がり、それぞれ異なる景観や生態系を育んでいます。また、ヨルダンとイスラエルの国境にある「死海」は、世界で最も標高の低い陸地として知られ、高い塩分濃度によって人が簡単に浮かぶ「浮遊湖」です(,,゚Д゚)
そして、紅海は世界屈指に透明度が高い海で、条件が良ければ60mを超えることもあり、世界有数のダイビングスポットとなっています。アラビア半島とシナイ半島の間には「アカバ湾」があり、エジプトのシャルム・イッシェーフなどがダイビングリゾートとして有名ですが、ヨルダン南端のアカバでは、海中に戦車や戦闘機が沈められ、世界でもここだけの景観が広がっていますΣ(゚∀゚ノ)ノ
さらに、イエメン沖には世界自然遺産の「ソコトラ島」が浮かんでいます。アフリカ大陸からもアラビア半島からも長く隔絶されてきたため、「竜血樹」をはじめとする固有種が数多く生息し「インド洋のガラパゴス」とも呼ばれています。その独特な景観は地球上とは思えないほど幻想的で、中東を代表する大自然の一つとなっています。
ベストシーズンは基本的に春と秋で、夏は湾岸諸国を中心に気温が45~50度近くになることもあります。冬は、砂漠地帯は冷え込みが厳しくなり、トルコ東部やイラン北部の山岳地帯では積雪による通行止めも発生します。
そして、これらの自然環境に加え、イスラム圏特有の旅の難しさや、中東特有の不安定な情勢があります。後者は自分でどうこうできるものではないため、せめて時期は入念に確認してベストシーズンに行くのがオススメです(^^)
中東は「=危険」というイメージ持っている人が多いと思いますが、国やエリアによってかなり異なり、同時に「危険性の質」の把握が重要です。そもそも、海外旅行における「危険性」は大きく3つに分かれます。
①民間での凶悪犯罪発生率が高い
主に貧困が原因で、街中での強盗や殺人などの発生率が高い、薬物中毒者やホームレスが多い、などのケースがある。中南米・東アフリカ・南アフリカ共和国の大都市などが典型的で、単独での街歩きや、白タク・乗り合いバスでの移動などに危険が伴う。
②国内情勢が不安定
独裁政権や軍事政権で不当な拘束や金品没収などの恐れがある、政府と反政府勢力による内戦が行われている、国内が完全に2つの勢力で分裂している、などのケースがある。この場合、経済が悪化・麻痺していることが珍しくなく、民間の治安も悪化している可能性が高いため、国全体が非常に危険な状態となっている。
北朝鮮・アフガニスタン・マリなどのサハラ周辺国・エリトリア・ソマリアなどが典型的で、最も渡航のハードルが高いパターンであり、そもそも渡航の是非を検討する必要がある。仮に渡航するにしても自由旅行は困難で、信頼できる旅行会社のツアー参加が基本となる。
③国際情勢が不安定
他国と戦争中、国境紛争が常態化、国内に実質的な独立国(国連未承認)が存在する、などのケースがある。この場合「戦争していない時期」や「紛争が行われていないエリア」は問題なく旅行できることが多い。
中東は②③が多いんですが、②は世界中どこでも「そもそも渡航出来ない国」なため除外して考えていいです。すると、中東は「③が多くて①は少ない」のが特徴となります。つまり、普通の人々は非常に優しくて、時期やエリアを間違えなければ旅行は安心して楽しむことができます。昔から「日本と同じで、財布を落としたら近くのお店に届けられていた。中身も抜かれてなかった。」という声も聞かれるほどで、中東の人々に対し「危険・野蛮」というイメージを持つ必要はありません(^^)
ただ、現実的に「国内外の情勢に問題がある国」は多いので、適切な把握は必要不可欠です。当サイトでは「中米・南米・オセアニア・アジア・ヨーロッパ・中東・アフリカ」という7つのエリアについては、それぞれの解説ページで下記の5段階に分類しています。北米は2カ国しかないため「危険な都市・エリア10選」としています。より詳細な各国の治安については、ページ下部の「国から絶景を探す」から「各国の基本情報と絶景一覧」のページに飛び、「犯罪や病気」の項目をご覧くださいm(_ _)m
☠️☠️☠️☠️☠️-超危険-
最新の治安情報の確認、渡航の是非の判断、万全な準備、慎重な行動が求められる国。個人の自由旅行ではなく、現地申込みでもいいのでツアー参加が基本。
イエメン:内戦が長期化し、世界最悪レベルの人道危機が続いている/イラク:一部地域で武装勢力が活動し、テロのリスクも残っている/シリア:内戦終結後も各地で武装勢力や政情不安が続いている
☠️☠️☠️☠️-危険-
最新の治安情報の確認、万全な準備、慎重な行動が求められる国。個人の自由旅行は可能だが、極めて慎重に行動する必要がある。
イスラエル:治安が急変する可能性が常にあり、テロやロケット攻撃などが行われる懸念がある/イラン:一般犯罪は比較的少ないが、現在は周辺国との軍事的緊張や政情不安が続いている/パレスチナ:イスラエルとの武力衝突が続き、情勢が急変する恐れが常にある
☠️☠️☠️-十分注意-
最新の治安情報の確認、慎重な行動が求められる国。個人の自由旅行は可能だが、エリアや時間帯による治安の差が大きい。
レバノン:南部を中心にイスラエルとの軍事的緊張が続いている。政治・経済情勢も不安定。
☠️☠️-注意-
都市部や観光地でのスリや引ったくりなどの軽犯罪が中心となる。個人の自由旅行は可能だが、エリアや時間帯による治安の差はある。
オマーン/クウェート/サウジアラビア/トルコ/バーレーン/ヨルダン
☠️-基本的には安全-
海外での基本的な注意は必要だが、比較的旅行しやすい国。
アラブ首長国連邦/カタール
※あくまで「国全体の目安」であり、上記のとおり「エリアや時間帯」によって危険度は大きく変わります。最新の治安情報は外務省の海外安全ホームページなどで確認してください。それについても「各国の基本情報と絶景一覧」のページに全てリンクを記載しています。
中東はイスラム教が深く根付いている地域です。そのため、モスクでの肌の露出や振る舞い、女性の服装、飲酒の制限、1日5回の礼拝、ラマダン期間中の短縮営業や生活リズムの変化、週末が「土日」ではなく「金のみ」や「金土」の国もある、などに注意が必要です。
ただ「イスラムの教義をどれほど厳格に守るのか」は国によって大きく異なります。それは、長い歴史の中で、各国の教派・文化・政治体制に違いが出たためであり、その把握が中東旅行の成否を握るカギになります( ー̀дー́ )و
厳格
【イエメン】
約6割がスンニ派、約3割がシーア派。法律だけでなく、部族社会と保守的な生活習慣の影響も非常に大きい。
【イラン】
約9割がシーア派、約1割がスンニ派。国家制度そのものがシーア派イスラム体制で、特に服装・男女関係・宗教活動への公的介入が強い。
【サウジアラビア】
約9割がスンニ派、約1割がシーア派。近年は社会開放が進んだものの、飲酒禁止など宗教上の規制は依然として強い。
中程度
【イラク】
約6割がシーア派、約3割がスンニ派。宗教色は強いものの、地域差が非常に大きく、クルド自治区などでは比較的自由な雰囲気もある。
【オマーン】
約7割がイバード派という珍しい国。イスラム教を重視する一方、他宗派にも比較的寛容で、中東では独特の穏健路線を取っている。
【カタール】
約7割がスンニ派。イスラム法を重視するが、外国人労働者や観光客が多く、都市部では一定の自由も認められている。
【クウェート】
約7割がスンニ派、約3割がシーア派。湾岸諸国の中では比較的開放的だが、公共の場ではイスラム的なマナーが求められる。
【シリア】
約7割がスンニ派だが、地域や支配勢力により宗教色や生活環境が大きく異なり、アラウィー派やキリスト教徒も存在する。
【バーレーン】
約6割がシーア派、約4割がスンニ派だが、王家と政府中枢はスンニ派。湾岸諸国の中では比較的開放的だが、宗教・政治問題には敏感。
【パレスチナ】
約98%がスンニ派。特にガザ地区では保守的な社会が形成されている。
【ヨルダン】
約97%がスンニ派。穏健なイスラム国家として知られるが、服装やラマダン中の配慮など、基本的な宗教マナーは必要。
比較的緩やか
【アラブ首長国連邦】
約8割がスンニ派、約2割がシーア派。外国人居住者が非常に多いため、特にドバイやアブダビは宗教的にも比較的寛容。
【イスラエル】
ユダヤ教:約74%、イスラム教:約18%、キリスト教:約2%、ドルーズ教:約2%、その他や無宗教:約4%。イスラム教徒は主にスンニ派で、そもそも国家宗教でないため、イスラム的な規範を旅行者が求められることは少ない。
【トルコ】
約7割がスンニ派で、約2割がアレヴィー派。世俗主義の伝統が強く、飲酒や服装なども比較的自由。
【レバノン】
約3割がシーア派、約3割がスンニ派、約3割がキリスト教徒で、ドルーズ派なども存在する。特に首都ベイルートでは中東有数の自由な雰囲気がある。
【気候・自然】
中東の多くは「砂漠気候」で、夏は気温45~50度を超える地域も少なくない。砂漠地帯では砂嵐が発生し、視界不良や交通機関への影響が出ることもある。
イランやトルコの山岳地帯では冬に積雪し、十分な防寒対策が求められる。道路状況が悪化して通行不能になることもあるため、余裕を持った日程が必要。また、イランやトルコは世界有数の地震多発地域でもあり、大規模地震が発生することがある。
【病気】
地域によって、蚊を媒介する「デング熱」、寄生虫による「リーシュマニア症」、MERS(中東呼吸器症候群)などの懸念がある。また、狂犬病リスクがあるため、野犬を始めとした野生生物にむやみに近づかないこと。
屋台や定食屋での食事では、不衛生な調理環境により下痢やA型肝炎になる可能性がある。砂漠地帯では日射病や脱水症状に注意。
【政治・国際】
世界でも特に政治情勢が変化しやすい地域。歴史・宗教・民族・資源の問題が複雑に絡み合い、イスラエル・パレスチナ問題、シリアやイエメンの内戦、イランとアメリカ・イスラエルの対立など無数の問題が存在している。
特に、イスラエル周辺のアラブ諸国では「イスラエルへの入国歴」が問題となるケースがあり、現在は「スタンプ」でなく「電子記録」が主流となったものの、入国審査で渡航歴を確認される場合がある。その他の国でも、国境では検問が多く、情勢によっては陸路越境が制限されることもある。そもそも、国ごとにビザ制度が大きく異なるため、最新の入国条件の把握は必須。
軍事施設・政府機関・空港・港・橋などは撮影禁止が一般的。罰金・カメラの没収・拘束などの恐れがあるため、安易に撮影しないよう注意。ドローンは持ち込み自体が厳しく規制されてる国も多く、空港で没収される可能性もある。没収されてしまうと「出国時にこの空港を使うから、そのときに返してほしい」と言っても許可されない場合がほとんど。仮に持ち込めても、飛ばす場所は十分注意すること。
【そのほか】
湾岸諸国ではキャッシュレス決済が普及している一方、地域によっては現金しか利用できない店舗も多く残っている。また、チップ文化がある国と無い国が混在しており、レストランやホテルでは少額のチップが期待される場合がある。
イランなど一部の国では独自のネット規制が行われており、日本で一般的なネットサービスやSNSへの接続が出来ない場合もある。また、都市部ではタクシー配車アプリが普及している国も多く、安全面からも推奨される。
トイレ事情や英語の通用度は国によって差が大きく、観光地以外では英語がほとんど通じない地域もある。
①アブダビ(アラブ首長国連邦)

アラブ首長国連邦(UAE)の首都で、人口は約160万人。ドバイとは航空会社の無料シャトルバスや公共バスでつながっており、片道約2時間で行き来できる。アラジンの世界に入り込んだかのような幻想的な美しさで知られる「シェイク・ザイード・グランドモスク」がシンボルで、高級ホテル「エミレーツ・パレス」や、フェラーリがテーマの巨大テーマパーク「フェラーリワールド」など見どころ豊富。徹底ガイドはこちら。
②ドバイ(アラブ首長国連邦)

世界一の高さを誇るビル「ブルジュ・ハリファ」、世界唯一となる七つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」、巨大な人工島「パーム・ジュメイラ」など、異次元の建造物が並ぶ世界屈指の近未来都市で、人口は約380万人。超巨大ショッピングモール、超巨大テーマパーク、高級レストラン、砂漠サファリ…など無数の見どころやアクティビティがあり、世界でも10本の指に入る人気観光都市となっている。徹底ガイドはこちら。
③サナア(イエメン)

世界最古級の都市の一つで、人口は約230万人。ひとたび城壁をくぐると世界遺産に登録されている旧市街が現れ、「ジャンビア」という独特の刀を腰に差す男たちが歩いており、まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚を味わえる。イエメンを象徴する「幾何学模様で装飾された日干しレンガ造りの高層住宅」が立ち並ぶ姿は「世界で最も美しい旧市街」とも称されている。
激動の歴史が紡がれた中東において、この景観が残されたのは奇跡とも言うべきことで、「石油が乏しく発展が出来なかった」「標高約2,000mの山岳部に位置し、昔から都市部とのつながりが弱いため民族文化が強く残り、オスマン帝国やイギリスの統治下でさえも生活様式があまり変わらなかった」「1986年に世界遺産に登録され保護が進んだ」という三要素が大きな要因だった。
昔は多くのバッグパッカーが「死ぬまでに一度は行ってみたい場所」「過去の旅行で一番良かった場所」などに挙げていたが、現在は残念ながら内戦中で渡航困難となっている。徹底ガイドはこちら。
④エルサレム(イスラエル)

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教という三大宗教の聖地であり、世界史の中心といえる場所。人口は約100万人。旧市街には、ユダヤ教の聖地である「嘆きの壁」、イエスの墓があるキリスト教の聖地「聖墳墓教会」、ムハンマドが天馬に乗りアッラーの元へ昇天したイスラム教の第3の聖地「岩のドーム」が集まり、世界中から巡礼者が訪れる。徹底ガイドはこちら。
⑤バグダッド(イラク)

アッバース朝時代(750~1258)にはイスラム世界最大の都として栄えた歴史都市で、人口は約870万人。「千夜一夜物語」の舞台としても知られ、医学・天文学などが飛躍的に発展したイスラム黄金時代の中心地。現在もイラクの最大都市で、市内にはアッバース朝時代の歴史遺産や近代イラクを象徴する建造物、世界有数の収蔵品を誇るイラク国立博物館などの見どころが点在する。
一方で、イラク戦争や過激派組織との戦闘など長年にわたる紛争の影響は大きく、近年は治安が改善しつつあるものの、観光は依然として限定的となっている。
⑥イスファハーン(イラン)

「世界の半分」と称えられたサファヴィー朝の古都で、人口は約220万人。巨大な「イマーム広場」は世界遺産に登録されており、青いタイルで彩られたモスクや壮麗な宮殿が並ぶ。ザーヤンデ川に架かる歴史ある橋やバザールなども美しく、イラン・イスラム建築を代表する都市として知られている。徹底ガイドはこちら。
⑦シーラーズ(イラン)

古くから「詩と庭園の都」として知られるイラン南部の歴史都市で、人口は約200万人。世界遺産「ペルセポリス」や、ピンクレイクの「マハールー湖」への玄関口として有名で、美しいモスク・歴代王朝の霊廟・ペルシャ庭園など見どころ豊富。バラやオレンジの花が咲く春には街全体が華やかな雰囲気に包まれ、イスファハーンと並ぶイラン観光の中心地となっている。徹底ガイドはこちら。
⑧ドーハ(カタール)

ペルシャ湾に面したカタールの首都で、中東有数の近未来都市。都市単位だと人口は約65万人だが、やはり市域が非常に狭く設定されており、都市圏だと約250万人で、これはカタールのほぼ全ての人口となる。超高層ビルが並ぶウォーターフロントや、伝統市場「スーク・ワキーフ」、世界屈指のコレクションを誇るイスラム美術館など、新旧の魅力が共存している。徹底ガイドはこちら。
⑨クウェートシティ(クウェート)

ペルシャ湾に面したクウェートの首都で、中東有数の近未来都市。都市単位だと人口は約18万人だが、やはり市域が非常に狭く設定されており、都市圏だと約330万人で、これもクウェートのほぼ全ての人口となる。1990年に湾岸戦争がおきたことから、漠然と「危険地帯」というイメージがあるが、近年は超高層ビル群・大型商業施設・ウォーターフロントの整備も進み、中東でも暮らしやすい都市の一つとして知られている。徹底ガイドはこちら。
⑩ジェッダ(サウジアラビア)

紅海に面したサウジアラビア第2の都市で、人口は約500万人。メッカ巡礼の玄関口として発展してきた街で、世界遺産「アル・バラド」にはサンゴ石で造られた伝統建築が並ぶ。近年は超高層ビルや巨大リゾートの建設も進み、象徴でもある「キングファハドの噴水」は「世界一高くまで吹き上がる噴水」として有名。徹底ガイドはこちら。
⑪メッカ(サウジアラビア)

イスラム教の開祖・ムハンマドが誕生した土地で、イスラム教最大の聖地。人口は約240万人。世界中のイスラム教徒が、生涯に一度は訪れることを目指す巡礼「ハッジ」の目的地であり、時期には数百万人が「カーバ神殿」のある「マスジド・ハラーム」に集まる。今もイスラム教徒以外は立ち入ることができない特別な都市。徹底ガイドはこちら。
⑫メディナ(サウジアラビア)

イスラム教・第2の聖地で、ムハンマドが眠る「預言者のモスク」がある。人口は約150万人。これは「ムハンマドがメディナで最初に建てたモスク」であり、その後「ムハンマドの住居」となり、最後に「ムハンマドの霊廟」となった場所。メディナ自体は非ムスリムでも立ち入れるが、預言者のモスクなど複数の宗教的聖地は立入不可。徹底ガイドはこちら。
⑬リヤド(サウジアラビア)

サウジアラビアの首都であり、政治・経済・文化の中心都市。人口は約780万人。超高層ビルが建ち並ぶ一方、「マスマク城塞」や世界遺産「ディルイーヤ」などの歴史遺産も残されている。近年は観光開放が進み、大規模なエンターテインメント施設や文化施設の整備も急速に進んでいる。徹底ガイドはこちら。
⑭ダマスカス(シリア)

photo by:Vyacheslav Argenberg
約5,000年の歴史を持つとされる世界最古級の都市で、人口は約240万人。旧市街は世界遺産に登録されており、聖書に登場する「まっすぐな道(Straight Street/Via Recta)」や、世界最古級かつ最大級の「ウマイヤド・モスク」など、日本人には知られていない世界的な名所が点在している。「イスラム第4の聖地」に数えられることもあり、内戦によって大きな被害を受けたものの、人類史を語るうえでは欠かせない都市の一つ。
⑮イスタンブール(トルコ)

ヨーロッパとアジアにまたがる唯一無二の巨大都市で、人口は約1560万人。ビザンツ帝国やオスマン帝国の首都として栄え、「アヤソフィア」「ブルーモスク」「トプカプ宮殿」など、壮大かつ壮麗な歴史遺産が集中している。ガラタ橋名物の釣り人やサバサンド、活気あふれるグランドバザール、ボスポラス海峡クルーズなど、多彩な魅力がある。徹底ガイドはこちら。
もし「何日に始まり何日に終わるか?」だけでなく「何時に始まるのか?」「何時に終わるのか?」まで知りたい場合、それは基本的に各イスラム国家の政府が決めます。それは、例えば「ラマダン」のように「日の出から日没まで」というルールだったとき、各国でそもそも時間が違うため、政府が「うちの国では◯日の◯時からラマダンを開始する」と決めて発表する、ということです(^^)
①アーシュラー
■場所:イラク・イランなど
■英名:Ashura
■時期:イスラム暦1月10日
■概要:シーア派最大の宗教行事。680年の「カルバラーの戦い」で殉教した、預言者ムハンマドの孫・フサインを追悼する日で、イラクのカルバラーには数百万人規模の巡礼者が集まる。黒い服をまとった信者たちによる大行進や宗教劇などが行われ、中東を代表する宗教行事の一つとなっている。
②イード・アル=アドハー

※バングラデシュで撮影した当サイトの動画です。年齢制限によりYouTubeでしか見られないため画面をクリックしてください。
■場所:イスラム圏全域
■英名:Eid al-Adha
■時期:イスラム暦12月10日から3~4日
■概要:イスラム教2大祝祭の1つ。「アブラハムが自分の息子を神に捧げようとした」という逸話に基づくもので、家畜を生贄に捧げることから「犠牲祭」と呼ばれる。世界で最も有名な犠牲祭はバングラデシュのダッカで行われ、街中で1日に5万頭と言われる牛が屠殺されるが、中東や北アフリカでは羊が圧倒的で、国によってはヤギやラクダも屠殺される。
中東においては後述する「ハッジ」のクライマックスと重なり、中東全域で盛大に祝われる。また、全てのイスラム圏において、この時期は基本的に「帰省シーズン」となるため、交通機関や国内の観光地が混雑するため注意。
③イード・アル=フィトル
■場所:イスラム圏全域
■英名:Eid al-Fitr
■時期:イスラム暦10月1日から数日
■概要:イスラム教2大祝祭の1つで、ラマダンの終了を祝うもの。人々は服を新調して家族や親戚で集まり、ご馳走を囲んで互いを祝福する。また、貧しい人々と喜びを分かち合うための喜捨(ザカート・アル=フィトル)も重要な習慣とされ、街中では礼拝や祝賀イベントが行われる。比較的殺風景なシーンが多い中東の日常において、年間で最も華やかな雰囲気に包まれる貴重な1日。
④ウィンター・アット・タンタラ
■場所:アルウラ(サウジアラビア)
■英名:Winter at Tantora
■時期:12~2月
■概要:世界遺産の「マダイン・サーレハ」で有名な「アルウラ」を舞台に開催される、中東屈指の文化イベント。古代遺跡のライトアップ・熱気球・音楽ライブ・伝統文化体験・高級レストランなどが集まり、幻想的な砂漠の夜を満喫できる。近年はSNSの隆盛もあり、中東を代表するイベントとして急速に知名度を高めている。
⑤ジャナドリヤ文化祭
■場所:リヤド近郊(サウジアラビア)
■英名:Janadriyah Festival
■時期:2~3月頃
■概要:サウジアラビア最大級の伝統的文化祭。民族舞踊「アルダ」・ラクダレース・伝統工芸・郷土料理などが一堂に集まり、国内各地の文化を体験できる。近代化が進むサウジアラビアにおいて、伝統文化を未来へ継承する重要なイベントとなっている。リヤドの徹底ガイドはこちら。
⑥チャハールシャンベ・スーリー
■場所:イラン
■英名:Chaharshanbe Suri
■時期:3月(ノウルーズ直前)
■概要:イランの新年「ノウルーズ」を迎える直前に行われる伝統的な火祭り。人々は焚き火を飛び越えながら「私の病気を火へ、火の力を私へ」と唱え、一年の厄を払い幸運を願う。夜の街に炎が灯る幻想的な光景は、イランを代表する伝統行事として知られている。
⑦ノウルーズ
■場所:ペルシャ圏全域
■英名:Nowruz
■時期:3月21日頃
■概要:ペルシャ圏の新年で、3000年以上も続く伝統行事。春の訪れを告げる「春分」を新年の始まりと捉え、人々は服を新調し、「ハフト・シーン」と呼ばれる「S」で始まる7つの縁起物(リンゴやニンニクなど)で食卓を囲む。街の広場などでは、民族衣装をまとった人々による踊りや音楽が披露され、伝統料理も振る舞われる。また、地域によっては騎馬競技が行われることもある。
⑧ハッジ
■場所:メッカ(サウジアラビア)
■英名:Hajj
■時期:イスラム暦12月8日~13日
■概要:イスラム教徒が、経済的・身体的に可能であれば、生涯に一度は行うべきとされるメッカ巡礼。毎年200万人以上の巡礼者が世界中から集まり、カーバ神殿の周回や、アラファート平原での祈りなど、決められた巡礼儀式を数日かけて行う。ハッジの詳細は「サウジアラビア旅行の基本情報と絶景一覧」から「ハッジ(大巡礼)とは」という部分をご覧ください。
⑨ホーリー・ファイヤー
■場所:エルサレム
■英名:Holy Fire
■時期:3~5月(復活祭前日)
■概要:キリスト教「正教会」の最大級の儀式。聖墳墓教会で「聖火」が奇跡的に現れると信じられており、その炎は世界各国の正教会へと運ばれる。1000年以上にわたって受け継がれてきた伝統行事で、教会内を埋め尽くす巡礼者たちの熱気や歓声は圧巻。聖墳墓教会の徹底ガイドはこちら。
⑩ラマダンとイフタール
■場所:イスラム圏全域
■英名:Ramadan/Iftar
■時期:イスラム暦9月
■概要:祭りではないがイスラム教において極めて重要な行事で、一ヶ月の間、日の出から日没まで断食を行う。日没後には「イフタール」と呼ばれる食事が始まり、それまで静かだった街中のレストランや市場が深夜まで賑わうなど、イスラム世界の真髄を体感できる。
中東は「野生の動物スポット」は少ないですが、家畜市場やラクダレースなど、文化的な面で必見の動物スポットがあるので合わせてご紹介します(^^)
①アルアイン
【解説】
アラブ首長国連邦の首都であるアブダビの東部にある町で、国内最大級のラクダ市場がある。レース用・繁殖用・食用など様々なラクダが集められ、商人や飼育業者が値段交渉をしながら売買する様子を間近で見学できる。ハイライトは秋~冬にかけて行われる「ラクダレース」で、昔は体重が軽い子どもが騎手を務めていたが、現在は動物愛護や人権の観点から「小型のロボット騎手」を乗せてレースが行われている。
【会える可能性のある動物】
ヒトコブラクダ
②アブダビ・ファルコン病院
【解説】
アラブ首長国連邦のアブダビにある、世界最大級のハヤブサ(ファルコン)専門病院。ハヤブサは中東において古くから王族文化を象徴する特別な存在で、現在でも人々にとって「家族の一員」として大切に扱われている。この病院では年間数万羽ものハヤブサを診療しており、見学ツアーで診察室・手術室・リハビリ施設などを見学できる。ハヤブサ専用のパスポートや飛行機への同乗など、中東ならではの文化も学ぶことができる。
【会える可能性のある動物】
ハヤブサ
③フラ自然保護区
【解説】
イスラエル北部の「フラ渓谷」に広がる、世界有数の渡り鳥スポット。人間の移動と同様、渡り鳥においてもヨーロッパ・アジア・アフリカを結ぶ重要な中継地で、年間で数億羽もの渡り鳥が通過するとされる。特に秋から冬にかけては数万羽のクロヅルが一斉に飛び立つ壮大な光景が見られ、世界中の野鳥写真家やバードウォッチャーが訪れる。
【会える可能性のある動物】
クロヅル、ペリカン、フラミンゴ、サギ、カモ類、猛禽類
④ミアンカレ半島
【解説】
イラン北部のカスピ海沿岸に広がる広大な自然保護区で、日本の釧路湿原などと同じく「ラムサール条約」に登録されている。湿地・ラグーン・森林など多様な環境が広がり、秋から冬にかけてはフラミンゴ・ペリカン・コブハクチョウなど、数十万羽の水鳥が越冬のため飛来する。野鳥だけでなく、豊かな湿地生態系そのものが魅力で、中東屈指の自然観察スポットとなっている。ただ、渡り鳥の規模で言うと、上記の「フラ自然保護区」の方が圧倒的に大きい。
【会える可能性のある動物】
フラミンゴ、ペリカン、コブハクチョウ、ガン類、カモ類、サギ類
⑤ニズワのヤギ市場
【解説】
オマーン中部の古都・ニズワで、毎週金曜日の朝に開かれる伝統的な家畜市場。ヤギや羊が円形の市場内を次々と歩き回り、買い手はその様子を見ながら値踏みや価格交渉を行うという、太古の昔から変わらない家畜取引の様子を見ることができる。観光客向けのショーではなく、現在も地元の人々の生活を支える「生きた市場」であり、中東の牧畜文化を最も身近に体感できるスポットの一つ。ニズワを含むオマーン北部の徹底ガイドはこちら。
【会える可能性のある動物】
ヤギ、ヒツジ、牛
⑥ラス・アル・ジンズ
【解説】
オマーン東部の海岸に位置する、世界有数のアオウミガメの産卵地。毎年、数万頭のメスが産卵のため砂浜へ戻ってくることで知られ、夜間はガイド同行のもと、産卵や孵化した子ガメが海へ向かう様子を観察できる。ラス・アル・ジンズを含むオマーン北部の徹底ガイドはこちら。
【会える可能性のある動物】
アオウミガメ
⑦アル・シャハニヤ・ラクダレース
【解説】
カタールの首都・ドーハ近郊にある、世界最高峰のラクダレース場。秋から冬にかけて国内外の名馬ならぬ「名ラクダ」が集まり、時速60km以上の猛スピードでコースを駆け抜ける。こちらも昔は体重の軽い子供が騎手を務めていたが、現在は動物愛護や人権の観点から、小型のロボット騎手が使われている。レースでは、ラクダの調教師が四輪駆動車でコース脇を並走し、リモコンで遠隔操作する様子が見られる。
【会える可能性のある動物】
ヒトコブラクダ
⑧キング・アブドゥルアジズ・キャメルフェスティバル
【解説】
サウジアラビアの首都・リヤド近郊で開催される、世界最大級のラクダ祭り。数万頭ものラクダが集まり、ラクダレース・ラクダ市場・美人コンテスト・伝統文化の実演など、多彩なイベントが開催される。賞金総額は数十億円規模ともいわれ、レース用や繁殖用の優秀なラクダには数千万円から数億円の値が付くこともあるなど、中東におけるラクダ文化の頂点ともいえるイベントとなっている。リヤドの徹底ガイドはこちら。
【会える可能性のある動物】
ヒトコブラクダ
⑨シャラーン自然保護区
【解説】
サウジアラビア北西部、世界遺産「マダイン・サーレハ(ヘグラ)」で知られる「アルウラ」近郊に広がる自然保護区。かつてアラビア半島で絶滅した「アラビアオリックス」の再導入が進められており、現在では野生復帰した個体が砂漠を歩く姿を見ることができる。近年はエコツーリズムにも力を入れており、砂漠の雄大な景色と希少な野生動物を同時に楽しめるスポットとして注目を集めている。
【会える可能性のある動物】
アラビアオリックス、アラビアガゼル、ヌビアイベックス、キツネ類
■ドバイのアラビアンオリックス
⑩ヴァン湖
【解説】
トルコ東部にある国内最大の湖で、「泳ぐ猫」として有名な「ヴァン猫」の故郷として知られている。ヴァン猫は白い体に青と琥珀色の「オッドアイ」を持つ個体が多く、水遊びや泳ぐことを好む珍しい猫。湖畔には保護・繁殖施設も整備されており、人懐っこいヴァン猫と触れ合えるほか、その歴史や特徴について学ぶことができる。
【会える可能性のある動物】
ヴァン猫
①ケバブ
羊肉・牛肉・鶏肉などを炭火や鉄板で焼いて食べる、中東を代表する肉料理の総称。串焼き・塊肉・ひき肉など種類は非常に多く、トルコ・イラン・レバノン・ヨルダンなど国ごとにスパイスや焼き方が異なる。中東を旅していると最も頻繁に出会う定番料理。
②シャワルマ
回転しながら焼き上げる巨大な肉の塊を薄く削ぎ落とし、ピタパンで包んで食べるレバノンやシリアの人気料理。肉にはニンニクソースやタヒニソース、ピクルスなどを合わせるのが定番で、世界中へ広まったドネルケバブやギロスのルーツともいわれている。
③シシケバブ
角切りにした羊肉や鶏肉を金属串に刺し、炭火で香ばしく焼き上げるトルコ発祥の代表料理。焼き野菜やピラフ、ヨーグルトソースとともに提供されることが多く、日本で一般的な「ケバブサンド」とは全く異なる本場の味を楽しめる。
④チェロウ・ケバブ
香り高いサフランライスと焼きたてのケバブを組み合わせた、イランを代表する国民食。ライスにはバターを溶かし、焼きトマトやスマック(酸味のある香辛料)を添えて味わうのが定番で、イラン料理を代表する一皿として知られている。
⑤デーツとアラビックコーヒー
湾岸諸国で古くから受け継がれてきた「おもてなし文化」の代表格。甘いデーツ(ナツメヤシの実)を口にした後、カルダモンの香りを効かせたアラビックコーヒーを味わうのが定番。特にサウジアラビア・アラブ首長国連邦・オマーンなどでは、家庭・商店・ホテルなど様々な場面で振る舞われる。
⑥トルココーヒー
極細挽きのコーヒー豆を専用の小鍋(ジェズヴェ)で煮出し、粉ごとカップに注いで飲む伝統的なコーヒー。濃厚な風味と独特の口当たりが特徴で、飲み終えた後にカップへ残った粉の模様から運勢を占う「コーヒー占い」の文化も有名。
⑦バクラヴァ
何十層にも重ねた極薄生地にピスタチオやクルミを挟み、焼き上げた後にシロップをたっぷり染み込ませた伝統菓子。サクサクとした食感と濃厚な甘さが特徴で、トルコやレバノンでは老舗専門店が数多く存在する。
⑧ファラフェル
ひよこ豆やそら豆を潰し、ハーブやスパイスを加えて揚げた中東定番のコロッケ。外はカリッと、中はホクホクとした食感で、ピタパンに野菜やタヒニソースとともに挟んで食べるストリートフードとして人気が高い。
⑨プロフ
米を羊肉や鶏肉・玉ねぎ・ニンジン・スパイスなどと一緒に炊き込む伝統料理。中東から中央アジアまで広く食べられており、サフラン・レーズン・ナッツを加える地域もあるなど、国ごとに個性豊かな味わいが楽しめる。
⑩メゼ
フムス、タブーレ、ババガヌーシュ、オリーブ、チーズなど、多彩な小皿料理をテーブルいっぱいに並べ、大勢で楽しむレバノン発祥の食文化。前菜として提供されることが多いが、10種類以上並ぶことも珍しくなく、これだけで十分食事になるほどのボリュームがある。
国から絶景を探す(50音順)
画像をクリックすると、その国の「基本情報と絶景一覧」のページに飛びます。ビザやトラベルカレンダー、SIMカードや配車アプリ、言語から喫煙事情まで、29項目(共通・2026年版)に渡って徹底的に解説しておりますので、渡航前にぜひご覧くださいm(_ _)m 中東の全ての国を取り上げているわけではありません。
【アラブ首長国連邦】
・首都:アブダビ
・行政区分の数:7首長国
・人口:約1,100万人
・通貨:UAEディルハム
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教が約75%
・世界遺産の数:1件
【イエメン】
・首都:サナア
・行政区分の数:22県+首都特別市
・人口:約4,100万人
・通貨:イエメン・リアル
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教がほぼ100%
・世界遺産の数:4件
【イスラエル】
・首都:エルサレム
・行政区分の数:6地区
・人口:約990万人
・通貨:新シェケル
・主な言語:ヘブライ語・アラビア語
・ユダヤ教が約7割、イスラム教が約2割
キリスト教が約1割
・世界遺産の数:9件
【イラク】
・首都:バグダッド
・行政区分の数:18県
・人口:約4,700万人
・通貨:イラク・ディナール
・主な言語:アラビア語・クルド語
・宗教割合:イスラム教が約95%
・世界遺産の数:7件
【イラン】
・首都:テヘラン
・行政区分の数:31州
・人口:約9,100万人
・通貨:イラン・リアル
・主な言語:ペルシャ語
・宗教割合:イスラム教が約90%
・世界遺産の数:28件
【オマーン】
・首都:マスカット
・行政区分の数:11県
・人口:約540万人
・通貨:オマーン・リアル
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教がほぼ100%
・世界遺産の数:5件
【カタール】
・首都:ドーハ
・行政区分の数:8自治体
・人口:約310万人
・通貨:カタール・リヤル
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教がほぼ100%
・世界遺産の数:1件
【クウェート】
・首都:クウェート市
・行政区分の数:6県
・人口:約500万人
・通貨:クウェート・ディナール
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教が約80%
・世界遺産の数:0件
【サウジアラビア】
・首都:リヤド
・行政区分の数:13州
・人口:約3,900万人
・通貨:サウジアラビア・リヤル
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教がほぼ100%
・世界遺産の数:8件
【トルコ】
・首都:アンカラ
・行政区分の数:81県
・人口:約8,600万人
・通貨:トルコ・リラ
・主な言語:トルコ語
・宗教割合:イスラム教がほぼ100%
・世界遺産の数:22件
【ヨルダン】
・首都:アンマン
・行政区分の数:12県
・人口:約1,200万人
・通貨:ヨルダン・ディナール
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教がほぼ100%
・世界遺産の数:7件
【レバノン】
・首都:ベイルート
・行政区分の数:8県
・人口:約600万人
・通貨:レバノン・ポンド
・主な言語:アラビア語
・宗教割合:イスラム教・キリスト教が半々
・世界遺産の数:6件
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アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m
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