
カルパティア地方の木造教会群は、ポーランドとウクライナの国境地域に点在する16の木造教会のことです。2013年に世界で初めて国境を超えて「世界文化遺産」に登録されました。多分、日本で一番詳しいページですよ(^^)
当記事は2021年下旬に執筆したものです。しかし、2022年2月からロシアとの戦争が始まり、状況は大きく変わってしまいました。当記事は戦争以前の情報としてご覧ください。平和が戻り、再び観光出来るようになったら記事を最新情報にアップデートいたしますm(_ _)m
「カルパティア地方の木造教会群」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
2・空港から市内への移動
2-1:バスで行く
2-2:トロリーバスで行く
2-3:タクシーで行く
2-4:空港送迎で行く
3・カルパティア地方の木造教会群
4・聖ジョージ教会
5・至聖三者聖堂
6・主の昇天教会
7・聖ミカエル教会
8・聖霊の降臨教会(Rohatyn)
9・生神女誕生教会
10・生神女会衆教会
11・聖霊の降臨教会(Potelych)
12:世界のすごい木造建築物
13・コメント欄
14・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
拠点の街はリヴィウ。5世紀の人の痕跡が残っている土地で、近年に至るまで様々な国・勢力の支配を受けてきた街です。ポーランドの国境までは約70kmで、人口は約83万人。
最寄りの空港はリヴィウ空港(LWO)。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。宿泊したい範囲に拡大縮小したら、上の灰色の部分から日付などを選択。「Search」を押していただくと「Agoda」の検索結果に飛びますε=ε=ヽ(*・ω・)ノ
通貨はフリヴニャ(通貨コード:UAH、記号:₴)で補助通貨はコピーカ (копійка)。1フリヴニャ=100コピーカです。本日のレートはこちら。
空港から市内への移動
photo by:Dellert10
空港は市内中心部から南西に約6km離れています。市内への移動方法は、バス、トロリーバス、タクシー、空港送迎の4つです。
・料金:4フリヴニャ
・所要時間:約30分
・料金:2フリヴニャ
・所要時間:約30分
・料金:約150フリヴニャ~
空港送迎は色々あります。詳細は画像のリンクからご覧ください。
合計16個の教会は、ポーランド(赤)とウクライナ(青)に8個ずつあります。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。
実はこのエリアには、16~19世紀に建てられた木造教会が全部で約650も存在しますΣ(・∀・;) 建築様式が大きく5つに分かれていて「前期ハールィチ型」「後期ハールィチ型」「ボイコ型」「フツル型」「レムコ型」があります。そして、それぞれの様式を代表する教会が合計で16個選出されて世界遺産となっています。
元々は全て東方カトリック教会や東方正教会が建てたものですが、現在は他の宗派が利用していたり博物館になっていたりします。こちらのページではウクライナの8教会(青)についてご紹介します。
15世紀から16世紀初頭にかけられ建てられた教会で、1678年から1711年にかけて改修されました。木造の古い教会ですから当然内部は「年季が入ってるな~」という感じですが、古びた木組みの中に美しく保たれた祭壇の姿は、周辺の住民に長い間大切にされてきたことが分かり、より一層神聖な空気を感じます(^^)
②至聖三者聖堂
photo by:ВалерійЯщишин
正しくは「Holy Trinity Church」といって「Holy Trinity」が「至聖三者」や「三位一体」などと訳されます。1720年に建てられた教会で、それまでに同地にあった教会が消失したことで造られました。内部は非常に美しく、映画に出てくるような素晴らしい雰囲気になっています。
約50にもなるイコン(聖人画)は、18世紀の初頭に芸術学校の教師たちが描いたものです。とにかく美しい場所なのでオススメです(^^)
1824年に建てられた教会で、高さ11mの鐘楼は1895年に他の教会から移築されてきたものです。建造については逸話が残されています。

~数百年前、イヴァン・ストルックという羊飼いが羊と共にこの地に訪れた。すると大雪が降ってしまい、イヴァンは羊たちを連れて元の土地へ戻ることは不可能と考える。イヴァンは、その土地に納屋を建てて、羊たちの安全を祈願して、一人元の土地へ戻っていった。
雪が溶けて再び礼拝堂に行くと、なんと全ての羊が生き残っていた。イヴァンはその土地に礼拝堂を建て、人々の信仰の場になっていった。~
こちらも内部はとても良い雰囲気。日本人が教会で結婚式をあげるのは、よく考えると違和感がありますが、欧米の人たちは長い間こういった場所で結婚式をあげてきたんだろうなと感じます。まさに日本における神社なんですね(^^)
④聖ミカエル教会
photo by:Elke Wetzig
1745年に建てられた教会で、保存状態の良い屋根の傾斜が独特な雰囲気を発しています(,,゚Д゚) まるで魔法使いの家のようで、マンガやアニメの世界に迷い込んだかのようです。
隣接するビリヤ村とティキヒ村の村長が主導して建てたもので、3つの身廊とレンガ造りの祭壇で構成されています。内部はとても狭いのですが、しかし可愛らしく装飾が施されていて「手作りの教会」といった印象を与えます。とてもオススメの教会です(^^)
⑤聖霊の降臨教会(Rohatyn)
photo by:PawełMM
1598年に建てられた教会で、地下には数百メートル離れた教会への地下通路が造られていました。現在は通路は塞がれていますが、地下の入口部分は見ることが出来ます。敵に襲われたときに、住民は全員この教会に避難して鍵をかけ、地下通路から外部へ逃げたそうです(,,゚Д゚)
内部は非常にシンプルですが、多くのイコンが飾られ、美しく装飾された祭壇が見事です。名前がこれで正しい訳なのか不安ですが、正式には「Rohatyn-Tserkva of the Descent of the Holy Spirit」と言います。
1788年に建てられた教会で、フツル様式の独特な外観が特徴です。屋根がシルバーに輝いているのは、補強のためにスズで加工されているからです。
グレゴリー・セメニウクという大工さんが造ったのですが、なんと完成時には102歳だったと言われていますΣ(゚∀゚ノ)ノ 内部は外観同様に絢爛豪華に仕上がっています。
⑦生神女会衆教会
photo by:ВалерійЯщишин
1838年に、それまでに建てられていた教会が老朽化したことにより、新しく建てられた教会です。内部は木造感が少なく、頑丈な印象を受けます。
南西に併設されている鐘楼は3階建てで、2階に登れるようになっています。
こちらも訳が難しいのですが、正式には「Matkiv-Tserkva of the Synaxis of the Blessed Virgin Mary」と言います。「the Blessed Virgin Mary」は「聖母マリアの祝福」といった意味合いで、「the Synaxis」は東方教会の儀式や集会の名前だそうです。
⑧聖霊の降臨教会(Potelych)
photo by:ІльницькийВіталій
世界遺産に登録されている16の教会の中で最古のもので、1502年に建てられています。
内部もさすがに素朴で、16の教会の中で最も簡素なつくりですが、やはりその分、より神聖な感じがします。
以上になります。どれも素晴らしい教会なので、ぜひ行ってみてください(^^)
ウクライナは日本語で予約出来る現地ツアーも多くあります。詳細はこちらからご覧ください。
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■ゼンコフ教会(カザフスタン) |
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カザフスタン最大の都市・アルマトイにあります。高さ56mで世界で2番目に高い木造建築物と言われています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■カペル橋(スイス) |
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ヨーロッパ最古の木造橋で、屋根が付いている可愛らしい外観が特徴です。詳細は下記からご覧ください。 |
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■メトロポール・パラソル(スペイン) |
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セビーリャにある世界最大の木造建築物です。屋根の上からは絶景を一望できます。詳細は下記からご覧ください。 |
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■サンクチュアリー・オブ・トゥルース(タイ) |
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パタヤにある「宗教的建築物」で、1981年の着工以来、現在進行形で建設が進められています。無数の装飾は圧巻で、なんとクギを使わずに造られています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■紫禁城(中国) |
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世界最大の木造建築群であり、世界最大の宮殿でもあります。現在は「故宮博物院」という博物館になっています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■程陽風雨橋(中国) |
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広西チワン族自治区にある木造橋で、トン族の叡智の結晶です。周辺には巨大な木造の鼓楼なども点在しています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■カンピ礼拝堂(フィンランド) |
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ヘルシンキにある木造の礼拝堂です。ヘルシンキは知る人ぞ知るアーティスティックな都市で、教会や礼拝堂も面白いデザインのものが数多くあります。詳細は下記からご覧ください。 |
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■ウーベイン橋(ミャンマー) |
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マンダレー郊外にある橋で、木造橋としては世界一の長さになります。詳細は下記からご覧ください。 |
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■キジ島の木造教会(ロシア) |
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プレオブラジェンスカヤ教会など木造の巨大建築物が並んでいて、それらは世界遺産に登録されています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■トロイツキー大聖堂(ロシア) |
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サンクト・ペテルブルグにある世界最大級の木造教会です。サンクト・ペテルブルグには他にも魅力的な教会がたくさんあります。詳細は下記からご覧ください。 |
| ビザ | 180日間で合計90日以内の観光ならビザ不要。
「戦争リスクをカバーする医療保険」への加入が義務化。通常の海外旅行保険ではカバーされておらず、ウクライナ政府が指定・推奨する専用の保険(Visit Ukraine等でオンライン購入可能)の「英文証明書」を提示できない場合、入国拒否されるリスクが極めて高い。 |
|---|---|
| パスポート残存期間 | ウクライナ出国予定日から3ヶ月以上が必要 |
| 治安 | 海外安全情報:ウクライナ |
| ガイドブック | ウクライナのガイドブック |
| 航空便例 | ・日本-北京(約4時間)
・北京-リヴィウ(約10時間半)
上記は通常時の最短フライト例です。2026年1月現在、ウクライナ領空は閉鎖されており飛行機での入国が不可能です。ポーランドのワルシャワへ直行便で入り、そこから陸路でキーウを目指すのが実質的な最短ルートとなります。 |
| この場所の
ベストシーズン |
春と秋:気候が過ごしやすく、秋には紅葉で彩られる。
【ウクライナのクリスマスについて】
ただ、ウクライナでは「ヴェリクデニ(Velykden)」と呼ばれる復活祭(イースター)がクリスマス以上に重要視される。 |
| 時差 | ・3月下旬~10月下旬:-6時間
・10月下旬~3月下旬:-7時間 |
| 通貨とレート | フリヴニャ(通貨コード:UAH、記号:₴)で、補助通貨はコピーカ(копійка)。1フリヴニャ=100コピーカ。
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|---|---|
| ATM | 銀行併設のATMは多く、安全に利用可能だったが、現在は停電や現金切れの可能性が高いため期待できない。 |
| SIMカード | 大手は「Kyivstar」「Vodafone」「Lifecell」。eSIMは現在は期待できない。 |
| タクシー | 完全交渉制。流しのタクシーはボッタクリなどのトラブルがあるため非推奨。配車アプリを使うこと。 |
| 配車アプリ | 「Bolt」と「Uklon」が主流。「Uber」も利用可。 |
| 交通カード | キーウでは「Kyiv Digital(アプリ)」や「Kyiv Smart Card」がある。タッチ決済も地下鉄やバスで広く普及しており、現金支払は廃止が進んでいる。 |
| Googleマップ | 利用可能だが、戦争で街が破壊されたためナビゲーション機能は意味を失っている。 |
|---|---|
| クレジットカード | 非常に高い普及率。戦時下でもデジタル化が進んでいるため、街中のキオスクでもタッチ決済が可能だが、通信障害時は現金のみとなる。 |
| トイレ | 紙は流せる場所が多いが、古いトイレだとゴミ箱に捨てる。 |
| 喫煙 | 規制が厳しい国の1つ。屋外も規制があるので、吸いたい場合は確認するのが無難。1箱80~120フリヴニャ。 |
| コンタクト用品 | 都市部なら購入可能だが、現在は品切れの可能性も常に考慮する必要がある。 |
| 生理用品 | 容易に購入可能 |
| スーパーやコンビニ | ■コンビニ
キオスクが役割を果たしているが24時間営業ではない。
■スーパー
■ドラッグストア |
| 定番の軽食や
ファーストフード |
■軽食
「ペレピチカ(揚げソーセージパン)」や「ヴァレーニキ(餃子風)」。
■ファーストフード |
| 犯罪 | 一般犯罪では、スリや軍事関係者を装った詐欺に注意。
「夜間外出禁止令(Curfew)」が出ており、深夜0時~早朝5時などに外出すると軍や警察に拘束される(地域により時間は異なる)。さらに「空襲警報アプリ(Air Alert)のインストール」と「警報時のシェルター避難」が実質的に義務化されている。
また、戦時下において野犬による狂犬病が「深刻な再流行の兆しを見せている状態」なので、終戦後も注意が必要。 |
| 緊急電話番号 | 警察・救急・消防:112(都市部のみ英語が通じる可能性がある) |
| チップ | 本来は不要だが慣習化している。レストランでは10%程度。端数を切り上げて渡すのも一般的。 |
| 電圧とプラグ | ・電圧:230V
|
| 現地で使える
ウクライナ語 |
①おはよう。
Доброго ранку.
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。 |
| 日本大使館 | ・公式HP |
| ウクライナの絶景一覧 | ![]() |
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