ケニアといえば「野生の王国」ですよね。たくさんの国立公園があるアフリカにおいても、やはり別格な存在であるケニアですが「逆にどこに行けば良いかの分からない」という疑問もあると思います。ここではケニアが誇る3大国立公園を詳しくご紹介します(^^)
「ケニア3大国立公園」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
2・空港から市内への移動
3・ナイロビの治安と宿泊
4・サファリツアーの概要
5・①マサイマラ国立公園
6・②アンボセリ国立公園
7・③ナクル湖国立公園
8・そのほかのフラミンゴスポット
8-1:ナトロン湖
8-2:ボゴリア湖
9・アフリカの特にすごい動物スポット
10・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
拠点の街はナイロビ。ケニアの首都であり最大の都市で、マサイの言葉で「冷たい水の場所」という意味があります。標高1600m地点にあるので過ごしやすい気候なのですが、残念なことにアフリカでも屈指の危険な都市として知られているので、渡航の際は最新情報を必ず確認してください。人口は約440万人。
最寄りの空港はジョモ・ケニアッタ国際空港(NBO)。国内外合わせて70以上の都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はケニア・シリング(通貨コード:KES、記号:KSh)で、補助通貨は「セント(Cent)」ですが使われていません。1シリング=100セントで、本日のレートはこちら。
空港は市内中心部から南東に約18km離れています。市内への移動方法はバスやタクシーもありますが、安全性の面からウーバーか空港送迎を利用してください。空港送迎は色々あります。詳細はこちらからご覧ください。
赤のアイコンが「危険」なエリアでスラムなどがあります。緑のアイコンが「比較的安全」なエリアで海外の駐在員などが滞在していたりします。青のアイコンは中心部で、下の図のように治安が分かれます。
赤で囲んだ部分が「危険」なエリアで、日本人旅行者に有名な「ニュー・ケニア・ロッジ」などがあります。青の矢印が「モワ・アベニュー(Moi Ave)」という大通りで、その西側の緑で囲んだ部分は「比較的安全」なエリアです。真ん中の矢印あたりにヒルトンホテルがあります。
■ニュー・ケニア・ロッジの外観
長旅の人はどうしても安い宿に行きたいと思いますが、最新の情報を収集した上で慎重に行動してください。ニュー・ケニア・ロッジではサファリツアーの手配なども行われていて、利便性や清潔感という点では良い評判を聞きます。
■ニュー・ケニア・ロッジの中
「アフリカのサバンナで動物たちを見てみたいなー」と思ったときに「でも実際どうやって観光するんだろう?」と疑問が出てくると思います。さすがにサファリ観光は個人では不可能で必ずツアーに参加します(^^)
ナイロビ発でマサイマラ国立公園に行くとすれば、最短2泊3日から可能で料金は300US$くらいからになります。こちらはマサイマラ国立公園のストリートビューです。画面をグルっと回して周囲を見てみてください。
壮大ですね(*´ω`*) サファリツアーはナイロビのホテルで申し込むことも出来ますし、ネットで事前予約することも可能です。料金の違いは、ホテルや食事のランク、動物を探しに行く「ゲームドライブ」の回数などで変わるので、一概に安い方が良いというものではありません。こちらにはゾウの群れが写っていますね。
特に重要なのはゲームドライブの回数です。サファリパークに行くわけではないので、回数が少ないと天候に恵まれなかったり、たまたま動物たちが近寄ってくれなかったりで、ただ遠くにいるのを眺めるだけで終わってしまうこともあります。中1日増やすだけで全然違う体験になる可能性があるので、安さにとらわれず検討してみてください(^^)
ナイロビ自体には特に観光の見どころが無く、何より治安が悪いので、空港からそのままツアーに出発するプランも多いです。また、有名な国立公園の近くには国内線の空港が設けられているので、ナイロビから飛行機で移動するツアーもあります。その場合は当然値段が高くなっているので、よく内容を確認してください。
基本的に1月~3月と6月~10月頃が乾季で、その間が雨季です。一般的な観光シーズンは乾季とされていますが、雨季も四六時中雨が降るわけではないのでサファリは可能で、料金が安くなったり観光客が少なかったりとメリットもあります。
おそらく日本で最も知名度が高いアフリカの国立公園で、野生動物の生息数はケニアで一番です。総面積は香川県とほぼ同じ1812km²。サファリの目玉であるビッグ5との遭遇率はこのようになります。
アフリカゾウ
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ライオン
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サイ
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ヒョウ
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バッファロー
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多 |
多 |
少 |
少 |
多 |
年間を通して楽しめますが、ベストシーズンは7月~10月です。南に位置するタンザニアのセレンゲティ国立公園からやってきた100万頭のヌーが過ごす季節で、地平線を埋め尽くすほどの大群を見ることができます(,,゚Д゚)
アンボセリ国立公園はキリマンジャロ山の麓に広がる国立公園で、その圧倒的に雄大な景観はアフリカ随一といっても過言ではありません。かの文豪ヘミングウェイが訪れて「キリマンジャロの雪」を執筆した場所としても知られています。
■ビッグ5
アフリカゾウ
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ライオン
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サイ
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ヒョウ
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バッファロー
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多 |
普通 |
無 |
普通 |
普通 |
ベストシーズンは乾季で、水場に動物が集まりやすくなるので遭遇率が高くなります。また、雨季だと雲が出てキリマンジャロ山が見られなくなる可能性もあります。ただ、雨季のみアンボセリ湖が出現しフラミンゴを見られるようになります(^^)
1990年代までは数百万羽のフラミンゴが訪れる湖として世界的に有名でした。しかし2000年に入ってから原因不明の水位上昇が起こり、湖水の成分が変化したことでフラミンゴのエサとなる藻類が育たなくなり、飛来数は激減してしまいました。
ただ、そうは言っても1000羽くらいはいるので、日本人からすると見る価値はあると思います。数百万から千なので確かに激減っぷりはスゴイですが(^^;) 国立公園なのでフラミンゴ以外の動物も見られます。
■ビッグ5
アフリカゾウ
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ライオン
|
サイ
|
ヒョウ
|
バッファロー
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無 |
少 |
多 |
少 |
普通 |
大きな特徴として、ここではサイの保護が行われているので、他の国立公園ではめったに見られないサイをほぼ100%見ることができます(*´∀`*)
さらに、ここに生息するキリンは「ロスチャイルド・キリン」といって、マサイマラで見られる「マサイキリン」とは異なります。
特徴はヒザ下です。マサイキリンはヒザ下まで網目があるのに対し、ロスチャイルド・キリンは真っ白になっていて「ホワイトソックス」の愛称で親しまれています。タイツを履いた女性みたいで上品ですね(^^)
ケニアとの国境付近にあるタンザニアの湖で、こちらもフラミンゴの繁殖地として知られています。いわゆる「ピンクレイク」なのですが、世界の他の「インスタ映えするピンクレイク」とは似ても似つかない環境になっています(,,゚Д゚)
もはや「地獄の血の池」といった感じです(^^;)
実際「死の湖」とも呼ばれているナトロン湖は「生物が石化する湖」としても有名です。
ナトロン湖の水は強アルカリ性で、動物の死骸などがあると、まず強い塩分が水分を奪い、さらに表面を塩分が覆って「塩漬け」の状態になります。これが、はたから見ると「石化」しているように見えるんですね。
こちらは、あるアーティストが塩漬けになった死骸を用いて、まるで生きているかのように撮影したものです。すごい写真ですね(^^;)
世界のピンク系の場所については「世界のピンクのSNS映えスポット総特集」をご覧ください。
全長約34kmもある大きな湖で、コフラミンゴの世界最大の繁殖地です。こちらも強アルカリ性の湖で、周辺では間欠泉や熱水泉も見ることができます。
以上になります。一生に一度は見てみたいアフリカのサバンナ。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■ウガンダのマウンテンゴリラ |
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「アフリカの真珠」と称されるウガンダは、絶滅危惧種のマウンテンゴリラを安全に観光することが出来る貴重な国です。現在2つの国立公園でツアーが行われています。詳細は下記からご覧ください。 |
■キバレ国立公園(ウガンダ) |
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人間に最も近い動物とされる「チンパンジー」を観察するツアーが出ています。詳細は下記からご覧ください。 |
■クィーン・エリザベス国立公園(ウガンダ) |
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ウガンダで2番目に大きな国立公園で、珍しい「木登りライオン」が見られます。同じページに記載しておりますので下記からご覧ください。 |
■シミエン国立公園(エチオピア) |
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エチオピア高地のみに生息する「ゲラダヒヒ」を観察できます。天空でノンビリと暮らす様子は、まさに「ゲラダヒヒの楽園」という感じです。詳細は下記からご覧ください。 |
■ハレンナの森(エチオピア) |
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バレマウンテン国立公園にある森で、まるで冬用の分厚い帽子をかぶったロシア兵のような「アビシニアコロブス」を見ることが出来ます。詳細は下記からご覧ください。 |
■パガ・クロコダイル・パーク(ガーナ) |
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ブルキナファソとの国境付近にある池で、巨大なワニと一緒に写真を撮ることができます。ガーナから行くかブルキナファソから行くか、アクセスが悩みどころです。詳細は下記からご覧ください。 |
■ジラフマナー(ケニア) |
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![]() photo by:Jonathan Wisner |
「ジラフセンター」というキリン保護施設の中にあるホテルです。詳細は下記からご覧ください。 |
■キュリーズ島(セーシェル) |
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巨大なアルダブラゾウガメが放し飼いにされていて、しかも触れ合うことが出来ます。お隣のプララン島と共に貴重な動植物の宝庫となっていて、海も非常に美しいので多くの観光客が訪れます。詳細は下記からご覧ください。 |
■ジュッジ鳥類国立公園(セネガル) |
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世界3位の規模の鳥類保護区で、北にあるモーリタニアのバン・ダルガン国立公園と共に西アフリカにおける重要な野鳥繁殖地になっています。詳細は下記からご覧ください。 |
■セレンゲティ国立公園(タンザニア) |
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アフリカで最も有名な国立公園の1つで、「ヌーの大移動」が見られます。詳細は下記からご覧ください。 |
■アルシェイのゲルタ(チャド) |
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砂漠地帯の貴重な湧き水スポットで、キャラバンに連れられた無数のラクダを見ることが出来ます。詳細は下記からご覧ください。 |
■バズーレ(ブルキナファソ) |
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首都のワガドゥグから車で2時間ほどの場所にある小さな村です。近くに無数のワニが生息する池があり、そこでは巨大なワニの上に乗ったり、横に寝っ転がったりすることができます。詳細は下記からご覧ください。 |
■オカバンゴ・デルタ(ボツワナ) |
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![]() |
「世界最大の内陸デルタ」で、雨季のみ日本の岩手県と同じ面積の湿原が生まれます。詳細は下記からご覧ください。 |
■キリンディ国立公園(マダガスカル) |
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![]() |
マダガスカルのアイドル・シファカを見ることが出来ます。バオバブ街道と合わせて訪れるのが一般的です。詳細は下記からご覧ください。 |
■クルーガー国立公園(南アフリカ共和国) |
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アフリカ全体でも最大級の国立公園で3カ国にまたがって広がっています。詳細は下記からご覧ください。 |
■ボルダーズ・ビーチ(南アフリカ共和国) |
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ケープタウン郊外にあるビーチで、こちらもケープペンギンが生息しています。詳細は下記からご覧ください。 |
■南アフリカの直接動物と触れ合える場所3選 |
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「ウクトラ・ライオンパーク」「モホロホロ・アニマル・リハビリテーション・センター」「ヒッポ・ジェシカ」の3ヶ所をご紹介しています。詳細は下記からご覧ください。 |
■ヤギのなる木・アルガンツリー(モロッコ) |
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アルガンツリーはヤギが登る不思議な木で、モロッコ南部にしか生息していないことから、世界でここでしか見られないモロッコ名物になっています。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な動物スポットがたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい動物スポット総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から、特にすごい162ヶ所を18のテーマに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本-ドバイ(約11時間)
・ドバイ-ナイロビ(約5時間) |
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ベストシーズン | 7月~10月(乾季) |
外務省 | 海外安全情報 ケニア |
ガイドブック | 東アフリカのガイドブック |
ビザ | ビザかeVISA取得が必要 |
パスポート残存期間 | ビザ発行日から6ヶ月以上。未使用査証欄連続3ページ以上。 |
時差 | -6時間(サマータイム無し) |
チップ | ・ポーター:1個50シリング
・ツアーガイドなど:20USドル |
日本への電話 | 000(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるスワヒリ語 | ②こんにちは。
Jambo.(ジャンボ)
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ |
電圧とプラグ | 220~240V
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通貨 | ケニア・シリング(通貨コード:KES、記号:KSh)で、補助通貨は「セント(Cent)」ですが使われていません。1シリング=100セント。
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日本大使館 | ・HP |
ケニアの絶景一覧 |
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■赤のアイコン
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