バラナシはインド最大の聖地であり、インドを象徴する世界的観光地でもあります。そこに立つだけでも感動できますが、ガンジス川やヒンドゥー教、そしてバラナシの歴史を知った上で行くと一層奥深い旅になります。
こちらのページでは観光の見どころについてご紹介します。アクセスと基礎知識については「バラナシ①」をご覧ください(^^)
「バラナシ②観光の見どころ」徹底ガイド:目次
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
バラナシには多くの見どころがありますが、ここは外せないという場所は赤のアイコン3ヶ所になります。時間がある方は青のアイコンの場所にも行ってみてください。こちらのページでは赤のアイコンについてご紹介します。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。
また、バラナシの郊外には「サールナート」という、ブッダが初めて説法を説いたとされる場所もあります。そちらについては「バラナシ①」をご覧ください。
「ガート」はヒンドゥー教の沐浴場のことで、ガンジス川に限らず南アジアの広い地域で見ることが出来ます。しかし、実際には「ガートといえばバラナシ、バラナシといえばガンジス川、ガンジス川といえばインド」という文脈になり、バラナシのガートはガンジス川やインドの象徴として認識されています。
理由は「バラナシ①アクセスと基礎知識」でご紹介しているとおり、ガンジス川自体が「天界から流れ出た特別神聖な川」であり、バラナシがブッダが生まれる前からの「宗教的な聖地」だからです。
ガンジス川での沐浴は「全ての罪が洗い流される」といわれていて、バラナシにはガンジス川に沿って84ものガートが造られています。中でも特に重要なガートが5つあります。
・アッシー・ガート
・ダシャーシュワメーダ・ガート
・アディ・ケーシャヴァ・ガート
・パンチャガンガー・ガート
・マニカルニカー・ガート
この5つをめぐるルートは「パンチャティルティー・ヤートラ」と呼ばれる巡礼路になっていて、連日大勢の巡礼者が訪れます。そして「マニカルニカー・ガート」はバラナシで2つしかない「火葬場」としての役目を果たすガートなんです(,,゚Д゚) 画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
24時間黙々と上がる煙と、赤く燃える炎。公然と火葬(正しくは「荼毘(だび)」)が行われる様は、世界各地から訪れる観光客の心をガツンと叩いてきます。火葬で出た遺灰は、もちろん聖なる川であるガンジス川に流されます。
ヒンドゥー教徒は、バラナシのガンジス川付近で死ぬと「輪廻からの解脱ができる」と考えます。簡単に言うと「魂が束縛された状態から解き放たれて、安らかな地である涅槃(ねはん)に到達できる」ということです。
これが出来ないと「永久に『生まれ変わり』を繰り返し、仏教でいうところの四苦『生老病死』を繰り返すことになる」と考えるんですね。
ヒンドゥー教徒にとっては最高の最期の迎え方であり、毎日インド各地から数十体を超える遺体が、艶やかな布にくるまれてバラナシに運ばれてきます。また、生前の段階でバラナシにやってきて「ムクティ・バワン(解脱の館)」という施設で死を待つ人々もいます。
■ムクティ・バワン
英語では「Death hotel」や「Hotels of death」と表現され、入居者がいつ最期を迎えても良いように24時間ヒンドゥー教の神様の名前が唱えられています。日本の高齢者介護施設と同じく、家族に見守られながら最期を迎えるための場所ですが、「より崇高な死」を迎えるための「宗教的意味合い」が強いところが、日本のそれとは異なるところです。
photo by:Arian Zwegers
火葬場なので、写真撮影は完全に禁止されているので注意してください。バラナシは「大いなる火葬場」とも呼ばれていて、昔イギリスが火葬場の移転を求めた際には「火葬場が町のために存在するのではない。町が火葬場のために存在するのである」と公式に記されました。
ちなみに、子供・妊婦・他殺された人・蛇に噛まれ毒で亡くなった人などは、火葬ではなく布にくるまれて重しを付けた状態でガンジス川に沈められます。また、もう1つの火葬を行うガートは「ハリシュチャンドラ・ガート」で、最初の地図に青のアイコンで表示しています(^^)
バラナシの「メインガート」とも呼ばれている最大のガートで、朝の沐浴を見学する定番の場所であり、手こぎボートの乗り場でもあります。そして特に有名なのが、日没と共に行われるヒンドゥー教の礼拝儀式「プージャ(アルティ)」です。
バラモンの司祭たちが、音楽とともにガンジス川に向かって祈りを捧げます。バラナシ観光のハイライトであり、もし2日いるならば1日は陸上で、1日はガンジス川の上から見てみてはいかがでしょうか(*´ω`*)
バーラト・マーター寺院
photo by:Hiroki Ogawa
インドで最も有名な人物であるマハトマ・ガンディーが建てた寺院で、中にある「大理石で造られたインドの立体地図」が圧巻です(,,゚Д゚)
朝日と夕日
■朝日
バラナシは、三島由紀夫の「豊饒の海」、遠藤周作の「深い河」、沢木耕太郎の「深夜特急」などの題材となり、日本人にとっても昔からチベットなどと並ぶ「旅人憧れの地」の1つでした。
バラナシ滞在中に一度は暗い早朝に起きて、ガンジス川に上る太陽を見てみてください。なぜ、世界中の人がバラナシに惹きつけられるのかが分かります。そして、もちろん夕日も素晴らしいものがあります。
■夕日
また、旧市街に入るとデリーやアーグラとはまた違った混沌さがあるので、昼間はぜひチャレンジしてみてください。その際、余計な荷物は一切持たず、極力手ぶらで行くようにしてください。
上記のダシャーシュワメード・ガート近くにあるレストランで、大きな案内が描かれているので分かると思います。公式HPはこちら。
人気の秘密はガンジス河を一望できるロケーションで、朝日や夕日を見たい人は早めに席を確保するのがオススメです。
以上になります(^^) 世界中の旅人を魅了する「バラナシ」。ぜひ行ってみてください。アクセスや基礎知識については「バラナシ①」をご覧ください。
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
「兵馬俑」や「王家の谷」などの遺跡系については「世界のすごい遺跡総特集」を、歴史上の偉人が埋葬されている教会や修道院については「世界のすごい教会・修道院総特集②」をご覧ください(^^)
■ジュリエットの墓(イタリア) |
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「ロミオとジュリエット」の舞台として有名なヴェローナにあります。詳細は下記からご覧ください。 | |
■アクバル廟(インド) |
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シカンドラという町にある、第3代皇帝アクバルのお墓で、ムガル様式の代表的な建築物です。詳細は下記からご覧ください。 | |
■タージ・マハル(インド) |
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ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、亡くなった王妃ムムターズ・マハルのために造った「お墓」です。詳細は下記からご覧ください。 | |
■トラジャ族のロンダ(インドネシア) |
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トラジャ族はスウェラシ島の先住民族で「トンコナン」という伝統住居が有名です。そして、人が亡くなると人形を作って崖に飾る風習があり、その場所をロンダと呼びます。詳細は下記からご覧ください。 | |
■グーリ・アミール廟(ウズベキスタン) |
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ペルシア語で「王の墓」を意味し、15世紀に広大な土地を支配した「ティムール帝国」を造ったティムールが眠っています。詳細は下記からご覧ください。 | |
■ガーナの棺桶 |
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ガーナは、まるでパーティーのように賑やかな葬儀が行われることで有名です。特に棺桶が面白くて、動物や魚、コカコーラやスニーカーなど、日本では考えられないデザインになっています。詳細は下記からご覧ください。 | |
■ダリ美術館(スペイン) |
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20世紀の巨匠サルバドール・ダリの美術館で、なんとロビー中央の床にダリの棺が埋め込まれています。詳細は下記からご覧ください。 | |
■チベットの鳥葬(中国) |
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鳥葬は「遺体をハゲタカに食べさせることで、死者を天に送り届ける」という風習です。詳細は下記からご覧ください。 | |
■コロンブス記念灯台(ドミニカ共和国) |
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1992年に、コロンブスの新大陸発見500周年を記念して造られた建物で、中にはコロンブスの墓があります。詳細は下記からご覧ください。 | |
■パシュパティナート(ネパール) |
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カトマンズにあるネパール最大のヒンドゥー教寺院で「ネパールのバラナシ」ともいえる場所です。詳細は下記からご覧ください。 | |
■ジャハーンギール廟(パキスタン) |
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ムガル帝国第4代皇帝ジャハーンギールのお墓です。赤い砂岩と白い大理石を使った美しい外観になっています。詳細は下記からご覧ください。 | |
■シュヴァルの理想宮(フランス) |
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オートリーヴという小さな村に、1人の男性が33年をかけて造り上げた宮殿です。少し離れた場所に自身の墓が造られていて、そちらも必見です。詳細は下記からご覧ください。 | |
■パンテオン(フランス) |
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ギリシア式の建築物で、最初は教会でしたが後に霊廟として使われるようになりました。「キュリー夫人」「ルソー」「モネ」などフランスの偉人が埋葬されています。詳細は下記からご覧ください。 | |
■アンボワース城(フランス) |
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130以上の古城が点在する「ロワール渓谷」にある城で、レオナルド・ダ・ヴィンチの墓があります。詳細は下記からご覧ください。 | |
■サプンツァ(ルーマニア) |
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毎年3万人もの観光客が訪れる「世界一陽気なお墓」です。詳細は下記からご覧ください。 | |
■母なる祖国像(ロシア) |
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第2次世界大戦中に起きた「スターリングラード攻防戦」の勝利を記念して造られた像で、周辺には戦死した兵士35000人が埋葬されています。詳細は下記からご覧ください。 | |
■レーニン廟(ロシア) |
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モスクワ中心部の「赤の広場」にあり、防腐処理されたレーニンの本物の遺体がガラスケースに安置されています。毛沢東とホーチミンも同様なので合わせて記載しております。詳細は下記からご覧ください。 |
航空便例 | ・日本-デリー(約9時間半)
・デリー-バラナシ(約1時間20分) |
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ベストシーズン | 2月~3月(乾季) |
外務省 | 海外安全情報 インド |
ガイドブック | インドのガイドブック |
ビザ | ビザかeVISAの取得が必要 |
パスポート残存期間 | 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄2ページ以上。 |
時差 | -3時間半(サマータイム無し) |
チップ | ツアーガイドなど:100~500ルピア |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるヒンディー語 | ①おはよう。
スプルバート(ナマステでOK)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。 |
電圧とプラグ | 220~240V
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通貨 | インド・ルピー(通貨コード:INR、記号:₹)で、補助通貨は「パイサ(Paisa)」。1ルピー=100パイサ。
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日本大使館 | ・HP |
インドの絶景一覧 |
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