ガーナは、まるでパーティーやパレードのように賑やかな葬儀が行われることで世界的に有名です。特に棺桶が面白くて、動物や魚、コカコーラやスニーカーなど、日本では考えられないデザインになっています(^^)
「ガーナの棺桶」徹底ガイド:目次
拠点の街はアクラ。ガーナの首都であり最大の都市です。ギニア湾に面していて、イギリスとオランダが19世紀に砦を築いたのが始まりです。名前は昆虫の「アリ」という意味です。人口は約230万人。
最寄りの空港はコトカ国際空港(ACC)。国内外合わせて約30都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はガーナセディ(通貨コード:GHS、記号:GH₵)で、補助通貨は「ペセワ(pesewa)」。1ガーナセディ=100ペセワで、本日のレートはこちら。
空港から市内への移動
photo by:Banku
空港は市内中心部のオス地区から北東に約8km離れています。移動はタクシーのみで、所要時間は約30分、料金は約20セディです。
ガーナの棺桶といえば、2020年にネット上で一大ブームとなった「棺桶ダンス」が有名です。喪服に身を包みサングラスをかけた男達が、棺桶を担ぎながらEDMサウンドにのって踊る姿は世界的に話題となりました。しかし、ダンスもさることながら、実は棺桶自体が非常に面白いんです(^^)
棺桶は専門の工房で造られていて、現在ガーナには主な工房が6ヶ所あるそうです。中でもアクラの「テシ地区(Teshie)」が有名で、市内なのでアクセスも簡単です。「Coffin」が棺桶のことで、上の地図では「Hello Ornate Coffin Craft」と「Dream Big Coffin Shop」が表示されていると思います。
■市民の足の「トロトロ」
photo by:Charles
この周辺はテシ地区南部の「ラスカラ(Lascala)」というエリアで、地図を見せてタクシーで行っても良いと思いますし、大通り沿いなので、観光客には使うのがなかなか難しい「トロトロ」という乗り合い式のミニバスにチャレンジしても良いと思います。さて、それでは実際の棺桶を見てみましょう。
白・オレンジ・茶…と確かに日本よりも華やかですね(^^) ではもう少し近くで見てみましょう。
バイオリンのような光沢のある茶色でキレイですね…奥にハサミのようなものが見えますが…何かの間違いでしょう(*´∀`;)
…色々とカラフルで賑やかですね( ̄▽ ̄;)
カニΣ( ̄□ ̄;)
どうやら最初のハサミも見間違いでは無いようです(^^;)
これはアコースティックギターですね(,,゚Д゚) そう、なんとこれらが棺桶なんです。
ガーナでは「死」を「新たな旅立ち」と考えます。そのため人が亡くなると、それが平均寿命以上でのことであれば、新たな人生を祝福して盛大に送り出します。それが上記のダンスであり、これらの棺桶につながっています。
photo by:David Stanley
デザインは故人にちなんでいます。すなわち、その人の生前の職業や趣味、または好きなものなどが表現されているんです(*´ω`*) ルーマニアの「世界一陽気なお墓」と称される「サプンツァ」と同じコンセプトですね。
■サプンツァ
それでは色々見ていきましょう(^^)
photo by:Emilio Labrador
おそらくコカコーラが大好きだったんですね。またはコカコーラの卸などをしていたのかもしれません。
photo by:Emilio Labrador
ライオンですΣ(゚∀゚ノ)ノ これは大迫力ですね。単純にライオンが好きだったのか、または会社やコミュニティのリーダーで、残された人々がそうしたのかもしれません。
photo by:incommunicado
たぶん漁師さんですね(^^) それにしても精密な彫刻です。実際、これらの棺桶は美術品としても高い評価を得ていて、アメリカのクリントン元大統領やカーター元大統領など、世界中のセレブも購入しています。
photo by:Rachel Strohm
こちらは唐辛子農家さんでしょうか?
photo by:Allison Meier
クツ屋さんだったのか、またはスニーカーマニアだったのかもしれません。エアーまで入ってますね(^^) 工房は普通に見学させてもらえるはずですが、仕事場にお邪魔するわけなのでチップを支払うのが良いと思います。
photo by:Son of Groucho
なんとキャノンですΣ(゚∀゚ノ)ノ カメラが趣味だったんでしょうね。ちなみに、この棺桶文化は戦後に生まれたそうです。意外に新しい文化なんですね。日本でも、ネットネイティブの世代が亡くなる頃には、こういうのが当たり前になっているかもしれないですね。
photo by:Dan Sloan
ちなみにガーナの葬儀は、そもそも日本のように「出来るだけ早く」ということでは全くありません。むしろ「出来るだけ盛大に行う準備が出来た段階で」ということなんです。そのため、死後1ヶ月以上経つのは当たり前。親族やご近所さんから資金なども協力してもらい、満を持して行われます。
週末の3日間が基本で、なんと誰でも参加可能ですΣ(・∀・;) 服装は黒か赤になります。
photo by:Dan Sloan
金曜に冷凍室から出され、町の広場などで最後の別れを済ませたら…朝まで歌って踊りますΣ(゚∀゚ノ)ノ 土曜はまるでパレードのような様相で墓へと運び埋葬。日曜には教会で祈り、再び歌って踊ります。
■実際の様子
盛大ということは、とてもお金がかかるということです。普通のガーナ人の月収は5千円~1万円といったところなんですが、棺桶が約10万円で、それを含め葬儀全体では約20万円がかかるそうですΣ(・∀・;) まさに「気合が違う」という感じですね。棺桶といい、歌って踊る葬儀といい、訪れて参加してみたら我々日本人の死生観も変わるのではないでしょうか。
以上になります。新たな旅立ちを祝う「ガーナの棺桶」。ぜひ見てみてください(^^)
ガーナは日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■ジュリエットの墓(イタリア) |
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「ロミオとジュリエット」の舞台として有名なヴェローナにあります。詳細は下記からご覧ください。 |
■タージ・マハル(インド) |
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ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、亡くなった王妃ムムターズ・マハルのために造った「お墓」です。詳細は下記からご覧ください。 |
■バラナシ(インド) |
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ガンジス川に面した街で、インド最大の聖地です。川岸には火葬場があり、遺灰や遺体が毎日川に流されます。詳細は下記からご覧ください。 |
■トラジャ族のロンダ(インドネシア) |
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トラジャ族はスウェラシ島の先住民族で「トンコナン」という伝統住居が有名です。そして、人が亡くなると人形を作って崖に飾る風習があり、その場所をロンダと呼びます。詳細は下記からご覧ください。 |
■ダリ美術館(スペイン) |
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20世紀の巨匠サルバドール・ダリの美術館で、なんとロビー中央の床にダリの棺が埋め込まれています。詳細は下記からご覧ください。 |
■チベットの鳥葬(中国) |
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鳥葬は「遺体をハゲタカに食べさせることで、死者を天に送り届ける」という風習です。詳細は下記からご覧ください。 |
■コロンブス記念灯台(ドミニカ共和国) |
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1992年に、コロンブスの新大陸発見500周年を記念して造られた建物で、中にはコロンブスの墓があります。詳細は下記からご覧ください。 |
■パシュパティナート(ネパール) |
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カトマンズにあるネパール最大のヒンドゥー教寺院で「ネパールのバラナシ」ともいえる場所です。詳細は下記からご覧ください。 |
■アンボワース城(フランス) |
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130以上の古城が点在する「ロワール渓谷」にある城で、レオナルド・ダ・ヴィンチの墓があります。詳細は下記からご覧ください。 |
■サプンツァ(ルーマニア) |
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毎年3万人もの観光客が訪れる「世界一陽気なお墓」です。詳細は下記からご覧ください。 |
■母なる祖国像(ロシア) |
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第2次世界大戦中に起きた「スターリングラード攻防戦」の勝利を記念して造られた像で、周辺には戦死した兵士35000人が埋葬されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■レーニン廟(ロシア) |
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モスクワ中心部の「赤の広場」にあり、防腐処理されたレーニンの本物の遺体がガラスケースに安置されています。毛沢東とホーチミンも同様なので合わせて記載しております。詳細は下記からご覧ください。 |
航空便例 | ・日本-イスタンブール(約12時間)
・イスタンブール-アクラ(約7時間半) |
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ベストシーズン | 8月 |
外務省 | 海外安全情報 ガーナ |
ガイドブック | アフリカのガイドブック |
ビザ | 事前のビザ取得が必要 |
パスポート残存期間 | 申請時6ヶ月以上 |
時差 | -9時間(サマータイム無し) |
チップ | ホテルやレストラン:5~10% |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
公用語 | 英語 |
電圧とプラグ | 240V
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通貨 | ガーナセディ(通貨コード:GHS、記号:GH₵)で、補助通貨は「ペセワ(pesewa)」。1ガーナセディ=100ペセワ。
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日本大使館 | ・HP |
ガーナの絶景一覧 |
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