
ムイナクは「20世紀最大の環境破壊」の舞台である「アラル海」のほとりにあった街で、急速に収縮した湖の跡に残されたいくつもの船が、物哀しく荒野に佇んでいます。こちらのページでは「アラル海の消失」と「船の墓場」についてご紹介します。アクセスについては「ムイナク①」をご覧ください(^^)
「ムイナク②アラル海消失と船の墓場」徹底ガイド:目次
カザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海は、その広大さから「海」がついていますが実際には湖で、それも世界で20湖しかない「100万年以上存続している古代湖」の1つです。有名な古代湖としては、日本の琵琶湖やペルーのチチカカ湖、ロシアのバイカル湖などがあります。
1960年代までは日本の東北地方と同じくらいの面積があり、世界でも4番目に大きな湖でしたが、わずか半世紀で10分の1にまで減少しました( ̄□ ̄;)

理由はソ連が行った無謀で大規模な農業計画にありました(T_T)

元々アラル海には、キルギスの山脈から流れ出す2000kmに及ぶ大河が2本流れ込んでいました。それがシルダリア川(青)とアムダリア川(水色)です。
アラル海のほとりにあるムイナクは、豊富な水産資源を背景に、ウズベキスタンで唯一の港湾都市として栄え、コンビナートで作られた魚の缶詰が各地に発送されました。しかし、ソ連が周辺の土地を利用した大規模な綿花栽培を打ち出します。

綿花は「無煙火薬」の原料になり、軍事転用出来たためです。そして灌漑設備が整えられ、2つの川から綿花用農地(緑)に水が送られていきました。
これによりウズベキスタンの綿花生産量は激増し、1940年には約150万トンだったのが1970年には450万トンにもなりました。「社会主義の勝利」と喧伝されましたが、その一方でアラル海に流入する水が激減します。

元々アラル海は塩湖だったため、水が少なくなったことで塩分濃度が上がり、まず魚が激減しました。魚が獲れなくなったことで漁村は壊滅。多くの人が職を失い「環境移民」となりました。
そして、干上がった大地は、塩分をはじめ多くのミネラル成分を含んでいました。ミネラルというと健康に良さそうですが、魚を死滅させてしまったように、許容量を超えてしまうと生物には毒となります。そこで砂嵐が起こり、それらの成分も風に乗って人間の体内に入ってしまい、住民に悪性腫瘍・結核・呼吸器疾患などを引き起こしました。

さらに、いっときは上手くいった綿花栽培ですが、塩分を豊富に含む土壌に水を流してしまったことで地表に塩害が起こり、結果として放棄せざるをえなくなりました。
これが「20世紀最悪の環境破壊」の全容です(T^T)/ 現在は、カザフスタン側の小アラル海はダムが造られて水位があがり魚が戻ってきています。しかし、ウズベキスタン側の大アラル海は復活が難しい状態と言われています。
アラル海の急激な収縮によって、海岸線はムイナクから150km以上も遠ざかることになりました。その後退スピードの速さと、元々ウズベキスタンが内陸国で、船を移送するにも手間がかかることから、結果として船は放置され「船の墓場」と呼ばれる状態になりました。かつての海岸線にはモニュメントが建てられています。

水は見る影もありません。ここから階段を降りていくと船の墓場が現れます。

その光景は崩壊した後の世界のようで…。エヴァンゲリオンなどで描かれそうです(,,゚Д゚)


地面にはたくさんの貝殻があり昔は湖底だったことが分かります。サソリなどがいるので地面に座ったり手をついたりしないようにしてください。魚が溢れる湖からサソリが生息する荒野になるとは…(T^T) 画面をグルっと回して周囲を見てみてください。
ツアーに参加すれば、ここから現在のアラル海まで行って「ユルタ」という遊牧民の家で一泊することができます(^^)

モンゴルの「ゲル」みたいな感じですね。

小さくなったとはいえ人間から見ればアラル海は広大なので、素晴らしい夕日や日の出を見ることができます。水に入れば死海のように浮かびますが、あまりキレイな水ではありません(^^;)

以上になります。ディストピア感漂う船の墓場「ムイナク」。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
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■サリコビーチ(アンゴラ) |
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アフリカのアンゴラにある「船の墓場」です。詳細は下記からご覧ください。 |
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■Cimitero delle barche(イタリア) |
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「難民船の墓地」で、山のように積まれた船が観光名所となっています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■SS Ayrfield(オーストラリア) |
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シドニーにある廃船で、奇跡的にマングローブが発芽して今の状態になりました。詳細は下記からご覧ください。 |
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■難破船マヒノ号(オーストラリア) |
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オーストラリア東部にある世界最大の砂島「フレーザー島」に佇む難破船です。全長120mと迫力があります。詳細は下記からご覧ください。 |
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■モートン島(オーストラリア) |
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15隻の船が「防波堤」として人工的に沈められています。すでに赤茶けているので非常にフォトジェニックです。詳細は下記からご覧ください。 |
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■Miss Piggy Plane Wreck(カナダ) |
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50年以上前に墜落した飛行機の残骸が残されています。「ベルーガの首都」「シロクマの首都」と呼ばれるカナダのチャーチルにあります。詳細は下記からご覧ください。 |
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■SSイタカ号(カナダ) |
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こちらもチャーチルにあります。詳細は下記からご覧ください。 |
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■ナヴァイオビーチ(ギリシャ) |
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「紅の豚」のポルコの隠れ家とも噂される有名ビーチで、「ナヴァイオ」は「難破船」という意味があります。詳細は下記からご覧ください。 |
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■チアトゥラ(ジョージア) |
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旧ソビエト主導の繁栄と衰退を味わった町で、ゴーストタウンに近い雰囲気と、ウソのように錆びついたロープウェーが旅人を惹きつけます。詳細は下記からご覧ください。 |
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■ワディ・ドゥーン(チャド) |
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photo by:David Stanley |
アフリカの秘境・チャドにある「戦車の墓場」です。詳細は下記からご覧ください。 |
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■チッタゴン(バングラデシュ) |
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世界最大級の「船の墓場」で、世界中から集まった巨大な船を、素手と素足の男たちが人力で解体していきます。詳細は下記からご覧ください。詳細は下記からご覧ください。 |
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■列車の墓場(ボリビア) |
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有名なウユニ塩湖にあります。町からも近いのでツアーに参加すると必ず訪れます。詳細は下記からご覧ください。 |
| ビザ | 30日以内の観光・商用は不要 |
|---|---|
| パスポート残存期間 | 3ヶ月以上が必要 |
| 治安 | 海外安全情報:ウズベキスタン |
| ガイドブック | ・ウズベキスタンのガイドブック |
| 航空便例 | ・日本-タシュケント(約10時間)
・タシュケント-ヌクス(約1時間40分) |
| この場所の
ベストシーズン |
春と秋:気候が過ごしやすい。3月21日は「ナウルーズ(中央アジアの正月)」で、大きな街では伝統料理「スマラク」が振る舞われ、歌や踊りのイベントが最大規模で開催される。秋は、砂漠のオアシスで収穫される「カラカルパク・メロン」が旬を迎え、非常に糖度が高くなる。 |
| 時差 | -4時間(サマータイム無し) |
| 通貨とレート | スム(通貨コード:UZS、記号:лв)で、補助通貨は「ティイン(tiyin)」。1スム=100ティイン。
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|---|---|
| ATM | 都市部は路上のATMも監視カメラが完備されているので、基本的には安全に使える。地方だと故障・現金切れなどはまだあり、ATM台数も少なくなるので、現金は都市部で確保すること。キャッシュレス化は進んでいるが現金は必須。
「With Conversion(自国通貨に換算して決済)」と「Without Conversion(現地通貨で決済)」の選択肢が表示されたら、必ず「Without Conversion(現地通貨で決済)」を選択すること。前者だと「銀行手数料が上乗せされた非常に悪いレートが適用」され大損してしまうため。たまに、前者だけ目立つ色や大きく表示されるATMがあるため、勢いで選択しないように注意。 |
| SIMカード | 大手は「Ucell」「Beeline」「Mobiuz」。eSIMも普及しているが都市部以外は不安定なので物理カードが推奨。 |
| タクシー | 交渉制でメーターは使われない。公認タクシーは都市によって色が異なる。流しのタクシーは「TAXI」の表示があっても実質的には白タク。観光客相手のボッタクリが頻発しているので使わないこと。 |
| 配車アプリ | 「Yandex Go」が圧倒的。ウズベキスタンでは配車アプリ一択と考えていい。 |
| 交通カード | 「ATTO」:タシュケントの地下鉄、バス、空港バスに利用可能。カード代(約15000スム)や残額の払い戻しは、手続きが複雑なので観光客には実質的に不可。地下鉄は、券売機でチケットを購入すると「QRコードが印字されたレシートのような紙」が出てくるので、それを改札の読み取り機にかざす。バスは車内での現金払い不可で、ATTOの他はクレジットカードやスマホのタッチ決済となる。 |
| Googleマップ | 利用可能だが、公共交通機関のルート検索精度は、ロシア系アプリの「2GIS」の方が圧倒的に正確で、詳細な建物入口まで表示される。 |
|---|---|
| クレジットカード | 都市部ではレストランやスーパーなどで広く利用可能だが、基本的には現金。 |
| トイレ | トイレットペーパーは流さずゴミ箱に捨てる |
| 喫煙 | 屋外は比較的寛容だが公共の場所は避ける。吸いたい場合は確認するのが無難。1箱2万5千~4万スム。 |
| コンタクト用品 | 都市部なら購入可能だが地方だと難しい |
| 生理用品 | 容易に購入可能だがタンポンは種類が限られる |
| スーパーやコンビニ | ■コンビニ
「Multi Mafe」「Korzinka」
■スーパー
■ドラッグストア |
| 定番の軽食や
ファーストフード |
■軽食
プロフ(炊き込みご飯)、サムサ(パイ包み焼き)、シャシリク(串焼き)など。街中の至る所にある「Chaykhana(茶屋)」で食べられる。
■ファーストフード |
| 犯罪 | 治安は良い国だが、スリ・置き引き・引ったくり・タクシーのボッタクリ、酔っぱらいなど、海外での一般的な注意は必要。稀に偽警官による「パスポート提示を求めて、隙を見て財布から現金を抜く詐欺」が報告されている。
狂犬病が絶滅していない国なので野犬に近づかないこと。マラリアは無いが、デング熱は少し報告されているため、夏は油断せずに蚊の対策をすること。 |
| 緊急電話番号 | ・警察:102/救急:103/消防:101
・共通:112(完全な運用には至っていない) |
| チップ | 基本的には不要。タクシーでの端数切り上げや、ポーターに1USドル程度。 |
| 電圧とプラグ | ・電圧:220V
|
| 現地で使える
ウズベク語 |
①おはよう。
Xayrli tong. (ハイルリ トン)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。 |
| 日本大使館 | ・公式HP |
| ウズベキスタンの
絶景一覧 |
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