「南オーストラリア州のピンクレイク6選」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

南オーストラリア州には無数のピンクレイクがあります。ここでは、その中で比較的よく知られている6ヶ所をご紹介します。「行くのは大変だけど、いつか行ってみたい」という場所ばかりです(^^)

 

 

「南オーストラリア州のピンクレイク6選」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の街はアデレード。オーストラリアにおける「文化と芸術の都」と言われていて、国内で5番目の規模の都市です。流刑地としての歴史を持つシドニーやホバートと違い、自由移民のための計画都市として始まっています。人口は約120万人。

 

最寄りの空港はアデレード空港(ADL)。国内外合わせて約30都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。空港から市内への移動は「カンガルー島①各地からのアクセス」をご覧ください。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はオーストラリア・ドル(通貨コード:AUD、記号:A$)で補助通貨はセント(c)。1オーストラリア・ドル=100セントです。本日のレートはこちら。

 

 

 

南オーストラリア州のピンクレイク一覧

 

これ以外にもたくさんあるのですが、ひとまず代表的な6ヶ所をアデレードから近い順にご紹介します。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。

 

 

アッシュビルのピンクレイク

 

オーストラリアの南部には、アデレードからシドニーまで1898kmに渡って延びる「プリンセスハイウェイ」という道があります(,,゚Д゚) この道をアデレードから南東に約130km進むと「アッシュビル」という地域に入ります。

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

西側に「アレクサンドリナ湖」と「アルバータ湖」という巨大な湖があるので目立ちませんが、その東側でひっそりとピンクの水をたたえています。

 

ピンクレイクと呼ばれる場所は世界に多々ありますが、大きく「塩湖」と「塩田」に分かれ、比較すると下記のようになります。

塩湖 塩田
・自然の産物なので、より価値を感じられる

・色が薄いことが多い
・シーズンに加え、時間帯と天気が超重要
・有名な場所は「ヒリアー湖

・人工物なので、湖よりは神秘性が下がる

・色が濃く、ピンク以外の塩田もある
・シーズンに行けば基本的に大丈夫
・有名な場所は「メキシコのピンクレイク

 

ピンクになる理由は、水中に生息する「ドナリエラ(Dunalliela)」という藻類が日光を浴びることで「ベータ・カロチン」という物質を出すからです。ニンジンに含まれていることで有名ですよね(^^) そのため、塩分濃度や水深が安定している「塩田」は色が濃くなり、「塩湖」は天気やシーズンに左右されます。

 

■サンフランシスコの塩田
「南オーストラリア州のピンクレイク6選」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:dro!d

 

「塩田」は通常「海の近くで、汲み上げた海水を利用し塩をつくる場所」を指します。「塩湖」は言わば「天然の塩田」なのですが、そこで塩の採掘が本格的に行われると、エリアを区切って塩分濃度を一定にしたりするので、色が安定して濃くなります。

 

 

マグラス・フラット

 

上記のピンクレイクから、そのまま南に約30分ほど車を走らせると「クーロン国立公園」のエリアに入ります。アボリジニの言葉で「砂丘」という意味があり、多くの渡り鳥が訪れることで知られています。

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

ここは壮大な地形が広がっていて「海岸線の陸地の手前が広く湖や湾になっている」状態ですΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

絶景ですね(*´ω`*) オーストラリア固有種の「マツカサトカゲ」を見られる可能性もあります。約30cmにもなる巨大なトカゲです。

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

マグラス・フラットは、こんな途方も無い大自然の中でオレンジに近いピンクの水をたたえています。幅は約500mです。

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

 

バンバンガ湖

 

アデレードから北に約130km離れた場所にあり、上記の2つに比べると知名度は高いです。面積は東京ドーム約4個分の13.88km²で、1881年から塩の採掘が行われています。

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

上記のとおり、エリアが区切られて「塩田」になっているため、シーズンには安定して濃いピンクになっています。謎のモニュメントがあるんですが、おそらくアボリジニの神話に登場するヘビ的なものだと思います(^^;)

 

 

 

ヨークタウンのピンクレイク

 

アデレードからセント・ヴィンセント湾をグルっと迂回して、ヨーク半島の奥にあるヨークタウンへ行きます。この周辺はもうピンクレイクだらけですΣ(・∀・;)

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

赤矢印がヨークタウンで、青矢印がここでご紹介するピンクレイクです。緑矢印は「ピンクラグーン」と表示されます。そのほかにも同様の色をした小さい湖がゴロゴロしています(,,゚Д゚) そしてピンクレイクの写真がこちらです。

 

 

説明文にヨーク半島のヨークタウンのピンクレイクと書いてあるので間違いないと思います。ストリートビューはピンクのはありませんでした(´Д`)

 

 

 

ハート湖周辺

 

アデレードからは北西に約520km離れていて、車で約6時間です。ここも周辺は塩湖だらけです(^^;)

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

観光としては、むしろ青矢印のゲアドナー湖の方が有名で、オーストラリアで3番目に大きい塩湖です。ただ、ピンクレイクとしてはハート湖の方が知名度が高くなります。

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

 

マクドネル湖

南オーストラリア州のピンクレイク

 

こちらも塩湖なんですが、地質学的には「南半球で最大の石こう鉱山」があることで知られています。ピンクレイクとしても有名なんですが、アデレードから道のりで860km以上離れているため、車で行くのは周遊旅行の方以外難しいと思います。

 

 

現実的な方法としては、西に約90km離れた場所にセドゥナという町があり、ここの空港がアデレードとの就航便を持っています。

・月~金:毎日2便
・土日:各1便
・空港の公式HP

 

レンタカーも手配できるので、飛行機+レンタカーのダイナミックな小旅行をしてみてはいかがでしょうか(^^) フライトの詳細は公式HPをご覧ください。

 

南オーストラリア州のピンクレイク

 

こちらも「バンバンガ湖」と同じで、区切られていることによって色が濃くなっています。ただ、今は塩田としては使われていないようで、時期も大事になってきます。海外の情報によれば冬から春にかけて色が濃くなるそうです。ストリートビューは良いのがありませんでした。

 

 

以上になります。広範囲に点在している南オーストラリア州のピンクレイク。機会があったらぜひ行ってみてください(^^)

 

 

世界のピンクレイク

■グレート・ソルト・レイク州立公園(アメリカ)

photo by:Susan Popielaski

2002年に冬季オリンピックが開かれたソルトレイクシティの近くにあり、南北ではっきり色が分かれています。詳細は下記からご覧ください。

「ユタ州の細かい見どころ8選」徹底ガイド

■マハールー湖(イラン)

シーラーズ観光のハイライトの1つです。街中にある「ピンクモスク」と共に、インスタ映えスポットとして多くの観光客が訪れます。詳細は下記からご覧ください。

「ピンクレイク」徹底ガイド

■腐海(ウクライナ)

腐海はウクライナ南部とクリミア半島北部の間に広がる「たくさんのピンクレイクがあるエリア」の総称です。当サイトでは5つのピンクレイクを取り上げています。詳細は下記からご覧ください。

「腐海(シュワージュ)①概要とヘニチェスク湖」徹底ガイド

■ハット・ラグーン(オーストラリア)

西オーストラリア州を代表する観光地の1つで、巨大な塩湖に塩田がつくられて奇跡的な絶景が生まれています。詳細は下記からご覧ください。

「ハットラグーン」徹底ガイド

■ビクトリア州のピンクレイク(オーストラリア)

オーストラリアの南部にはたくさんのピンクレイクがありまして、ビクトリア州については4ヶ所を取り上げています。詳細は下記からご覧ください。

「ビクトリア州のピンクレイク①メルボルンのウエストゲートパーク」徹底ガイド

■ヒリアー湖(オーストラリア)

世界的に有名なピンクレイクで、季節や状態に関わらず安定のピンク色を見せてくれます。詳細は下記からご覧ください。

「ヒリアー湖」徹底ガイド

■サラダ・デ・トレビエハ湖(スペイン)

西ヨーロッパ最大級のピンクレイクなのですが、意外なことにあまり知られていません。街からすぐなので簡単に行くことができます。詳細は下記からご覧ください。

「サラダ・デ・トレビエハ湖」徹底ガイド

■レトパ湖(セネガル)

西アフリカではメジャーな観光地の1つで「ラック・ローズ」と呼ばれています。詳細は下記からご覧ください。

「レトパ湖(ラック・ローズ)」徹底ガイド

■ナトロン湖(タンザニア)

強アルカリ性の塩湖で「生物が石化する湖」としても有名です。詳細は下記からご覧ください。

「ケニア3大国立公園」徹底ガイド

■ウニアンガ湖群(チャド)

アフリカの秘境・チャドにあります。治安の面からも容易に行ける場所ではありませんが、周辺には素晴らしい大自然が広がっています。詳細は下記からご覧ください。

「エネディ山地②奇岩群や壁画など」徹底ガイド

■ジェリド湖(チュニジア)

北アフリカ最大の塩湖で、高知県や岡山県に相当する約7000km²もの広さがあります。詳細は下記からご覧ください。

「スターウォーズのロケ地②(チュニジア)」徹底ガイド

■トゥズ湖(トルコ)

近年SNSを通して有名になってきたピンクレイクです。季節限定ではありますが、ウユニ塩湖のような鏡面世界を楽しめると人気です。詳細は下記からご覧ください。

「トゥズ湖」徹底ガイド

■ナミブ砂漠の塩田(ナミビア)

ナミブ砂漠の「ウォルビス・ベイ」から10kmほど離れた場所にある塩田です。周辺にはたくさんの見どころがあるのでオススメです。詳細は下記からご覧ください。

「ナミブ砂漠②スワコプムント周辺」徹底ガイド

■ピンク・ラグーン・ラス・コロラダス(メキシコ)

近年のカンクンで1番人気の観光スポットです。塩田になっているのでシーズンに行けば安定してピンク色を見られます。詳細は下記からご覧ください。

「ピンクレイク」徹底ガイド

 

世界の湖については「世界のすごい湖総特集」を、世界のピンク系の場所については「世界のピンクのSNS映えスポット総特集」をご覧ください(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ケアンズ(約7時間)

・ケアンズ-アデレード(約3時間15分)

ベストシーズン 通年楽しむことができます
外務省 海外安全情報 オーストラリア
ガイドブック オーストラリアのガイドブック
ビザ ・ビザかETASの取得が必要

・30日まで滞在可

パスポート残存期間 滞在日数分あればOK
時差 ・東部時間:+1時間(シドニーなど)

・中部時間:+30分(ウルルなど)
・西部時間:-1時間(パースなど)
・サマータイム:あり(1時間すすめる)

チップ ・基本的には無し

・タクシーなど:端数を切り上げて渡す
・高級レストランなど:10~15%
・ルームサービスなど:2~5A$

日本への電話 0011(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
0011+81+3+9999-9999

公用語 英語
電圧とプラグ 220/240V

コンセントタイプ

通貨 オーストラリア・ドル(通貨コード:AUD、記号:A$)で補助通貨はセント(c)。1オーストラリア・ドル=100セント。

 

日本大使館 HP

オーストラリアの絶景一覧

オーストラリアの絶景

 

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