ソコトラ島への行き方と見どころ

 

ソコトラ島は「インド洋のガラパゴス」と称されるほど独自の生態系が広がっています。竜血樹やボトルツリーなどが有名ですが、実は他にもたくさんの見どころがあります。当サイトでは4ページに渡って特集しておりますので下記からご覧ください。こちらのページは「ソコトラ島②植物」になります(^^)

 

 

「ソコトラ島②植物」徹底ガイド:目次

 

 

竜血樹

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

ソコトラ島の代名詞で英語では「ドラゴンツリー」。竜を思わせる異様な姿と、その樹液が血のように真っ赤なことから名付けられました(,,゚Д゚)

 

 

この樹液は、古代ローマの時代からヨーロッパや中国で鎮痛剤や止血剤として珍重されてきました。また、妊婦は樹液を水に溶かして飲む風習があります。中世には染料や錬金術の材料にも用いられ「赤い金」と呼ばれて高値で取引されました。

 

「ソコトラ島②植物」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

しかし樹液を採るには木に切り目を入れたり皮を剥いだりしないといけません。長年それが行われてきたことで現在の竜血樹は「満身創痍」といった状態です(T^T) 中には皮が剥げ、根っこが露出し、力なく白く乾燥してたりもします。

 

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

現代では、さすがに昔のような価値はなく、現地女性の化粧品や観光客への土産物として使われるくらいになりました。そこで2000年代から竜血樹の植樹が試みられているのですが、島で放牧しているヤギに早い段階で食べられてしまい、なかなか思うように増えないようです(^^;)

 

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

見れば見るほど異様な姿をしていて、下から見上げると確かに他の惑星の植物のように見えます。手塚治虫作品に出てきそうですよね(,,゚Д゚)

 

「ソコトラ島②植物」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

竜血樹はソコトラ島のみならずイエメンのシンボルでもあり、硬貨やナンバープレートのデザインにもなっています。そのため「竜血樹はソコトラ島にしかない」という情報も多いですが、実は大西洋のアフリカに近い島々でも見ることができます。

 

最も有名なのはカナリア諸島のテネリフェ島にある竜血樹です。カナリア諸島も素晴らしい場所なので興味のある方はリンクからご覧ください。

 

■テネリフェ島の竜血樹
ソコトラ島への行き方と見どころ

 

 

乳香の木

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

乳香(にゅうこう)の木は、樹脂から良い香りがするため古代から「香水の原料」としてヨーロッパを中心に珍重されました。イエメン本土のサナアやシバームは乳香の取引で「幸福のアラビア」と称されるほど多大な富を築き、それを狙う遊牧民や盗賊から街を守るために、城壁と高層建築が造られたと言われています。

 

■乳香
ソコトラ島への行き方と見どころ

 

乳香には4つのランクがあって、うすい緑色のものが最高品質なんだそうです。ソコトラ島には8種類の乳香の木が生息していて、幹からも良い香りがしているのが分かります(^^)

 

 

ボトルツリー

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

「デザートローズ(砂漠のバラ)」として知られるアデニウム属の植物です。2月~4月に小さな赤い花を咲かせるので、その頃がソコトラ島のベストシーズンといえます。

 

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

幹の中には大量の水を蓄えていて、一見植物が育たなそうに見える場所でも力強く成長します。これが本当に様々な形をしていて、むしろ竜血樹よりも別な惑星を感じさせます(,,゚Д゚)

 

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

漫画「火の鳥」の中で人間が植物に変わる話がありましたが、それではないかと思うほど個体ごとに見た目が異なります。ソコトラ島以外では東アフリカなどで見ることができます。

 

 

 

キュウリの木

ソコトラ島への行き方と見どころ

 

正しくは「デンドロキシオス・ソコトラーナ」といって、世界で唯一となる「ウリ科の木」です。もちろんソコトラ島の固有種。キュウリのような楕円形の実がなります。

 

 

以上になります(^^) 続きまして下記から他のページをご覧ください。

 

 

世界の特殊な植物

■ブリッスルコーン・パインの森(アメリカ)

「ソコトラ島②植物」徹底ガイド 【旅の大事典】 インヨー国立森林公園にある森で「世界一寿命が長い木」と言われる「ブリッスルコーン・パイン」を見ることが出来ます。詳細は下記からご覧ください。

「カリフォルニア州の巨木スポット4選」徹底ガイド

■シミエン国立公園のジャイアントロベリア(エチオピア)

エチオピアの高原地帯ではジャイアントロベリアの中でも特に大きな種が生息しています。詳細は下記からご覧ください。

「シミエン国立公園」徹底ガイド

■カナリア諸島のエキウム・ウィルドプレッティ(スペイン)

アフリカ北西部に浮かぶスペイン領・カナリア諸島の固有種で「宝石の塔」と呼ばれます。詳細は下記からご覧ください。

「カナリア諸島②テネリフェ島(2)テイデ国立公園」徹底ガイド

■ココ・デ・メール(セーシェル)

セーシェルのキュリーズ島とプララン島にしか生息していないヤシの木です。写真は種子なんですが…何に見えますか?(/∀\*) 詳細は下記からご覧ください。

「キュリーズ島」徹底ガイド

■キリマンジャロのジャイアントセネシオ(タンザニア)

キリマンジャロはアフリカ最高峰ですが、「特別な技術が無くても登れる山」として知られています。道中には不思議な高山植物が群生していて見ごたえがあります。詳細は下記からご覧ください。

「キリマンジャロ登山①概要と注意点」徹底ガイド

■ナミブ砂漠のウェルウィッチア(ナミビア)

「世界三大珍植物」の1つに数えられ、和名は「奇想天外」と言います。詳細は下記からご覧ください。

「ナミブ砂漠②スワコプムント周辺」徹底ガイド

■ワスカラン国立公園のプヤ・ライモンディ(ペルー)

30年から100年という長い寿命の中で1度しか花を咲かせない神秘の高山植物です。詳細は下記からご覧ください。

「ワラス②ワスカラン国立公園」徹底ガイド

■キナバル自然公園のラフレシア(マレーシア)

キナバル自然公園はマレーシアの世界遺産の1つで、マレーシア最高峰のキナバル山を中心に、ラフレシアやウツボカズラなど多種多様な動植物が生息しています。詳細は下記からご覧ください。

「キナバル自然公園」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的な植物系スポットがたくさんあります。興味のある方は「世界の植物の名所総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から、特にスゴい69ヶ所を8つのテーマに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-カイロ(約13時間)

・カイロ-サユーン(約3時間半)
・サユーン-ソコトラ(約1時間)

ベストシーズン 10月~4月(特に2月~4月)
外務省 外務省 海外安全情報 イエメン
ガイドブック 中東のガイドブック
ビザ ビザ取得が必要
パスポート残存期間 入国時3ヶ月以上。イスラエルのスタンプがあると入国できない。
時差 -6時間(サマータイム無し)
チップ 基本的に不要
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるアラビア語 ①おはよう。

サバーフ ルハイル

 

②こんにちは。
アッサラーム・アライクム
マルハバン(午前中)
マサーウルハイリ(午後)

 

③こんばんは。
マサーウルハイリ

 

④ありがとう。
シュクラン

 

⑤さようなら。
マアッサラーマ

 

⑥はい・いいえ
ナアム・ラー

電圧とプラグ 230V /B3とC型

コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 イエメン・リアル(通貨コード:YER、記号:YR)で、補助通貨は「フィルス(Fils)」。1リアル=100フィルス。

 

日本大使館 HP

・在サウジアラビア日本国大使館が兼轄

イエメンの絶景一覧

イエメンの絶景

 

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