キナバル自然公園はマレーシアの世界遺産の1つで、マレーシア最高峰のキナバル山を中心に、ラフレシアやウツボカズラなど多種多様な動植物が生息しています(^^)
「キナバル自然公園」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
2・キナバル自然公園へのアクセス
2-1:バスで行く
2-2:その他の行き方
3・キナバル自然公園の概要
4・トレッキング
5・キナバル山登山
6・ボタニカルガーデン
7・ポーリン温泉
8・ラフレシアガーデン
9・キャノピーウォーク
10・世界の旅行で行けるスゴい山
11・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
拠点の街はコタキナバル。サバ州の州都で、東マレーシア(ボルネオ島のマレーシア領域)で最大の都市です。20世紀初頭からイギリスの植民地政策の中心地として発展していきました。人口は約47万人。
最寄りの空港はコタキナバル国際空港(BKI)。国内外合わせて約30都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はリンギット(通貨コード:MYR、記号:RM)で、補助通貨は「セン(sen)」。1リンギット=100センで、本日のレートはこちら。
キナバル自然公園へのアクセス
■公園本部
キナバル自然公園はコタキナバル市内から88km離れていて車で約2時間です。アクセス方法は、バス、ツアー、タクシーチャーター、レンタカーなどになります。
ムルデカ広場前のバス停から「ラナウ」という町へ行くバスに乗って上記の公園本部前で降ります。「キナバル自然公園で降りる」ということをドライバーなどに伝えておかないと通り過ぎてしまうので気をつけてください(^^;) 料金は片道20RMです。帰りは、降りた場所でバスを待って、手を上げて停めます。
■イナナムバスターミナル
また、イナナムバスターミナルからもバスが出ていて、料金は同じ20RMです。
実は上記のバスでの行き方は「とりあえずキナバル公園に行ければ良い」という方以外にはオススメできません(^^;)
周辺には写真の「ポーリン温泉」など他の見どころもあるのですが、キナバル自然公園と各所をつなぐバスが無いので、行く場合はその都度タクシーに乗らないと行けなくて、手間と時間とお金がかかります。
代表的な見どころを一通り周るということであれば、効率的に周って10時間くらいかかるので、最初からタクシーチャーターか、ツアーに参加する方が良いと思います。
タクシーチャーターは1日約500RMです。結構な額なので、複数人数の場合はタクシーチャーターにして、一人旅などであればツアー参加がオススメです。英語ツアーなら200RM、日本語ツアーは300RMくらいが相場になります。
ただ、国際免許証を持っている方で、現地での運転に不安の無い方であればレンタカーがベストです。料金は1日130RMくらいですし、完全に自分のペースで動ける上に、荷物やお土産などがいくらあっても困ることがありません。上級者向けですが、良い方法だと思います(^^)
キナバル山を含む周辺の3つの山の保護を目的とした自然公園で面積は約750km²。100種類以上の哺乳類と6000種類以上の植物が確認されていて、2000年に世界遺産に登録されました。「キナバル国立公園」とも呼ばれています(^^)
「キナ」は「中国」という意味で、「バル」は「未亡人」という意味があります。これは現地に残る伝説に由来しています。
~中国の広東省から漁に出た中国人の漁師が、この地に漂着して地元の女性と結婚をした。しかし、故郷が懐かしくなった男は中国へと1人帰ってしまい、残された妻はキナバル山に上がって男の船を探し続けた~
ボルネオ島のジャングルは、アマゾンやアフリカ大陸に存在するジャングルより古いといわれています。そのため固有の動植物が多く、中でも世界最大の花である「ラフレシア」や、食虫植物の「ウツボカズラ」などが有名です。ちなみに両方ともポケモンのキャラになってます(^^)
出典:©Pokemon ©Nintendo/Creatures Ink/GAME FREAK ink
トレッキング
photo by:shankar s.
自然公園内のトレッキングは9つのコースが用意されています。1時間で終わるショートコースから丸1日かかるコースまであり、ショートコース以外はガイドを付ける方が良いと思います。
・ブキッツパイトレイル(Bukit Tupai Trail):343m
・ブンドゥトゥハンビュートレイル(Bundu Tuham View Trail):465m
・パンダナストレイル(Pandanus Trail):598m
・ブキッウラルトレイル(Bukit Ular Trail):997m
・ブキッブルントレイル(Bukit Burung Trail):1082m
・ムンペニントレイル(Mempening Trail):2516m
・キアウビュートレイル(Kiau View Trail):2544m
・シラウシラウトレイル(Silau-silau Trail):3057m
・リワグトレイル(Liwagu Trail):5620m
出発は公園本部からになりますが、標高は約1500mなので気温は20℃くらいです。とはいえ歩くと暑くなりもするので、温度調節を出来るように重ね着で行ってください(^^)
この公園本部からトレッキングの入り口までは車で20分の距離で、徒歩だと坂道を2時間歩くことになります。そのため公園本部で車を1台33RMでチャーターします。この面でも、やはり一人旅の場合はツアーの方が良いと思います。
■公園本部
どのコースにするかは人それぞれですが、国立公園は広すぎるので、どのコースにしても「植物や昆虫がメイン」で、オランウータンやラフレシアなど、ボルネオ島の熱帯雨林でイメージする有名な動植物には出会えません(^^;) 「ジャングルの中を歩く」という日常では出来ない経験を楽しむという感じです。
キナバル山はマレーシア最高峰で標高4095m。富士山よりも高いですが、登山ルートに危険が無いため初心者でも登山できる場所として有名です。また、この山は未だに隆起が続いていて一年に5mmのペースで高くなっているそうですΣ(゚∀゚ノ)ノ
出典:https://www.facebook.com ※拡大できます
登山ツアーは1泊2日が一般的です。初日は3300m付近の山小屋で一泊。翌日、早朝に出発して登頂し、ご来光を見て下山するという内容です。まずは「Timpohon Gate」という登頂口からスタートします。登山許可証を持っていない人は先へはいけません。
こちらの案内板に登山に関する情報がまとめて表示されています。ズームも出来るので興味のある方はご覧ください。
また、2泊3日のノンビリコースもあります。富士山登山もそうですが本来は2泊3日がオススメです。1泊2日というのは「ご来光にこだわった強行軍」なので「登頂」が目的であれば無理に1泊2日にする必要はありません。
何よりも大事なのは靴を始めとした装備です。もちろんプロ並みのものを揃える必要はありませんが、ちゃんとしたトレッキングシューズ、ヘッドライト、上下の雨具など、最低限の装備はしっかりしたものを用意すると自分自身が楽になります(^^)
こちらが山小屋です。キナバル山は富士山と違って「山小屋のベッドの数」しか登山できないので、富士山の山小屋のように詰め込まれることはありません。特に夜の星空は絶景なので必見です。2泊3日の場合は2泊目もここになります。
そして…
ついに…
登頂です!お疲れさまでしたヾ(≧∇≦;)/ 頂上からは絶景が広がっているので、ぜひチャレンジしてみてください。
■グヌン・ムル国立公園
・入場料:15RM(大人)/10RM(18歳以下)
・7時~18時
ボタニカルガーデン
photo by:shankar s.
公園本部からほど近い場所にある植物園で、料金は5RM。700mほどのコースが用意されていて、メインはやはり食中植物の「ウツボカズラ」です(,,゚Д゚)
9時、12時、15時に無料ガイドが案内してくれるツアーがあるので、行く場合はそれに参加する方が良いです。植物の知識が無いとサッパリな場所なので(^^;)
ただ、どうしても時間が合わせられないという場合は、各植物に下記の印が付けられているので、それを参考に見てみてください。
・赤:キナバル自然公園の固有種
・緑:ラン
・青:薬草
・黒:普通の植物
・9時~16時
・大人:5RM、子供:2.5RM
人気の温泉施設があるエリアで「ポーリン」は「竹」という意味です。45℃~60℃の源泉が湧き出ていて、戦争中に日本軍が温泉施設として開発しました。しかし、マレーシアの人々には温泉に入る文化がなく、日本軍が撤退した後は放置されていたそうです。水着着用です。
キナバル自然公園本部からは車で約40分で、周辺には後述するラフレシアガーデンやキャノピーウォークがあります。
また、ポーリン温泉から約700m歩くと「キプンギットの滝(kipungit waterfall)」が現れます。時間のある人はぜひ行ってみてください(^^)
・7時~18時
・個室(スタンダード):1時間・15RM
・個室(デラックス):1時間・20RM
・ウォータースライダー:1時間・3RM
世界最大の花であえるラフレシアは「つぼみになるまでに数年間、つぼみの状態で9ヶ月、花が咲いたら2・3日で閉じてしまう」という生態なので、開花している状態を見られるのは非常にラッキーです。
原生のもので開花状態を見るのは旅行客には不可能に近く、現実的な方法が「ラフレシアを生育している植物園に、開花しているかどうかを確認した上で行く」ということになります。植物園は複数あります。
上記の2つはポーリン温泉のエリアにあります。ツアーに申し込むときに、ラフレシアの開花状況を電話で聞いてもらうのがオススメです。英語でのやり取りに不安がある場合は、日本語ツアーに申し込んでガイドさんに確認すれば良いと思います。
こちらはポーリン温泉からは少し離れていますが、国道の近くにあるのでポーリン温泉に行かない人や時間が無い人に良いと思います(^^)
世界の花の名所については「世界の植物の名所総特集」をご覧ください。
ジャングルの木々に5本の吊橋が掛けられていて、全長157m、高さ42mです。サルや鳥の目線で熱帯雨林を観察することができるのでオススメです。入り口からキャノピーウォークまで15分ほど山道を歩きます。
・8時~16時
・大人:5RM/子供:2.5RM
・カメラ持ち込み1台:5RM
・ビデオカメラ持ち込み1台:30RM
以上になります。マレーシアが誇る大自然・キナバル自然公園。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■ポテトチップ・ロック(アメリカ) |
|
---|---|
![]() |
サンディエゴのウッドソン山にある「うすーい岩」で、通称ではなく正式名称なのも面白いところです。詳細は下記からご覧ください。 |
■スノードン山(イギリス) |
|
![]() |
標高1085mの山頂へ蒸気機関車で簡単に行くことが出来る山で、ウェールズの最高峰でもあります。詳細は下記からご覧ください。 |
■クリ・ムトゥ山(インドネシア) |
|
![]() |
山頂にある3つのカルデラ湖が全て違う色をしていることで有名です。詳細は下記からご覧ください。 |
■シャムス山とアフダル山(オマーン) |
|
![]() |
「オマーンのグランドキャニオン」と称される大渓谷を形成していて、壮大な景観を楽しむことができます。詳細は下記からご覧ください。 |
■スルジ山(クロアチア) |
|
![]() |
「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニク旧市街を一望できます。詳細は下記からご覧ください。 |
■玉龍雪山(中国) |
|
![]() |
雲南省の少数民族・ナシ族の聖地で、最高峰は5546m。観光ではロープウェーで4506m地点まで行き、徒歩で174m上がって4680m地点を目指します。詳細は下記からご覧ください。 |
■ネムルト山(トルコ) |
|
![]() |
標高2000mを超える山頂部分に「頭部だけの像」がたくさん並んでいます。日本では知名度が低いですが、サンライズやサンセットの名所で世界中から多くの旅人が訪れます。詳細は下記からご覧ください。 |
■ファンシーパン山(ベトナム) |
|
![]() |
インドシナ半島の最高峰で、標高は3143m。全長6293mという世界最長レベルのロープウェーで頂上まで簡単に行くことが出来ます。詳細は下記からご覧ください。 |
■ワイナ・ポトシ(ペルー) |
|
![]() |
標高6088mの山で「世界で最も挑戦しやすい6000m峰」と言われています。詳細は下記からご覧ください。 |
■ピコ・ド・アリエイロ(ポルトガル) |
|
![]() |
マディラ島にある山で、山頂にかけての「天空に伸びる一本道」が素晴らしくカッコいいです。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な山がたくさんあります。興味のある方は「世界の『旅行で行けるスゴい山』総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にスゴい74ヶ所を6つのテーマに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本-クアラルンプール(約8時間)
・クアラルンプール-コタキナバル(約2時間半) |
---|---|
ベストシーズン | 7月~10月 |
外務省 | 海外安全情報 マレーシア |
ガイドブック | マレーシアのガイドブック |
ビザ | 90日以内の観光はビザ不要 |
パスポート残存期間 | 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄2ページ以上。 |
時差 | -1時間(サマータイム無し) |
チップ | 基本的には不要 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるマレー語 | ①おはよう。
Selamat pagi.(スラマッ パギ)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ |
電圧とプラグ | 220V
|
通貨 | リンギット(通貨コード:MYR、記号:RM)で、補助通貨は「セン(sen)」。1リンギット=100セン。
|
日本大使館 | ・HP |
マレーシアの絶景一覧 |
アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m
■赤のアイコン
個別のガイド記事です。
■その他の色のアイコン
1つの国に同系統の場所が複数あるときや、多くの見どころが集中している大都市などは、1つのページで複数の場所をご紹介していて、それらが同じ色になっています。青、緑、紫…など様々な色がありますが、まとまりを分かりやすくしているだけで、色ごとに意味が異なるわけではありません。