スーダンは200以上の民族が共存する国で、治安や自然環境の面から上級者向けの国といえます。こちらのページでは「メロエのピラミッド」についてご紹介します。「空港から市内への移動」や「青ナイルと白ナイルの合流地点」などについては「スーダン①」をご覧ください(^^)
「スーダン②メロエのピラミッド」徹底ガイド:目次
2021年10月25日、スーダンでクーデターが起きました。政情が落ち着くまで渡航しないでください。
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
・青:ナガ
・赤:メロエ(ベグラウィア遺跡)
・黒:ジュベル・バルカル
・紫:クッル
・緑:ヌーリ
・水色:ケルマー
・オレンジ:ソレブ
スーダンには多くの遺跡が残っていて、有名なものは例えば上記の8つなどがあります。スーダンの段階で既に辺境という感じはしますが、それでもメロエ(ベグラウィア遺跡)はハルツームからのアクセスが容易な部類になるので助かります(^^;)
ハルツームからは、「バハリ地区」の「Shendi bus station」から「アトバラ行き(Atbara)」のバスに乗ります。途中シェンディで休憩を取り、再び走り出したらピラミッドの近くで下車させてもらいます。ピラミッドの周辺に売店などは無いので、水などを補給するのはシェンディの町が最後のチャンスになります(^^)
所要時間は4時間で、料金は政情が不安定なので変動しますが、約3US$を目安にしてください。
■別なメロウェの町
注意点として、上の「主な遺跡」の地図の、黒・紫・緑のアイコン周辺にも「メロウェ(Merowe)」という町があります。ハルツームから北方面には2本の幹線道路が出ているのが分かりますが完全に別方向なので、間違えると大変です。
日本人の発音ではハッキリ伝えられる確証はないので、本来ならピラミッドの写真を見せるところですが、「メロウェ(Merowe)」周辺にも黒・紫・緑の遺跡があるので写真を見せても心配です( ̄▽ ̄;) なので、メロエのピラミッドの正式名称である「ベグラウィア」や、大きめの町である「アトバラ」の名前を伝え、地図でも確認すると安心です。
帰りは、降りた場所でヒッチハイクになります。料金は約2US$を目安にしてください。ヒッチハイクが不安な方はハルツームやシェンディからのツアーに参加するのがオススメです。
ベグラウィア遺跡は大きく北・南・西に分かれています。見学できるのは南北のみで、入場料は20US$(外国人価格)。スーダン国民は5.5US$のようです。ビジターセンターの後ろにある岩山の上からは、壮大なパノラマを一望出来るのでオススメです(^^) 画面をグルっと回して周囲を見てみてください。
絶景ですね(,,゚Д゚) 反対側にピラミッド群が見えますよね。手前にあるのが南墓地で、奥にあるのが北墓地です。
ベグラウィア遺跡のハイライトで41ものピラミッドが建っています。王のピラミッドが30基、女王のピラミッドが6基、残りは王族のピラミッドです。ほかに3つの墓があって、合計44の墓で構成されています。
スーダンは古代エジプトの時代に「ヌビア」と呼ばれていました。エジプトの古王国時代に「クシュ王国」が興り、中王国時代からヌビアについても記録が残るようになり、紀元前6世紀頃から紀元後4世紀頃までの約1000年間で約220基ものピラミッドが建設されましたΣ(゚∀゚ノ)ノ
エジプトのピラミッドとの大きな違いが傾斜・サイズ・目的の3つです。まず傾斜ですが、エジプトが50度前後なのに対し、ヌビアのピラミッドは約65度前後になっています。また、エジプトに比べると小ぶりで、高さは6~30m、幅は最大でも8m程度です。
そして、エジプトのピラミッドは目的が未だにハッキリしていませんが、ヌビアのピラミッドは完全にお墓です。もちろん多くの副葬品があったのですが、残念ながら全て盗掘されてしまっています。頂上が崩れているピラミッドが多いのはそのためです(´Д`)
盗掘したのはイタリアの探検家ジュゼッペ・フェルリーニ。ピラミッドの中に財宝が隠されている可能性を知った彼は、1834年に爆薬を使って40以上のピラミッドを破壊しましたヽ(`Д´)ノ 盗掘品は、ほとんどがドイツの美術館に販売されたそうです。とんでもないですね。
■アマニシャケト女王の副葬品
photo by:Sven-Steffen Arndt
こちらには9つのピラミッドがあります。4つが王で、5つが女王のものです。他に195もの墓が存在しています。画面を左に回していただくと北墓地が出てきます。
こちらは見学できません。全部で113の墓が存在しています。
こちらは、ハルツームとメロエ(ベグラウィア遺跡)の間にあるので合わせてご紹介します。ハルツームからは上記のバスに乗り、やはり途中で下車させてもらいます。ベグラウィア遺跡と違って完全な砂漠の中にあるので、下車した場所の近くで人を捕まえて送迎を手配します。片道は約40分です(^^;)
■アモン神殿
見どころは大きく2つです。こちらの「アモン神殿」にはたくさんのスフィンクスが並んでいます(,,゚Д゚)
■アペデマーク神殿
アペデマーク神はヌビアの土着の神様で、頭部がライオンです。側面にもアペデマーク神と王のレリーフが刻まれています。
また、アペデマーク神殿の前にはキオスクというローマ建築風の建物が付属しています。
以上になります。エジプトを超える数が存在するスーダンのピラミッド。ぜひ行ってみてください(^^) 「ハルツーム空港から市内への移動」や「青ナイルと白ナイルの合流地点」などについては「スーダン①」をご覧ください。
■ガイウス・ケスティウスのピラミッド(イタリア) |
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ローマのオスティエンセ街道のサン・パオロ広場にあるピラミッドです。詳細は下記からご覧ください。 |
■ギザ(エジプト) |
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世界一有名な古代遺跡の1つで未だに多くの謎が残されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■サッカラ(エジプト) |
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今も次々に新しい遺跡が発見されている「古代エジプトの巨大墓地」です。詳細は下記からご覧ください。 |
■ダハシュール(エジプト) |
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ギザから南に約30km離れた場所にあるネクロポリスで、クフ王の父であるスネフェル王が残した壮大な2つのピラミッドが有名です。詳細は下記からご覧ください。 |
■コーケー遺跡(カンボジア) |
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高さ35mの階段ピラミッド状の遺跡「プラサットトム」をハイライトとした、約30もの遺跡の総称です。詳細は下記からご覧ください。 |
■ティカル遺跡(グアテマラ) |
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マヤ文明最大の遺跡であり中米で最も人気のある遺跡です。大人気マンガ「ONE PIECE」の空島編で登場した「黄金都市・シャンドラ」のモデルとも言われています。詳細は下記からご覧ください。 |
■ウシュマル(メキシコ) |
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極めて保存状態の良いマヤ遺跡で、特に修復によって見事に再現されたプウク様式の壁面装飾は圧巻です。詳細は下記からご覧ください。 |
■カラクムル(メキシコ) |
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メキシコとグアテマラの国境付近の密林に存在する遺跡で、グアテマラのティカルに並ぶマヤ文明屈指の巨大遺跡として知られています。詳細は下記からご覧ください。 |
■チチェンイツァ(メキシコ) |
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マヤ文明で最も有名な遺跡の1つで、1988年には世界遺産となり、2006年には「新世界の七不思議」の1つに選出されました。詳細は下記からご覧ください。 |
■テオティワカン(メキシコ) |
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中南米で最大級の古代遺跡で、最盛期には20万人もの人々が暮らしていたとされています。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な遺跡がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい遺跡総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にすごい91ヶ所を7つのエリアに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本-イスタンブール(約12時間)
・イスタンブール-ハルツーム(約4時間半) |
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ベストシーズン | 10月~3月 |
外務省 | 海外安全情報 スーダン |
ガイドブック | アフリカのガイドブック |
ビザ | ビザ取得が必要 |
パスポート残存期間 | 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄見開き2ページ以上。入国時のパスポートにイスラエルの出入国記録があるとビザが下りない。 |
時差 | -7時間(サマータイム無し) |
チップ | 基本的には不要 |
日本への電話 | 00(識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるアラビア語
(公用語) |
①おはよう。
サバーフ ルハイル
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ |
電圧とプラグ | 230V
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通貨 | スーダン・ポンド(通貨コード:SDG)で、補助通貨は「ピアストル(qirsh)」。1スーダン・ポンド=100ピアストル。
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日本大使館 | ・HP |
スーダンの絶景一覧 |
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