カラクムルはメキシコとグアテマラの国境付近の密林に存在する遺跡で、グアテマラのティカルに並ぶマヤ文明屈指の巨大遺跡として知られています。アクセスが大変なので日本での知名度は低いですが、素晴らしい遺跡なのでオススメです(^^)
「カラクムル」徹底ガイド:目次
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
カンペチェは、メキシコ湾岸に位置するカンペチェ州の州都で、1540年にスペインによって築かれました。コロニアルな建物が多く残る美しい街並みは、1999年に世界遺産に登録されています。人口は約21万人。
最寄りの空港はカンペチェ国際空港(CPE)。メキシコシティとのみ就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はメキシコ・ペソ(通貨コード:MXN、記号:M$)で、補助通貨は「センタボ(c)」。1ペソ=100センタボで、本日のレートはこちら。
空港から市内への移動
photo by:©Ralf Roletschek
空港は市内中心部から南に約5km離れています。市内への移動方法はタクシーで、所要時間は5~10分、料金は約150ペソです。
メリダからカンペチェ
■メリダのバスターミナル
メリダのバスターミナルからカンペチェへの直通バスが出ています。深夜1時半~24時まで運行しているので、実質的に24時間運行と思って大丈夫です。
・1時間に3本程度
・所要時間:約3時間
・料金:150ペソ
■カンペチェのバスターミナル
カラクムルは、ジャングルの奥地に位置するためか未だにメジャーな観光地にはなっていません。個人で行く場合はカンペチェから「シュプヒル(Xpujil)」の町までバスで行き、そこからタクシーになります。ただ、シュプヒルから遺跡の入り口までが約40km、遺跡の入り口から遺跡までが約60km。特に入り口から遺跡まではジャングルの中の細い道を走るので約2時間かかります(^^;)
片道約2時間半で、往復約5時間。もちろん現地で待機してらわないといけないので、それが3時間として合計約8時間になります。自動的に1日チャーターになりまして、料金は1000ペソが目安です。
加えてシュプヒルには2泊する必要がありますし、シュプヒルまでの交通費なども考慮すると、個人で行っても金額的なメリットはあまりありません。シュプヒルにもマヤ遺跡はあるので、それを見たい人は個人で行くのも良いかもしれませんが。
■シュプヒルのマヤ遺跡
そして、カラクムルはティカル遺跡と同じで「ジャングルの中に点在する遺跡」を巡っていきます。ティカルに行ったことがある人は分かると思いますが、とにかく広大な上に建造物が多いため、どこをどう見たら良いのかが分かりません。
その上、ティカルより遥かに観光客は少なく整備も進んでいないので、ガイドに案内してもらうのが効率的かつ安全です。結論としまして、カラクムルについてはツアー参加がベストだと思います。
カラクムルはマヤ文明の都市遺跡で、3~10世紀頃に人々が居住していたとされています。特に6~8世紀に最盛期を迎え、562年には南のカラコル(ベリーズ)と共にティカル(グアテマラ)を打ち破り一帯の覇権を握りました。その130年後にティカルに破れてしまいましたが、ティカルと同じマヤ文明最大規模の遺跡が残されました。
出典:https://www.mochileandoporelmundo.com ※拡大できます
遺跡としての面積は、東京ドーム600個分に相当する約30km²。その中に約6250の建造物が点在していて117の石碑が残されていますΣ(゚∀゚ノ)ノ とはいえ、ほとんどが土に埋もれているような状態で、これから多くの新発見が期待できる遺跡です。
観光のメインは建造物Ⅰと建造物Ⅱ。上の地図の右側にある2つの大きなピラミッド型神殿のことです。「カラクムル」は「隣り合う2つの丘」という意味があるのですが、これは建造物ⅠとⅡが並ぶ姿から名付けられています。カラクムルの建造物には特に名前がついておらず、代表的な建造物にⅠ、Ⅱ~と番号がふられています。
■3Dイメージ
カラクムルが発見されたのは1931年でしたが、本格的に発掘調査が行われたのは1982年になってからでした。2002年に文化遺産として登録され、2014年には周辺の自然保護区と合わせ「カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林」として、メキシコ初の世界複合遺産に登録されました。
周囲には大きな河川がなく、雨季になると水がたまる「バホ」という溜め池を中心に都市が造られていきました。最盛期には中心部に約2万人、周辺部も含めると約5万人が暮らしていたとされています。
■カラクムル
・営業時間:8時~17時
・入域料:75ペソ
・入場料:70ペソ
・通行料:30ペソ
建造物Ⅰは85m×95m×50mという巨大なピラミッド型神殿です。まだ観光地として整備が進んでいないため、カラクムルの建造物は基本的に登ることができます(^^)
頂上からの景色がこちらです。画面をグルッと回して周囲を見てみて下さい。
絶景ですね(,,゚Д゚) マヤ遺跡、ボロブドゥール、アンコールワットなどなど、密林の中に眠る遺跡というのは本当に神秘的です。
カラクムルで最大の建造物で、140m×140m×55m。神殿ピラミッドであると同時に王墓でもあり、翡翠の仮面など豪華な副葬品が発見されています。
上から見ないと全体像が分からない巨大さで、マヤ遺跡屈指の複雑なデザインになっています。マヤ遺跡の神殿は、古い神殿の上に新しい神殿を造るというスタイルで、この神殿もやはり二重構造になっています。頂上からの景色はこちら。
以上になります。最大級のマヤ遺跡・カラクムル。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーも多くあります。詳細はこちらからご覧ください。
■ガイウス・ケスティウスのピラミッド(イタリア) |
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ローマのオスティエンセ街道のサン・パオロ広場にあるピラミッドです。詳細は下記からご覧ください。 |
■ギザ(エジプト) |
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世界一有名な古代遺跡の1つで未だに多くの謎が残されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■サッカラ(エジプト) |
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今も次々に新しい遺跡が発見されている「古代エジプトの巨大墓地」です。詳細は下記からご覧ください。 |
■ダハシュール(エジプト) |
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ギザから南に約30km離れた場所にあるネクロポリスで、クフ王の父であるスネフェル王が残した壮大な2つのピラミッドが有名です。詳細は下記からご覧ください。 |
■コーケー遺跡(カンボジア) |
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高さ35mの階段ピラミッド状の遺跡「プラサットトム」をハイライトとした、約30もの遺跡の総称です。詳細は下記からご覧ください。 |
■ティカル遺跡(グアテマラ) |
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マヤ文明最大の遺跡であり中米で最も人気のある遺跡です。大人気マンガ「ONE PIECE」の空島編で登場した「黄金都市・シャンドラ」のモデルとも言われています。詳細は下記からご覧ください。 |
■メロエ(スーダン) |
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古代メロエ王国が築き上げたピラミッド群の1つで、エジプトのピラミッドよりも小ぶりなのが特徴です。詳細は下記からご覧ください。 |
■ウシュマル(メキシコ) |
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極めて保存状態の良いマヤ遺跡で、特に修復によって見事に再現されたプウク様式の壁面装飾は圧巻です。詳細は下記からご覧ください。 |
■チチェンイツァ(メキシコ) |
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マヤ文明で最も有名な遺跡の1つで、1988年には世界遺産となり、2006年には「新世界の七不思議」の1つに選出されました。詳細は下記からご覧ください。 |
■テオティワカン(メキシコ) |
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中南米で最大級の古代遺跡で、最盛期には20万人もの人々が暮らしていたとされています。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な遺跡がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい遺跡総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にすごい91ヶ所を7つのエリアに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本ーメキシコ・シティ(約12時間半)
・メキシコシティ-カンペチェ(約2時間) |
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ベストシーズン | 11月~4月(乾季) |
外務省 | 海外安全情報 メキシコ |
ガイドブック | メキシコのガイドブック |
ビザ | 180日以内の観光は不要。 |
パスポート残存期間 | 滞在日数以上 |
時差 | ・東部時間:-14時間(カンクンなど)
・中部時間:-15時間(メキシコシティなど) |
チップ | ・タクシー:不要
・レストラン:10~15%。お釣りの小銭をテーブルに残す。 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるスペイン語 | ①おはよう。
Buenos días.(ブエノス ディアス)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | 110V、120V、127V
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通貨 | メキシコ・ペソ(通貨コード:MXN、記号:M$)で、補助通貨は「センタボ(c)」。1ペソ=100センタボ。
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日本大使館 | ・HP |
メキシコの絶景一覧 |
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