
イエメンは内戦が激化しており、本土は現在も行くことは不可能です。当記事は旅行が出来た頃の情報としてご覧ください。再び旅行が可能になったら内容を最新情報に更新いたします。
サナアは世界最古の町の1つとされていて、「ノアの方舟」で有名なノアの息子であるセムが造ったと言われています。もはや神話レベルの歴史があるということですね(^^)
「サナア」徹底ガイド:目次
当サイトの記事は2026年に全て最新情報に更新しました。もし大きな変更点をご存じでしたら、ぜひコメント欄から教えてくださいm(_ _)m また、グーグルマップを多用しているため通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒かったり、前後の文脈と合っていないと感じた際は、ページを更新してみてください。
サナアはイエメンの首都で、標高2300m地点にあるため夏でも平均気温は27度くらいです。新市街と旧市街があり、旧市街は1986年に世界遺産に登録されています。人口は約180万人。
最寄りの空港はサナア空港(SAH)。現在は内戦の影響でほとんど使われていないようです。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。宿泊したい範囲に拡大縮小したら、上の灰色の部分から日付などを選択。「Search」を押していただくと「Agoda」の検索結果に飛びますε=ε=ヽ(*・ω・)ノ
通貨はイエメン・リアル(通貨コード:YER、記号:YR)で、補助通貨は「フィルス(Fils)」。1リアル=100フィルスで、本日のレートはこちら。
空港から市内への移動
photo by:Konstantin von Wedelstaedt
空港は市内中心部から北に約15km離れています。市内への移動方法は、タクシーか「ダッバーブ」という乗り合いバスになります。
旧市街は高さ12mの城壁に囲まれた1km四方のエリアで、約5万人が暮らしています。元々は「アザル」という名前でしたが、いつのまにか「堅牢な要塞」を意味する「サナア」に変わりました。
かつての平和な時代には、バッグパッカーが口を揃えて「もう一度行きたい街」「いつか絶対に行ってみたい街」のNo.1に挙げていました。理由は写真の「バーバルヤマン(イエメン門)」をくぐったとたん、中世の世界にタイムスリップ出来るからです。

photo by:Rod Waddington
まず、これはイエメン全体でそうなのですが、男性たちは腰に「ジャンビア」という独特の刀を差していますΣ(゚∀゚ノ)ノ

photo by:stepnout
日本の武士の風習である「元服」のようなもので、一定の年齢に達した男子は大人とみなされ、その証として腰にジャンビアを差すようになります。とても親近感が湧きますよね。しかも、その文化が今も残っていることがスゴいです(,,゚Д゚)

photo by:Jialiang Gao
本当に切れる刀なので怖い気もしますが、現地では「口論になった場合、先に刀に手をかけた方が負け」という暗黙のルールがあります。これはイエメンの男性がジャンビアを「民族の誇り」と捉えていて、軽はずみに武器を取ることは恥だと考えるからです。

photo by:Dan
この「高潔さ」も武士や日本人そのものに通ずるところがあります。金曜日や祝い事の際には、男たちがジャンビアを持って舞う「ジャンビアダンス」を見ることができます(^^)
では女性はどうでしょうか。イスラム教の国では女性は肌の露出を抑えるのが基本です。その度合は国によってマチマチですが、イスラムの戒律を厳格に守るイエメンでは「ニカブ」や「ブルカ」が一般的です。

・ブルカ:全身を覆うベール。目もメッシュで覆われている。
・ニカブ:顔の下半分を覆うベール。アバヤとセットで用いられる。
・チャドル:全身を覆うマント。前にファスナーなどがあるとアバヤ。
・ヒジャブ:頭や耳を覆うスカーフ。首から下は洋服でもOK。
初めて見るとギョッとしてしまいますが、日焼けや砂嵐から身を守ったり、顔を見せないことで男に襲われる機会が減ったりと、機能的・文化的な側面も注目したいところです。もちろん「女性差別」との批判もあり、他文化の人間が口を挟むのは難しい部分があります。

photo by:Al Jazeera English
このほか、ハイク、シャイラ、デュパッタなど、イスラム女性の衣装はとても種類があります。そして、タイムスリップの一番の要因は、突如立ち並ぶ高層住宅です。

一帯は砂漠なので木材で家を造ることが出来ず「日干しレンガ」が使われています。本来は高層建築に適さない素材なのですが、イエメンの日干しレンガは、紀元前3000年頃から作られているため品質が高く、他の国の日干しレンガとは強度のレベルが違うため、この奇跡的な景観が生まれました(,,゚Д゚)
多くは4~7階建てで、高さは20mほどが一般的です。高層になった理由は、土地活用や敵からの防衛、女性を男性の目から遠ざけるためなど様々あります。また、1・2階部分は堅固な石造りになっているので、洪水が起こっても溶けたり流されたりすることなく耐えられるそうです。

1階が家畜小屋、2階は穀物貯蔵庫、3階は男性用居室、4階は女性用居室、最上階は「マフラージ(社交場)」というつくりが基本です。

特徴的な窓は「カマリア窓」といって、外敵の侵入をふせぐため2階以上に造られています。外側の輪郭が石灰で塗られいて、日干しレンガの単調な外観に可愛らしい彩りを与えています。実はステンドグラスになっているので、部屋の中は、外からは想像できない華やかな空間になっています(^^)
「カマリア」はアラビア語で「月」を意味する「カマル」からきているのですが、中から見ると「美しく光る半月」のように見えるからなのかもしれません。
ちなみに、ここが「マフラージ(社交場)」で、男たちが集まりカートやシーシャ(水タバコ)を楽しむ「カートパーティ」が行われます。「カート」は覚醒作用がある常緑樹の葉っぱで、ケニア、ソマリア、エチオピア、イエメンなどの紅海沿岸諸国で嗜好品として許可されています。イエメンに行くと、男たちが常にカートで口の中をいっぱいにしている様子を見ることができます。

photo by:Ferdinand Reus
これらの高層住宅は「イエメン様式」と呼ばれていて、2500年の歴史があるサナア旧市街には、およそ6000棟が立ち並んでいます(,,゚Д゚)

街には630年に建てられた大モスクをはじめとして、106のモスクと64のミナレットがそびえ立ちます。画面をグルっと回して周囲を見てみてください。
ミナレットは高さ50mに達するものもあり、旧市街のエキゾチックな空間を演出しています。モスクの内部はこちら。
そして夜になると、街は文字通りの「アラビアン・ナイト」に姿を変えます(^^)

電灯が一部にしかないため街は神秘的なあかりに包まれます。「暗い」ということは「危ない」のではないかと思われるかもしれませんが、少なくとも内戦が始まる前は全く問題ありませんでした。
イエメンの人々は、とにかく優しくて人情味が溢れることで知られています。食事をおごってくれたり、家に招いてくれたり、それでいて他のアラビア諸国のように「バクシーシ」を求められることもありません。

photo by:Rod Waddington
古代ローマの時代に「幸福のアラビア」と讃えられたイエメンは、現代においても旅人を優しく包み込む国だったんです。

photo by:Ibrahem Qasim
しかし現在は内戦状態にあり、サナア旧市街は2015年に危機遺産に登録されてしまいました(´Д`) いつの日か、バッグパッカーの聖地が蘇ることを祈るばかりです。
もし再びサナアに行けることになったら忘れてはいけないのが、サナアから北西に約15km離れた場所にある大峡谷「ワディ・ダハール」です。全長は100km以上、最大幅は約3km、深さも150mに及ぶ大峡谷で、それ自体見ごたえがありますが、とにかく峡谷の底にある町が素晴らしいです(,,゚Д゚)

ハイライトは「ロックパレス」。昔のイエメン王家の夏の離宮で、岩の上に旧市街と同じ高層建築が建てられています。観光できた頃の入場料は500リアルでした。「シンドバットの冒険」に出てきそうな砂漠の宮殿で、当時のバッグパッカーはみんなここを目指しました。平和が戻るそのときまで無事に残っていることを切に願います。

以上になります。イエメンは「モカコーヒー」の産地としても有名です。行けるようになったら、ぜひ味わってみてください(^^)
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■ルッカ(イタリア) |
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壮大な城壁に囲まれた街で、日本では「進撃の巨人」の世界観に似ていると人気です。詳細は下記からご覧ください。 |
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■チェスター(イギリス) |
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ウェールズとの境にある街で、極めて保存状態が良い城郭都市として有名です。チェスター様式の建物が並ぶ「ザ・ロウズ」は、映画の世界に入ったようでオススメです。詳細は下記からご覧ください。 |
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■エルサレム(イスラエル) |
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エルサレム旧市街は全長4.5kmの城壁で囲まれています。城壁の上は歩けるようになっていて、11の門と43の見張り塔があり、その内部は4つの地区と「神殿の丘」に分かれています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■ヒヴァ(ウズベキスタン) |
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中央アジアは城壁によって「イチャン・カラ(内城)」と「デシャン・カラ(外城)」に分けられることが多く、ヒヴァのイチャン・カラは最も有名な場所として知られています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■ドブロブニク(クロアチア) |
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「アドリア海の真珠」と称される美しい街で、旧市街は世界遺産に登録されています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■カルタヘナ(コロンビア) |
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コロンビアの有名なリゾート地で、旧市街がグルっと城壁に囲まれています。出入口はフォトジェニックな時計台で、この内外で治安が変わるので注意が必要です。詳細は下記からご覧ください。 |
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■ルツェルン(スイス) |
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スイスでも屈指の美しい街で、元々は街全体を囲んでいた「ムゼック城壁」が900mほど今に残されています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■ローテンブルク(ドイツ) |
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「おとぎの国」「中世の宝石箱」と称されるほどカワイイ町並みが人気で、全体が城壁で囲まれています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■カルカッソンヌ(フランス) |
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ヨーロッパ最大の城壁都市で、全長3kmにも及ぶ2重の城壁で囲まれています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■マラケシュ(モロッコ) |
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旧市街のメディナが城壁に囲まれていて、たくさんの門が設置されています。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な街や村がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい街や村総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から、特にすごい151ヶ所を9つのエリアに分けてご紹介しています(^^)
現在、サナアへの国際便は「人道支援目的」での「アンマン(ヨルダン)-サナア」便のみ。一般旅行者が空路でサナアから入国することは不可能な状況。
■3~5月/9~10月
ベストシーズン。標高が高いため気温は穏やかで、日中は20~28度前後、朝晩は10~15度前後と過ごしやすい。乾燥しており空気が澄んでいるため、旧市街の独特な高層日干しレンガ建築が最もクリアに見える時期。また、幾何学模様の窓装飾(カマリーヤ)が柔らかい光に照らされ、その美しさを本領発揮する。9~10月は雨季明けにあたり、周囲の山々や段々畑が緑を帯び、乾燥地帯とは思えない風景が広がる。
食べ物では、イエメン料理の代表である「サルタ(肉と野菜の煮込み)」や「ファハサ(石鍋料理)」が、朝晩の涼しさの中で特に美味しく感じられる。高地特有の冷涼な気候が、温かい料理の魅力を引き立てる。
■11~2月
乾季で雨が少なく、比較的安定した気候。日中は20度前後だが、朝晩は5度前後まで冷え込むこともあるため防寒具は必要。空気が非常に澄んでいて、旧市街の高層建築や周囲の山々の景観がクリアに見える。温かいパン(ホブズ)やスープ系の料理がより一層美味しく感じられる時期。
2026年初頭時点での「イエメン旅行において知らないと詰む or 大損する必須の最新情報」を、ビザやトラベルカレンダー、SIMカードや配車アプリ、言語や喫煙事情まで、29項目で徹底的にまとめましたので「イエメンの基本情報と絶景一覧」のページからご覧ください。日本で一番詳しく実用的な情報になっております。また、当サイトに掲載している129カ国については、全て同じ項目で最新の基本情報をまとめているので、海外周遊旅行や世界一周をする際に、ぜひご活用くださいm(_ _)m
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