峨嵋山は、中国の観光地等級で最高の「全国AAAAAレベル(5Aレベル)」に指定されている名山で、山頂には巨大な黄金の像がそびえ立ちます。楽山大仏と合わせて訪れるのが一般的です(^^)
「峨嵋山」徹底ガイド:目次
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
成都は四川省の省都であり「副省級市」という「省」と同ランクの重要な市で、大きな自治権が与えられています。あまり中華の戦乱の影響を受けなかったため豊かに発展し「天府の国」と称されます。人口は約1600万人。
最寄りの空港は成都空港(CTU)。国内外合わせて約170都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちら。空港から市内への移動は「九寨溝と黄龍①拠点の街と各所の移動」をご覧ください。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨は人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分で、本日のレートはこちら。
・赤:峨眉山旅游バスターミナル(観光の起点)
・青:峨眉山城北バスターミナル
・紫:楽山肖壩バスターミナル
・黒:楽山バスセンター
峨嵋山には2つのバスターミナルがあり、それぞれが成都のバスターミナルや、楽山の2つのバスターミナルとつながっています。
成都には複数のバスターミナルがありますが、峨嵋山へはここを使います。新南門駅が目の前にあるので「新南門バスターミナル」とも呼びます。6、28、55、301路の路線バスでもアクセスできます。
■料金:45元(片道)
■所要時間:約2時間半
■成都→峨眉山旅游客運中心
・1日5便程度
■成都→峨眉山市城北客運站
・7時半~17時半まで運行
・30分おきに運行
■2つのバスターミナル間
・タクシーで移動
・所要時間:約20分
・料金:20元
・7時半~17時半まで運行
・1時間おきに運行
■楽山バスセンター(黒)-峨眉山旅游バスターミナル(赤)
・8時~17時まで乗り合いバスが運行
・4人集まったら出発
・料金:15元(1人)
■楽山バスセンター(黒)-峨眉山城北バスターミナル(青)
・7時半~17時まで運行
・20分おきに運行
峨嵋山の登り方
出典:www.sohu.com ※拡大できます
観光の起点となる峨嵋山の麓・報国寺村にある「峨眉山旅游バスターミナル」に着いたら「雷洞坪」への往復バスチケットを購入します。地図だと上から3つ目のフキダシですね。標高は2400mです。
■雷洞坪へのバス
・料金:90元(往復)
・所要時間:約2時間
総面積は154km²と非常に広く、下のようなコースになるので時間がかかります(^^;)
雷洞坪に到着したら入場料185元を払います。「このルートの場合は」ということであり、その他のエリアに訪れる場合は、それぞれの入場時に支払います。雷洞坪には宿泊施設・レストラン・土産物屋などがたくさんあります。
そしてロープウェー乗り場まで600mほど歩きます。中国の山系観光地でよく見られる「カゴ」もあります(^^)
ロープウェーは所要時間10分で、到着したら3000mを超えるので呼吸を整えてから歩きだしてください。
・料金:65元(上り)/55元(下り)
そして金頂に到着です。そこはもう雲の上(^^)
ここにもホテルが色々ありまして、時間があれば1泊するのがオススメです。というのは、峨嵋山は今の日本ではあまり知られていませんが、実は「峨眉天下の秀」という日本語もあるほど、古くから日本にも名前が轟いている絶景なんです。
清代の詩人・譚鐘岳は「峨眉十景」として「金頂祥光」「象池月夜」「九老仙府」「洪椿暁雨」「白水秋風」「双橋清音」「大坪霁雪」「霊岩畳翠」「羅峰晴雲」「聖積晩鐘」を挙げました。
中でも「金頂祥光」は素晴らしく、サンライズ、サンセット、ブロッケン現象に加え、雲海が高頻度で発生することでも有名です(,,゚Д゚)
■ブロッケン現象(御嶽山)
photo by:Alpsdake
この滅多に見られないブロッケン現象が、峨嵋山では年70日以上も観測されています。雲の上には白象たちがたくさんいて神秘さを増しています(^^)
そしてハイライトの「四面十方普賢金像」が登場しますΣ(゚∀゚ノ)ノ
高さ48m・重さ660トンのブロンズ像で、金メッキが施されています。象に乗っている普賢菩薩は10個の顔を持っていて、四海全てを見通せるそうです。この高さにある像の大きさとしては世界最大ではないでしょうか(,,゚Д゚) 画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
峨嵋山は、この普賢菩薩の霊場であり、中国四大仏教名山(峨眉山、五台山、九華山、普陀山)や中国三大霊山(峨眉山、天台山、五台山)に数えられています。
こちらは「華厳寺大雄宝殿」。大きくて立派な寺院です。
続いて「金頂銅殿」。小ぶりではありますが金色に輝き神々しい雰囲気です。このほか峨嵋山には合計26の寺院があります。ちなみに、ここからはこんな景色が見えます。
屋根の上に座っているように見える普賢菩薩様(*´ω`*) こういう位置関係です。
空から見ると、周囲の建物は普賢菩薩像を中心に配置されていることが分かります。
この「金頂」の標高は3077mで、最高峰は3099mの「万仏閣」です。
右上に小さく見えている場所のことです。万仏閣へもケーブルカーが整備されていますが、離れた場所にあることは確かなので、帰りの時間やツアーの集合時間などはしっかり確認して行くようにしてください。
宿泊すればサンライズやサンセットも見られますし、雲海を見られる可能性も高まるのでオススメです。
峨嵋山は聖地なので周辺の自然環境は大切に保護されてきました。そのため、絶滅危惧種を含めた2000種以上の動物や、3000種以上の植物が生息しています。特にサルはたくさんいます。全然人に懐いていないので、近づかないようにしてください(^^;)
下山時には美しい渓谷を歩きます。夏は非常に暑いのでコマメに水分を摂るようにしてください。
■峨嵋山-成都のバス
・9時~17時からまで運行
・2時間おきに運行
・料金:50元
■峨嵋山-楽山のバス
・8時~17時半まで運行
・30分おきに運行
・料金:11元
峨嵋山は「金頂」が目的であれば、楽山大仏と合わせて1泊2日の現地ツアーに参加するのがオススメです。理由は様々ありますが一番は費用対効果です。成都から行く場合、ツアーも個人も実は値段がほとんど変わらないんですね。
金頂のほか「報国寺」「伏虎寺」「万年寺」などをしっかり見たい場合は、峨嵋山だけで1泊2日必要なので、楽山大仏と合わせて2泊3日のツアーになります。ツアーについては「楽山大仏①観光の基本情報」で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
以上になります。知られざる絶景が広がる峨嵋山。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■華山 |
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五岳の中で最も険しい山である華山は「奇険天下第一山」と称されます。古くから道教の修行地になってきて、現在でも多くの道士が住んでいます。詳細は下記からご覧ください。 |
■黄山 |
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黄山は「天下第一の名山」と称され、「四絶」と讃えられる「雲海」「奇松」「怪石」「温泉」が訪れる人々を魅了します。詳細は下記からご覧ください。 |
■三清山 |
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三清山は中国屈指の道教の聖地であり、無数の奇岩があることで有名です。詳細は下記からご覧ください。 |
■西樵山 |
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西樵山は「広東四大名山」と称されていて、頂上には世界最大の座仏像がそびえ立っています。詳細は下記からご覧ください。 |
■泰山 |
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泰山は中国でも屈指の名山で、秦の始皇帝を始めとする歴代の皇帝が儀式を行ってきました。特に「仙人橋」は必見です。詳細は下記からご覧ください。 |
■天界山 |
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天界山は中国のグランドキャニオンともいえる大渓谷で、展望台からの壮大な景観は圧巻の一言です。詳細は下記からご覧ください。 |
■天門山 |
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天門山は、映画「AVATAR」の世界が広がる「張家界」の代表的なスポットです。詳細は下記からご覧ください。 |
■武夷山 |
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武夷山は「黄山」「桂林」と並んで「中国人が一生に一度は訪れたい場所」と言われています。詳細は下記からご覧ください。 |
■梵浄山 |
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中国・貴州省にある梵浄山は「貴州第一名山」「武陵第一峰」などと称される「とんでもない景色が広がる山」です(^^;) 2018年には世界遺産にも登録されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■龍虎山 |
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龍虎山は道教発祥の地と言われていて、「道教文化」「丹霞地形」「懸墓遺跡群」が「三絶」と称されます。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な山がたくさんあります。興味のある方は「世界の『旅行で行けるスゴい山』総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にスゴい74ヶ所を6つのテーマに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本-成都(約5時間半) |
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ベストシーズン | 春~夏 |
外務省 | 海外安全情報 中華人民共和国 |
ガイドブック | ・中国のガイドブック |
ビザ | 15日以内の観光は不要。ビザ取得で30日まで滞在可。 |
パスポート残存期間 | 60日以上が望ましい。 |
時差 | ・全国共通で-1時間
・サマータイム:無し |
チップ | 無し |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使える中国語 | ②こんにちは。
你好.(ニーハオ)
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | ・220V
・Oが基本でB、Cなどもある。 |
通貨 | 人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分。
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日本大使館 | ・HP |
中国の絶景一覧 |
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