
泰山は中国屈指の名山で、秦の始皇帝を始めとする歴代の皇帝が儀式を行ってきました。中でも「仙人橋」は奇跡としか言いようの無いナチュラルアーチで、それを見るだけでも泰山に登る価値があります(^^)
「泰山」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
1-1:済南市
1-2:泰安市
2・空港から市内への移動
3・済南市から泰安市へのアクセス
4・泰山へのアクセス
5・泰山の概要
6・泰山の見どころ
6-1:岱廟
6-2:十八盤
6-3:南天門
6-4:天街
6-5:拱北石
6-6:仙人橋
6-7:大観峰
6-8:玉皇頂
7・中国の名山
8・コメント欄
9・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
済南市は山東省の省都であり「副省級市」という「省」と同ランクの重要な市で、大きな自治権が与えられています。「七十二名泉」と呼ばれるほど美しい泉が多くあるので「泉城」とも称されます。人口は約900万人。
最寄りの空港は済南空港(TNA)。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。宿泊したい範囲に拡大縮小したら、上の灰色の部分から日付などを選択。「Search」を押していただくと「Agoda」の検索結果に飛びますε=ε=ヽ(*・ω・)ノ
泰安市は、新石器時代の出土品も見つかっているほど人類が長く暮らしている土地で、泰山の麓にあるため古くから道教・仏教の中心地として栄えてきました。人口は約550万人。最寄りの空港は済南空港です。
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通貨は人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分で、本日のレートはこちら。
空港から市内への移動
photo by:Waka77
空港は市内中心部から東北に約28km離れています。市内への移動方法は空港バス、地下鉄、タクシー、空港送迎の4つです。
■空港バス
・所要時間:約1時間
・料金:20~30元
■地下鉄
・地下鉄1号線
・所要時間:約1時間
・料金:5元
■タクシー
・所要時間:40~60分
・料金:100~150元
空港送迎は色々あります。詳細はこちらからご覧ください。
photo by:kanegen
済南駅や済南西駅から、泰安駅へ高速鉄道が出ています。
・1日に多数運行
・所要時間:30分
・料金:20~30元
■泰安駅
photo by:rheins
泰山には4ヶ所の入口があり、市内からは路線バスやタクシーでアクセスできます。それぞれ特徴があり、自力で登りたいなら1が無難で、ロープウェーを使うなら2か3となります(^^)
1:紅門
・最も伝統的な登山道
・石段を上り続ける
・所要時間:4~6時間
・K37路バスでアクセス
・タクシー/所要時間:約15分/料金目安:15~20元
2:天外門広場
・ロープウェイを利用するルート
・所要時間:2~3時間
・K3路バスでアクセス
・タクシー/所要時間:約15分/料金目安:15~20元
3:桃花峪(とうかよく)
・ロープウェイを利用するルート
・所要時間:2~3時間
・K16路バスでアクセス
・タクシー/所要時間:約30分/料金目安:40~50元
4:天燭峰(てんしょくほう)
・最も険しい登山道で
・体力に自信がある人向け
・所要時間:5~7時間
・バス路線は少ない
・タクシー/所要時間:約40分/料金目安:60~80元
中国には「道教」の聖地になっている「五岳」という山々があります。陰陽五行説に基づいていて、中国の東西南北と中央に位置しています。中でも泰山は、秦の始皇帝をはじめとする歴代72人の皇帝たちが、天地を祀る儀式である「封禅」を行った場所なんです(,,゚Д゚) 「皇帝の座に至るところ」とも言われ、5元紙幣のデザインにもなっています。

このことから泰山は「五岳の長」「五岳独尊」と称され、五岳の中で最も位が高い山になっています。「泰山安全なら四海も安全」という言葉もあり、2000年に渡って人々から神聖な山として崇拝されています(^^)

「東岳大帝」という道教の神を祀っていて「病気」「寿命」「死後の世界」「出産など女性関連の願い」などのほか「目」にもご利益があるとされています。また「中国書道の第一の山」でもあり、山中には至るところに書がほどこされているため「青空歴史博物館」とも称されます。
総面積は426km²。主峰の玉皇頂(1545m)までは全長約9km。約6366段の階段が設けられていて、普通に登ると4~6時間かかります。ただ、現在はバスやロープウェーがあるので簡単に登頂可能です(^^) 代表的な入口である「紅門」がこちら。
■紅門
泰山
【営業時間】
・24時間入山可能
・ロープウェー:7~18時頃
【各種料金】
■入場料
・3~11月:115元
・12~2月:80元
■天外村観光バス
・中天門で下車
・料金:30元(片道)
■中天門ロープウェー
・山頂へのロープウェー
・料金:80元(片道)/150元(往復)
■桃花峪観光バス
・桃花源で下車
・料金:30元(片道)
■桃花源ロープウェー
・山頂へのロープウェー
・料金:80元(片道)/150元(往復)
泰山には、72の泉、64の滝、72の石窟、42の古墳跡、13の古墳、58の古建築、2200の石刻、1239の石碑、12の文化財と、数え切れないほどの見どころがあります。ここに、サンライズ、サンセットなども加わるので飽きることがありません(^^) ここでは代表的な見どころをご紹介していきます。

photo by:xiquinhosilva
北京の「紫禁城」、曲阜の「孔廟」と並び「中国三大宮廷建築」と称される建物です。幅49m、奥行き18m、高さ22mで、泰山の神々を祀っています。
バスの下車地である「中天門」を超えると出てくる、泰山で最大の難所です。なんと1633段の階段が途切れることなく続いています( ̄□ ̄;) 画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
また、見逃せないのがこちらの松です。
「五大夫松」といって、なんと始皇帝が雨宿りしたと言われていますΣ(・∀・;)
十八盤を登りきると出てくる門で「天門関」とも呼ばれます。海抜は1460m。真っ赤な壁と黄色の屋根が印象的で、伝説では「天宮の門」とされています。
南天門から碧霞祠まで続く商業エリアで、ホテル、レストラン、土産物屋などが並んでいます。ご来光を見るために一泊する人は、ここで宿泊します。
「ゴンベイ石」といって斜めに伸びた6.5mの巨石ですΣ(゚∀゚ノ)ノ 天街の近くにあります。泰山のシンボルの1つで絶好のフォトスポットです。
大自然のいたずらとも言うべき形状のナチュラルアーチです。世界的に有名で、これを見るために泰山に登る人も多いです。こちらも天街の近くにあります。
唐から清代にかけての石刻が並ぶ場所で、時代の違いによる書体の違いも見て取ることができます。上記のとおり泰山全体では2200に及ぶ石刻がありますが、その中で最も素晴らしいとされるのが、こちらにある「唐摩崖碑(とうまがいひ)」です。
幅5.7m、高さ13.3mの巨岩に1008もの文字が刻まれています。完成は726年で、約1300年経っていますが素晴らしい保存状態を保っています(,,゚Д゚)
中央に見えている観測所のような場所が泰山の最高峰で「太平頂」「天柱峰」とも呼ばれます。画面をグーッとアップにしてみてください。
さすが頂上は絶景ですね(*´ω`*) この建物は「玉皇廟」といって、参拝客が願掛け後にかけていった南京錠で溢れています。

photo by:drnan tu
朝日や夕日も最高にキレイなので、天街に宿をとってゆっくり時間を過ごすのがオススメです。
以上になります。秦の始皇帝も登った道教の聖地・泰山。ぜひ行ってみてください(^^)
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■華山 |
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五岳の中で最も険しい山である華山は「奇険天下第一山」と称されます。古くから道教の修行地になってきて、現在でも多くの道士が住んでいます。詳細は下記からご覧ください。 |
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■峨嵋山 |
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峨嵋山は古来より名山として有名で「峨眉天下の秀」という日本語もあるほどです。山頂には黄金の「四面十方普賢金像」がそびえ立ちます。詳細は下記からご覧ください。 |
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■黄山 |
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黄山は「天下第一の名山」と称され、「四絶」と讃えられる「雲海」「奇松」「怪石」「温泉」が訪れる人々を魅了します。詳細は下記からご覧ください。 |
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■三清山 |
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三清山は中国屈指の道教の聖地であり、無数の奇岩があることで有名です。詳細は下記からご覧ください。 |
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■西樵山 |
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西樵山は「広東四大名山」と称されていて、頂上には世界最大の座仏像がそびえ立っています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■天界山 |
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天界山は中国のグランドキャニオンともいえる大渓谷で、展望台からの壮大な景観は圧巻の一言です。詳細は下記からご覧ください。 |
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■天門山 |
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天門山は、映画「AVATAR」の世界が広がる「張家界」の代表的なスポットです。詳細は下記からご覧ください。 |
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■武夷山 |
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武夷山は「黄山」「桂林」と並んで「中国人が一生に一度は訪れたい場所」と言われています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■梵浄山 |
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梵浄山は「貴州第一名山」「武陵第一峰」などと称される「とんでもない景色が広がる山」です(^^;) 2018年には世界遺産にも登録されています。詳細は下記からご覧ください。 |
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■龍虎山 |
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龍虎山は道教発祥の地と言われていて、「道教文化」「丹霞地形」「懸墓遺跡群」が「三絶」と称されます。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な山がたくさんあります。興味のある方は「世界の『旅行で行けるスゴい山』総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にスゴい74ヶ所を6つのテーマに分けてご紹介しています(^^)
| 航空便例 | ・日本-北京(約4時間)
・北京-済南(約3時間半) |
|---|---|
| ベストシーズン | 春~秋 |
| 外務省 | 海外安全情報 中華人民共和国 |
| ガイドブック | ・中国のガイドブック |
| ビザ | 30日以内の観光は不要。 |
| パスポート残存期間 | 60日以上が望ましい。 |
| 時差 | ・全国共通で-1時間
・サマータイム:無し |
| チップ | 無し |
| 日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
| 現地で使える中国語 | ②こんにちは。
你好.(ニーハオ)
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
| 電圧とプラグ | ・220V
・Oが基本でB、Cなどもある。 |
| 通貨 | 人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分。
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| 日本大使館 | ・HP |
| 中国の絶景一覧 |
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