華山は「奇険天下第一山」と称され、五岳の中で最も険しい山として古くから道教の修行地として利用され、現在でも多くの道士が住んでいます。ハイライトの「長空桟道」は世界最強の絶叫アクティビティです(^^)
「華山」徹底ガイド:目次
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
西安市は陝西省の省都で、歴史の授業で必ず出てくる「唐の都・長安」だった場所です。「副省級市」という「省」と同ランクの重要な市で、大きな自治権が与えられています。人口は約1000万人。
最寄りの空港は西安咸陽国際空港(XIY)。国内外合わせて約150都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちら。空港から市内への移動は「秦始皇帝陵及び兵馬俑坑:徹底ガイド」をご覧ください。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨は人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分で、本日のレートはこちら。
西安駅前のバス停から「游1」のバスで「華山遊客中心」へ直接行くことが出来ます。空港から西安駅は「2号線・西安火车站」行きのバスで直接行けます。
・1日1便
・7時発
・料金:22元(片道)
・所要時間:約2時間
・戻りは17時発
上のバスに間に合わない場合は電車を使います。地下鉄2号線の「北客駅」に行きまして、隣接している「西安北駅」から「華山北駅」への電車に乗ります。
・1等:89.5元
・2等:54.5元
・所要時間:約30分
■華山北駅
photo by:Jucember
華山北駅から「華山遊客中心」へは「1路」と「2路」のバスがありますが「1路」が無料で乗車できます。
中国には「道教」の聖地になっている「五岳」という山々があります。陰陽五行説に基づいていて、中国の東西南北と中央に位置しています。
・赤:東岳泰山(世界遺産)
・青:西岳華山
・緑:南岳衡山
・紫:北岳恒山
・黒:中岳嵩山(世界遺産)
※右下の赤い山アイコンは五岳より素晴らしいと言われる「黄山」です。
ルートは下図のように大きく2つに分かれるので、あらかじめ決めておくことが必要です。ロープウェーは北峰の「三特索道」と西峰の「太華索道」がありまして、それぞれ片道で購入できます(^^)
まずは起点となる「華山遊客中心」で、入場チケット、ロープウェー駅までのシャトルバスのチケットを購入します。また、華山では軍手があると非常に役立ちます。現地でも売っているので、無い人は購入する方が良いです。
■入場チケット
・3~11月:180元
・12~2月:100元
・2日間有効
■ロープウェー駅行きシャトルバス
・北峰:20元(片道)/所要時間:約20分
・西峰:40元(片道)/所要時間:約40分
■手荷物預かり
・大:20元
・小:10元
ここでは北峰からのルートでご紹介します。バスに乗ってロープウェー駅に着いたら、チケットを購入して乗車します。非常に混むので1時間待ちは覚悟してください(T^T)
公共交通機関を使って来るときの弱みがこれで、到着する頃には必ず混んでいるんですね。それを避けたい方はツアーかタクシーなどを利用してください。
■北峰ロープウェー
・3~11月:80元(片道)/150元(往復)
・12~2月:45元(片道)/80元(往復)
■西峰ロープウェー(往復は倍)
・3~11月:140元
・12~2月:120元
ロープウェーは約10分で標高約1600m付近まで上がりますΣ(゚∀゚ノ)ノ
降りたらゆっくりと階段を登り、約20分で北峰山頂(1614.7m)に到着です。
尾根に沿って中国的な建物が並んでいて、フォトジェニックかつ旅情感に溢れています。ここからさらに奥にある「中峰」「東峰」へ向かいます。ここで華山のハイライトの1つである「蒼龍嶺」が登場します( ̄□ ̄;)
北峰から他の峰に行く場合は必ず通らなければいけません(^^;) 傾斜角は約45度、幅は約1mで、約400mの登りになります。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
とんでもないですねΣ(・∀・;) こういう急傾斜な道は他にもあります。
手すりの赤いのは中国の山でよく見られる南京錠で、絵馬のような願掛の一種です。登りきると「金鎖関」が出てきます。
絶景ですね(*´ω`*) ここで道が分岐するので中峰へ向かいましょう。
この先の各峰の特徴ですが、まず「東峰」は「朝陽峰」とも呼ばれる日の出の名所です。西峰は東西の端が「ハスの花」のように見えるので「蓮花峰」と呼ばれ、華山で最も美しい峰と言われています。そして最高峰が南峰の「大雁峰」で標高は2154mです。
■蓮花峰
「黄山」に匹敵する素晴らしい景色ですね。ではルートに戻ります。中峰を経て東峰へと進んでいくと「雲梯(うんてい)」が現れます。
photo by:Ken Marshall
「うんてい」というと、そういえば子供の頃に公園で遊具としてありましたよね。
このような「長いハシゴ」を全て「雲梯」と呼ぶそうです。ただ、これは登らなくても大丈夫で隣にちゃんと階段があります。修行する道士用ですね。そしてついに、ハイライトの「長空桟道」が登場します。
これは一種のアクティビティで、必ず通らないといけないわけではありません。別料金がかかり1人30元です。赤丸のところに人がいるのが見えるでしょうか?まず、あそこへ降りていきますΣ(・∀・;)
これで約20mも降りていかなくてはいけません(^^;) もちろんハーネスは装着します。
photo by:Ken Marshall
そして、何の目的でこんなものを…としか言いようのない桟道が登場します( ̄▽ ̄;)
何が怖いかというと、まずは「桟道というか板」ということです。
photo by:Ken Marshall
そして何よりの恐怖は「一方通行じゃない」ということですね…。
狂気の沙汰の約100mです(^^;)
ただ、ここでしか出来ない体験なので、ぜひ挑戦してみてください。このほか周辺はどこを見ても絶景だらけです(*´ω`*)
そして、最高峰の南峰に到着です。
最後は西峰まで行って、全長4211mという世界最長クラスのロープウェーで下山します。南峰から西峰までは結構体力がいるのでペース配分に注意して歩いてください。華山はありがたいことに至るところに売店などがあるので、食べ物や飲み物の心配はしなくて大丈夫です。
以上になります。五岳で最も険しい道教の修行地・華山。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■峨嵋山 |
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峨嵋山は古来より名山として有名で「峨眉天下の秀」という日本語もあるほどです。山頂には黄金の「四面十方普賢金像」がそびえ立ちます。詳細は下記からご覧ください。 |
■黄山 |
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黄山は「天下第一の名山」と称され、「四絶」と讃えられる「雲海」「奇松」「怪石」「温泉」が訪れる人々を魅了します。詳細は下記からご覧ください。 |
■三清山 |
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三清山は中国屈指の道教の聖地であり、無数の奇岩があることで有名です。詳細は下記からご覧ください。 |
■西樵山 |
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西樵山は「広東四大名山」と称されていて、頂上には世界最大の座仏像がそびえ立っています。詳細は下記からご覧ください。 |
■泰山 |
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泰山は中国でも屈指の名山で、秦の始皇帝を始めとする歴代の皇帝が儀式を行ってきました。特に「仙人橋」は必見です。詳細は下記からご覧ください。 |
■天界山 |
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天界山は中国のグランドキャニオンともいえる大渓谷で、展望台からの壮大な景観は圧巻の一言です。詳細は下記からご覧ください。 |
■天門山 |
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天門山は、映画「AVATAR」の世界が広がる「張家界」の代表的なスポットです。詳細は下記からご覧ください。 |
■武夷山 |
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武夷山は「黄山」「桂林」と並んで「中国人が一生に一度は訪れたい場所」と言われています。詳細は下記からご覧ください。 |
■梵浄山 |
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梵浄山は「貴州第一名山」「武陵第一峰」などと称される「とんでもない景色が広がる山」です(^^;) 2018年には世界遺産にも登録されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■龍虎山 |
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龍虎山は道教発祥の地と言われていて、「道教文化」「丹霞地形」「懸墓遺跡群」が「三絶」と称されます。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な山がたくさんあります。興味のある方は「世界の『旅行で行けるスゴい山』総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にスゴい74ヶ所を6つのテーマに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | 日本-西安(約5時間) |
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ベストシーズン | 春~夏 |
外務省 | 海外安全情報 中華人民共和国 |
ガイドブック | ・中国のガイドブック |
ビザ | 15日以内の観光は不要。ビザ取得で30日まで滞在可。 |
パスポート残存期間 | 60日以上が望ましい。 |
時差 | ・全国共通で-1時間
・サマータイム:無し |
チップ | 無し |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使える中国語 | ②こんにちは。
你好.(ニーハオ)
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | ・220V
・Oが基本でB、Cなどもある。 |
通貨 | 人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分。
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日本大使館 | ・HP |
中国の絶景一覧 |
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