目次

 

 

 

中国の基本情報・徹底解説

秦の始皇帝

 

古代より東洋を牽引する中国。首都は北京で、秋田県と同じくらいの緯度に位置するよ。言語は「北京語」「上海語」「福建語」「広東語」が四大言語とされていて、宗教は仏教・イスラム教・キリスト教などが混在しているんだ。通貨は人民元・香港ドル・マカオパタカで、本日のレートはこちら。


 

 

 

孔子

 

人口は約14億人で、インドに次ぐ2位。面積も世界で4番目に大きい約960万km²で、23省・5自治区・4直轄市・2特別行政区に分かれているんだ。実際の大きさを比べてみるとこんな感じ。


中国の基本情報と絶景一覧

photo by:thetruesize.com/

 

秦の始皇帝

 

最古の長江文明は1万4千年前には起こっていたとされていて、紀元前20世紀頃に「夏」という最古の王朝が誕生したんだ。人気漫画のキングダムで有名な「秦」は、そこから約1700年後の紀元前3世紀頃の話。始皇帝の墓である「始皇帝陵及び兵馬俑坑」は「20世紀最大の発見」と言われているよ。


 

孔子

 

それでは観光の基本情報をまとめるよ。中国は世界トップレベルの面積(横軸)と歴史(縦軸)を持つ国で、この両面を共に匹敵するレベルで持つ国は他に無く、ヨーロッパ全体を1つと見たらようやく対抗できるというレベル。

 

つまり、そもそもの多様性が別格だが、そこにさらに、社会主義体制・独自のネット環境・「完全デジタル経済」や「空飛ぶタクシー」などに見られる「世界最先端のハイテク社会」…と、他国とは違う要素が満載。「準備不足での旅行は致命的な状況を生む」ため、下記をしっかり読んで十分な準備をしていってね。


1・入国まで(←クリック)
①ビザ関係 ②入国に必要なパスポート残存期間 ③治安(外務省の海外安全情報の該当ページ) ④ガイドブック ⑤航空便例 ⑥時差 ⑦トラベルカレンダー ⑧様々な国別指数

 

2・空港に到着したら
⑨通貨 ⑩ATM事情 ⑪SIMカード ⑫タクシー事情 ⑬配車アプリ ⑭交通カード

 

3・滞在中
⑮Googleマップの精度 ⑯クレジットカードの普及率 ⑰トイレ事情 ⑱喫煙事情 ⑲コンタクト用品は買えるか? ⑳生理用品は買えるか? ㉑定番のスーパーやコンビニ ㉒定番の軽食やファーストフード ㉓犯罪や病気 ㉔緊急電話番号 ㉕チップ事情 ㉖電圧とプラグ ㉗現地で使える◯◯語(公用語) ㉘現地の日本大使館 ㉙この国の絶景一覧

 

ビザ関係 30日以内の観光は不要。ただ、近年の中国は政策変更が頻繁なため、出発前に必ず在中国・日本大使館の最新情報を確認すること。

 

2025年11月から「デジタル入国カード(China Digital Arrival Card)」の運用が開始。以前は機内や空港到着時に紙で記入していた「入国カード」を電子化したもので、72時間前から申告可能(完全無料)。完了後に発行されるQRコードをスクショで保存しておくのが大事。紙の入国カードも残っているので、デジタルで申告していなくても問題ないが、空港によっては追加の申告(健康申告など)を求められる場合があるため、やはり現在はデジタル入国カードが推奨される。

 

チベット自治区は、通常のビザとは別に「入蔵確認書(パーミット)」の取得が必須。個人旅行は不可能で、公認ガイドツアーに申し込むことでのみ旅行が可能。

 

新疆ウイグル自治区は、入域制限は現状無いが、街中に「便民警務站」という検問所が多数あり、外国人は頻繁にパスポート提示と顔認証を求められる。政治的施設や警官の撮影は厳禁。

パスポート残存期間 6か月以上が必要
治安 外務省・海外安全情報:中国
ガイドブック 中国のガイドブック

中国の指差し会話帳

航空便例

(全て直行便)

・日本-北京(約4時間)

・日本-上海(約3時間)
・日本-大連(約3時間)
・日本-天津(約4時間)
・日本-南京(約4時間)
・日本-武漢(約4時間半)
・日本-広州(約5時間)
・日本-西安(約5時間)
・日本-深セン(約5時間)
・日本-成都(約5時間半)
・日本-重慶(約6時間)
・日本-昆明(約6時間半)

時差 -1時間(サマータイム無し)

 

全土で北京時間を採用しているので、広大な国だがタイムゾーンは1つ。

トラベル

カレンダー

【概要】

中国は東西・南北ともに5000km以上に及び、地域によって気候・文化・言語・食・宗教・民族構成が劇的に変わる。例えば冬は、東北部の北京やハルビンでは-20度に達するが、東南部の海南島では海水浴が可能。

 

地形も複雑で、ヒマラヤ山脈・チベット高原・カルスト地形・砂漠・大草原・森林・巨大河川など多種多様。そこに、遺跡や石窟寺院・故宮などの歴史的建築物・大規模な棚田や伝統的集落・世界的な大都市や近未来都市など、東洋史を牽引する中国ならではの文明跡が広がっている。

 

また、一般的には「漢民族国家」というイメージが強いが、実際には55の少数民族が存在しており、チベット族・ウイグル族・モンゴル族・回族・チワン族・ミャオ族など「多民族国家」としての側面も強い。新疆や甘粛省は「中央アジア的な乾燥砂漠文化」、雲南省は「東南アジア的な少数民族文化」、チベットは「チベット仏教文化圏」が広がっており、その世界観は全くと言っていいほど異なる。

 

さらに、中国旅行では「大型連休」の把握が極めて重要。特に「春節(旧正月)」と「国慶節」は世界最大級の人口移動が発生し、交通機関・宿泊料金・観光地の混雑などに甚大な影響を及ぼす。そして、現在の中国は「完全キャッシュレス&完全予約社会」が急速に進んでおり、主要観光地では「WeChat」などを利用した事前予約制が主流となっている。

 

このように非常に複雑な中国だが、当サイトでは旅行的な視点を重視して、以下、計8つのトラベルカレンダーを記載。

①東北部(北京・西安・洛陽・ハルビン・内モンゴル東部など)
②東南部(上海・蘇州・杭州・広州・福建・香港・海南島など)
③西南部(雲南・貴州・広西・湖南・四川・重慶など)
④西北部(甘粛・青海・新疆・内モンゴル西部など)
⑤チベット(ラサ・エベレスト街道など)
⑥大型連休(春節・国慶節など)
⑦他民族・現代イベント(イスラム教・クリスマスなど)
⑧食べ物

 

【カレンダー①東北部】
「中華文明の中心地」と「旧満州文化圏」が混在する巨大エリア。北京・西安・洛陽などの「歴代王朝の古都」に加え、ハルビンや内モンゴル東部では、ロシア文化・遊牧文化・極寒文化などを色濃く感じられる。気候は四季変化が明確で、春は黄砂、夏は短い緑の季節、秋は乾燥した快晴、冬は-20度級の極寒となる。食文化は「小麦・羊肉・餃子・火鍋」など北方系が中心。

 

■1~2月
極寒のシーズン。ハルビンでは-20度を下回ることもあるが、世界三大雪祭りに数えられる「ハルビン氷雪大世界」が行われることで有名。北京は雪化粧された「故宮(紫禁城)」が非常に美しく、中国の冬の代表的な景観となる。万里の長城も、空気が澄んで壮大な景色をクリアに一望できる。また、内モンゴル東部は草原が完全な雪原へと変わり、遊牧地帯ならではの白銀世界が広がる。

 

■3~5月
ベストシーズン。北京は日中15~28度前後で、紫禁城・天壇・頤和園などのハイライトを快適に観光できる。桜・桃・牡丹なども咲き、洛陽では中国最大級の「牡丹祭り」が開催。街全体が巨大な花園のようになる。西安も城壁周辺や大雁塔エリアの新緑が非常に美しい。内モンゴル東部は、草原が徐々に緑へ変わり、遊牧地帯らしい風景が戻ってくる。ただ、いずれの場所も3月頃は黄砂の影響が出る場合がある。

 

■6~8月
北京や西安では35度を超える猛暑日も増えるが、乾燥しているため日陰は比較的過ごしやすい。万里の長城周辺は緑が最も濃くなる時期。また、頤和園の巨大湖や柳並木など、中国北方の「夏の皇帝庭園」が美しくなる。また、東北三省(黒竜江・吉林・遼寧)や内モンゴル東部は避暑地として人気が高まり、ハルビン周辺では緑豊かなヨーロッパ風都市景観を見ることができる。内モンゴル東部では、一面の大草原と遊牧風景が広がり、乗馬や草原リゾートが人気となる。

 

■9~10月
ベストシーズン。乾燥した晴天が続き「秋高気爽(空が高く空気が清々しい)」と称される時期。紅葉が非常に美しい時期で、特に万里の長城が絶景となる。北京でもイチョウ並木が黄金色に染まり、故宮や天壇との相性が非常に良い。西安では史跡と秋空のコントラストが鮮やかで、兵馬俑観光にも最適な気候。内モンゴル東部では、草原が黄金色へと変化し、夏とは全く異なる景観となる。

 

■11~12月
北京では気温が急激に低下し、空気も非常に乾燥する。北部では初雪が降り始め、ハルビン周辺はロシア的な雰囲気が一層高まり、中国における異国感が強くなる。どこも観光客は少なくなるため、都市観光には悪くない時期。

 

【カレンダー②中国東南部】
中国最大の経済圏&人口密集地帯であり、上海・蘇州・杭州・広州・福建・香港・海南島など、中国を代表する巨大都市や海洋文化圏が集中している。高層ビル群・近未来都市・水郷古鎮・客家文化・亜熱帯都市・南国リゾートなどが混在しており「世界がイメージする現代中国」を最も感じやすい地域でもある。気候は、年間を通して湿度が高めで「春~初夏:新緑と花」「夏:南国」「秋:ベストシーズン」「冬:比較的温暖」となる。

 

■1~2月
上海・杭州周辺では日中5~12度前後とかなり冷え込むが、雪は比較的少ない。上海は、高層ビル群には霧がかかり「近未来都市」らしい独特の雰囲気が高まる。また、外灘(バンド)のヨーロッパ風街並みは雪化粧と非常に相性が良い。蘇州や杭州は、観光客が少なくなり静かな水郷古鎮を楽しめる。西湖も冬特有の水墨画のような景観になる。

 

一方、広州・香港・海南島は非常に温暖で、特に海南島の「三亜」では真冬でも南国リゾートを楽しめる。香港では巨大イルミネーションや旧正月装飾が非常に派手になり、中国圏最大級の都会的な祝祭ムードとなる。

 

■3~5月
ベストシーズン。日中は15~28度前後と非常に過ごしやすく、上海・杭州・蘇州では桜や桃の花が咲き、水郷古鎮や庭園の散策に最適。特に杭州の「西湖」は新緑と柳並木が非常に美しく「中国絵画の世界」と称される景観になる。福建省では、世界遺産「福建土楼」周辺の棚田や山村が緑に包まれ始める時期。広州では南国植物が一気に色鮮やかになり、香港も湿度が比較的低く観光しやすい。

 

■6~8月
上海・杭州・広州などは、日中32~38度前後で非常に蒸し暑い。上海では、巨大高層ビル群が夏の湿気や霧に包まれ、近未来都市らしい独特の景観となる。蘇州・杭州では、運河・湖・蓮の花など水郷文化が最も映える時期。福建省の武夷山では深緑の山岳景観が非常に美しく、茶畑の景観も最盛期を迎える。海南島では海の透明度が高まり、マリンアクティビティが盛況を見せる。

 

また、浙江省沖の「枸杞島」は、5月下旬~7月上旬にかけて、放棄された漁村集落が一面のツタ植物に覆われ「緑に飲み込まれた村」となる。海霧も発生しやすく、中国でも特に異世界感が強い離島風景として知られている。

 

■9~10月
ベストシーズン。上海・杭州・蘇州では日中20~28度前後、広州・香港では25~30度前後となり、湿度も下がって快適になる。杭州の西湖では紅葉と霧景色が重なり、典型的な中国庭園の風景が完成する季節。蘇州ではイチョウが色づき、水郷古鎮が黄金色の景観へと変化する。上海では外灘の夜景観光が最も快適な時期。福建省では収穫期の茶畑景観が美しく、香港ではビクトリア・ピークからの夜景を、澄んだ空気の中でクリアに一望できる。

 

■11~12月
上海・杭州では日中8~18度前後まで下がり始めるが、広州・香港では18~25度前後と依然として温暖。海南島も25度前後の日が多く、南国リゾートシーズンが続く。上海はクリスマス・イルミネーションで彩られ、香港も巨大ショッピングモールや高層ビル群がライトアップされ、アジア有数の巨大都市が最も華やかに輝く時期。福建省では山間部に霧が出やすくなり、客家土楼と霧が重なる幻想的な景観を見られることもある。

 

【カレンダー③中国西南部】
中国の中でも特に「山岳部・少数民族・秘境感」が強いエリア。雲南・貴州・広西・湖南・四川・重慶などを中心に、高山地帯・カルスト地形・巨大峡谷・鍾乳洞・棚田・少数民族文化・チベット文化圏などが広がっており、文化の地域差が非常に大きいエリア。

 

気候は標高差による変化が大きく、四川盆地や重慶は蒸し暑いが、麗江・シャングリラ・九寨溝・ラルンガルゴンパなどの「東チベット一帯」は高山気候となる。春は桜や菜の花、夏は高原、秋は紅葉、冬は棚田や雪山の景観が特に美しい。

 

■1~2月
昆明周辺は、日中10~18度前後で春のような気候が続き「春城(一年中春の街)」とも呼ばれる。シャングリラや四川西部高地では氷点下になることもあり、高山地帯は完全な雪化粧に覆われている。四川省の九寨溝や黄龍も雪化粧に覆われ、青い湖面とのコントラストが非常に美しくなる。

 

雲南省の「元陽棚田」は、水が張られた棚田に朝焼けや雲海が映り込み、年間で最も美しい時期の1つ。羅平では2月頃から中国最大級の菜の花畑が咲き始め、カルスト地形と黄色い花畑の絶景が出現する。

 

■3~5月
ベストシーズン。昆明・麗江・桂林・張家界などは、日中15~28度前後と非常に快適。桂林はカルスト地形が新緑に包まれ、まるで山水画の世界に入り込んだかのような風景となる。張家界も新緑が奇岩群を覆い始め、雨上がりには巨大な石柱群の間に雲海が発生し、映画「AVATAR」の世界そのものとなる。

 

貴州にある中国最大の桜農場「平壩農場」では、70万本もの桜が咲き誇り、巨大なピンクの大地が出現する。一方、羅平では菜の花畑が最盛期を迎え、黄色の大地が出現する。龍勝棚田は田植えシーズンに入り、一面が「天空の水鏡」となる。シャングリラ周辺では高山植物が咲き始め、雪山と草原の景観が非常に美しい時期。

 

■6~8月
重慶や四川は盆地なので非常に蒸し暑く、日中は35~40度前後。特に重慶は、同じ緯度帯の武漢・南京と並び「中国三大ボイラー都市」と称されるほど。一方、標高が高い「シャングリラ」や「四川西部高地」は20度前後の日が多く、中国有数の避暑地として特に人気の観光スポットになる。ハイライトは「黄龍」で、白い石灰棚とターコイズブルーの棚池が世界屈指の絶景を生み出す。

 

雲南省は緑が最も濃くなる季節で「九龍瀑布群」や「黄果樹瀑布群」などの巨大瀑布群が迫力を増す。「九郷風景区」などの鍾乳洞景観も涼しくて人気。ラルンガルゴンパやアチェンガルゴンパは、標高4000m級の高地なので夏がベストシーズンとなる(現在は立入禁止)。

 

■9~10月
ベストシーズン。昆明・麗江・成都・桂林などは日中15~25度前後となり、空気も乾燥して非常に快適。ハイライトは「九寨溝」で、世界屈指の紅葉絶景が見頃となる。また「東川紅土地」も「赤い大地」と「大地のパッチワーク」が最も美しくなり、中国中の風景写真家が集まる。重慶では霧が減り始め、巨大都市がより「近未来感」に溢れるようになる。また「長江三峡下り」も最も美しく快適なシーズン。

 

■11~12月
昆明周辺は日中10~18度前後と比較的温暖だが、四川西部高地やシャングリラ周辺は急速に冷え込み始める。元陽棚田は水が張られ、再び「天空の水鏡」と化す。重慶は霧が増え、空中に浮かぶ近未来都市の雰囲気が強くなる。桂林も奇岩群が川霧に包まれ、山水画の世界そのものとなる。

 

【カレンダー④中国西北部】
「シルクロード」と「中央アジア」の文化が強くなるエリア。甘粛・青海・新疆ウイグル自治区などを中心に、巨大な砂漠・オアシス都市・イスラム文化圏・石窟寺院・草原・塩湖・雪山などが広がっている。年間を通して非常に乾燥しており、年較差や日較差が大きいのが特徴。

 

■1~2月
敦煌・青海・新疆では氷点下になる地域も多く、特に新疆北部や青海高原は厳しい寒さとなる。新疆北部のカナス湖周辺では一面の雪原と針葉樹林が広がり、中国というよりも、中央アジア・シベリア的景観が広がる。また、ウルムチ周辺では、乾燥した青空と雪山が重なる独特の冬景色を見ることができる。敦煌も観光客が少ない時期で、ピークシーズンには巨大なイベント会場と化す「鳴沙山と月牙泉」も、比較的静かな状況で楽しめる。年によっては、砂漠と降雪の珍しいコントラストを見ることもある。

 

また、甘粛省南部の夏河県にある「ラプラン寺」では、チベット仏教最大級の祭礼「モンラム祈願大法会」が行われる。チベット暦が基準のため毎年時期は変動するが、1~3月頃に開催されることが多い。最大の見どころは、巨大な丘に「超巨大タンカ(仏画)」を広げる儀式で、赤い法衣に身を包んだ僧侶達が持って運ぶ姿が風物詩。

 

■3~5月
ベストシーズン。敦煌・張掖・青海周辺は、日中15~28度前後で非常に過ごしやすい。乾燥した青空とシルクロード景観の相性が良く、敦煌の「莫高窟」などの石窟寺院、「鳴沙山と月牙泉」周辺の砂漠景観、鮮やかな七色の大地「張掖丹霞地貌」などを快適に観光できる。青海省では雪山と草原のコントラストが美しくなり始め、新疆ではオアシス都市に杏の花が咲くようになる。殺風景な乾燥地帯に春の彩りが訪れる時期。

 

■6~8月
高原・草原・シルクロード高地など、標高の高いエリアがベストシーズンを迎える。青海省・甘粛南部・新疆北部では日中15~28度前後で、中国有数の避暑地として賑わう。青海省は、青海湖周辺が最も美しい時期で、一面の菜の花畑・青い湖・雪山・高地草原が重なった絶景が広がる。また、祁連(きれん)山脈周辺では、アジア全域でも見てもトップレベルの巨大な高原景観を見ることができる。

 

甘粛省では、上記の「ラプラン寺」を中心に、高地草原・ヤクの群れ・チベット族の集落など、東チベットの夏らしい壮大な景観が広がる。新疆北部でも、天山山脈・ナラティ草原・カナス湖などが最盛期を迎え、広大な草原・湖・森林の景観を堪能できる。一方、敦煌やトルファン周辺は40度近くまで上昇することもあり、日中の屋外観光には不向きな時期。

 

■9~10月
ベストシーズン。敦煌・青海・新疆周辺は日中15~25度前後で、都市・遺跡・自然すべてを快適に観光できる時期。空気が澄んでいるため雪山・草原・砂漠のコントラストが美しく、敦煌では秋の低い夕焼けがラクダ隊の長い影を作り、シルクロード的な世界観が強まる。新疆北部は黄葉シーズンとなり、カナス湖周辺は中国屈指の秋絶景として知られる。

 

■11~12月
敦煌・青海・新疆周辺は急速に冷え込み始め、乾燥した冬の景観へと変化していく。観光客は減少し、雄大な風景を静かに楽しめる時期。

 

【カレンダー⑤チベット】
地形・気候・文化すべてで、チベットは中国における別世界。平均標高4000m級の「チベット高原」を中心に、ヒマラヤ山脈・巨大氷河・高山湖など、地球上最大規模の高地景観が集中している。

 

チベット仏教が深く根付いており、巡礼・五体投地・巨大タンカ・仮面舞踏祭などを見ることができる。特にラサ・カイラス山・東チベット地域では、現代中国と全く異なる世界に感銘を受ける旅行者も多い。気候は典型的な高山気候で、日差しは非常に強いが、日陰や朝晩は真夏でも寒い。冬は極寒となるが、空気が非常に澄み、乾季にはヒマラヤ山脈を鮮明に見渡すことができる。

 

■1~2月
ラサでも氷点下になる日があり、標高の高い地域は完全な雪山世界となる。空気は澄んでおり、ヒマラヤ山脈や高山の景観をクリアに見渡せる時期。チベット暦の正月「ロサル」が行われる時期で、寺院では祈祷や読経が増え、巨大タンカが公開されることもある。巡礼者も増え、ラサのジョカン寺周辺では五体投地を繰り返しながら巡礼する人々の姿を見かけやすい。

 

■3~5月
ベストシーズン。ラサ周辺では日中10~20度前後で、雪解けが始まり、高原景観に少しずつ緑が戻ってくる。ラサでは、ポタラ宮・ジョカン寺・セラ寺などの主要寺院観光を快適に行うことができ、五体投地を行う巡礼者の姿も増える。

 

5月頃には、チベット仏教最大級の祭礼「サガ・ダワ祭」が行われる。これは「釈迦の生誕・悟り・入滅」を祝う最重要宗教行事で、特に「世界の中心の聖山」と称される「カイラス山(カン・リンポチェ)」周辺は、インド・ネパール・チベット各地から集まった巡礼者で特別な空気感となる。

 

カイラス山の麓「タルボチェ」では、巨大なタルチョ(祈祷旗)を立て替える一大儀式が行われ、無数の巡礼者が祈りを捧げる。この時期の「カイラス山一周巡礼(コルラ)」は特に功徳が大きいとされ、五体投地を繰り返しながら巡礼する人々を見ることができる。

 

■6~8月
ベストシーズン。ラサ周辺では日中15~25度前後と快適で、高地草原は緑に包まれ、ヤクの群れや遊牧風景が最も美しい時期。ハイライトとなる「ナムツォ湖」や「ヤムドク湖」などの高山湖は、ターコイズブルーの湖面と雪山が重なる絶景シーズンを迎える。エベレスト北壁(チベット側のエベレスト・ベースキャンプ)周辺もアクセスしやすくなり、乾季に比べると雲は増えるものの、巨大なチョモランマ(エベレスト)がチベット高原の上にそびえ立つ圧倒的景観を見ることができる。

 

この時期は巡礼の最盛期でもあり、カイラス山周辺では、五体投地を繰り返しながら数千kmを巡礼する人々が存在する。また、各地のチベット仏教寺院では「ツェチュ」と呼ばれる仮面舞踏祭が行われる。

 

■9~10月
ベストシーズン。ラサ周辺では日中10~20度前後で、空気が澄み、ヒマラヤ山脈や高山湖をクリアに見渡すことができる。高地草原は黄金色に変化し、秋の静かな高原世界が広がる。カイラス山巡礼は引き続き行われており、チベット側のエベレスト・ベースキャンプもまだアクセス可能。

 

■11~12月
ラサ周辺では急速に冷え込み始めるが、乾燥して晴天率が高く、冬の澄んだ高山景観が広がる。冬も巡礼は続いており、ラサ旧市街やジョカン寺周辺では、厚着をした巡礼者たちが、五体投地を繰り返しながら祈りを捧げる姿を見ることができる。

 

【カレンダー⑥大型連休】
中国旅行は、気候以上に「いつ行くのか」が最重要。大型連休には14億人規模での国内移動が発生し、特に「春節」と「国慶節」は「世界最大級の人類移動」と称される。宿泊施設・交通機関・観光地の混雑や料金は別次元なものに変わるため、把握しておかないと致命的な状況になりかねない。ベースは「太陽太陰暦」に基づく「旧暦」で、これは日本の旧暦と同じもの。以下、暦順に記載。

 

■春節(旧正月)
旧暦1月1日頃で、新暦では1月下旬~2月中旬頃。中国最大の祝祭で大型連休となり、世界最大級の帰省ラッシュ「春運」が発生する。日本の「正月」と「お盆の帰省ラッシュ」が合わさったような巨大イベントで、空港・高速鉄道・高速道路などが極端に混雑し、観光地も中国人観光客で埋め尽くされる。旅行はハードルが高くなるが、各地で赤提灯・爆竹・龍舞・獅子舞などが行われ、中国の伝統文化に触れられる時期。

 

■元宵節(げんしょうせつ)
旧暦1月15日頃で、新暦では2月頃。「春節の締めくくり」にあたる行事で、日本で言えば「小正月」に近い。各地で巨大なランタン(灯籠)が飾られ、美しい夜景を見ることができる。「湯円(タンユエン)」という白玉団子系スイーツを食べる風習がある。

 

■清明節
新暦の4月4日~6日頃。日本の「お彼岸」と「墓参り文化」を合わせたような祝日。春の行楽シーズンでもあるため、墓参りと合わせて「踏青(とうせい)」と呼ばれるピクニックを行うのが一般的。花畑・庭園・公園などが非常に賑わう。

 

■労働節
新暦の5月1日を中心とした大型連休で、日本の「ゴールデンウィーク」に近い。中国全土で気候が良いため、国内旅行が激増して観光地は大混雑する。

 

■端午節
旧暦5月5日頃で、新暦では5月下旬~6月頃。日本の「端午の節句」の起源でもあり、各地で「ドラゴンボートレース(龍船競漕)」が開催され「粽(ちまき)」を食べる文化がある。特に広州・香港周辺などの南部地域で盛大に行われる。

 

■七夕節
旧暦7月7日頃で、新暦では8月頃。日本の「七夕」の起源だが、現在の中国では「中国版バレンタインデー」のようになっており、都市部でカップル向けイベントやライトアップなどが増える。

 

■中秋節
旧暦8月15日頃で、新暦では9月中旬~10月上旬頃。日本の「お月見」に近い文化で、家族で月を眺めながら「月餅」を食べる文化がある。各地の歴史地区や庭園ではライトアップが行われ、中国の伝統文化を感じやすい時期。

 

■国慶節
新暦10月1日の「建国記念日」から始まる超大型連休で、春節に並ぶ中国最大の混雑シーズン。北京では天安門広場周辺に巨大な国旗や花壇が登場し、現代中国の「国家的イベント」感が非常に強くなる。

 

■冬至
新暦12月21日~23日頃。重要な季節行事で、北方では餃子、南方では湯円を食べる文化がある。「家族で集まる日」として重視されており、旧正月ほど派手ではないが、中国の季節文化を感じやすい行事の1つ。

 

【カレンダー⑦他民族・現代イベント】
中国は「漢民族国家」のイメージが強いが、実際には55の少数民族が存在しており、地域によっては独自の宗教行事や祭りが行われている。特に新疆(イスラム圏)・チベット・内モンゴル・雲南や貴州(少数民族地域)などは、全く別な国に来たかのような錯覚を覚えるほど。

 

■貴州省
ミャオ族の祭礼文化が特に有名で、旧暦1~3月頃(新暦2~4月頃)には「姉妹飯節(シスターズフェスティバル)」が開催。若い女性が色鮮やかな民族衣装や銀細工を身につけ、「中国版バレンタイン」とも言われる「恋愛祭り」として盛り上がる。また、貴州省~広西チワン族自治区では「トン族大歌(トン族の合唱文化)」が有名。「特定の1日に行われる」ものではなく、結婚式や祭りなどの「祝いの場」で披露される伝統文化。巨大な木造建築の「鼓楼」に人々が集まり、伝統的な歌唱が行われる。

 

■雲南省
雲南省~大理周辺の「白族(ペー族)」地域では、旧暦3月頃(新暦4~5月頃)に「三月街(さんゆえがい)」が行われる。馬市・民族衣装での歌や踊り・屋台などが催され、最も「雲南省らしい雰囲気」を感じられる時期。もともとは、仏教寺院周辺の市から始まったとされるが、現在では巨大な民族祭りに成長した。

 

無数に存在する祭りの中で特に有名なのが、雲南省~四川省南部の「イ族」地域で行われる「火把節(火まつり)」。7~8月頃に開催され、巨大な松明(たいまつ)へ一斉に火が灯される。民族衣装姿で踊り続ける人々や、炎に包まれた集落の風景は圧巻で、中国でも特に迫力のある少数民族祭りとして知られている。

 

麗江周辺の「ナシ族」地域では「東巴文化(トンパ文化)」と呼ばれる独特の宗教文化が残っている。旧暦6月頃(新暦7~8月頃)の祭礼時期には、民族衣装や伝統音楽を見られる機会が増える。

 

■チベット
チベット仏教も様々な祭礼があるが、特に5月頃の「サガ・ダワ祭」が最大級。カイラス山周辺に無数の巡礼者が集まり、五体投地を繰り返しながら巡礼を行う。

 

■内モンゴル
夏になると「草原祭り」や「ナーダム系イベント」が行われることがある。競馬・弓術・モンゴル相撲など、モンゴルの伝統的文化に触れることができる。

 

■新疆ウイグル自治区
イスラム圏なので「ラマダン(断食月)」「イード・アル・フィトル(断食明け大祭)」「イード・アル・アドハー(犠牲祭)」などのイスラム教行事が行われる。特にカシュガルでは、モスク周辺や旧市街に礼拝客が集まり、ナン・羊肉串・ドライフルーツなどを扱うバザールが活気づく。これらの行事はイスラム暦に基づいて行われるが、完全な「陰暦」なので毎年約11日前倒しされていく。

 

■クリスマスなどの現代イベント
6月頃には「618セール」という巨大通販イベントがあり、運送業がフル稼働するため交通渋滞が増える。その最たる例が、11月11日の「独身の日(ダブルイレブン)」。もともとは「独身者の日」として始まったが、現在では「世界最大級の通販セール」に発展し、中国全土で超大規模セールが行われる。人気インフルエンサーが数時間で数百億円規模を売り上げることもあり、都市部では交通渋滞が増える。

 

10月末のハロウィンも、日本同様巨大化している。上海ディズニーランドなどの大型テーマパークでは仮装イベントが大人気となり、街中でのコスプレイベントも急拡大している。

 

12月のクリスマスも、日本同様「都市イベント」として定着している。特に上海・香港・広州では、高層ビル群や巨大ショッピングモールが大規模イルミネーションで彩られ、アジア最大級の都会的クリスマスが展開される。また、ハルビンはロシア的な街並と文化が残っているため、中国にいながらヨーロッパ的なクリスマスの雰囲気を楽しめる。

 

中国独特のクリスマス文化として「イブにリンゴを贈る」という風習がある。これは「クリスマスイブ(平安夜)」の「平安(平和・無事)」と「リンゴ(苹果)」の発音が近いことに由来しており、リボン付きのリンゴが大量に販売される。

 

【カレンダー⑧食べ物】
■1~2月
・餃子:中国北方を代表する冬の定番料理。特に冬至や旧正月時期に大量に食べられる。羊肉や白菜を使った北方系餃子が有名。(北京・東北地方周辺)/・糖葫蘆(タンフールー):サンザシを飴で固めた中国北方の冬名物。寒い時期ほど飴がパリッと固まりやすい。(北京・東北地方周辺)/・臘八粥(ろうはちがゆ):旧暦12月頃に食べられる縁起粥。豆類・ナッツ・雑穀などを大量に煮込む。(中国北方全般)/・羊肉火鍋:寒冷地で特に人気が高い冬料理。薄切り羊肉を巨大鍋で煮込み、身体を温める。(北京・内モンゴル周辺)

 

■3~5月
・香椿:「中国の春の味覚」とも言われる若芽野菜。独特の香りが非常に強く、卵炒めが有名。旬が短く、中国人でも「春限定の特別食材」という認識が強い。(北京・西安周辺)/・龍井茶:中国最高峰の緑茶の1つ。春摘みの新茶が最も価値が高く、杭州周辺では茶畑が新緑に包まれる。(杭州周辺)/・青団:ヨモギを使った緑色の団子菓子。清明節シーズンを代表する春限定スイーツ。(上海・江南地方周辺)/・春筍:春の訪れを告げる高級タケノコ。柔らかく香りが強い。炒め物・煮込み・麺料理など幅広く使われる。(江南地方・四川周辺)/・菜の花料理:春の雲南省・羅平周辺では菜の花畑が広がり、菜の花を使った炒め物や漬物文化が見られる。(雲南省・羅平周辺)

 

■6~8月
・ザリガニ(小龍蝦):夏の国民食。巨大な鍋で大量に炒め、激辛で食べるのが定番。夜の屋台でも売られている。(湖南省・湖北省・上海周辺)/・ヤマモモ(楊梅):初夏限定の果物。非常に傷みやすいため、基本的には現地でしか食べられない。甘酸っぱく、ジュースや果実酒にも使われる。(浙江省・福建省周辺)/・ドラゴンフルーツ:夏が旬(広西・海南島周辺)/・松茸:中国でも高級食材で夏~秋に旬を迎える。(雲南省・シャングリラ周辺)/・スイカとメロン:夏が旬で「ハミウリ」という巨大メロンが有名。これらは乾燥地帯で濃厚な甘みに育ちやすく、新疆から中央アジア一帯にかけての名物(新疆周辺)/・ブドウ:新疆の夏~秋を代表する果物。乾燥地帯なのでレーズンも重要な食文化。(新疆・トルファン周辺)

 

■9~10月
・月餅:中秋節の伝統菓子。塩卵入り・木の実入り・ハム入りなど地域差が大きい。(中国全土)/・柿:中国北方では秋の定番果物。干し柿文化も強い。(北京・山西省周辺)/・上海蟹:中国の秋を代表する味覚。10月頃はメスの卵、11月頃はオスの白子が特に美味とされる。(上海・蘇州周辺)/・キノコ火鍋:雲南省では雨季明けからキノコが最盛期を迎え、巨大キノコ火鍋店が賑わう。(昆明・麗江周辺)/・胡桃(クルミ):秋に旬を迎える(新疆・雲南省周辺)

 

■11~12月
・火鍋:冬の中国を代表する食文化で、特に重慶火鍋や四川火鍋が有名。(重慶・成都周辺)/・酸菜鍋:発酵白菜を使った酸味の強い鍋料理で冬の定番。(東北地方周辺)/・天津甘栗:秋~冬を代表する北方系スイーツ。街角で大鍋を使って炒られる。(天津周辺)/・羊肉串:新疆を代表する屋台料理。寒い時期ほど炭火文化が盛り上がり、夜市の空気感も濃くなる。(新疆・カシュガル周辺)

 

【観光についての重要事項】
①現在、主要な観光地の多くは「完全事前予約制」となっており「WeChat」内のミニアプリでの予約が主流。当日券はほぼ存在しないため注意。

 

②中国は「外国人NGのホテル」が多く、外国人宿泊可能ホテルは「涉外酒店」と呼ばれる。「Hilton」や「Marriott」など国際的なホテルは全く問題ないが、規模の小さいホテルや地方都市では「Booking.com」「agoda」「Expedia」で予約しても、現場で「うちは外国人NGだから」と拒否されることが普通にあるため、必ず「TRIP.com」で予約すること。ただ、それでも完璧ではないため「心の準備を常にしておく」「予備のホテルの目星を付けておく」「そもそも現地の旅行会社を通して予約する」などが大切。

 

③現在の中国は高速鉄道が整備されており、最も便利かつ一般的な交通手段として定着している。この予約は「12306」というアプリで行うが、中国語中心・SMS認証・パスポート登録などにより外国人にはハードルが高いため、これもやはり「Trip.com」から行うのがベスト。

様々な

国別指数

パスポートの強さ(信頼性)

国際平和度(安全性)
女性の危険度(性犯罪)
幸福度ランキング
ビックマック指数(物価)
観光開発指数(旅の難易度・魅力度)
英語能力指数(通じやすさ)

通貨 人民元(通貨コード:CNY、記号:¥)

 

正式名称は「人民幣」で、正式な読みは「Yuan(ユアン/元)」だが、日常的には(=口語では)圧倒的に「Kuai(クワイ/塊)」と言われる。例えば「10元」は「シークァイ(10块)」と言われる。

 

通貨コードは「RMB」もよく使われる。「Renminbi(人民幣)」の略で、特に国際的な金融・両替・決済関連では「CNY」ではなく「RMB」と表示されることが多い。

 

補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」で、1元=10角=100分。ただ「分」はほとんど使われず、「角」はレシートや一部の価格表示で見かける程度。

ATM 極度にキャッシュレス化が進んでいるため、路上ATMは基本的に無くなり、銀行やショッピングモールに設置されている。日本と違ってコンビニには無いため注意。地方・田舎・山岳部はATM台数が非常に減るため、現金を用意する場合は都市部で確保すること。故障や停電は少ないが、週末や連休には各地で現金切れが頻発する。

 

スキミング被害は依然報告されているため、利用前に必ず不審な機器が設置されていないか確認すること。また、最近は「ATMに『偽の決済用QRコード』を上から貼り付け、送金先をすり替える」という手口も多発している。スキャン後に表示される店舗名が正しいか必ず確認すること。中国のキャッシュレス化の詳細については下記「クレジットカード」を参照。

 

【重要】
「With Conversion(自国通貨に換算して決済)」と「Without Conversion(現地通貨で決済)」の選択肢が表示されたら、必ず「Without Conversion(現地通貨で決済)」を選択すること。前者だと「銀行手数料が上乗せされた非常に悪いレートが適用」され大損してしまうため。たまに、前者だけ目立つ色や大きく表示されるATMがあるため、勢いで選択しないように注意。

 

【解説】
これは「DCC」と呼ばれ「両替の主導権を、Visaなどのカード会社から、そのATMを運営する現地の銀行(や会社)に横取りされる仕組み」のこと。一言で言えば「銀行が小遣い稼ぎをするための、合法的なボッタクリ機能」。

 

イメージは、銀行から「あの~今、引き出そうとしてる紙幣なんですけど、このままだとクレジットカード会社が月末にまとめて『使った分』を日本円で決済しますよね。それだと今よりレートが悪くなって損するかもしれませんから、代わりに私たちが今、あなたの国の通貨で決済しておきましょうか?まぁちょっと手数料はいただきますけど。終わらせときましょうよ?」と言われている状態。

 

上記の「With/Without Conversion」が世界標準の表示だが、統一されているわけではなく、下記のように色々なパターンがある。

【英語表記】
(自国通貨に変換する/変換しない)
・With Conversion / Without Conversion
・Accept Conversion / Decline
・Accept rate / Reject conversion
・Convert to JPY / Charge in local currency
・Charge in JPY / Charge in local currency
・Pay in JPY / Pay in local currency
・Bill me in JPY / Bill me in local currency
・Use home currency / Use local currency
・Dynamic Currency Conversion / No conversion

 

【中国語表記】
(自国通貨に変換する/変換しない)
・货币转换 / 不转换
・接受转换 / 拒绝转换
・转换为日元 / 以当地货币结算
・以日元结算 / 以当地货币结算
・使用本国货币 / 使用当地货币
・动态货币转换 / 不转换
・JPY结算 / 当地货币结算
・按日元支付 / 按当地货币支付

 

混乱するが、基本的には「1つ覚えておけば大丈夫」で、ATM操作中に「Conversion(変換)」という単語が出たら「拒否する」こと。慌ててしまいがちなところなので、その意味でも、落ち着いて使える銀行併設ATMなどを利用することが大事。

【選択すべき表記】
■英語
「without conversion(変換しない)」「decline(拒否する)」「local currency(現地通貨で決済)」

 

■中国語
「不转换(変換しない)」「拒绝(拒否する)」「当地货币(現地通貨で決済)」

【選択してはいけない表記】
■英語
「with conversion(変換する)」「Accept(受け入れる)」「home currency(自国通貨で決済)」「JPY(日本円で決済)」

 

■中国語
「转换(変換する)」「接受(受け入れる)」「本国货币(自国通貨で決済)」「JPY(日本円で決済)」

SIMカード 大手は「中国移動(China Mobile)」「中国聯通(China Unicom)」「中国電信(China Telecom)」。5Gの整備は世界最大規模かつ最高レベル。大都市から農村に至るまで、そしてチベットやシルクロードでも中心地や観光地なら、安定して5Gが使える。

 

ただし、中国独自のネット規制(金盾/グレート・ファイアウォール)があるため「ExpressVPN」や「NordVPN」などの「VPN(暗号化技術で仮想の専用回線を作ること)」を使わないと「Google」「YouTube」「LINE」「X」など一般的・世界的なサービスが全く使えない。そのため外国人旅行者の間では、はじめから中国SIMではなく「香港経由のローミングeSIM(AiraloやHolaflyなど)」を使うのも一般的。

 

しかし、どちらの方法でも「Alipay」や「WeChat Pay」など中国の主要アプリが不安定になってしまう。そのためベストは、SIMカードを2つ入れられるスマホや、eSIM+SIMカード1つのスマホなど、デュアルSIM対応のスマホを持っていき「中国SIM&VPN無し」と「香港経由のeSIM」を使い分けるのが最強といえる。

タクシー ■結論

上記のとおり、チベットやシルクロードの砂漠地帯までの5G整備が完了しているため、旅行者は配車アプリ(滴滴出行/DiDiなど)の利用一択で考えていい。ただ観光客すら乏しくなる「究極の秘境」のような場所では、ネット環境は整備されていても配車アプリに登録している車の絶対数が少ないため、交渉制のタクシー利用が多くなるので事前に相場を把握することが大切。また、主要都市では「無人タクシー」や「空飛ぶタクシー」など「近未来タクシー」が実用化されているので、世界に先駆けた貴重な体験ができる。

 

■公認タクシー
公認タクシーは車内に「公安局直結の監視カメラと録音機」の設置が義務付けられているため極めて安全。遠回りによるボッタクリなども少ない。ただ、現在は配車アプリが主流なので「流し」を捕まえることは難しく、駅前など専用のタクシー乗り場から乗るのが基本。車体の色は「北京:黄色と茶色」など都市ごとに異なる。

 

■白タク(違法な個人タクシー)
地方の駅や空港周辺には「黒車(ヘイチャー)」と呼ばれる「白タク」が未だに多く存在し、外国人相手のトラブルが依然として報告されている。多いのは「言い値の強要(メーター不使用)からの、目的地手前での高額請求」で、稀に「偽札詐欺(現金で支払ったとき一瞬で偽札とすりかえ『これは偽札だから違う紙幣で払って』と言い、結果2倍の金を取る)」がある。また「相乗りの強要」をされることもあり「彼らは貧しい農民だから一緒に(ただで)載せてやってくれ」などと言われる。これは自分が許容できるかの問題なので、嫌なら毅然と断ること。

 

また、大都市でも「夜間や早朝」「辺鄙なエリア」「コンサートなど一時的に人が溢れる場所」だと白タクが姿を表す。「もうタクシー乗り場は凄い行列が出来てるけど、オレのタクシーならすぐに乗せてやるぞ」などと言ってくるが、トラブルにつながっては本末転倒なので利用しないこと。つまりは配車アプリ一択。ただ、地方に比べれば大都市での白タク遭遇率はグッと少なくなる。

 

■無人タクシーの最新事情
2026年現在、中国は世界で最も無人タクシーが実用化されている国。主な都市は北京(亦荘エリア)、上海、深セン、武漢、重慶、広州などで、特に武漢は世界最大規模の無人タクシー稼働数を誇る。アプリでの利用となり、最も普及しているのは百度(Baidu)が運営している「蘿蔔快跑(Apollo Go)」。他にはトヨタも出資している「小馬智行(Pony.ai)」が北京や広州の特定区間で運行している。

 

利用方法は、アプリで乗車地点と目的地を入力し、車両が到着したらアプリでドアを解錠する。車内に運転手はおらず、後部座席のモニターで操作する。注意点として、これらアプリの利用には「中国の携帯電話番号(+86から始まる11桁の番号)」と「実名認証済みのAlipay/WeChat Pay」が必須で、一部のエリアでは顔認証が必要な場合もある。「中国の携帯電話番号」はeSIMでは得られないため、物理的なSIMカードを契約すること。

 

「WeChat」内で「eSender(易博通)」などの「仮想番号サービス」を利用すると「中国の仮想電話番号(+86)」を取得できるが、現在はセキュリティ強化により「仮想番号を使うと無人タクシーアプリに自動的に弾かれる」ケースも報告されているので、中国の上級者でない限り非推奨。

 

■空飛ぶタクシー
2026年現在、中国のeVTOL(電動垂直離着陸機)は、長年の実証実験を経て、一部で有償サービスが始まりつつある。特に「広州」や「合肥」などでは、無人機による一般向けの「低空遊覧サービス(チケット制)」が提供されている。また、深センは「低空経済(空飛ぶタクシー)」の世界的中心地であり「深セン-珠海間を約20分で結ぶ実証飛行」などが成功しているが、まだ商用の定期路線運行には至っていない。しかし、1200カ所以上の離着陸拠点を整備する計画が進んでおり、世界最先端の移動体験が始まりつつある。

配車アプリ 「滴滴出行(DiDi)」が主流。「Alipay」や「WeChat」のミニアプリ内からも呼び出せて、英語対応も進んでいる。

 

中国語が分かる人であれば、どれか1つの配車アプリを使うよりも、高徳地図(Amap)や百度地図内でルート検索をし、そこから直接「各社の配車サービスを一括比較」して呼ぶ方法が最も効率的。待ち時間が劇的に短縮されるときがある。

交通カード 「交通聯合(T-Union)」マーク付きのカード(北京の「一卡通」や上海の「公共交通カード」など)が全国共通で使える。ただ、現在は「Alipay」「WeChat Pay」の「乗車コード」が主流で、日本の「PayPay」のように自分のQRコードを改札の読み取り機にかざす。そのため物理的なカードは不要になりつつある。クレジットカードのタッチ決済は一部の大都市の地下鉄改札で導入済みだが、スマホ決済が確実。現金が使える券売機は、駅に1台程度設置されているのみ。

Googleマップ 利用不可。VPNなしでは地図が表示されず、情報も古い。外国人は「Apple Maps」を使うのが一般的で、中国のサービスなら「高徳地図(Amap)」や「百度地図(Baidu Maps)」が基本。
クレジットカード ■結論

現在の中国は、世界で最もキャッシュレス化が極まった「完全デジタル経済圏」。旅行者は「財布を一度も開かずに帰国すること可能」な反面、準備不足の外国人は非常に厳しい状況に陥る可能性がある。「Alipay(支付宝)」や「WeChat Pay(微信支付)」に日本のクレジットカードを紐付けておくことが絶対条件。注意点として、出国前に必ずカード会社に「中国でAlipay/WeChat Payを利用する」ことを伝える。これをしないと「中国での初回決済時に、カード会社が自動的に『海外での不正利用』と検知・判断し、高確率でロックがかかる」ため、スタートから旅が詰んでしまう。そのためクレジットカードは「異なる国際ブランド(Visa/Mastercard/JCB)で最低2枚」は持参すること。

 

■3つの方法
①「Alipay」や「WeChat Pay」でのQRコード決済。日本の「PayPay」のように「店舗のQRコードをスキャン(主掃)」するか「自分のQRコードを提示(被掃)」して決済する。これが95%以上を占めているので必須。

 

②スマホのタッチ決済。使う場面は地下鉄やバス乗車時。日本における「おサイフケータイでSuicaを利用できるようにする」のと同じで「(上記の)中国の交通カードのアプリをスマホにインストールし、お金をチャージして、iPhoneの『Apple Wallet』で利用できるようにする」ということ。中国ではGoogleが使えないため「GooglePay」は利用できないので、アンドロイドを利用している人は注意。

 

③クレジットカード決済。「Visa/Mastercard」などのクレジットカードは「タッチ決済」なら「高級ホテル」「高級ブランド店」「一部の大都市の地下鉄改札」で使えるが、それ以外だと難しい。従来の「カードを端末に差し込んで、ときにPINコードを入力して読み取るタイプ」は「ほぼ使えない」ため、カードに「タッチ決済マーク」があるか確認すること。

 

■4つの場面
①公共交通機関:上記のとおり「Alipay」「WeChat Pay」のQRコード決済(乗車コード)が基本。日本の「PayPay」でのバス乗車と同じ。

 

②タクシー:上記のとおり配車アプリの利用推奨だが、公認タクシーや白タクを使うときはQRコード決済が基本。現金だが「お釣りは無い」と言われる可能性が高い。

 

③レストラン:テーブルのQRコードを読み取って「注文~決済」まで完結する。店員を呼んで会計する文化は消滅しつつある。

 

④個人店や露店:QRコード決済。個人の小さな飲食店や、路上で果物を売るリヤカーなどでも、ラミネートされたQRコードが置かれている。現金は「お釣りがない」と断られる可能性が高い。

 

■そのほかのポイント
①「Alipay」や「WeChat Pay」に日本のカードを紐付けて支払う際、1回あたり200元以上の決済には、一律3%の手数料が自動加算されるため、200元未満に分割して決済することで手数料を回避できる。

 

②上記のアプリ決済をする場合、アプリ上で「パスポート写真のアップロードと本人確認(KYC)」が完了していないと「突然利用が制限される」ケースが増えているため、日本で必ず「身分確認済み」のステータスに設定しておくことが重要。

 

③「Alipay」の「TourCard」は、中国の銀行口座を持たない外国人が、日本のクレジットカードから「上海銀行の仮想プリペイドカード」にチャージして支払える機能。一度に2千元をチャージできるため、カードの決済回数が減り、カード会社にロックされるリスクを大幅に下げられる。ただ、上記のとおり事前にカード会社に伝えておくのがベスト。

 

④実は中国は法的に「現金の受取拒否を禁止」している。しかし「お釣りがない」という理由で実質的に支払えないケースが多発するので、現金は少額で持つこと。

トイレ 都市部のホテルやショッピングモールは清潔だが、地方や田舎は一般的な発展途上国のレベルであり、有名な「ニーハオ・トイレ(仕切りが低い)」も残っている。紙が無いことも多いので、トイレットペーパーの携帯は必須で、ゴミ箱が設置されていたら、紙は流さずゴミ箱に捨てること。
喫煙 屋外なら比較的寛容だが、吸いたい場合は確認するのが無難。1箱20~30元。
コンタクト用品 都市部ではドラッグストアで購入可能だが、地方では難しい
生理用品 容易に購入可能
スーパーや

コンビニ

■コンビニ

「ローソン(羅森)」「ファミリーマート(全家)」「セブンイレブン」など

 

■スーパー
「盒馬鮮生(Hema)」「ウォルマート(沃尔玛)」など

 

■ドラッグストア
「屈臣氏(Watsons)」など

定番の軽食や

ファーストフード

中国の食文化は、世界でも屈指の多様性を持つ。日本でいう「中華料理」はごく一部で、実際には北京・四川・広東・上海・湖南・雲南・新疆・東北など、地域ごとに別の国レベルで異なる。大別すると「北:小麦文化」「南:米文化」「東:海鮮・川魚・甘めの煮込み料理」「西:羊肉・麺・イスラム料理」となるが、他にも「華南:点心や亜熱帯食材」「四川や重慶:唐辛子や花椒を使う麻辣料理」など各地域に特色がある。

 

国産チェーンでは、火鍋の「海底撈(ハイディーラオ)」、中華ファストフードの「真功夫(ジェンゴンフー)」、中華風バーガーの「塔斯汀(タスティ)」、蘭州牛肉麺の「馬記永(マージーヨン)」、格安ドリンクの「蜜雪氷城(MIXUE/ミーシュエ)」、ミルクティーの「喜茶(HEYTEA/ヘイティー)」、コーヒーの「瑞幸咖啡(Luckin Coffee/ラッキンコーヒー)」などが有名。

 

世界的チェーンはケンタッキーが多く、マクドナルド・スターバックスなども広く展開している。中国の限定メニューも多く、ケンタッキーは「朝粥・油条・豆乳」などの中国式朝食も提供している。

 

■主食・軽食
・包子:肉まん系料理(中国全域)/・餃子:冬の定番料理(北京・東北地方周辺)/・小籠包:肉汁入り蒸し饅頭(上海・江南地方周辺)/・腸粉:米粉生地で具材を包む広東式軽食(広州・香港周辺)/・涼皮:冷たい幅広麺料理(西安・陝西省周辺)/・蘭州牛肉麺:手打ち麺と牛肉スープのイスラム系麺料理(甘粛省・中国西北部周辺)

 

■肉・魚・メイン料理
・北京ダック:アヒルの丸焼きからパリパリに焼けた皮をそぎ切りにし、甘辛い味噌ダレをつけ、薬味と一緒に薄皮(カオヤーピン)に包んで食べる、中国の伝統的な宮廷料理(北京周辺)/・酸菜白肉鍋:発酵白菜と豚肉を使う冬の鍋(中国東北部周辺)/・火鍋:鍋料理の代表格で、特に麻辣火鍋が有名(重慶・四川周辺)/・麻婆豆腐や回鍋肉(四川省周辺)/・広東点心:蒸し餃子・焼売・春巻きなどを少量ずつ楽しむ飲茶文化(広州・香港周辺)/・羊肉串:炭火で焼く羊肉串料理(新疆周辺)

 

■デザート・飲み物
・月餅:中秋節の伝統菓子(中国全域)/・杏仁豆腐(中国全域)/・糖葫蘆:サンザシなどを飴で固めた冬の屋台菓子(北京・中国北方周辺)/・双皮奶:牛乳を使う広東系デザート(広州・香港周辺)/・龍井茶:中国を代表する高級緑茶(杭州周辺)/・プーアル茶:発酵茶として有名(雲南省周辺)

犯罪や病気 監視カメラ網が発達しているため基本的には安全。バイクでの引ったくり・酔っ払いとのトラブルなど、外国での一般的なトラブルも少ないといえる。ただ、人口が多すぎるため、地下鉄・観光地・春節などでのスリは未だにあるため注意。そんな中で、2026年現在に注意すべき犯罪が「ボッタクリ茶屋(カフェ)」と「デジタル詐欺」。

【ボッタクリ茶屋】
観光地で若者達が流暢な英語で親しげに話しかけてきて、カフェでゆっくり話そうと誘い込まれる。そこが「ボッタクリカフェ」で、支払い時に「巧妙に細工されたメニュー表(1杯数千元など)」を提示され「あなたはこれを飲んだので、ちゃんと支払って」と言われる。

 

ここで特徴的なのが、日本の「歌舞伎町のぼったくりバー」などのように「強面の男たちが出てきて、暴力を伴う脅迫をされて強制的に支払わされる」ではないということ。連れ込んだ若者たちがグルで「これは本当に価値のある高級な品だから、この値段は妥当なんだ。高いけど美味しいから仕方ないよね。」などと言って、彼らも一旦支払い、心理的に「払わなきゃいけない状態」に追い込まれる。支払いを拒むと店側が「無銭飲食で警察を呼ぶ」と言い出し「中国で警察沙汰になることは非常に面倒なこと」だと分かっている外国人旅行者は「もはや支払うしかなくなる」という流れ。

 

特に若い女性が「私は日本の文化が好きなので日本人の友だちが欲しいんです」といって話しかけてくるケースもあり、男性は注意が必要。これらのときは、相手が指定するカフェに行くのではなく、マクドナルドやケンタッキーなどに行くことを提案すること。これを強硬に拒むようなら詐欺の可能性が出てくる。

【デジタル詐欺】
上記のとおり「偽QRコード詐欺」が多発している。レストランのテーブルやシェアサイクル、路上ATMなどに「偽の決済用QRコード」を上から貼り付け、送金先をすり替えるという手口。スキャン後に表示される店舗名が正しいか必ず確認すること。

 

また、狂犬病が絶滅していない国なので、野犬・野良猫・サル・コウモリなど動物に絶対に触れないこと。また、南部のジャングル地帯ではデング熱のリスクがあるため、蚊除け対策をすること。もし上記の感染症と思われる重い症状が現れた場合、即旅行を中止して病院に行かなくてはいけない。特に狂犬病は発症してしまうと現状100%死に至るため迅速な対応が急務。中国の大都市にはこれらに対応できる「三級甲等(最高ランク)」の指定病院やインターナショナル・クリニックが確実にあるため、慌てず冷静に対応すること。

 

狂犬病治療は「犬傷門診(いぬきず外来)」という言葉になり、北京や上海では24時間対応の「狂犬病ワクチン接種ポイント」がアプリ(Alipayや百度地図)で検索可能。ただ、これは世界共通だが「ワクチン」の在庫はあっても、より即効性のある「免疫グロブリン」が無いケースがあるため、可能なら最初から「北京地壇医院」や「上海市公共衛生臨床中心」といった感染症の権威の病院へ行くことが大事。免疫グロブリンは非常に高価(数千元~)で、上記の病院なら海外旅行保険による「キャッシュレス診療」が可能なため問題ないが、それが出来ない病院だと「治療は無事にできて、料金も後で保険で戻ってくるが、一旦現地で高額な支払いをしなくてはいけなくなる」ため一大事。

 

よって大切なのは、自分の旅程に合った海外旅行保険を契約すること。短期旅行ならそれほど心配する必要は無いが、長期であれば、通常の枠を超えた高額な補償の保険であることはもちろん、現地での支払いが不要で後日完全に保険会社が支払う「キャッシュレス診療対応保険」、別な国への緊急搬送ができる「海外医療搬送対応保険」などをしっかり検討するのが大事。

緊急電話番号 警察:110/救急:120/消防:119(英語は通じない)

 

主要な観光都市や世界遺産のみ「旅遊警察」という観光客専門部隊が配置されていて、英語も話せる。ただ、専用の電話番号は無く「警察に連絡したら旅遊警察が来る」という流れ。「観光苦情相談ホットライン(番号:12345)」もあり、ボッタクリやサービスの不満、ガイドとのトラブルなど「事件ではないが法的措置や指導を求めたい場合」は、この番号が最も効果的。現在は電話よりも「WeChat」の「110通報ミニアプリ」を利用するのがベスト。

WeChatで「110」や各都市の「公安局」を検索。ビデオ通話やチャット形式で通報可能。自動翻訳機能や位置情報のリアルタイム送信が可能なため、言葉が通じなくても正確な場所や被害状況を伝えやすい。

チップ 完全に不要
電圧とプラグ ・電圧:220V


現地で使える

言語

「北京語」「上海語」「福建語」「広東語」が四大言語だが「チベット語」「ウイグル語」「モンゴル語」「朝鮮語」も合わせて記載。

 

【北京語(標準語)】
①おはよう。
早上好.
ザオシャンハオ

 

②こんにちは。
你好.(カジュアル)
ニーハオ

 

您好.(丁寧)
ニンハオ

 

③こんばんは。
晚上好.
ワンシャンハオ

 

④ありがとう。
谢谢.(カジュアル)
シエシエ

 

非常感谢.(丁寧)
フェイチャン ガンシエ

 

不客气.(返答)
ブー クァーチー
どういたしまして

 

⑤さようなら。
再见.
ザイチェン

 

⑥はい/いいえ。
是/不是.
シー/ブーシー

 

⑦~へ行きたい。
我要去~.
ウォ ヤオ チュイ~

 

⑧これがほしいです。
我要这个.
ウォ ヤオ ヂァガ

 

⑨これはいくらですか?
这个多少钱?
ヂァガ ドゥオシャオチェン?

 

⑩値下げしてくれませんか?
便宜一点.(カジュアル)
ピエンイー イーディエン

 

可以便宜一点吗?(丁寧)
クーイー ピエンイー イーディエン マ?

 

【上海語】
①おはよう。
早浪好.
ザオンホー

 

②こんにちは。
侬好.(カジュアル)
ノンホー

 

侬好伐?(丁寧)
ノンホー ヴァ?

 

③こんばんは。
夜到好.
ヤードーホー

 

④ありがとう。
谢谢侬.(カジュアル)
シャシャ ノン

 

非常感谢侬.(丁寧)
フェイツァン ガンシア ノン

 

勿客气.(返答)
ヴーカッチー
どういたしまして

 

⑤さようなら。
再会.
ゼウェ

 

⑥はい/いいえ。
是/勿是.
ズー/ヴーズー

 

⑦~へ行きたい。
我要去~.
グー ヤオ チー~

 

⑧これがほしいです。
我要个个.
グー ヤオ グェグェ

 

⑨これはいくらですか?
个个几钿?
グェグェ チーディ?

 

⑩値下げしてくれませんか?
便宜点.(カジュアル)
ビーニー ディ

 

可以便宜点伐?(丁寧)
クーイー ビーニー ディ ヴァ?

 

【福建語】
①おはよう。
早安.
ザーアン

 

②こんにちは。
你好.(カジュアル)
リー ホー

 

您好.(丁寧)
リン ホー

 

③こんばんは。
暗安.
アムアン

 

④ありがとう。
多謝.(カジュアル)
ドーシャ

 

感謝你.(丁寧)
カムシャー リー

 

免客氣.(返答)
ビアン ケッキー
どういたしまして

 

⑤さようなら。
再會.
ザイフェ

 

⑥はい/いいえ。
是/毋是.
シー/ムシー

 

⑦~へ行きたい。
我要去~.
グア ベー キー~

 

⑧これがほしいです。
我要這个.
グア ベー チェーエ

 

⑨これはいくらですか?
這个偌濟錢?
チェーエ グァーツェ チェン?

 

⑩値下げしてくれませんか?
便宜一點.(カジュアル)
ピェンギー チッティアム

 

會使較便宜無?(丁寧)
エーサイ カー ピェンギー ボー?

 

【広東語】
①おはよう。
早晨.
ジョウサン

 

②こんにちは。
你好.(カジュアル)
ネイホウ

 

您好.(丁寧)
ネイホウ

 

③こんばんは。
晚上好.
マンションホウ

 

④ありがとう。
唔該.(カジュアル)
ンゴイ

 

多謝.(丁寧)
ドーチェ

 

唔使客氣.(返答)
ンサイ ハッヘイ
どういたしまして

 

⑤さようなら。
拜拜.(カジュアル)
バイバイ

 

再見.(丁寧)
ジョイギン

 

⑥はい/いいえ。
係/唔係.
ハイ/ンハイ

 

⑦~へ行きたい。
我想去~.
ンゴ ソン ホイ~

 

⑧これがほしいです。
我要呢個.
ンゴ イウ ニーゴ

 

⑨これはいくらですか?
呢個幾多錢?
ニーゴ ゲイドー チン?

 

⑩値下げしてくれませんか?
平啲啦.(カジュアル)
ペンディー ラー

 

可唔可以平啲?(丁寧)
ホー ン ホーイー ペンディー?

 

【チベット語】
①おはよう。
ショクパ デレ

 

②こんにちは。
タシデレ

 

③こんばんは。
ゴンドロ デレ

 

④ありがとう。
トゥジェチェ(カジュアル)
トゥジェチェ ナン(丁寧)
シャプデク シュ(返答)

 

⑤さようなら。
カレ ペー

 

⑥はい/いいえ。
レー/マレー

 

⑦~へ行きたい。
ンガ ~ ラ ドゴ

 

⑧これがほしいです。
ディ ゴー

 

⑨これはいくらですか?
ディ カツォ レー?

 

⑩値下げしてくれませんか?
コン チュンツァム チェ(カジュアル)
コン チュンツァム ナントゥプペ?(丁寧)

 

【ウイグル語】
①おはよう。
エティゲンリク ヤフシムシズ

 

②こんにちは。
ヤフシムシズ(カジュアル)
アッサラーム アレイクム(丁寧)

 

③こんばんは。
ケチ ヤフシムシズ

 

④ありがとう。
ラフメット(カジュアル)
コープ ラフメット(丁寧)
エルズィメイドゥ(返答)

 

⑤さようなら。
ヘイル ホシュ

 

⑥はい/いいえ。
ヘア/ヤーク

 

⑦~へ行きたい。
メン ~ガー バルマクチ

 

⑧これがほしいです。
メン ブニ ハライメン

 

⑨これはいくらですか?
ブ カンチェ プル?

 

⑩値下げしてくれませんか?
エルザンラク ボラムドゥ?(カジュアル)
セル エルザンラク ボラムドゥ?(丁寧)

 

【モンゴル語】
①おはよう。
ウーグルーンディーン メンド

 

②こんにちは。
サイン バイヌー(カジュアル)
サイン バイナ ウー(丁寧)

 

③こんばんは。
オロイン メンド

 

④ありがとう。
バヤルラー(カジュアル)
マシ イフ バヤルラー(丁寧)
ズーゲール デー(返答)

 

⑤さようなら。
バヤルタイ

 

⑥はい/いいえ。
ティーム/ウグイ

 

⑦~へ行きたい。
ビ ~ルー ヤブマー バイナ

 

⑧これがほしいです。
エーニーグ アヴマー バイナ

 

⑨これはいくらですか?
エネ ヘディーン ベ?

 

⑩値下げしてくれませんか?
フムドルチ オゴーチ(カジュアル)
ジャーハン フムドルチ ボロフ ウー?(丁寧)

 

【朝鮮語(延辺朝鮮族自治州)】
①おはよう。
アンニョンハセヨ

 

②こんにちは。
アンニョンハセヨ
アンニョンハシムニカ?(丁寧)

 

③こんばんは。
アンニョンヒ チュムシェッソヨ

 

④ありがとう。
コマウォヨ(カジュアル)
カムサハムニダ(丁寧)
チョンマネヨ(返答)

 

⑤さようなら。
アンニョンヒ カセヨ

 

⑥はい/いいえ。
ネー/アニヨ

 

⑦~へ行きたい。
~エ カゴ シポヨ

 

⑧これがほしいです。
イゴ ガジゴ シポヨ

 

⑨これはいくらですか?
イゴ オルマエヨ?

 

⑩値下げしてくれませんか?
チョム サゲ ヘジュセヨ(カジュアル)
チョグムマン ト サゲ ヘジュシゲッソヨ?(丁寧)

 

※「旅で使える英語40選」は「アメリカの基本情報と絶景一覧」を参照。

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