エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

エローラ石窟群は世界で唯一の「3宗教が混在する石窟寺院」で、「アジャンター石窟群」「エレファンタ石窟群」と共にインド三大石窟の一つに数えられています(^^)

 

 

「エローラ石窟群」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の街はオーランガバード(アウランガバード)。デカン高原にある都市で、1610年頃に成立しました。ムガル帝国の第6代皇帝アウラングゼーブが自分の名前を与えた街です。人口は約140万人。

 

最寄りの空港はオーランガバード空港(IXU)。国内の5都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はインド・ルピー(通貨コード:INR、記号:₹)で、補助通貨は「パイサ(Paisa)」。1ルピー=100パイサで、本日のレートはこちら。

 

 

 

空港から市内への移動

 

空港は市内中心部から西に約10km離れています。市内への移動方法はタクシーになりまして、所要時間は約20分、料金は400ルピーです。空港送迎は色々あります。詳細はこちらからご覧ください。

「エローラ石窟群」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

ムンバイからエローラ石窟群

■ダダ―駅
 
photo by:A.Savin

 

ムンバイのダダー駅からオーランガバード駅への直通列車が出ています。直通バスも頻繁にありますが、10時間以上かかるので電車で良いと思います。

・1日4本程度
・所要時間:約6時間半
・料金:630~915ルピー

 

■オーランガバード駅
 
photo by:Vishalvn

 

オーランガバードに着いたら、駅やバススタンドから「8番」のバスでエローラ石窟群へ行けます。

 

■セントラル・バス・スタンド

・5時~22時
・1時間に1本程度
・所要時間:約1時間

 

 

エローラ石窟群の概要

 

 

3宗教が混在するエローラ石窟群は、西ガーツ山脈の南西の岩盤に造営されています。この一帯は火山活動で形成された玄武岩が広がっていて石窟に適した場所でした。

 

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

東の石窟が最も古く、西に行くほどに新しくなります。同時に東から西に向かって、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教という順番になっています(,,゚Д゚)

 

エローラ石窟群への行き方と見どころ
出典:http://www.themeadowsresort.com ※拡大できます

 

この地図は上が東で下が西になっています。拡大するとかなり大きくなりまして、各石窟に番号がふられているので分かりやすいです。約2kmに渡り100以上の石窟が確認されていますが、観光客に公開されているのは合計34窟です。

 

1~12窟が仏教、13~29窟がヒンドゥー教、30~34窟がジャイナ教です。ただ、石窟の切れ目で見ると1~16窟、17~28窟、川を挟んで29窟、30~34窟というまとまりになっています。

・日の出~日没まで
・料金:500ルピー

 

 

1~12窟(仏教石窟)

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

仏教石窟は5世紀から8世紀の間に造営されました。大きく2つの石窟形式があり、1つ目は僧院として使われていた「ヴィハーラ窟」です。

 

■ヴィハーラ窟
エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

第10窟以外は全てヴィハーラ窟で、中には礼拝堂・寝室・台所など僧たちが修行し暮らすための設備がありました。そして2つ目は仏様の聖なる空間である「チャイティヤ窟」です。画面をグルっと回して周囲を見てみてください。

 

■チャイティヤ窟

 

こちらはエローラ石窟群を代表する「第10窟」で「ヴィシュヴァカルマ窟」と呼ばれています。日本語にすると「大工の石窟」だそうです。650年頃に造られた礼拝堂で、奥には約4.5mの仏塔が建てられています(,,゚Д゚)

 

 

13~29窟(ヒンドゥー教石窟)

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

ヒンドゥー教の石窟は7~8世紀にかけて造られました。最大の見どころは、エローラ石窟群の象徴でもある第16窟「カイラーサナータ寺院(Kailasanatha Temple)」です。

 

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

奥行き81m、幅46m、高さ33mという巨大な石窟で、756年から100年以上かけて造られましたΣ(゚∀゚ノ)ノ アンコール・ワット(カンボジア)やボロブドゥール(インドネシア)と同じで、シヴァ神が棲むとされるチベットのカイラス山(須弥山)をイメージしているとされています。

 

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」を題材にしたレリーフも必見です。

 

 

第15窟の「ダシャヴァタラ窟(The Dashavatara)」も有名です。

 

 

中央の四角い神殿を2階建ての石窟が囲んでいて、その2階には素晴らしい彫刻が刻まれています(^^)

 

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

第29窟の「デゥマル・レーナ窟(Dhumar Lena)」はとても大規模な石窟です。

 

 

これが日本の平安時代に造られたものだと思うと驚きです(,,゚Д゚) 中には様々な像・彫刻・リンガなどが残されています。

 

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

 

30~34窟(ジャイナ教石窟)

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

ジャイナ教の石窟は9~10世紀にかけて造られました。他の石窟から距離があるので、専用のシャトルバスが出ています。3つの宗教の中では最も小規模な石窟群ですが、ジャイナ教特有の美しい彫刻を見ることができます(,,゚Д゚)

 

エローラ石窟群への行き方と見どころ

 

第32窟は第16窟と似た構造になっているので「チョーター・カイラーサナータ(小カイラーサナータ)」と呼ばれています。中にある「獅子に乗る女神」が有名です。第33窟と第34窟はつながっていて、天上の鮮やかな壁画などを見ることができます。

 

 

近くにある「ダウラターバード要塞」からは壮大な景観を一望できるので時間がある人にはオススメです。

 

■ダウラターバード要塞

 

以上になります。素晴らしい石窟寺院なので、ぜひ行ってみてください(^^)

 

日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「エローラ石窟群」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

世界の石窟寺院

■アジャンター石窟群(インド)

1000年以上忘れ去られていた石窟のため、信じられないほど色鮮やかな壁画が残されています。詳細は下記からご覧ください。

「アジャンター石窟群」徹底ガイド

■アブシンベル神殿(エジプト)

エジプトが誇る石窟神殿で、ラムセス2世という強大な力を持つ王によって造られました。内部には素晴らしいレリーフが残されています。詳細は下記からご覧ください。

「アブシンベル神殿」徹底ガイド

■ダンブッラの黄金寺院(スリランカ)

スリランカで最も保存状態の良い石窟寺院で、1991年に世界遺産に登録されています。山の頂上にあり、周辺には80以上の洞窟が確認されています。詳細は下記からご覧ください。

「ダンブッラの黄金寺院」徹底ガイド

■雲岡石窟(中国)

「中国三大石窟」の一つに数えられていて、東西約1kmに及ぶ巨大石窟群が訪れたものを圧倒します。詳細は下記からご覧ください。

「雲岡石窟」徹底ガイド

■麦積山石窟(中国)

巨大な岩山を利用して造られた石窟寺院で、岩壁に張り巡らされた桟道が有名です。また、近くにある「水簾洞石窟」も素晴らしいです。詳細は下記からご覧ください。

「麦積山石窟」徹底ガイド

■莫高窟(中国)

「中国三大石窟」の一つに数えられていて、内部は圧巻の空間が広がっています。詳細は下記からご覧ください。

「莫高窟」徹底ガイド

■龍門石窟(中国)

「中国三大石窟」の一つに数えられていて、高さ17mを超える盧遮那仏や、洛陽周辺でしか採れない「牡丹石」なども必見です。詳細は下記からご覧ください。

「龍門石窟」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的な遺跡がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい遺跡総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にすごい91ヶ所を7つのエリアに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-デリー(約9時間半)

・デリー-オーランガバード(約2時間)

ベストシーズン 11月~5月(乾季)
外務省 海外安全情報 インド
ガイドブック インドのガイドブック
ビザ ビザかeVISAの取得が必要
パスポート残存期間 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄2ページ以上。
時差 -3時間半(サマータイム無し)
チップ ツアーガイドなど:100~500ルピア
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるヒンディー語 ①おはよう。

スプルバート(ナマステでOK)

 

②こんにちは。
ナマステ

 

③こんばんは。
シュブ・サンデャー(ナマステでOK)

 

④ありがとう。
ダンニャワード(サンキューでOK)

 

⑤さようなら。
ナマスカール

 

⑥はい・いいえ。
ジーハーン・ナヒーン

電圧とプラグ 220~240V

コンセントタイプ
コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 インド・ルピー(通貨コード:INR、記号:₹)で、補助通貨は「パイサ(Paisa)」。1ルピー=100パイサ。

 

日本大使館 HP

インドの絶景一覧

インドの絶景

 

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