龍門石窟は、敦煌の「莫高窟」、大同の「雲崗石窟」と並び「中国三大石窟」の一つに数えられています。高さ17mを超える盧遮那仏や、洛陽周辺でしか採れない「牡丹石」なども必見です(^^)
「龍門石窟」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
1-1:洛陽市
1-2:鄭州市
2・空港から市内への移動
3・龍門石窟へのアクセス
3-1:市内から行く
3-2:洛陽龍門駅から行く
4・龍門石窟
4-1:概要
4-2:龍門
4-3:奉先寺
4-4:古陽洞
4-5:賓陽三洞
4-6:万仏洞
4-7:白園
4-8:牡丹石
5・世界の石窟寺院
6・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
洛陽市は河南省の西部にあり、長い中国の歴史においては「唐の都」として有名な「長安」と同じくらい何度も国の首都になってきた重要都市です。人口は約660万人。
最寄りの空港は洛陽北郊空港(LYA)。国内外合わせて14都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
拠点の街は鄭州市。河南省の省都であり、中国の中原地区の中心的な大都市です。殷の時代からの歴史があり、中国八大古都(北京、南京、杭州、西安、洛陽、開封、安陽、鄭州)の1つです。人口は約1000万人。
最寄りの空港は鄭州新鄭国際空港(CGO)。国内外合わせて80都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちら。空港から市内への移動は「黄河風景名勝区:徹底ガイド」をご覧ください。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨は人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分で、本日のレートはこちら。
洛陽空港は市内中心部から北に約17km離れています。市内への移動方法は、タクシー、路線バス、空港送迎の3つです。
■タクシー
・所要時間:約25分
・料金:約40元
■路線バス
・27番、83番、91番が市内へ運行
空港送迎は色々あります。詳細はこちらからご覧ください。
洛陽市まで行ってしまえば龍門石窟までは車ですぐです。路線バスは「71路」「k81路」「99路」などで、所要時間は約30分。タクシーでも良いと思います(^^)
洛陽龍門駅は上海や西安ともつながっています。ここからはタクシーで約10分、料金は約20元です。路線バスだと約1元ですが、時間を考えるとタクシーで良いと思います。
観光客が入場出来るのは「西山石窟」「東山石窟」「香山寺」「白居易墓園」の4ヶ所です。時間が無い人はハイライトの「西山石窟」だけでも良いと思います。エリアは非常に広いので、電動カートがあります(^^)
出典:http://www.fjdh.cn ※拡大できます
■営業時間
・2月、3月:8時~18時
・4月~10月上旬:8時~18時半
・10月残り:8時~18時
・11月~1月:8時~17時
■料金
・4ヶ所共通チケット:100元
・西山石窟のみ:45元
・電動カート:10元
龍門石窟の建造は、都が洛陽に移った493年(北魏)に始まったとされています。その後唐代までの約400年間造営が続けられ、2345の石窟、70以上の仏塔、11万以上の仏像が造られました。
それでは主な見どころをご紹介します(^^)
入口から少し歩くと現れる非常に立派な門で、ここから先が石窟エリアになります。
龍門石窟のハイライトで、階段を登った先に高さ17.14mの盧遮那仏(るしゃなぶつ)が鎮座しています。階段は結構急なので体力がいります。頂上がこちら。
唐代の675年に完成した仏像で、耳だけで1.9mありますΣ(゚∀゚ノ)ノ
周囲には立派な仏像がたくさんあり、景色も素晴らしいです。画面をグルっと回してみてください。
ただ、文化大革命のときに多くの仏像の顔が破壊されてしまったそうです(ノД`)
日本とも関わりが深く、この地を訪れた遣唐使たちが盧遮那仏を模写して東大寺の大仏が造られました。また、奉先寺建設の責任者は中国浄土宗の開祖である「善導」という人物で、彼に習った「法然」が日本で浄土宗を開きました。中学で習う日本史で出てくる人ですね(^^)
対岸から見る奉先寺の全景は見事の一言です。奉先寺の近くには船乗り場がありまして、入り口か後述する「白園」まで船で行くことができます。黄河の支流である「伊河」の上はとても景色が良いのでオススメです。
最も古い石窟で、493年に造られました。別名「老君洞」。高さ11m、幅7m、写真で見るよりも大きくて立派です。全体が馬蹄形をしているのも特徴です。
photo by:Ryan McFarland
古陽洞の次に古い石窟で、6世紀から造られました。宣武帝のために造られた「賓陽北洞」、孝文帝のために造られた「賓陽中洞」、宣武帝のために造られた「賓陽南洞」が並びます。
特に「賓陽北洞」が見どころで仏様がピースをしているように見えるんです(^^) 人気のフォトスポットなので、たくさんの人が訪れます。
608年に完成した石窟で、こちらもハイライトの1つです。なんと合計15000以上もの仏像が掘られているんです。どこにかというと…壁一面ですΣ(゚∀゚ノ)ノ
大きな仏像もスゴいですが、小さな仏像もこれだけ集まると圧巻です。
共通チケットで入れる場所で、中国の有名な詩人・白居易の墓です。
洛陽市から東へ10kmほどに位置する「五龍村」という場所でしか採掘されない、非常に珍しい大理石の一種で、牡丹の花のような文様が無数に入っています(,,゚Д゚)
もちろん自然の産物で、10億年以上前に石の中に星型の結晶が生まれ、それを裁断するとこのようになるそうです。大きいものだと宝石以上の価値があるとされています。洛陽市内の専門店などで購入することができます。
以上になります。中国三大石窟の1つ「龍門石窟」。ぜひ行ってみてください(^^)
鄭州は日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■アジャンター石窟群(インド) |
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1000年以上忘れ去られていた石窟のため、信じられないほど色鮮やかな壁画が残されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■エローラ石窟群(インド) |
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エローラ石窟群は、世界で唯一の「3宗教が混在する石窟寺院」で、アジャンター石窟群、エレファンタ石窟群と共にインド三大石窟の一つに数えられています。詳細は下記からご覧ください。 |
■アブシンベル神殿(エジプト) |
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エジプトが誇る石窟神殿で、ラムセス2世という強大な力を持つ王によって造られました。内部には素晴らしいレリーフが残されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■ダンブッラの黄金寺院(スリランカ) |
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スリランカで最も保存状態の良い石窟寺院で、1991年に世界遺産に登録されています。山の頂上にあり、周辺には80以上の洞窟が確認されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■雲岡石窟(中国) |
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「中国三大石窟」の一つに数えられていて、東西約1kmに及ぶ巨大石窟群が訪れたものを圧倒します。詳細は下記からご覧ください。 |
■麦積山石窟(中国) |
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巨大な岩山を利用して造られた石窟寺院で、岩壁に張り巡らされた桟道が有名です。また、近くにある「水簾洞石窟」も素晴らしいです。詳細は下記からご覧ください。 |
■莫高窟(中国) |
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「中国三大石窟」の一つに数えられていて、内部は圧巻の空間が広がっています。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な遺跡がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい遺跡総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にすごい91ヶ所を7つのエリアに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本-北京(約4時間)
・北京-洛陽(約2時間) |
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ベストシーズン | 春~秋 |
外務省 | 海外安全情報 中華人民共和国 |
ガイドブック | ・中国のガイドブック |
ビザ | 15日以内の観光は不要。ビザ取得で30日まで滞在可。 |
パスポート残存期間 | 60日以上が望ましい。 |
時差 | ・全国共通で-1時間
・サマータイム:無し |
チップ | 無し |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使える中国語 | ②こんにちは。
你好.(ニーハオ)
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | ・220V
・Oが基本でB、Cなどもある。 |
通貨 | 人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分。
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日本大使館 | ・HP |
中国の絶景一覧 |
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