フォンニャ・ケバン国立公園は世界トップクラスの洞窟がいくつも存在する国立公園で、2009年には「世界最大の洞窟」と言われる「ソンドン洞窟」も発見されました。年々観光客が増えているスポットです(^^)
「フォンニャ・ケバン国立公園」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
1-1:ドンホイ
1-2:フォンニャ
2・フォンニャ・ケバン国立公園の概要
3・各地からのアクセス
3-1:ドンホイから行く
3-2:フエから行く
4・ソンドン洞窟
5・天国の洞窟
6・フォンニャ洞窟
7・ダークケーブ
8・Mooc spring
9・世界の大規模な鍾乳洞や溶岩洞窟
10・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
ドンホイはクアンビン省の省都で、フォンニャ・ケバン国立公園の拠点となります。近年ではビーチリゾートが開発されて目まぐるしい発展を見せています。人口は約10万人。
最寄りの空港はドンホイ空港(VDH)。国内の2都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
フォンニャは「フォンニャ・ケバン国立公園」の入り口にある町です。こちらにも宿はたくさんあるので、時間がある人はこちらに滞在する方が色々な場所に行けて便利です。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はドン(通貨コード:VND、記号:₫)。補助通貨は「ハオ」と「シュウ」がありますが、現在は現金の単位としては使われていません。本日のレートはこちら。
2003年に世界遺産に登録された国立公園で、なんと4億年以上前に出来たというアジア最古のカルスト地帯ですΣ(゚∀゚ノ)ノ ラオスとの国境にほど近い「秘境」ともいえるこのエリアには、植物が約570種、獣類が約110種、爬虫類と両生類が約80種、魚類が約70種、鳥類が約260種生息しています。
中でも特徴的なのが大小300を超える洞窟。その中には、世界レベルの洞窟がいくつもあります。主なものを上げると「ソンドン洞窟」「フォンニャ洞窟」「天国の洞窟」「ダークケーブ」の4つです。「ソンドン洞窟」はすぐに行ける場所ではないため、一般旅行客は残りの3つから選ぶ形になります。
ツアーの拠点は様々で、フォンニャで滞在すれば全て訪れることが出来ますし、国立公園内の洞窟以外の見どころにも行くことが出来ます。ドンホイからだと2つの洞窟、フエからだと1つの洞窟になります。
また、ハノイからもツアーが出ていて、スリーピングバスにはなるものの実質「0泊3日」の強行軍になります(^^;) レタルバイクなどを使えば個人で行くことも可能です。
ドンホイから行く場合、2つの洞窟に行くことが出来ます。料金は1,050,000ドン(約5千円)です。
・「天国の洞窟」+「ダークケーブ」(一番人気です)
・「天国の洞窟」+「フォンニャ洞窟」
・「フォンニャ洞窟」+「ダークケーブ」
料金には下記の内容が含まれます。
・洞窟の入場料
・車での移動
・ランチ
・フォンニャのボート料
なので基本的にはオールインクルーシブだと思ってください。また、ツアー以外で行くとすると費用は下記のようになります。
・タクシーチャーター:120~130万ドン(複数で行く場合は最適)
・バイクレンタル:約30万ドン
・レンタカー:約70万ドン
また「フォンニャ洞窟」だけであればバスで船着き場まで行けます。料金は片道5万ドン。なので、ツアーで「天国の洞窟」+「ダークケーブ」に行き、バスで「フォンニャ洞窟」に行くというのもありですね(^^)
フエから行く場合は、片道4時間になるので1つの洞窟だけになります。その場合は「天国の洞窟」で良いと思います。
フエからの「天国の洞窟」ツアーは約40ドル。遠い割に安い感じがしますが「天国の洞窟」だけだとボートも無いので、そこまで高くなりません。タクシーチャーターだと120ドルくらいになります。
2009年に発見された世界最大の洞窟で全長は9km。内部空間での最大の高さはなんと200mで、40階建てのビルが収まる大きさですΣ(゚∀゚ノ)ノ 横幅も最大で150mあり、地下河川も流れていて、2013年からはツアーが催行されています。
石灰質の土壌は雨に弱いため2か所で大きく天井が陥没し、光が差し込んで絶景を演出しています。さらに、陥没するときに地上にあった森林が洞窟の中に落ちてきて、洞窟内で森林が広がるという奇跡が起きました。こちらは「アダムの庭」と呼ばれています(,,゚Д゚)
1991年に地元の人によって発見されましたが、入り口すぐに80m落下する崖があったため内部に入ることは出来ませんでした。しかし、2009年になってイギリスの探検隊が調査を行って世界最大ということが確定しました。
ツアーは催行されているものの、6泊7日で3000ドルという難易度の高いツアーになっています(^^;) 洞窟の中が4泊5日で、町での前後1泊ずつを含めて6泊7日になります。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
本当にスゴいですよね( ̄□ ̄;) ツアーはベトナム政府公認の旅行会社「オサリス社(Oxalis)」が催行しています。確かに高額なツアーではありますが、2013年から2018年までの5年間で2900人もの観光客が実際に洞窟を訪れています。
以前は通年でツアーが催行されていたようですが、2018年の9月~12月は、雨季ゆえに河川の水位が上昇してツアーが一時停止となりました。それ以降、ツアーは2月から8月の乾季に催行されています。
トリップアドバイザーで日本人の方が詳細にレポートを書いてくださっています。また、洞窟探検家の吉田勝次さんという方が、ブログでツアーの様子を公開してらっしゃいます。どちらも非常に参考になりますので興味のある方はご覧ください。
申込みは公式HPのこちらのページから可能です。ツアーの内容や必要な持ち物などは全部記載されています。
正式名称は「ティエンドン洞窟」で「天国の洞窟」「パラダイスケーブ」とも呼ばれています。その名のとおり「天国のように美しい」ことから名付けられたそうです。全長は31kmで、2010年に1km地点までが初めて一般公開され、2012年に7km地点まで公開されました。入場料は25万ドンです。
エリアの入り口を進み、専用のカートか徒歩で洞窟近くまで移動します。カートに乗る場合、往復で10万ドンです。最後600mは徒歩での登り道になるので結構体力がいります(^^;) 洞窟入り口に着いたら次は階段で地下に降りていきます。ここから1時間10分~20分の自由行動です。
洞窟内はひんやりとしていて気持ちが良いです。木で作られた遊歩道はすべるので注意してください。洞窟の幅は最大で60m、高さは最大で80m。非常に広くて見応えは抜群です(,,゚Д゚)
まずは絶景のソンコン川をボートで下っていきます。乗り場はツーリストセンターの裏にあり、ボート代は一隻32万ドンを人数で割ります。洞窟までの移動時間は約30分で、入場料は15万ドンです。
洞窟の全長は45km。ボートで行けるのは1.5kmまでで、そこから先へ行きたい場合カヤックに乗ります。カヤックに乗るか乗らないかはツアー申し込み時に決めます。料金も少し高くなります。
こちらは最もアドベンチャーな洞窟で、まず10mの高さからのジップラインを使って入り口付近に行きます。この段階でワクワクしますよね(^^)
そして、ダークケーブの名のとおり漆黒の洞窟の中を、ヘッドライトを付けて進んでいきます。ゴールは泥の池。体が浮く不思議な池で非常に楽しい場所です。所要時間は約1時間になります。
ダークケーブから2kmほど奥へ行ったところにあります。青く澄み切った水が流れ、周辺にはランなどの花が咲き気持ちの良い森林浴になります。特に人気なのが川の上に設置されたアトラクションです。
TBSのサスケのように、川に落ちること無く対岸へたどり着くことを目指します。ブランコやネットなどもありインスタ映えスポットになっています。
以上になります。ソンドン洞窟がもう少し敷居が低くなると嬉しいですが「天国の洞窟」なども本当に素晴らしいです。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■マンモス・ケーブ国立公園(アメリカ) |
|
---|---|
![]() |
ケンタッキー州にある「世界最長の鍾乳洞群」です。詳細は下記からご覧ください。 |
■ルビー滝への洞窟(アメリカ) |
|
![]() |
テネシー州のルビー滝は地下390mの場所から流れ落ちる滝で、美しくライトアップされた幻想的な姿が人気です。そこに至るまでには見事な鍾乳洞を通りまして、「ステーキ&ポテト」「象の足」「竜の足」などと名付けられた鍾乳石がたくさんあります。詳細は下記からご覧ください。 |
■ネルハ洞窟(スペイン) |
|
![]() |
約2万年前にクロマニョン人が住んでいた巨大な鍾乳洞で、「スペインで一番美しい村」といわれる「フリヒリアナ」と合わせて訪れる人が多いです。詳細は下記からご覧ください。 |
■シュコツィアン洞窟群(スロヴェニア) |
|
![]() |
ポストイナ鍾乳洞から南西に約30km離れていて、勝るとも劣らない素晴らしい世界が広がっています。また、ヨーロッパ屈指のタテ型洞窟でもあります。詳細は下記からご覧ください。 |
■ポストイナ鍾乳洞(スロヴェニア) |
|
![]() |
全長約24kmに及ぶヨーロッパ最大規模の鍾乳洞で、内部には唖然とするほど素晴らしい空間が広がっています。詳細は下記からご覧ください。 |
■九郷風景名勝区(中国) |
|
![]() |
雲南省にあり石林風景名勝区とセットで訪れることが多いです。中国特有の色鮮やかなライトアップと見事な石灰棚が見どころです。詳細は下記からご覧ください。 |
■黄龍洞(中国) |
|
![]() |
湖南省にあるアジア最大級の鍾乳洞で、全長約13km、面積は約20km²、別名「黄龍泉」と呼ばれます。詳細は下記からご覧ください。 |
■アグテレク・カルスト洞窟群(ハンガリー・スロヴァキア) |
|
![]() |
ハンガリーとスロヴァキアにまたがる世界遺産で、ヨーロッパ最大の鍾乳洞である「バルドラ洞窟」があります。詳細は下記からご覧ください。 |
■グヌン・ムル国立公園(マレーシア) |
|
![]() |
世界最大の地下空洞「サラワクチャンバー」をはじめとして、巨大な洞窟が密集しています。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な洞窟がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい洞窟総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から、特にスゴい68ヶ所を7つのテーマに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本-ハノイ(約6時間半)
・ハノイ-ドンホイ(約1時間半) |
---|---|
ベストシーズン | 2月~8月(乾季) |
外務省 | 海外安全情報 ベトナム |
ガイドブック | ベトナムのガイドブック |
ビザ | 15日以内の観光ならビザ不要。 |
パスポート残存期間 | 入国時6ヶ月以上 |
時差 | -2時間(サマータイム無し) |
チップ | 基本的には不要 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるベトナム語 | ①おはよう。
Xin chào.(シンチャオ)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ |
電圧とプラグ | 220V
|
通貨 | ドン(通貨コード:VND、記号:₫)で、補助通貨は無し。
|
日本大使館 | ・HP |
ベトナムの絶景一覧 |
アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m
■赤のアイコン
個別のガイド記事です。
■その他の色のアイコン
1つの国に同系統の場所が複数あるときや、多くの見どころが集中している大都市などは、1つのページで複数の場所をご紹介していて、それらが同じ色になっています。青、緑、紫…など様々な色がありますが、まとまりを分かりやすくしているだけで、色ごとに意味が異なるわけではありません。