懸空寺は断崖絶壁にへばりつくように建てられた寺院で、高さは60m~90mにもなります。楼閣は桟道で結ばれていて渡るときにはヒヤヒヤしてしまいます。近くにある雲崗石窟と合わせて訪れるのが一般的です(^^)
「懸空寺」徹底ガイド:目次
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
拠点の街は大同市。太原市に次ぐ山西省第2の都市で、戦国時代には趙の版図だった記録が残っています。秦が中華を統一してからは平城県が設置されました。人口は約290万人です。
最寄りの空港は大同空港(DAT)。国内の10都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちら。空港から市内への移動は「雲崗石窟:徹底ガイド」をご覧ください。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨は人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分で、本日のレートはこちら。
大同からは南東に約70km離れていて、公共交通機関で行く場合、まず「渾源」までバスで行って、そこからタクシーを使います。ただ、反対方向になりますが大同近辺には世界遺産の雲崗石窟もあるので、合わせてツアーかタクシーチャーターで行くのが一般的です(^^)
中国には「道教」の聖地になっている「五岳」という山々があります。陰陽五行説に基づいていて、中国の東西南北と中央に位置しています。
・赤:東岳泰山(世界遺産)
・青:西岳華山
・緑:南岳衡山
・紫:北岳恒山
・黒:中岳嵩山(世界遺産)
※右下の赤い山のアイコンは「五岳よりも素晴らしい」と言われる黄山です
実は、ここは紫の「北岳恒山」で、周辺の景色はそれだけでも訪れる価値があるほど素晴らしいです。
元々、崖下は全て川だったそうなんです。そこにダムを造って水を止め、新たに川をつくって風情を出し、風光明媚な観光地に生まれ変わらせたわけなんですね。大昔には川の氾濫が多く、それを防ぐために寺院を造って祈りを捧げたとも言われています。入口で入場料を払い、そそり立つ断崖絶壁へ進むと…
出ましたΣ(゚∀゚ノ)ノ こちらが「空に懸かる寺」こと「懸空寺」です。
写真だと分かりづらいですが、なんと高さ60m地点から建てられています。人がまるで人形のように小さく写っているのが見えるでしょうか。右に行くに連れて高くなり、一番右の建物は「三教殿」といって、その高さは約90mになります(,,゚Д゚)
造られたのは6世紀初頭というから驚きですΣ(・∀・;) 下には唐代の詩人・李白が記したという「壮観」の文字が大きく描かれています。
こちら側から入っていきます。元々は「玄空閣」と呼ばれていて、仏教・道教・儒教という3つの宗教を一体化した珍しい寺院なんです。2010年にはアメリカのタイム誌が「世界で最も危険な建物トップ10」の1つに選んでいます( ̄□ ̄;)
ただ実際には、広いとは言えないまでも建物を建てるだけのスペースはあるので、外から見るほど怖い感じはありません。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
まだ一階層目ですが絶景ですね(^^)
さらに奥に進み上の階層へと上がります。そして…
こちらが最上部です。スゴいつくりですよね。限られた土地を最大限に活かした結果なんだと思われます( ̄▽ ̄;) ちなみに、壁には「公輸天巧」という文字があります。
これは「春秋時代の名工・公輸班の仕事のように素晴らしい建築物」という意味の熟語です。有名なので探してみてください。周囲の大自然、壁に吊り下げられた寺という奇観。これだけでも面白くてシャッターを押す手が止まりませんが、実は中にも秀逸な光景があります。それがこちら。
仏教・道教・儒教の開祖である釈迦・老子・孔子の像が一列に並んでいますΣ(゚∀゚ノ)ノ これは結構珍しいので必見です。
【懸空寺】
■4~10月
・8時~18時
・130元
■11~3月
・8時~17時
・125元
※寺院の入場料が100元で、残りはエリアの入場料です。なので寺院に入らなければ安くあげることもできます。
以上になります。1500年もの間、崖にへばりつくように佇んできた奇跡の寺院。ぜひ行ってみてください(^^)
大同は日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
黒:山西省・恒山懸空寺(当ページ)
青:河北省・蒼岩山懸空寺
黄:河南省・朝陽山懸空寺
赤:浙江省・大慈岩懸空寺
茶:青海省・西寧懸空寺
緑:雲南省・西山懸空寺
実は中国には「懸空寺」がたくさんあります。この6つなどが有名なので、近くを訪れる機会があったら行ってみてください(^^)
■プレジャマ城(スロヴェニア) |
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ポストイナ洞窟の近くにある有名な観光地で、高さ127mの岸壁にお城がすっぽりと収まっています。詳細は下記からご覧ください。 |
■華山(中国) |
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建物が張り付いているわけではないのですが、崖に造られたウソのような通路が有名です。五岳の中で最も険しい山で「奇険天下第一山」と称されます。詳細は下記からご覧ください。 |
■麦積山石窟(中国) |
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巨大な岩山を利用して造られた石窟寺院で、岩壁に張り巡らされた桟道が有名です。また、近くにある「水簾洞石窟」も素晴らしいです。詳細は下記からご覧ください。 |
■スメラ僧院(トルコ) |
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岩壁に張り付くようにして建てられた修道院で、2019年に修復が終わったので再び入れるようになっています。詳細は下記からご覧ください。 |
■タクツァン僧院(ブータン) |
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ブータンの象徴的な場所で、標高3120mの断崖絶壁に建てられたチベット仏教寺院です。詳細は下記からご覧ください。 |
航空便例 | ・日本-北京(約4時間)
・北京-大同(約1時間) |
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ベストシーズン | 春~秋 |
外務省 | 海外安全情報 中華人民共和国 |
ガイドブック | ・中国のガイドブック |
ビザ | 15日以内の観光は不要。ビザ取得で30日まで滞在可。 |
パスポート残存期間 | 60日以上が望ましい。 |
時差 | ・全国共通で-1時間
・サマータイム:無し |
チップ | 無し |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使える中国語 | ②こんにちは。
你好.(ニーハオ)
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | ・220V
・Oが基本でB、Cなどもある。 |
通貨 | 人民元(通貨コード:CNY/RMB、記号:¥)で、読み方は「Yuan」。補助通貨は「角(Mao)」と「分(Fen)」。1元=10角=100分。
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日本大使館 | ・HP |
中国の絶景一覧 |
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