オーク・アレイ・プランテーションは、名作「風と共に去りぬ」で描かれている激動の南北戦争の時代を垣間見ることが出来る場所です。「美しい並木道と農場主の大邸宅」という華やかな場所と「過酷な生活を強いられた奴隷たちの小屋」が共存していて、訪れた人々に色々なことを考えさせてくれます。
「オークアレイ・プランテーション」徹底ガイド:目次
1・拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨
2・空港から市内への移動
2-1:路線バスで行く
2-2:乗り合いバス
2-3:タクシーで行く
2-4:空港送迎で行く
3・オークアレイ・プランテーション
3-1:概要
3-2:邸宅
3-3:奴隷小屋
3-4:樫の木の並木道
4・世界のスゴい並木道
5・世界の負の遺産
6・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
拠点の街はニューオーリンズ。ジャズ発祥の地として知られる全米屈指の人気観光都市で、フランス植民地時代の面影が残る「フレンチ・クオーター」や、現役で稼働している世界最古の路面電車などが有名です。人口は約36万人。
最寄りの空港はルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港(MSY)。国内外合わせて約70都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はアメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セントで、本日のレートはこちら。
空港から市内への移動
photo by:Ken Lund
空港は市内中心部から西に約20km離れています。市内への移動方法は、路線バス、乗り合いバス、タクシー、空港送迎の4つです。
ジェファーソン・トランジット社が「エアポート・ダウンタウン・エクスプレス」を運行しています。料金は乗車時に支払います。
・「E2」のバス
・5時半頃~21時半頃まで運行
・15~60分おきに運行
・所要時間:約30分
・料金:2US$
・公式HP
・到着ターミナルで申込み
・料金:24US$
・公式HP
・所要時間:市内まで約40分
・2人まで:36US$
・3人目:15US$
空港送迎は色々あります。詳細は画像のリンクからご覧ください。
中学校の社会科で出てくる言葉「プランテーション」。暖かい地域で見られる「大農場」を指す言葉で、世界各地に存在しますがアメリカではルイジアナ州、ミシシッピ州、ジョージア州などの南部で、黒人奴隷の労働力を基盤に発展しました。
しかし、奴隷制に対する批判は日に日に強まっていき、貿易の仕方なども相まって1861年に南北戦争に突入します。
この戦争でリンカーン率いる北部が勝利したことで奴隷たちは解放されましたが、このプランテーションでは当時の奴隷たちの過酷な生活を垣間見ることが出来ます。一方では圧倒的な富を得た農場主の豪華な邸宅も見学でき、アメリカ史の光と闇を肌で感じられる場所です。
アクセスはレンタカーかツアーになり、ニューオーリンズから車で約45分です。
ミシシッピ川沿いに延びる気持ちの良い18号線を進んでいくと「オークアレイ・プランテーション」の看板が出てくるので、左折して少し進むと駐車場があります。一帯はオークアレイ保存財団によって管理されていて、入場料を払って見学します。邸宅はガイドツアーのみで入場料に含まれています。
出典:公式HP ※拡大できます
■入場料
・19歳以上:25US$
・13歳~18歳:10US$
・6歳~12歳:7US$
■営業時間:9時~17時
■所要時間:約2時間
■ガイドツアー:約30分
■公式HP
1837年に農場主のジャック・ローマンが奥さんのために造らせた邸宅で、3年後の1839年に完成しました。ガイドツアーは入り口で待っていれば大丈夫です。1グループ20~30人くらいで、集まり次第スタートします。残念ながら館内は撮影禁止です。
photo by:Kristina D.C. Hoeppner
ガイドさんは19世紀の服装をしています。当時の人々は平均身長が160cmほどだったそうで、戸口など至るところのサイズ感が小さい印象を受けます。1階のリビングから2階の寝室まで見学することができ、ローマンさんの家族写真なども飾られています。
photo by:Claudia Brooke
広大なプランテーションでは奴隷たちが日々サトウキビを造り続けていました。住まいはとても簡素な小屋で、夏には非常に暑かったことが容易に想像できます。中にはテーブルやベッドが置かれています。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
こちらの部屋には壁一面に文字が書かれています。
photo by:Olivier Bruchez
全て、ここで過ごした奴隷たちの名前です。過酷な環境に命を落とす者も多数いたということなので墓標や慰霊碑という雰囲気です。
そのほか当時の作業道具も展示されています。サトウキビは2~4cmもの太さがあり、高さも最大で5~6mになるので、それを切って運ぶのは相当な力仕事だったと思います。他にも逃走防止の首輪などがあり過酷な作業現場だったことが分かります。そして衝撃的なのがこちらです。クリックで拡大してみてください。
photo by:Roy Luck
なんと奴隷の料金表です。名前、年齢、出身地が書かれていて、より働ける青年が最も高額で、子供や年配の人は安くなっています。全ての人が初めて見るであろう「人間の料金表」はなかなか心に響くものがあります。
観光のハイライトで、樹齢300年を超える樫の木(オーク)が400mに渡って28本植えられています。1つ1つ木が非常に力強く、妖精やトロルなどが出てきそうな雰囲気です。
以上になります。リンカーンが活躍した時代のアメリカを感じられるオークアレイ・プランテーション。ぜひ行ってみてください(^^)
ニューオーリンズは日本語で予約出来る現地ツアーも多くあります。詳細はこちらからご覧ください。
■ザ・ダーク・ヘッジズ(イギリス) |
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アイルランドにある「ブナの並木道」で、まるでファンタジーの世界に入り込んでしまったかのような景色が広がります。詳細は下記からご覧ください。 |
■バオバブ街道(マダガスカル) |
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マダガスカルのみならず東アフリカを代表する景勝地で、その唯一無二の幻想的な姿を求めて世界中から多くの人々が訪れます。詳細は下記からご覧ください。 |
世界のすごい植物系スポットについては「世界の植物の名所総特集」をご覧ください。
■グラウンド・ゼロ(アメリカ) |
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正しくは「911メモリアルパーク」といって、2001年の同時多発テロの現場です。詳細は下記からご覧ください。 |
■アンネ・フランクの家(オランダ) |
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「アンネの日記」で有名なアンネ・フランクが家族と共に2年間隠れ家生活を送った家で、アムステルダムにあります。詳細は下記からご覧ください。 |
■ゴレ島(セネガル) |
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世界に19ヶ所登録されている「負の世界遺産」の第一号で、15世紀半ばから19世紀初頭まで「奴隷貿易の拠点」として使われていました。詳細は下記からご覧ください。 |
■頭蓋骨の塔(セルビア) |
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セルビアとオスマン帝国の戦争の中で造られた負の遺産です。街の中心地からさほど離れていない場所にあり、セルビアでは人気の観光地になっています。詳細は下記からご覧ください。 |
■アウシュビッツ(ポーランド) |
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言わずと知れた人類史上最悪の負の遺産で、20万人とも400万人とも言われる犠牲者を出しました。ドイツではなくポーランドにあります。詳細は下記からご覧ください。 |
航空便例 | ・日本-ロサンゼルス(約10時間)
・ロサンゼルス-ニューオーリンズ(約3時間半) |
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ベストシーズン | 春と秋 |
外務省 | 海外安全情報 アメリカ合衆国 |
ガイドブック | アメリカのガイドブック |
ビザ | ・90日以内の観光・商用は不要
・「ESTA」を取得する |
パスポート残存期間 | 滞在日数以上あれば良いが90日以上が望ましい。 |
時差 | ・東部時間:-14時間(ニューヨークなど)
・中部時間:-15時間(シカゴなど) |
チップ | ・レストランやタクシー:15~20%
・ホテルで荷物を運んでもらう:2~5US$ |
日本への電話 | 011(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
公用語 | 英語 |
電圧とプラグ | 100~120V
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通貨 | アメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セント。
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日本大使館 | ・HP |
アメリカの絶景一覧 |
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