エベレスト街道のトレッキング

 

エベレスト街道は、憧れのエベレストを間近で見るためのトレッキングコースで、初心者でもできるため世界中から多くのトレッカーが訪れます。実は意外と安く収まるので、興味がある人はぜひこの記事を見て実現してください(^^)

 

 

「エベレスト街道」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の街はルクラ。サガルマータ国立公園の中にある標高2860mの街で、ヒマラヤ・トレッキングに向かう観光客で賑わいます。人口は約1200人。

 

最寄りの空港はルクラのテンジン・ヒラリー空港(LUA)。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。ちなみに、この空港は「世界一危険な空港」とも呼ばれています(^^;)

 

宿はこちら。宿泊したい範囲に拡大縮小したら、上の灰色の部分から日付などを選択。「Search」を押していただくと「Agoda」の検索結果に飛びますε=ε=ヽ(*・ω・)ノ

 

 

通貨はネパール・ルピー(通貨コード:NPR、記号:Rs)。補助通貨は「パイサ(P)」ですが、ほとんど使われていません。1ルピー=100パイサで、本日のレートはこちら。

 

 

 

エベレスト街道の概要

・赤:カトマンズ
・緑:ポカラ
・黒:アンナプルナ
・黄:ジリ
・青:ルクラ
・紫:エベレストのベースキャンプ

 

ヒマラヤ・トレッキングは、カトマンズから見て西のポカラ(緑)からアンナプルナ(黒)を目指すコースと、東のルクラ(青)からエベレストのベースキャンプ(紫)を目指すコースに大きく分かれます。また、時間がたっぷりある場合は、カトマンズからジリ(黄)までバスで行って、ジリからルクラまで約1週間かけて歩くというコースもあります。

 

そして「ルクラを出発してエベレストの近くまで行くトレッキングコース」を「エベレスト街道」と呼びます(^^)

 

エベレスト街道のトレッキング
出典:https://www.holidaydt.com ※拡大できます

 

エベレスト街道の中でもルートはいくつかあります。まずは「ルッカ」(赤)を出て「ナムチェ・バザール」(青)へ行き、必要な道具を買い込んだりレンタルしたりします。そこから「ゴーキョ」(緑)を目指すルートと「カラパタール」(紫)や「ベースキャンプ」(黒)を目指すルートで大きく分かれます。

 

エベレスト街道のトレッキング
出典:https://www.pinterest.jp

 

トレッキングは10日~2週間かけて往復するのが一般的です。ある程度、登山やトレッキングの経験があれば個人でも可能なんですが、ネパールでは2023年から「トレッキング時のガイド同行が義務付けられた」ので、プロのトレッカーでも必ずガイドを頼むことになりました。カトマンズには、タメル地区をはじめとして旅行代理店がたくさんあるので、申し込むことは難しくはありません。

 

■旅行者が集うタメル地区

 

なので、ペースはガイドに任せておけば良いですが、ザックリ言えば1日かけて300m上がっていくようなイメージです。ルッカの標高を2800mとして、ベースキャンプを5400mとすると、標高差は2600m。2600m÷300mで上りが9日間。下りを5日間として合計2週間です。

 

エベレスト街道のトレッキング

 

もしかすると、日本の富士山登山のようなものをイメージされてる人がいるかもしれませんが、規模が全く違いまして、ヒマラヤ山脈の中に点在する村を渡り歩いていく感じです。なので、山小屋ですし詰めになって寝る必要はなく、普通の旅行と同じように宿をとって個室に泊まれます(*´ω`*)

 

エベレスト街道のトレッキング

 

部屋は2~3人部屋が多く、1人部屋もあります。レストランや商店もあるので、食事や携行食に困ることもありません。ただ標高が上がるに連れて値段が高くはなります。

 

エベレスト街道のトレッキング

 

ガイドやポーターの、1日あたりの料金目安は下記になります。もちろんシーズンや日数でも変わってきます。

・ガイド:30~50ドル
・ポーター:25~40ドル
・ポーターガイド:30~45ドル

 

シーズンは、気候が最も安定する10~11月が定番で、春季の3~5月も人気があります。トータルの費用は、何をどこまでこだわるかですが、2週間で25~40万円が目安になります。1日あたり2~3万円となりますが、ガイドから宿から全て含めてなので、適正ではないでしょうか(^^)

 

 

カトマンズでの準備

 

 

カトマンズについては、3ページに渡って詳しくご紹介しているので、「カトマンズ①アクセスとダルバール広場」からご覧ください。カトマンズでやることは下記になります。

 

空港の両替はレートが悪いので、市内への移動分など最低限だけ両替して、後はタメル地区などで両替するのが一般的です。トレッキング中に使うお金は、1日5000ルピーを目安に考えてみてください。昔は2000ルピー程度で足りましたが、コロナ禍を経ての世界的な物価高で、ネパールの物価も大幅に上がっています(T_T)

 

その他、何日間のトレッキングに参加するのか、ナムチェ・バザールで新たにどれだけ買い込むのか、ガイドやポーターは英語で良いのか日本語が良いのか、などで変わってきます。ルクラやナムチェ・バザールにもATMや両替所はありますが、現金切れや故障などで利用できない可能性も十分にあるので、必要分の現金は必ずカトマンズで準備しておいてください。

 

■ネパール観光局

 

 

トレッキング前に「クンブー・パス」と「サガルマータ国立公園の入域許可証」を取得しておく必要があるのですが、上記のとおり、ガイド同行が義務付けられたので、自分で取得に行く必要は実質的に無くなりました\(^o^)/

 

「サガルマータ国立公園」の取得は、タメル地区の「ネパール・ツーリズムボード(ネパール観光局)」で申し込んでいました。「クンブー・パス」はカトマンズでは取得できず、トレッキング開始地点のルクラ、または途中のマンジョで取得していました。

・クンブー・パス:2000ルピー
・国立公園入域両:3400ルピー

 

 

カトマンズからジリへのバスは、ニュー・バス・パークから出ています。

・所要時間:10~12時間
・料金:800~1200ルピー

 

■ニュー・バス・パーク

「エベレスト街道」徹底ガイド 【旅の大事典】 

 

ジリから入る場合は「シバラヤ(Shivalaya)」という町で「Gaurishankar Conservation Area」の入場料:3000ルピーを支払います。ただ、ジリからのトレッキングでもガイド同行は変わらないので、ガイド料金を考えると、もはやジリから入る人は非常に少ないのではないかと思います(^^;)

 

 

ナムチェ・バザール

 

標高3440m。別名は「シェルパの里」で、ここで必要な装備を買い込むのが定番です。ちなみにここは日本の長野県小県郡青木村と姉妹都市になっています。

 

 

タンボチェ

 

標高3867m。エベレスト街道で最大のゴンパ(僧院)があり、エベレスト、ローツェ、ヌプツェなどを一望できます(,,゚Д゚)

 

 

ディンボチェ

 

標高4430m。夜の寒さは厳しくなってきますし、高山病の危険性も高くなってきますので、体調管理を優先して行動してください。高山病予防は下記を心がけてください。

・睡眠をしっかり取る
・体を冷やさない
・消化に良いものを食べる
・水分をしっかり補給する
・歩幅を小さくして歩く
・呼吸は「吸って吐いて」ではなく「吐いて吸って」を意識する

 

また、カトマンズで買える「ダイアモックス(アセタゾラミド)」という薬も役に立ちます。日本では保険が効かないので高いですが、カトマンズでは10錠で200~300ルピーで買うことができます。ただ、手足のしびれ、吐き気、味覚障害などの副作用があるので、服用前に日本で医師や薬剤師に相談するのがベストではあります。

 

 

ゴラクシェブ

 

標高5180m。エベレスト街道最後の村で、ここを拠点にすればベースキャンプもカラパタールも行くことができます。

 

 

ベースキャンプ

 

そしてついに到着ですヾ(≧∇≦;)/ 画面をグルッと回して周囲を見てみてください。標高は5364m。高さだけで見れば、チベットラダックであれば車で行けてしまう高さですが、やはり「神々が棲む地」ですから高さ以上の神秘的な雰囲気があります。ベースキャンプには、ここから頂上を目指す人々の無事を祈る、小さい寺院が建てられていて、五色の祈念旗・タルチョがかけられているので、ぜひ記念写真を撮ってください(^^)

 

 

以上になります。憧れの別天地・エベレストとヒマラヤ山脈。ぜひ行ってみてください。

 

日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「エベレスト街道」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

世界の素人で可能な凄い登山・トレッキングスポット

■キリマンジャロ(タンザニア)

キリマンジャロはアフリカ最高峰ですが、「特別な技術が無くても登れる山」として知られています。道中には不思議な植物が群生していて見ごたえがあります。詳細は下記からご覧ください。

「キリマンジャロ登山①概要と注意点」徹底ガイド

■トレス・デル・パイネ国立公園(チリ)

南部パタゴニア観光のハイライトで、日帰りツアーから10日以上かかる本格的なトレッキングまで楽しめます。詳細は下記からご覧ください。

「トレス・デル・パイネ国立公園②観光の見どころ」徹底ガイド

■ロライマ山(ベネズエラ)

「最後の秘境」ことギアナ高地にあるテーブルマウンテンです。詳細は下記からご覧ください。

「ロライマ山②トレッキング」徹底ガイド

■インカトレイル(ペルー)

世界的に大人気のトレイルで、マチュピチュを目指し数日かけてインカの道を歩きます。途中にはマチュピチュと比べても遜色ない遺跡がゴロゴロしています。詳細は下記からご覧ください。

「マチュピチュ②インカトレイル(3泊4日)」徹底ガイド

■ワスカラン国立公園(ペルー)

「南米のスイス」と称される別天地で、「サンタクルス谷トレッキング」や「ワイワッシュ山群トレッキング」など世界最高峰のトレッキングを行えます。詳細は下記からご覧ください。

「ワラス②ワスカラン国立公園」徹底ガイド

■ワイナ・ポトシ(ペルー)

標高6088mの山で「世界で最も挑戦しやすい6000m峰」と言われています。詳細は下記からご覧ください。

「ラパス②観光の見どころ」徹底ガイド

■キナバル山(マレーシア)

マレーシア最高峰で標高は4095m。富士山よりも高いですが、登山ルートに危険が無いため初心者でも登山できる場所として有名です。詳細は下記からご覧ください。

「キナバル自然公園」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的な山がたくさんあります。興味のある方は「世界の『旅行で行けるスゴい山』総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にスゴい74ヶ所を6つのテーマに分けてご紹介しています(^^)

 

 

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観光の基本情報

航空便例 ・日本-カトマンズ(約7時間半)

・カトマンズ-ルクラ(約30分)

ベストシーズン 10月~11月
外務省 海外安全情報 ネパール
ガイドブック ネパールのガイドブック
ビザ ビザ取得が必要
パスポート残存期間 入国時6ヶ月以上
時差 -3時間15分(サマータイム無し)
チップ ・レストラン:10%程度

・ツアーガイドなど:200~700ルピー

日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるネパール語 ①おはよう。

नमस्ते(ナマステ)

 

②こんにちは。
नमस्ते(ナマステ)

 

③こんばんは。
नमस्ते(ナマステ)

 

④ありがとう。
धन्यवाद(ダンニャバード)

 

⑤さようなら。
नमस्ते(ナマステ)

 

⑥はい・いいえ
हो・होइन(ホ・ホイナ)

電圧とプラグ 220V / BとC型のプラグ

コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 ネパール・ルピー(通貨コード:NPR、記号:Rs)で、補助通貨は「パイサ(P)」(ほとんど使われていない)。1ルピー=100パイサ

 

日本大使館 HP

ネパールの絶景一覧

ネパールの絶景

 

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