「チンギス・ハーン騎馬像」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

チンギス・ハーン騎馬像は、草原のど真ん中に建てられた、高さ約40mの巨像です。ただの像ではなく一種のレクリエーションパークになっているので、コスプレをしたりラクダに乗ったりと楽しい時間を過ごせます(^^)

 

 

「チンギス・ハーン騎馬像」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の街はウランバートル。モンゴルの首都であり最大の都市です。緯度に加えて標高も高いため気温が低く、1月の平均気温は-21.7度にもなります。年間の気温差が極めて大きく、夏には最大40度近くまで上がるものの、8月下旬には初雪が降ります。人口は約147万人。

 

最寄りの空港はチンギスハーン国際空港(UBN)。国外の3都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はトゥグルグ(通貨コード:MNT、記号:₮)。補助通貨は「ムング(möngö)」ですがほとんど使われていません。1トゥグルグ=100ムングで、本日のレートはこちら。

 

 

 

空港から市内への移動

 

 

空港は「新ウランバートル国際空港」とも呼ばれていて、市内中心部から南に約47km離れています。市内への移動方法はタクシーか空港送迎です。

・所要時間:約50分
・料金:5万~6万トゥグルグ(2000~2500円)

 

空港送迎は色々あります。詳細はこちらからご覧ください。旧チンギスハーン国際空港(ボヤント・オハー国際空港/ULN)と間違えないようにしてください。

チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

 

モンゴルの歴史

■紀元前2世紀(匈奴単于国)
チンギスハーン騎馬像の見どころ
photo by:トムル

 

モンゴルは遊牧騎馬民族として非常に長い歴史を持っていて、古くは紀元前7世紀頃の「山戎(さんじゅう)」という民族が確かな記録として残っています。紀元前3世紀頃には「匈奴(きょうど)」という民族が秦と争います。

 

チンギスハーン騎馬像の見どころ チンギスハーン騎馬像の見どころ
出典:「キングダム」©原泰久/集英社

 

匈奴は人気漫画「キングダム」でも描かれていて、趙の李牧が圧倒的な計略で10万の大軍を打ち破っていました(^^) 史実では、秦は紀元前210年に始皇帝や蒙恬(もうてん)将軍が亡くなり混乱に陥ります。匈奴はそのスキを突いて勢力を伸ばしていき「匈奴単于(ぜんう)国」という大帝国を築き上げました。

 

■チンギス・ハーン
チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

その後も様々な民族がひたすら領土争いを繰り広げる中、1206年にチンギス・ハーンがモンゴル高原を統一します。国の名前は「イェケ・モンゴル・ウルス(大モンゴル・ウルス=大蒙古国)」と言いました。ここから第4代皇帝モンケが没する1259年まで凄まじい勢いで拡大していきます。下のアニメーションをご覧ください(,,゚Д゚)

 

■モンゴル帝国の領土拡大
チンギスハーン騎馬像の見どころ
photo by:Astrokey44

 

最盛期の領土は、地球の陸地の約4分の1に相当する3300万km²Σ(゚∀゚ノ)ノ これは、今のロシアの約2倍であり、帝国主義時代のイギリスに次ぐ史上2番目の巨大さでした。モンケの死後は内紛と分裂が続き、最終的に約40年経って4つの王朝に分かれます。そのうちの1つが、日本に元寇を襲来させたフビライ・ハーンの「元」でした。

 

■フビライ・ハーン
チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

およそ1世紀に渡るモンゴル帝国の嵐はユーラシア大陸に血の雨を降らせました。その反動もあり、モンゴル帝国が再編された13世紀から14世紀にかけては、平和を保つ「パクス・モンゴリカ」という時代が訪れます。2つの大戦後の現在のようですね(^^)

 

チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

そして、中国に明王朝が誕生すると元は北部へ追われていき、1388年に主要な部族が分裂します。ただ、そこで完全に滅亡したということではなく、1634年に「北元」という国が滅亡するまでモンゴル帝国の皇帝は存在しました。

 

チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

19世紀になると、モンゴルは清王朝の支配下にありました。地理的にはゴビ砂漠(赤)の南北で「外モンゴル」と「内モンゴル」に分けられるようになります。そして戦争を経て、外モンゴルは独立して「モンゴル国」になりましたが、内モンゴルは中国の「内モンゴル自治区」として別々の道を歩んでいきます。

 

チンギスハーン騎馬像の見どころ
photo by:FourTildes

 

モンゴル国は中国やロシアの支持を受けて成立したので最初は社会主義国でした。しかし、1990年に民主化が行われ今に至ります。日本との関係は非常に良く、それは白鵬関や朝青龍関などモンゴル出身の力士が多いことからも見て取れます。人々はとても親日で、街にはトヨタ車などが多く走っています(^^)

 

 

こちらはウランバートルの中心地「チンギス・ハーン広場(スフバートル広場)」です。後ろには立派な「政府宮殿」があって非常に活気があります(^^)

 

 

チンギス・ハーン騎馬像

チンギスハーン騎馬像の見どころ 

 

チンギス・ハーン騎馬像はウランバートルから東に約55km離れています。すぐ北には「テレルジ国立公園」があるので、合わせてツアーで訪れるのが一般的です。周辺には見事に何も無いので、遠くからもハッキリと見えます。

 

チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

チンギスハーン騎馬像の見どころ チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

どデカイですねΣ(゚∀゚ノ)ノ 高さは台座が12mで、像が30m。ステンレス製で重さは27トン。2008年に建てられたもので、敷地の面積は東京ドーム45個分の212haにもなります。画面をグルっと回して周囲を見てみてください。

 

 

合計36本の柱で囲まれていて、初代皇帝チンギス・ハーンから第40代皇帝リグデン・ハーンまでの36人の皇帝を表しています。…なぜ40本じゃないのかは分かりません(^^;) 基本情報はこちらです。

■営業時間
・夏:9時~20時
・冬:10時~18時

 

■料金
・大人:8500トゥグルグ
・子供:3000トゥグルグ

 

公式フェイスブック

 

中に入ると、目に飛び込んでくるのがこちらΣ(・∀・;)

 

 

蒙古族の伝統ブーツで、もちろん世界最大ですΣ(゚∀゚ノ)ノ 画面を右に回していただくと、掛け軸の前に刀のようなものがあると思います。これは、長さ4mもの「黄金のムチ」です。この場所は「ツォンジン・ボルドグ」といって、実はチンギスハーンが過ごしていたとされる場所なんです。彼はここで、この黄金のムチを拾ったと言われています。

 

■1206年に即位するチンギス・ハーン
チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

遊牧騎馬民族のモンゴルにおいては、馬のムチを拾うことは幸運の証とされています。世界最大級の帝国を築き上げた男のお守りのようなものですから、写真を撮っておけばご利益がありそうですね(*´ω`*)

 

 

館内は3階建てで、地下には博物館、1Fには上記のブーツや土産物屋など、2Fにはレストランやカフェなどがあります。そして、ハイライトが3Fです。

 

 

なんと馬のたてがみ部分が展望台になっているんです(,,゚Д゚) ここからの景色はまさに絶景です。季節によっては一面の雪化粧になっていることも。

 

 

途中まではエレベーターがあるのですが、最後は狭い螺旋階段になります。降りる時は階段で下まで行けまして、その際に2階からブーツを見下ろすこともできます(^^)

 

このほか、現地では色々なアクティビティが用意されています。

・コスプレ:3000トゥグルグ
・ラクダ乗り体験
・ワシ使い体験
・犬ぞり体験

 

像の周りには多くの像があって、ここでイメージ写真を撮影してくれます(^^)

 

チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

また、周囲には200以上のゲルが建てられていて、宿泊出来るツアーもあります。ツアーによってはテレルジ国立公園に加えて「13世紀村」を訪れるものもあります。

 

 

「シャーマンの村」や「遊牧民の村」などがあり、実際に乳製品を作ったりすることができます(*´ω`*)

 

 

以上になります。草原の覇者チンギス・ハーンの巨大な騎馬像。ぜひ行ってみてください(^^)

 

日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

チンギスハーン騎馬像の見どころ

 

 

世界の巨像

■マウントラシュモア国立記念公園(アメリカ)

4名のアメリカ歴代大統領の顔が彫られている山です。実は先住民族が昔から建設に抗議していて、現在は近くに先住民族のさらに巨大な像が建設されています。詳細は下記からご覧ください。

「マウントラシュモア国立記念公園」徹底ガイド

■ギザの大スフィンクス(エジプト)

全長73.5m、高さ20m、幅19m。一枚岩から彫り出した像としては世界最大です。詳細は下記からご覧ください。

「ギザ④大スフィンクス」徹底ガイド

■バトゥ洞窟(スリランカ)

ヒンドゥー教の聖地で、カラフルな階段の前に、高さ43mのヒンドゥー教の神様の像がそびえ立っています。詳細は下記からご覧ください。

「バトゥ洞窟」徹底ガイド

■黄河風景名勝区(中国)

中国のマウントラッシュモアといえる場所で、世界最大の石像がそびえ立っています。詳細は下記からご覧ください。

「黄河風景名勝区」徹底ガイド

■四面十方普賢金像(中国)

四川省の「峨嵋山」にある巨像で、高さ48m・重さ660トン。金メッキが施されたブロンズ像で、凄まじい存在感を放っています。詳細は下記からご覧ください。

「峨嵋山」徹底ガイド

■西樵山(中国)

頂上の像は座仏像としては世界最大で、台座を含めた高さは61.9mです。詳細は下記からご覧ください。

「西樵山」徹底ガイド

■ファンシーパン山(ベトナム)

標高3143mの山で、世界最長レベルのロープウェー、素晴らしい棚田、複数の巨大な像など見どころが盛りだくさんです。詳細は下記からご覧ください。

「サンワールド・ファンシーパン・レジェンド②観光の見どころ」徹底ガイド

■チャイプーン・パヤー(ミャンマー)

古都・パゴーにある寺院で、高さ30mの柱の4面それぞれに高さ27mの座仏が安置されています。詳細は下記からご覧ください。

「バゴー①アクセスと周辺の見どころ」徹底ガイド

 

世界には他にも有名な像がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい像総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げているものの中から特にスゴい91ヶ所を7つのテーマに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 日本-ウランバートル(約6時間)
ベストシーズン 6月~8月
外務省 海外安全情報 モンゴル
ガイドブック モンゴルのガイドブック
ビザ 30日以内の滞在は不要。
パスポート残存期間 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄2ページ以上
時差 -1時間(サマータイム無し)
チップ 基本的に不要
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるモンゴル語 ①おはよう。

Сайн байна уу?(サイン バイノー)

 

②こんにちは。
Сайн байна уу?(サイン バイノー)

 

③こんばんは。
Сайн байна уу?(サイン バイノー)

 

④ありがとう。
баярлалаа(バヤルララー)

 

⑤さようなら。
Баяртай(バヤルタイ)

 

⑥はい・いいえ
Тийм・Yгүй(ティー・ウグィ)

電圧とプラグ 220V

コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 トゥグルグ(通貨コード:MNT、記号:₮)で補助通貨は「ムング(möngö)」。1トゥグルグ=100ムング。

 

日本大使館 HP

モンゴルの絶景一覧

モンゴルの絶景

 

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