フィレンツェは「屋根の無い美術館」と称される都市で、市街中心部が「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産に登録されています。当サイトでは4ページに渡って特集しておりますので下記からご覧ください。こちらのページは「フィレンツェ②ドゥオーモ周辺」になります(^^)
「フィレンツェ②ドゥオーモ周辺」徹底ガイド:目次
1・観光パス「フィレンツェカード 」
1-1:種類
1-2:主な対象施設
1-3:チケット購入
1-4:一度だけ再利用できる
1-5:利用方法
1-6:注意点
2・フィレンツェの見どころ一覧
3・ドゥオーモ(大聖堂)
3-1:概要
3-2:大聖堂
3-3:ジョットの鐘楼
3-4:サン・ジョヴァンニ洗礼堂
3-5:付属博物館
4・アカデミア美術館
5・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
フィレンツェカードは72時間以内なら市内の71ヶ所以上の観光スポットが入場無料になるカードです。フィレンツェは「屋根の無い美術館」と言われるほど見どころに溢れた街ですから、たくさん周る場合はフィレンツェカードを買った方がお得になります。
周る場所が少なかったりローシーズンだったりすると買わなくても大丈夫です。基本となるカードと、追加で7€払って交通機関も乗り放題になるカードの2種類があります。
・料金:85€
・72時間(最初の施設利用から)
・市内全76ヶ所の美術館、博物館、教会の入場が無料
■フィレンツェカードプラス(Firenzecard+)
・料金:追加7€
・72時間(最初の乗り物利用から
・市内のトラム(路面電車)とバスに乗り放題
・アカデミア美術館
・ヴェッキオ宮殿
・アルノルフォの塔
・ウフィツィ美術館
・ピッティ宮殿
・サンタ・クローチェ聖堂
・サンタ マリア ノヴェッラ教会
・メディチ家礼拝堂
・サン・マルコ修道院
・ガリレオ博物館
・フィレンツェ国立考古学博物館
チケットは公式HPからオンラインで購入可能です。オンランで購入したチケットは「現地で受け取る」か「アプリを使う」かになります。アプリの方が便利ですが、現地でスマホネット環境が無いと使えません。
■「フィレンツェカード」アプリ
・App Store
・GooglePlay
現地で受け取る場合は、登録したメールアドレスに送られてきたバウチャーを、観光案内所などに持っていくことで受け取ることができます。
■受け取る場所
・バルディーニ博物館
・ブランカッチ礼拝堂
・ロッジア・デル・ビガッロ美術館
・ブランカッチ礼拝堂
・ストロッツィ宮
・駅前の観光案内所
・カブール通りの観光案内所
・ヴェッキオ宮殿の観光案内所
・フィレンツェ空港の観光案内所
また、普通に現地で購入する方法もあります。料金は変わりませんので、ご自分に合った方で良いと思います。「オーソライズド・ポインツ(authorized points)」という販売所が市内に12ヶ所ありまして、そこで購入できます。
■販売所
・ブランカッチ礼拝堂
・バルジェロ美術館
・サンタマリア・ノヴェッラ教会
・ノヴェチェント美術館
・ヴェッキオ宮殿
・バルディーニ博物館
・ウフィツィ美術館
・ストロッツィ宮
・ピッティ宮殿
・駅前の観光案内所
・カブール通りの観光案内所
・再利用の手続きはネットでのみ可能
・現地での利用はアプリでのみ可能
フィレンツェカードプラスを購入した人は、カードの使用期限が切れた後、一度だけ、追加28€を支払うことで48時間再利用できます。使う条件は下記になります。3日間で周りきれなかった人や、たまたまもう1度フィレンツェに行ける機会が出来た人などには嬉しい制度です(^^)
フィレンツェカードプラスには、自分のフィレンツェカードの裏面に記載されている番号を書きます。あとは、バスやトラムの乗車時にカードを機械に通せばOKです。
「ドゥオーモのクーポラ」「ウフィツィ美術館」「アカデミア美術館」へは、フィレンツェカードを持っていても、現地で別途予約手続きが必要になりました。無料ではありますが「行ってすぐに優先的に入る」ができなくなったということです。
その結果、ハイシーズンだとカードを持っているのに予約がいっぱいで結局入場出来ない、または非常に待たされる、というケースが起こります。必ずしも購入すると得になるわけではありませんので、ご自身の予定と合わせて検討してください。5~8ヶ所周るのであれば得になってくると思います。
フィレンツェには多くの見どころがありますが、ここは外せないという15ヶ所を厳選しました。こちらのページでは赤のアイコンについてご紹介します。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。
フィレンツェのシンボルであり、正しくは「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」と言います。「大聖堂(ドゥオーモ)」「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」「ジョットの鐘楼」という3つの建築物で構成され、付属の博物館があります。1296年から140年以上をかけて建設されていて、全長153m、最大幅90m、高さ107m。八角形の大クーポラの内径は43m。聖堂は世界で4番目の大きさです(,,゚Д゚)
初期のルネサンス建築の代表的な作品で、石積み建築のドームとしては現在でも世界最大。建物の主軸はほぼ東西に通っていて、西に八角形の洗礼堂、東に大聖堂がならび、両者の正面玄関が正対する形になっています。
観光する上では「ドゥオーモ共通パス」というチケットがあります。「大聖堂」「洗礼堂」「クーポラ」「鐘楼」「地下礼拝堂」「付属博物館」の6つの施設で利用でき18€ます。それではドゥオーモの見どころをご紹介します。公式HPはこちらです。
こちらがファザードと呼ばれる「教会の正面」です。スペインのサグラダファミリアの「生誕のファザード」や「受難のファザード」などが有名ですね。教会建築の「顔」になる重要な部分で、トスカーナ産の赤・白・緑の大理石で造られています。
内部はとても荘厳な造りになっています。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
キリスト教徒で無くても神聖なパワーを感じてしまいます(^^) 祭壇の近くにある絵画「ダンテの神曲」も見逃さないようにしてください。
上を見上げると八角形の大クーポラがあります。教会建築に見られる「ドーム」をイタリアでは「クーポラ」と呼ぶと思っていただければ一番分かりやすいと思います。特に有名なのがクーポラ内に描かれたフレスコ画「最後の審判」です。画面を拡大して見てみてください。
ミケランジェロの弟子であるジョルジョ・ヴァザーリらの作品で、イタリアの至宝ともいえるフレスコ画ですが、とても高い位置にあるため小型の双眼鏡などがあると便利です。クーポラは上に登ることができ、フィレンツェの街を一望できます(,,゚Д゚)
■大聖堂(ドゥオーモ)
・平日:10時~17時
・土:10時~16時45分
・日・祝・13時半~16時45分
・共通チケット:18€
・公式HP
1387年に完成したもので、
頂上部に尖塔がないため、独特な
四角いフォルムとなっています。
56枚のレリーフと16体の彫刻で
飾られていて、階段は414段。
登るとクーポラを含め絶景を一望できます。
■ジョットの鐘楼
・8時15分~19時
・共通チケット:18€
八角形の建築物でロマネスク様式の最も
重要な集中形式の教会建築の1つです。
ロレンツォ・ギベルティによる東側の扉が
特に有名で、ミケランジェロが「天国への
門」と呼んで称賛したそうです。
現在の門はレプリカです。
■サン・ジョヴァンニ洗礼堂
・平日:8時15分~10時15分、11時15分~19時半
・土:8時15分~18時半
・日・祝:8時半~13時半
・共通チケット:18€
鐘楼や「天国の門」のレリーフの本物が
展示されています。あのミケランジェロの
「未完のピエタ」やドナテッロの「マグダ
ラのマリア」なども有名です(^^)
■付属博物館
・9時15分~20時
・共通チケット:18€
世界には他にも魅力的な教会や修道院がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい教会・修道院総特集②」をご覧ください。当サイトで取り上げている教会や修道院の中から、特にすごい155ヶ所をテーマ別にご紹介しています。
16世紀から続くフィレンツェ美術学校に付属する美術館で、日本で一番有名なルネサンス作品の1つであろう、ミケランジェロの「ダヴィデ像」があります。
ダヴィデ像はもともとシニョーリア広場のヴェッキオ宮殿前にありました。しかし1873年に風化を防ぐために移設されました。大理石で造られた実物は非常に大きく、高さは5.17mにもなります。
ダヴィデ像を見るにあたる豆知識として、左手に持っている岩に注目してください。これは旧約聖書の「サムエル記」に登場する「ダヴィデとゴリアテの戦い」の一場面を具現化したものです。
ゴリアテとは身長約3mの巨人兵士で、ダヴィデが放った石によって倒れ、首をはねられました。そんな場面を知っていると、このダヴィデ像が見つめる先に巨大な兵士を思い浮かべ、神話の世界に身を置くことが出来ると思います(^^)
ちなみに、弱者が強者を倒すことを「ジャイアント・キリング」と呼びますが、この伝説から生まれた言葉だそうです。
■アカデミア美術館
・火~日:8時15分~18時50分
・月曜日休館
・料金:12€
世界の博物館や美術館については「世界の博物館&美術館総特集」をご覧ください。
以上になります(^^) 続きまして下記から他のページをご覧ください。
フィレンツェは日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
航空便例 | ・日本-ローマ(約13時間)
・ローマ-フィレンツェ(約1時間半) |
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ベストシーズン | 春と秋 |
外務省 | 海外安全情報 イタリア |
ガイドブック | イタリアのガイドブック |
ビザ | シェンゲン協定加盟国。あらゆる180日間の期間内で90日以内の観光、業務目的の滞在はビザ不要。 |
パスポート残存期間 | シェンゲン協定加盟国出国時90日以上 |
時差 | 夏:-7時間/冬:-8時間 |
チップ | ・タクシー:10%程度
・レストラン:基本的には不要 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるイタリア語 | ①おはよう。
Buon giorno.(ボン ジョルノ)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | 220V |
通貨 | ユーロ(通貨コード:EUR、記号:€)で補助通貨はセント(¢)。1ユーロ=100セント。
|
日本大使館 | ・HP |
イタリアの絶景一覧 |
アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m
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