ズリーンは、トマーシュ・バチャという1人の男性がつくりあげた町で、世界でも類を見ない画一的なつくりの町並みと「動く社長室」が有名です。ブルノから日帰りで行くことができます(^^)
「ズリーン」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
1-1:ブルノ
1-2:キヨフ
2・ブルノからズリーン
3・ズリーンの概要
4・ズリーンの見どころ
4-1:ズリーン21
4-2:ズリーン南東モラヴィア博物館
5・世界の変わった街
6・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
ブルノはプラハに次ぐチェコ第2の都市であり、モラヴィア地方の中心都市です。11世紀末に王朝が作られ、その頃からドイツ化が進みました。人口は約36万人。ブルノへのアクセスは「モラヴィア:徹底ガイド」をご覧ください。
最寄りの空港はブルノ・トゥラニ空港(BRQ)。イギリスのスタンステッドとのみ就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちら。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
キヨフは小さい町ながら周辺の文化の中心的な存在で、4年毎に行われる「モラヴィア最古の民間伝承祭」の「スロヴァキアロック」が有名です。空港はありません。人口は約11000人。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はチェココルナ(通貨コード:CZK、通貨記号:Kč)で、補助通貨はハレル(Haléř)。1コルナ=100ハレルです。本日のレートはこちら。
ブルノからズリーン
■ブルノのバスターミナル
ブルノ本駅の近くにある「Brno Hotel Grand」というバスターミナルから、ズリーンへの直通バスが出ています。「Zlín Malenovice行き」というのは、ズリーン中心部から西に約6km離れたバス停なので注意してください。
・1日10本程度
・所要時間:約1時間半
・料金:76.53コルナ~
■ズリーンのバスターミナル
ズリーンは「一人の優秀な経営者が人生をかけて造り上げた理想郷」とも言える町で、画一的なつくりの建物が並び、世界でも唯一無二の光景が広がっています(,,゚Д゚)
「優秀な経営者」とはトマーシュ・バチャ。世界的な靴ブランド「バチャ(Baťa)」の創業者です。彼がバチャを創業するまでは、わずか3000人だったズリーンの人口は、その後30年で約35000人にまで増えることになりました。
第1次世界大戦や世界恐慌すらも乗り越え、順調に事業を拡大していくバチャの元には、多くの人が雇用を求めて集まり、その規模はグングン大きくなっていきました。それに伴い、バチャは社員用の家「バチャハウス」を急ピッチでつくり、ズリーンをバチャの拠点都市として発展させていきました。
バチャハウスは言わば「社員寮」なので、自然と同じつくりの建物になり、それが増えていった結果、現在のような光景が生まれることになったというわけです。
バチャは非常に優秀な経営者であると共に人格者でもあり、後にズリーンの市長となって、教育・医療・雇用・交通などのインフラを整え理想の町を造り上げました。
バチャの建物は画一的に造られているため番号で呼ばれます。こちらは「21番」の建物で正式には「Baťa’s Skyscraper」といいます。16回建てで、高さは77.5m。最上階のテラスからはバチャの町並みを一望することができます。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
1938年に建てられた歴史あるビルなのですが、最大の見どころがこちらの社長室です。
社長室の割には質素で「何が見どころなんだろう…?」という感じですよね。下の動画を1:25あたりからご覧ください。
そう、これは世にも珍しい「エレベーターになっている社長室」なんですΣ(゚∀゚ノ)ノ 36平米で、洗面台まで完備されているのがスゴいです。
このエレベーターに乗るにはガイドツアーに参加する必要があります。料金は1回のツアー料金を参加者の人数で割るという方法なため、大人数の方が安くなります。言語は英語、ドイツ語、チェコ語などで、さすがに日本語はありません。
ツアー以外の時間は1Fに降りているので見るだけなら無料です。しかし、乗らないと「ただの質素な部屋」ですから、ぜひ乗ることをオススメします。自動的に最上階のテラスにもいけますし。公式HPはこちらです。
「14番」の建物で、別名「ズリーン履物博物館」。製靴メーカー「バチャ」の歴史が詰まった博物館で、歴代の靴のギャラリーや機材などを見ることができます(^^) また、バチャは自社の宣伝のための撮影スタジオを持っていたのですが、結果として、そこから多くのアニメ作品が生み出されていきました。それらのアニメについてのギャラリーもあります。
■ズリーン南東モラヴィア博物館
・料金:120コルナ
・10時~18時
・月曜:休み
撮影スタジオ自体は別な場所にありまして、こちらも見学することができます。
■Filmové ateliéry
photo by:Palickap
■撮影スタジオ
・料金:129コルナ
・公式HP
・ズリーンの中心部から「31番」の路線バスに乗車
以上になります。「動く社長室」と「ズリーンの画一的な町並み」は一見の価値があるので、ぜひ行ってみてください(^^)
■アルベロベッロ(イタリア) |
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とんがり屋根の「トゥルッリ」という伝統住居が並ぶメルヘンチックな町です。詳細は下記からご覧ください。 |
■カンドヴァン(イラン) |
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カッパドキアを小さくしたような奇岩群で、その中には住居が造られ今も人々が暮らしています。詳細は下記からご覧ください。 |
■フロイデンベルグ(ドイツ) |
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白黒のハーフティンバー様式の家が立ち並ぶ町で、SNSを通して近年一気に有名になりました。詳細は下記からご覧ください。 |
■カッパドキア(トルコ) |
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トルコの世界的な奇岩地帯で、ギョレメの町などではキノコ岩がそのまま住居などに利用されています。詳細は下記からご覧ください。 |
■コスタノヴァ(ポルトガル) |
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「パジャマシティ」と呼ばれる町で、ストライプの家が立ち並んでいます。詳細は下記からご覧ください。 |
■モンサント(ポルトガル) |
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「ポルトガルで最もポルトガルらしい村」と言われていて、巨石が同化した不思議な村の姿がSNSを通して世界的に有名になりました。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な街や村がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい街や村総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から、特にすごい151ヶ所を9つのエリアに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | ・日本-ワルシャワ(約11時間)
・ワルシャワ-プラハ(約1時間半) |
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ベストシーズン | 4月~10月(特に5月) |
外務省 | 海外安全情報 チェコ |
ガイドブック | チェコのガイドブック |
ビザ | シェンゲン協定加盟国。あらゆる180日間の期間内で90日以内の観光、業務目的の滞在はビザ不要。 |
パスポート残存期間 | シェンゲン協定加盟国出国時3ヶ月以上。未使用査証欄2ページ以上。 |
時差 | 夏:-7時間/冬:-8時間 |
チップ | 基本的には不要 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるチェコ語 | ①おはよう。
Dobré ráno.(ドブレーラーノ)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。 |
電圧とプラグ | 220V
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通貨 | チェココルナ(通貨コード:CZK、通貨記号:Kč)で、補助通貨はハレル(Haléř)。1コルナ=100ハレル。
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日本大使館 | ・HP |
チェコの絶景一覧 |
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