エチオピアの少数民族

 

エチオピア南部の「オモ川流域」には、たくさんの個性的な少数民族が暮らしています。当サイトでは4ページに渡って特集しておりますので下記からご覧ください。こちらのページは「少数民族④カイヤファール/エルボレ/ムルレ/オモラテ」になります(^^)

 

エチオピア観光の強い味方「ETT」や、旅人を惑わすエチオピアン・タイムについては「ラリベラ:徹底ガイド」をご覧ください。

 

 

「エチオピアの少数民族④」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

 

エチオピアの少数民族の概要

※アイコンをクリックすると土地の名前と写真が表示されます。

土地 部族 マーケットの曜日
1:アルバミンチ (拠点の町)
2:ドルゼ ドルゼ族 月・木
3:コンソ コンソ族 月・木
4:カイヤファール バンナ族・ツェマイ族
5:ジンカ ムルシ族・アリ族 火・土
6:アルバ バンナ族
7:ディメカ ハマル族 火・土
8:トゥルミ ハマル族 月・木
9:エルボレ エルボレ族
10:ムルレ カロ族
11:オモラテ ダサネチ族 毎日
12:キビシュ スルマ族

※こちらのページでは黄色いラインが引かれている町・村についてご紹介します。

 

 

カイヤファール

 
photo by:Achilli Family | Journeys

 

カイヤファールには「バンナ族」や「ツェマイ族」が暮らしていて、少数民族めぐりとしてはバンナ族が有名です。まず男性は「刈り込んだ独特な髪型」「短いスカートのような腰巻き」「常に持ち歩く小さいイス」などが特徴的です。

 

エチオピアの少数民族
photo by:Rod Waddington

 

地べたには座らないという文化なんですね(,,゚Д゚) そのためにわざわざイスを持ち歩いているというのは、とてもに品や高潔さを感じさせます。

 

女性は既婚か未婚かで髪型が変わります。既婚女性は男性と同じ髪型なんですが、未婚女性は「赤土とバターを混ぜた塗料」を髪に塗って太く固めた上でオカッパにします。また、帽子のようなものを常に持ち歩いています。

 

エチオピアの少数民族
photo by:Rod Waddington

 

そして、バンナ族といったら「鞭打ちの儀式(ウィッピング)」と「牛跳びの儀式(ブルジャンピング)」が有名です。「牛飛びの儀式」は少年が行う成人儀礼で、数頭の牛を一列に並べて、その上を少年が裸で3往復します。

 

「エチオピアの少数民族④」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:Richard Mortel

 

「鞭打ちの儀式」は世界トップレベルにカオスな儀式で、一言でいうと「女性達が数名の男性を選び、女性達の方から競い合うようにして、その男性にムチで叩いてもらう」という儀式ですΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

エチオピアの少数民族
photo by:Rod Waddington

 

これは見ないと訳が分からないものなので動画をご覧ください。8:55からが一番分かりやすくて、女性たちが我先にムチで打たれにいき、男性はむしろ嫌がっているというカオスな様子が収められています。14:40からは少年が牛跳びの儀式に挑戦しています。

 

 

いかがでしたでしょうか。「鞭打ちの儀式」は本当にカオスで、女性達の背中にはミミズ腫れができ、中には血が吹き出ている人もいます。しかし、決して強制されているわけではなく、自分たちの意思で叩かれにいくので…カオスです(-_-;) ムチで打たれにいく理由は簡単にまとめると下記のようになるそうです。

元々の考え方は「男性は成人すると牛の放牧を任されるようになる。この仕事は、ときに牛が暴れだしたり野生動物に遭遇したりと非常に危険なものである。だから女性も同様の試練(鞭打ち)に耐える必要がある。」というもの。

 

それが長い間行われる中で「鞭打ちの傷が多い女性」=「部族を思う気持ちが強い、精神的にも肉体的にも強い女性」となり、結婚などで評価されるようになった。

 

中国の「纏足」のように「虐待」が「美の証」に転化してしまったものなのか、それとも本当に現在は女性主導で行われているものなのか、文化というのは一概に語れないですね…(-_-;)

 

「エチオピアの少数民族④」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

これらは1~2週間に1回という頻度で行われているので、1年に1回の祭りとかに比べれば見られる確率は遥かに高いですが、とはいえ見られない可能性も十分にある頻度です。ただ、バンナ族は「ディメカ」や「トゥルミ」に暮らすハマル族と近縁で、両者はほぼ同じ文化・風習を持っています。

 

「エチオピアの少数民族④」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

つまり、カイヤファールで儀式を見られなかったとしても、ディメカやトゥルミで見られる可能性はあるので、ガイドや宿の人に聞いてみてください(^^)

 

 

マーケットは木曜日で、通常のマーケットとアニマルマーケットがあり、アニマルマーケットには男性のみが参加します。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

宗教は、全てのものに魂が宿ると考える「アミニズム」に加え、90%以上がイスラム教を信仰しています。

 

 

オモラテ

 

 

オモラテは一般的な少数民族巡りの最終地点で「ダサネチ族」が暮らしています。ダサネチ族は女子割礼の文化が残るほか、女性が上半身を隠さないという特徴があります。とにかく暑いので水分補給をしっかりしてください。

 

エチオピアの少数民族
photo by:Rod Waddington

 

 

ムルレ

 
photo by:Achilli Family | Journeys

 

マゴ国立公園の南に位置するムルレ周辺には、オモ川に沿って「カロ族」の村が点在しています。カロ族は白いボディペイントを施すことで有名です(,,゚Д゚) 男は全身で、女性は顔のみに描きます。

 

エチオピアの少数民族
photo by:Achilli Family | Journeys

 

多くの女性は下唇にピアスの穴を開けていて、鳥の羽や花などを挿していたりします。人口は約3000人で、観光ではコルチョ村やダス村を訪れます。

 

 

エルボレ

 
photo by:David Stanley

 

エルボレ族が暮らしている地域で、一般的な少数民族巡りのルートからは少し外れますが、タクシーチャーターなどでアクセスできます。上記のダサネチ族やカロ族と同じで女性は上半身を隠しません。その代わり、一際カラフルで大きなビーズアクセサリーを身につけています。また、未婚女性は坊主にするという珍しい習慣があります。

 

エチオピアの少数民族
photo by:Gary Edenfield

 

以上になります(^^) 4ページに渡りエチオピアの少数民族をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。まだ見ていないページがありましたら下記からご覧ください。

 

日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「エチオピアの少数民族④」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ドバイ(約11時間)

・ドバイ-アジスアベバ(約4時間)
・アジスアベバ-アルバミンチ(約1時間)

ベストシーズン 10月~4月(乾季)
外務省 海外安全情報 エチオピア
ガイドブック 東アフリカのガイドブック
ビザ ビザ取得が必要
パスポート残存期間 申請時6ヶ月以上
時差 -6時間(サマータイム無し)
チップ 基本的には不要
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるアムハラ語 ①おはよう。

男:ウンデムン アッダルク
女:ウンデムン アッダルシ

 

②こんにちは。
テナ イステリン

 

③こんばんは。
男:ウンダミン アマシュフ
女:ウンダミン アマシャシ

 

④ありがとう。
アムセグナッロフ

 

⑤さようなら。
チャオ

 

⑥はい・いいえ
アオ・アーイ

電圧とプラグ 220V

コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 ブル(通貨コード:ETB、記号:Br)で、補助通貨は「サンチーム(C)」。1ブル=100サンチーム。

 

日本大使館 HP

エチオピアの絶景一覧

エチオピアの絶景

 

アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

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