メサベルデ国立公園は、約700年前に造られた大規模な岩窟住居が点在している場所です。アクセスが大変ですが、まるでマンガやゲームに登場する「隠れ里」のような雰囲気があるのでオススメです(^^)
「メサベルデ国立公園」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
2・メサベルデ国立公園へのアクセス
3・メサベルデ国立公園
3-1:概要
3-2:メサベルデ国立公園の見どころ一覧
3-3:クリフ・パレス
3-4:バルコニー・ハウス
3-5:スプルース・ツリー・ハウス
3-6:ウェザーリル・メサ
4・世界の同様の場所
5・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
拠点の街はアルバカーキ。1706年に建設された街で、アメリカ西部においては長い歴史を持つ街の1つです。旧市街はスペイン文化の影響が色濃く残っていて、スペインのアルブルケルケと姉妹都市になっています。毎年10月にはバルーンフェスタが行われることでも有名です。人口は約52万人。
最寄りの空港はアルバカーキ国際空港(ABQ)。国内の約60都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。空港から市内への移動は「シップロック:徹底ガイド」をご覧ください。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はアメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セントで、本日のレートはこちら。
メサベルデ国立公園は主要な街から非常に離れています(^^;) アクセスはツアーかレンタカーで、アルバカーキからだと約4時間半、デンバーからだと約7時間になります。
アルバカーキから行く場合、途中にはシップロックという巨大な岩山があります。近くには町もあり宿泊も可能なので、個人で行く方はシップロックを経由するのもオススメです。詳細は「シップロック:徹底ガイド」をご覧ください(^^)
■シップロック
時間の無い方は「デュランゴ地域空港」まで飛行機で行ってレンタカーを借りるという方法もあります。空港からメサベルデまでの所要時間は約1時間半です。この空港はデンバー、ダラス、フェニックスという大都市3ヶ所と就航しているので便利です。最新の就航路線はこちら。
メサベルデ国立公園は、先住民族アナサジ族が12世紀頃から造りだした岩窟住居跡が点在しています。アナサジ族は1世紀頃から定住していたとされ、独特のカゴを作る「バスケット・メーカー文化」で知られています(^^)
■アナサジ族のカゴ
最盛期には数千人が暮らしていたと見られていますが、14世紀に突然放置されてしまいます。ときが動き出したのは、そこから約700年経ってからのこと。1888年に地元の牧場主が発見します。彼が兄弟と共に周囲を調査すると、なんと108もの岩窟住居が見つかりましたΣ(゚∀゚ノ)ノ そして1891年に考古学者のジェズ・ウオルター・ヒュークスらが本格的な発掘調査を行います。
■ジェズ・ウオルター・ヒュークス
その後、1978年に世界遺産に登録され、1987年に国定歴史建造物に指定されました。
「メサ・ヴェルデ」はスペイン語で「緑の台地」という意味で、標高は2100~2600mになります。すぐに高山病という高さではありませんが、走ったりすると良くないので、子連れの方などはお子さんに伝えておく必要があります。
■ファー・ビュー・ロッジからの眺め
公園自体は年間を通して入れますが、冬には閉鎖される場所もあるので春から秋がシーズンとなります。標高は高いですが、夏は暑くなるので帽子やサングラスなどを忘れないようにしてください。岩窟住居の見学はガイドツアーの参加が必須なので、まずはビジターセンターを訪れます。
既に絶景ですねΣ(゚∀゚ノ)ノ モニュメントは上に「カゴを背負ったアナサジ族」が1人います。ちょっと分かりづらいのですが、ズームして見てみてください。基本情報は下記になります。
■営業時間
・公園:8時~日没まで
・ビジターセンター:8時半~16時
■岩窟住居
・14日前からオンライン予約可能
・ハイシーズンは予約推奨
・「ロングハウス」「クリフパレス」「バルコニーハウス」など複数あり
修復などで入れない場所もあるので要確認。
・公式HP
メサベルデ国立公園には多くの見どころがありますが、代表的な4ヶ所を厳選しました。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。
メサベルデの象徴的な場所で、エリア内で最大の岩窟住居です。4階建てに匹敵する高さに造られていて、217もの部屋がありますΣ(゚∀゚ノ)ノ 画面をグルっと回して周囲を見てみてください。
たくさん並んでいる円形の場所は
「キヴァ」と呼ばれる地下礼拝堂です。
クリフパレスだけで23ものキヴァが
あります(,,゚Д゚)
←クリックで拡大できます。
クリフパレスは1190年から1260年頃に造られましたが、1300年頃には放置されたそうです。数字だけ見ると短いような気もしてきますが、実際には110年経っているので普通のことなのかもしれないですね(^^;)
この壁画は全体で風景を現しているそうです。下の赤い部分が大地、三角が山、白い部分が空で、模様は雨や雷だと考えられています。
壁画はもちろんですが、基本的に全て手を触れてはいけないので注意してください。ちなみに、公園内には約5000もの遺跡があり、岩窟住居だけでも約600を数えます。スゴい大規模な文化だったんですね(^^)
メサベルデ国立公園のハイライトで、実はクリフパレスよりもスゴいです。まずは上の写真で大体の構造を見てください。クリックで拡大できます。
右がスタートで、まずは約10mのハシゴを上りますΣ(゚∀゚ノ)ノ
そして、1つ目のブロックが登場。規模はこじんまりとしていますが、景色が絶景です(*´ω`*)
そして2つ目のブロックへ。こちらは少し広くなって、崖側に塀が無くなりますΣ(゚∀゚ノ)ノ
このあと上の写真の②で3.5mほどのトンネルをくぐり、最後③~⑤のハシゴで上に上がります。頂上の高さは約60mなので、かなり疲れます(^^;)
公園内で3番目に大きい岩窟住居です。部屋が114個、キヴァが8個あり、観光用の整備が一番進んでいるため冬でもアクセスできます。
1211年から1278年にかけて建設され、60~80人が生活していたと考えられています。ルートの起点には「チャピンメサ考古学博物館」があるので、興味のある方にはオススメです(^^)
ここは上記の3ヶ所とエリアが異なります。全て1日で周るのは厳しいので、宿泊する人向けになります。様々な見どころがありますが、メインは公園内で2番目に大きな岩窟住居の「ロングハウス」です。
1200年から1280年にかけて建設され、最大で150人が暮らしていたと考えられています。
こちらは「ステップハウス」の壁画です。クリフパレスのものより絵画っぽいですね(^^)
以上になります。壮大な岩窟住居が並ぶ「メサベルデ国立公園」。ぜひ行ってみてください。
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■中洞組(中国) |
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中国・貴州省にあるミャオ族の村で、岩窟住居というわけではないのですが、巨大な洞窟の中に造られています。メサベルデ国立公園とは違って、現在も居住しています。詳細は下記からご覧ください。 | |
■バンディアガラの断崖(マリ) |
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![]() |
ドゴン族はマリの先住民族で、高さ500mの断崖周辺に居住しています。詳細は下記からご覧ください。 |
航空便例 | ・日本-ロサンゼルス(約10時間)
・ロサンゼルス-アルバカーキ(約2時間) |
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ベストシーズン | 春~秋 |
外務省 | 海外安全情報 アメリカ合衆国 |
ガイドブック | アメリカのガイドブック |
ビザ | ・90日以内の観光・商用は不要
・「ESTA」を取得する |
パスポート残存期間 | 滞在日数以上あれば良いが90日以上が望ましい。 |
時差 | ・東部時間:-14時間(ニューヨークなど)
・中部時間:-15時間(シカゴなど) |
チップ | ・レストランやタクシー:15~20%
・ホテルで荷物を運んでもらう:2~5US$ |
日本への電話 | 011(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
公用語 | 英語 |
電圧とプラグ | 100~120V
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通貨 | アメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セント。
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日本大使館 | ・HP |
アメリカの絶景一覧 |
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