アルメニアは南コーカサス地方の小国ですが、美しい大自然や古い教会跡など多くの見どころがあります。当サイトでは3ページに渡って特集しておりますので下記からごらんください。こちらのページは「アルメニア①観光の基本情報」になります(^^)
「アルメニア①観光の基本情報」徹底ガイド:目次
1・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
2・空港から市内への移動
3・イランからエレバン
3-1:国際バスで行く
3-2:細かく乗り継いでいく
4・トビリシ(ジョージア)からエレバン
4-1:夜行列車で行く
4-2:マルシュルートカで行く
5・アゼルバイジャンとの関係
6・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
photo by:Serouj Ourishian
拠点の街はエレバン。アルメニアの首都であり最大の都市です。世界最古の街の1つで、紀元前8世紀には要塞が築かれていました。旧約聖書に登場する「エデンの園」があった場所とも言い伝えられています。人口は約約107万人。
最寄りの空港はエレバンの「ズヴァルトノッツ国際空港(EVN)」。国外の26都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はドラム(通貨コード:AMD)で補助通貨はルマ(luma)。1ドラム=100ルマで、本日のレートはこちら。
空港から市内への移動
photo by:Armenia The World
空港は市内中心部から南西に約12km離れています。市内への移動方法は空港バス、タクシー、空港送迎の3つです。
空港送迎は色々あります。詳細はこちらからご覧ください。
イランの西バスターミナルから、タブリーズのセントラルバスターミナルを経由して、エレバンのセントラル・バス・ステーション(キリキア・バスステーション)に行く国際バスが出ています。週2~3便で、テヘランで満員になるとタブリーズからは乗れないので注意が必要です。
■所要時間
・テヘランから:約23時間
・タブリーズから:約14時間
■料金
・テヘランから:約250万リヤル
・タブリーズから:約200万リヤル
タブリーズは街自体には目ぼしい見どころが無いのですが、郊外に「カンドヴァン」というスゴい場所があるので、ぜひ立ち寄っていただきたいところです(^^) 詳細は「カンドヴァン:徹底ガイド」をご覧ください。
■キリキア・バスステーション
タブリーズを出発し、タクシーや乗り合いバスで「ジョルファ(緑)」やイミグレのある「ノルドゥズ(青)」へ行き、アルメニアの「ゴリス(黄)」などの観光地を経て「エレバン(紫)」へ行く方法もあります。これは数日かけての移動なので時間がたっぷりある人向けです。両替ですが、アルメニアで両替するとレートが落ちるので、イラン側で済ませてください。
イランの通貨はイラン・リヤル(通貨コード:IRR、記号:Rls)で、現地では「トマーン」と呼ばれています。補助通貨はディナールですが流通していません。1リヤル=100ディナールで、本日のレートはこちら。
トビリシ(ジョージア)からエレバン
トビリシ中央駅からエレバン駅へ直通列車が出ています。チケットは駅か公式HPで購入します。このHPは日本語に自動翻訳されますが、肝心の行き先選択のプルダウンが翻訳されないので、よく分かりません…(^^;)
・1日1便
・所要時間:約9時間
・料金:50~200ラリ(1等~3等)
■エレバン駅
photo by:23artashes
マルシュルートカは上記のトビリシ中央駅と、中央バスステーションから出ています。
■中央駅発
・1日5本程度
・到着地:エレバン中央駅
■中央バスステーション発
・1日3本程度
・到着地:キリキア・バスステーション
■所要時間:約7時間
■料金:35~50ラリ
ジョージアの通貨はラリ(通貨コード:GEL、記号:₾)で補助通貨はテトリ(tetri)。1ラリ=100テトリです。本日のレートはこちら。
アゼルバイジャンとの関係
■現在の領土状況
・赤:アルメニア
・青:アゼルバイジャン
・紫:アゼルバイジャンの飛び地「ナヒチェヴァン」
・緑:アルツァフ共和国=ナゴルノ・カラバフ共和国
→実質的な独立国でアルメニアが保護している状態
ここまで、南のイランと北のジョージアからのアクセスをご紹介してきましたが、東のアゼルバイジャンは関係性が複雑なので注意が必要です。大前提として知っておかないといけないことは次の4点です。
アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャンを、まとめて南コーカサス地方と呼ぶ。
全て1991年までソ連の領土だった。
実は1920年代にアゼルバイジャン内にアルメニア人の自治州が誕生していた。
ソ連崩壊時に、アゼルバイジャンの飛び地が誕生した。
ややこしいですね( ̄▽ ̄;) ただ、これは致し方なくて、この地方は元々位置的に世界の激動を全て浴びてしまうという特性がありました。
古くはローマ帝国に始まり、ペルシャ勢力、イスラム勢力、モンゴル帝国、オスマン帝国、ソ連と、次々に大帝国に支配されてきました。その中ではオスマン帝国によるアルメニア人の大虐殺などの悲劇もありました。
■1991年までの領土状況
そんな中で、常に領土紛争の種になっていたのが、緑のナゴルノ・カラバフ地域でした。アルメニア人は「古代アルメニア王国(B.C.2世紀~B.C.1世紀)の中心地じゃー」と言って自国の領土だと主張しますが、アゼルバイジャン人は「それ以前に、俺たちの先祖がつくったカフカース・アルバニア王国(B.C.20世紀頃)の中心地じゃー」と言うので一向に状況は進展しませんでした(=_=;)
■1988年の帰属変更要求デモ
photo by:Ռուսլան Սարգսյան
1921年には「山岳アルメニア共和国」として独立を宣言するも、3ヶ月の戦闘の末に国は消滅。同時にアルメニア領に帰属することが決定するも、アゼルバイジャンが猛反発して翌日にはアゼルバイジャン領になりますΣ(・∀・;)
そして、1988年に「ナゴルノ・カラバフ戦争」が起こり、ソ連が崩壊した1991年には「アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ共和国)」として独立を宣言。国連は認めていませんが、アルメニアが保護して実質的な独立国となりました。
■アルツァフ共和国の首都ステパナケルト
そして、実は2020年に再び戦争が起こり、アルメニアはアルツァフ共和国の大部分の土地をアゼルバイジャンに返還しました。しかし、未だに完全解決には至っておりません。アルツァフ共和国の現在の人口は約15万人で、そのうち約5万人が首都のステパナケルトで暮らしています。もちろん全員アルメニア人です。
さて、説明が長くなりましたが、それではアゼルバイジャンからアルメニアには入れるのでしょうか?また、逆はどうなのでしょうか?結論はこうなります。
この2国は国交が無いため陸路・空路共に直接国境を超えることは出来ない。南北のイランやジョージアを経由する。
ただし、パスポートに「アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ共和国)」のビザがあると、アゼルバイジャンには入国できない。
ということで、訪れる順番に少し注意が必要です。「アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ共和国)」には政情が安定したら行ってみてください。
■ステパナケルトの大聖堂
以上になります。続きまして下記から他のページをご覧ください(^^)
アルメニアは日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
航空便例 | ・日本-ドバイ(約11時間)
・ドバイ-エレバン(約3時間半) |
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ベストシーズン | 春と秋 |
外務省 | 海外安全情報 アルメニア |
ガイドブック | コーカサス地方のガイドブック |
ビザ | 1年間で180日以内の滞在ならビザは不要 |
パスポート残存期間 | 帰国日まで有効なもの |
時差 | -5時間(サマータイム無し) |
チップ | 基本的には不要 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるアルメニア語 | ①おはよう。
Bari luys.(バリ ルイス)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。 |
電圧とプラグ | 230V |
通貨 | ドラム(通貨コード:AMD)で補助通貨はルマ(luma)。1ドラム=100ルマ。
|
日本大使館 | ・HP |
アルメニアの見どころ一覧 |
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