カトマンズは、4世紀後半にはネパール王国の中心地として栄えた世界屈指の古都です。唯一無二の歴史的な街並みが広がっていましたが、2015年のネパール大地震で大きな被害を受けてしまいました。
当サイトでは地震前後の状態を比較しながら、3ページに渡って特集しておりますので下記からご覧ください。こちらのページは「カトマンズ②クマリの館と旧王宮」になります(^^)
「カトマンズ②クマリの館と旧王宮」徹底ガイド:目次
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
カトマンズには多くの見どころがありますが、ここは外せないという6ヶ所を厳選しました。こちらのページでは緑のアイコンについてご紹介します(青とほぼ重なっています)。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。
上記の他には「インドラ・チョーク」「アサン・チョーク」といった市場や、旅行者が集まるタメル地区もにぎやかです。
「クマリ」はネパールの「生きた女神」のことで、サンスクリット語で「少女」や「処女」を意味します。誰でもなれるわけではなく、32もの条件をクリアした少女だけがなることが出来ますΣ(゚∀゚ノ)ノ
■条件の例
・カトマンズ盆地を中心に居住するネワール族であること
・「サキャ(Shakya)」という僧侶カーストであること
・満月生まれであること
・初潮前の少女であること
・歯がそろっていること。そのほか健康であること
・身体的な不自由がないこと
・動物の頭が並ぶ暗い部屋に閉じ込められ耐えられること、etc…
カトマンズのクマリは「ロイヤル・クマリ」といって、かつては国王もひれ伏したほどの存在でした。また、各地にクマリは存在し「ローカル・クマリ」と呼ばれています。一般的にクマリといったらロイヤル・クマリを指します。
■2008年~2017年のロイヤル・クマリ
photo by:Sundar1
新しいクマリは3歳で選ばれました。毎年9月には「インドラ・ジャートラー」というお祭りが行われ、クマリを乗せた神輿が街を練り歩きます。動画の6:38頃からが分かりやすいです。
この祭りでは王様がクマリの元を訪れて、ひざまずいて祝福のティラカを受けます。ティラカとはインド人に多く見られる額の真ん中の赤い点のことです。クマリは預言者でもあり、その行動で未来が示されます。
・静かなまま:平穏が続く
・わめく、大声で笑う:重い病気や死が待つ
・泣く、目をこする:死が迫っている
・身震いする:投獄される
・お供え物をつまむ:経済状況の悪化
なかなか怖い内容です(^^;) そして、ロイヤル・クマリが住む家が「クマリの館」です。こちらは幸い倒壊を免れました。
■地震後(2019年11月撮影)
クマリは基本的には外に出ることができず、館の中で侍女に囲まれながら過ごしています。観光客は拝観料を支払って、上の中央の窓から現れるクマリを数秒間だけ見られます。
拝観は時間が決まっていて11時~12時と16時~17時の間に行われます。建物の前に団体客がたまっていたらクマリが顔を出す可能性が高いので待っていてください。ただ、写真撮影は禁止されています。
■地震後(2017年7月撮影)
こちらは館の内部です。やはりつっかえ棒で補強されていることが分かります。ちなみに「ネパールの伝統的な窓」はネパール観光の見どころの1つです。クマリの館の窓も素晴らしいので、ぜひ注目してください(^^)
可愛らしいクマリですが、近年になって当然のごとく児童虐待・児童軟禁であると非難されています。2008年にはネパールの最高裁判所が「クマリにも教育・食事・行動の自由が認められるべきである」という判決を出しました。
同年ネパールは王制から共和制へ移行し、クマリの廃止も唱えられていますが、現在のところ容認されている状態です。クマリは初潮の訪れや乳歯の生え変わりによる出血などで神秘性が失われたと判断されて退任し、その後は毎月7500ルピーが支払われます。
ダルバール広場の東にあり、たくさんの建物と「チョーク」という中庭で構成されます。「ハヌマン」はヒンドゥー教のサルの神様で、「ドカ」は門を意味します。最初はハヌマン像が立つ門のことを「ハヌマン・ドカ」といったのですが、現在は旧王宮全てがそうよばれています。
photo by:Junu131
左の像がハヌマン像で右側が入口です。入場料は250ルピー。この旧王宮は17世紀に造られたもので、1886年に王宮がダルバールマルグに移転してからは博物館として使用されています。また、国賓が訪れた際にも行事などが行われています。
■地震後(2016年11月撮影)
中庭は「ナサルチョーク」と呼ばれています。中央の石台は王の戴冠の際に使用される戴冠台です。非常に神聖な場所ですが、2008年に王制が廃止されたので使用されなくなりました。画面を少し左に回していただくと、ネパールらしい赤い建物があります。
これは「バサンタプール・タワー」という9階建ての建物で、最上階からはカトマンズの街を一望できます。「トリブヴァン博物館」とつながっていて、博物館の入口から入ります。
以上になります(^^) 続きまして下記から他のページをご覧ください。
カトマンズは日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
航空便例 | 日本-カトマンズ(約7時間半) |
---|---|
ベストシーズン | 10月~5月(乾季) |
外務省 | 海外安全情報 ネパール |
ガイドブック | ネパールのガイドブック |
ビザ | ビザ取得が必要 |
パスポート残存期間 | 入国時6ヶ月以上 |
時差 | -3時間15分(サマータイム無し) |
チップ | ・レストラン:10%程度
・ツアーガイドなど:200~700ルピー |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるネパール語 | ①おはよう。
नमस्ते(ナマステ)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ |
電圧とプラグ | 220V / BとC型のプラグ
|
通貨 | ネパール・ルピー(通貨コード:NPR、記号:Rs)で、補助通貨は「パイサ(P)」(ほとんど使われていない)。1ルピー=100パイサ
|
日本大使館 | ・HP |
ネパールの絶景一覧 |
アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m
■赤のアイコン
個別のガイド記事です。
■その他の色のアイコン
1つの国に同系統の場所が複数あるときや、多くの見どころが集中している大都市などは、1つのページで複数の場所をご紹介していて、それらが同じ色になっています。青、緑、紫…など様々な色がありますが、まとまりを分かりやすくしているだけで、色ごとに意味が異なるわけではありません。