南アフリカのビッグホール

 

ビッグホールは「人力で掘られた世界最大の穴」で、ダイヤモンドを求めて人間が狂乱した跡地です。周囲1.6kmにもなる巨大な穴を全て人が掘り起こしたと思うと、人間の欲望の深さを思い知らされます(^^)

 

 

「ビッグホール」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の街はキンバリー。北ケープ州の州都で、南アフリカ最大の川であるオレンジ川の中流域にあります。昔は「オレンジ自由国」の領地でしたが、ダイヤモンドが発見されたことでイギリスが侵攻し植民地になりました。人口は約21万人。

 

最寄りの空港はキンバリー空港(KIM)。ヨハネスブルクとケープタウンにのみ就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はランド(通貨コード:ZAR、記号:R)で、補助通貨は「セント(c)」。1ランド=100セントで、本日のレートはこちら。

 

 

 

空港から市内への移動

 

 

空港は市内中心部から南に約7km離れています。市内への移動方法はタクシーで、所要時間は約10分です。

 

 

ビッグホール

 

 

内陸ののどかな町だったキンバリーは、1867年に当時15歳のエラスムス・ジェイコブスという少年が、父親の農場内にあったオレンジ川沿いでダイヤモンドを発見したことで歴史が変わっていきます。このダイヤモンドは「ユーレカ」と名付けられ、南アフリカで最初に発見されたダイヤモンドとして今も残っています(,,゚Д゚)

 

■ユーレカ

 

その後、父親もダイヤモンドを探し始め、3年後の1870年に84カラットのダイヤモンドを見事発見します。これは「スター・オブ・サウス・アフリカ(南アフリカの星)」と名付けられて、一気に話題になりました。

 

南アフリカのビッグホール

 

こうしてダイヤモンドラッシュが巻き起こりますが、1871年にイギリスが侵攻しキンバリーを植民地化し、本格的な採掘が始まります。ここからキンバリーはダイヤモンドの町になり、南アフリカはダイヤモンド産出国として世界的に知られるようになりました。「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーでも有名な「デビアス」も南アフリカ共和国が発祥です。

 

南アフリカのビッグホール

 

ビッグホールは町の中心部にありますが、それは町がビッグホールを中心に発展したことを示しています。

 

ダイヤモンド・ラッシュは1871年から1914年までの約40年間続き、その間に5万人を超える労働者がシャベルやツルハシなどの道具を使って人力で採掘を進めました。労働環境は劣悪で、高い気温、不衛生、飲料水や栄養の欠乏が鉱夫を苦しめました。また、事故によって多くの鉱夫が亡くなりました。

 

南アフリカのビッグホール

 

その結果、2250万トンの土が掘り返され、直径463m、円周1.6km、深さ240mという巨大な穴が誕生しました(,,゚Д゚)

 

「ビッグホール」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:Bernard DUPONT

 

東京の港区にある「ミッドタウン」が高さ248mですから、それがスッポリ収まってしまう深さですΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

■東京ミッドタウン
南アフリカのビッグホール

 

ここから産出されたダイヤモンドは2722kgにもなり、ビッグホールは「人間の欲深さを象徴する穴」と言われています。閉山後、穴は215mの深さまで瓦礫で埋まってしまい、さらにそこから約40m水がたまり、現在は水面までの深さが175mになっています。

 

展望台が設置されていて、安全に見学出来ます。画面をグルっと回して周囲を見てみてください。

 

 

1950年代にはビッグホール博物館が造られ人気の観光地となり、現在は世界遺産の登録を目指しています。

 

南アフリカのビッグホール
photo by:South African Tourism

 

博物館ではダイヤモンド採掘の歴史を展示や映画で学ぶことができます。

 

南アフリカのビッグホール
photo by:South African Tourism

 

最大の見どころは「616」と名付けられた世界最大のダイヤモンドの原石ですΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

 

この博物館では、もちろんダイヤモンドを買うことも出来るので、お土産にいかがでしょうか(^^)

■キンバリー博物館
・営業時間:8時~17時
・料金:90ランド
公式HP

 

 

カムファーズ・ダム

 
photo by:David Brossard

 

キンバリーの北にあるカムファーズ・ダムはフラミンゴのコロニーとして知られています。タクシーで簡単に行けるのでオススメです。

 

 

以上になります。人類の欲深さを象徴するビッグホール。ぜひ行ってみてください(^^)

 

日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「ビッグホール」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

世界のスゴい宝石スポット

■ゴールデン・ナゲット・ホテル(アメリカ)

ラスベガスのダウンタウンにあるホテルで、世界最大の金塊が展示されています。詳細は下記からご覧ください。

「ニューヨーク②マンハッタンの北側」徹底ガイド

■自然史博物館(アメリカ)

photo by:Daniel Torres.Jr

ニューヨークのセントラルパーク中央部の西隣にある博物館で、「スター・オブ・インディア」という世界最大のブルーサファイアが展示されています。詳細は下記からご覧ください。

「ニューヨーク②マンハッタンの北側」徹底ガイド

■ロレッタ教会(チェコ)

伝説に基づいて建てられた教会で、財宝室にある「プラハの太陽」が世界的に有名です。詳細は下記からご覧ください。

「プラハ③旧市街以外の見どころ」徹底ガイド

■グランド・リスボア・マカオ(中国)

マカオのカジノホテルで、「スタンレーの星」という218.08カラットのダイヤモンドが展示されています。詳細は下記からご覧ください。

「マカオのすごいカジノ3選」徹底ガイド

■牡丹石(中国)

「五龍村」という場所でしか採掘されない、非常に珍しい大理石の一種で、牡丹の花のような文様が無数に入っています。詳細は下記からご覧ください。

「龍門石窟」徹底ガイド

■ボア・ボンタージ寺院(ブラジル)

photo by:Rose Ramalho

全ての宗教のための祈りの場として建てられた寺院で、最上部には世界最大の水晶が設置されています。詳細は下記からご覧ください。

「ブラジリア②観光の見どころ」徹底ガイド

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-イスタンブール(約12時間)

・イスタンブール-ケープタウン(約10時間半)
・ケープタウン-キンバリー(約1時間半)

ベストシーズン 11月~4月(乾季)
外務省 海外安全情報 南アフリカ共和国
ガイドブック 南アフリカのガイドブック
ビザ 90日以内の観光はビザ不要
パスポート残存期間 南アフリカ出国後30日以上。未使用査証欄2ページ以上
時差 -7時間(サマータイム無し)
チップ ・レストラン:10%程度

・ポーターやベッドメイキング:10~20ランド
・ツアーガイドなど:250ランド程度

公用語 英語
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

電圧とプラグ 220V

コンセントタイプ

通貨 ランド(通貨コード:ZAR、記号:R)で、補助通貨は「セント(c)」。1ランド=100セント。

 

日本大使館 HP

南アフリカ共和国の絶景一覧

南アフリカ共和国の絶景

 

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