マッタンツァは、サルデーニャ島の伝統的な「マグロ漁」です。たくさんのマグロを網に追いこんで男たちが網を引っ張り上げると、200kgはある巨大なマグロ数十匹が力の限り跳ね回る大迫力の光景が広がります(^^)
「マッタンツァ」徹底ガイド:目次
1・拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨
1-1:カルロフォルテ
1-2:ポルトスクーゾ
2・マッタンツァへのアクセスまとめ
3・サルディーニャ島へのアクセス
3-1:飛行機で行く
3-2:ナポリから船で行く
3-3:シチリア島から船で行く
4・カリアリからポルトスクーゾ
5・ポルトスクーゾからカルロフォルテ
6・マッタンツァ
7・世界のマグロスポット
8・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
カルロフォルテは「サン・ピエトロ島」の東部にあり、地中海で2番目に大きなサルデーニャ島の南西部に位置する小さな島です。人口は約6500人。空港はありません。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
ポルトスクーゾはサルデーニャ島南西部にあり、日帰りでカルロフォルテに行くことができます。人口は約5000人。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はユーロ(通貨コード:EUR、記号:€)で補助通貨はセント(¢)。1ユーロ=100セントで、現地ではセントを「チェンテージモ(単数形)」「チェンテージミ(複数形)」と呼んでいます。本日のレートはこちら。
・黒:マッタンツァが行われるカルロフォルテ(サン・ピエトロ島)
・赤:ナポリ
・青:パレルモ(シチリア島)
・緑:カリアリ(サルディーニャ島)
・紫:ポルトスクーゾ(サルディーニャ島)
マッタンツァはサルディーニャ島の南西部に位置するサン・ピエトロ島のカルロフォルテ(黒)で行われます。とても小さな島なので、まずサルディーニャ島南西部のポルトスクーゾ(紫)などへ行き船に乗る必要があります。
サルディーニャ島には空港が3つあり、ポルトスクーゾへ行くなら南のカリアリ空港(緑)が玄関口となります。カリアリはナポリ(赤)やシチリア島のパレルモ(青)と船でもつながっているので、時間がある人は船でノンビリ行くのもオススメです(^^)
サルディーニャ島へのアクセス
photo by:lucamascaro
カリアリ空港(CAG)は、国内外合わせて約50都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
ナポリ港から「カリアリ港」へフェリーが出ています。こちらでフェリーの検索ができます。
・週2便
・所要時間:約14時間
■カリアリ港
シチリア島のパレルモ港から、上記の「カリアリ港」へフェリーが出ています。こちらでフェリーの検索ができます。また、シチリア島の西部にあるトラパニからも出ているようです。
・週2便
・所要時間:約12時間
カリアリ空港からはレンタカーかタクシーになります。
ポルトスクーゾからカルロフォルテ
■ポルトヴェズメ港
ポルトスクーゾの町の外れにある「ポルトヴェズメ港(Portovesme)」から、カルロフォルテ港へ船が出ています。
・所要時間:約30分
・料金:約13€
■カルロフォルテ港
サルデーニャ島では古くからマグロ漁が行われていて、なんと3000年前の壁画にもマグロ漁の様子が描かれていますΣ(゚∀゚ノ)ノ そしてイタリアでは現代に至るまでマグロ漁が盛んで、世界で初めてマグロのツナ缶を作ったのはイタリアの「Frolio」という会社だそうです。
地中海では、毎年5月~6月に大西洋からマグロの群れがやってきます。マグロが泳ぐコースは分かっているため、漁師たちは1・2ヶ月前から網を仕掛けます。
ただ、大まかなコースは分かっているものの、マグロは一度通った場所は二度と通らないという習性があるらしく、網を仕掛けるポイントは年々海岸線から離れていくそうです。
網は長さが200~300m、幅は50~60mという巨大なもので、中には複数の部屋があります。網の中に入ったマグロたちは、ダイバーらによって数日かけて一番端の部屋に追い込まれていきます。
このマグロ漁をイタリア語で「トンナーラ(tonnara)」と言います。この漁は一昔前までは頻繁に行われていたのですが、日本でもたびたび話題になっている世界的なマグロの減少によって、現在は年に1回しか行われなくなっています。
また、元々はシチリア島のトラパニでも行われていたのですが、現在ではカルロフォルテのみとなっています。つまり、いつの間にか「トンナーラ」は、世界でここだけの、年に1回の大イベントになっていたんですね。
現在は、毎年5月下旬に4日間のマグロ祭り「ジーロトンノ」が行われます。人口約6000人のサン・ピエトロ島に約15000人の観光客が訪れます。
そして祭り当日、既にマグロたちは網の一番端の部屋に追い込まれています(,,゚Д゚)
船長の号令とともに男たちが一斉に網を引き上げると、数十匹のマグロが水面を跳ね回ります。この「トンナーラ」の最終段階を「マッタンツァ(mattanza)」と呼びます。
大きいもので200kgを超えるマグロたちが、最後の力を振り絞って暴れるという状況は、大迫力というよりも「超危険」といった方が正しく、まさに命がけの戦場のようです。
「マッタンツァ」はスペイン語で「殺す」を意味する「matar」が語源とも言われていて、最後の網の中は「死の部屋」とも呼ばれています。
そして、祭りのハイライトは「ツナ・コンペティション(Tuna Competition)」。世界各国から集まった一流シェフたちが、マグロ料理で競います。
イタリアで捕れるマグロは、ここ数十年、ほとんど日本へと送られるそうです。実は日本と非常に関わりが深い場所なんですね。
現地の人たちは基本的にマグロを生で食べることはしませんが、市場では部位に関わらず1kgあたり15€くらいで購入できるので、大トロ・中トロも食べ放題です(*´∀`*)
以上になります。マグロ好きな方はぜひ行ってみてください(^^)
■マルタのツナダイビング |
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![]() |
地中海に浮かぶマルタ共和国では、世界で唯一マグロの養殖場でダイビングをすることができます。詳細は下記からご覧ください。 |
航空便例 | ・日本-ローマ(約13時間)
・ローマ-サルデーニャ島(約1時間) |
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ベストシーズン | 5月~6月 |
外務省 | 海外安全情報 イタリア |
ガイドブック | イタリアのガイドブック |
ビザ | シェンゲン協定加盟国。あらゆる180日間の期間内で90日以内の観光、業務目的の滞在はビザ不要。 |
パスポート残存期間 | シェンゲン協定加盟国出国時90日以上 |
時差 | 夏:-7時間/冬:-8時間 |
チップ | ・タクシー:10%程度
・レストラン:基本的には不要 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるイタリア語 | ①おはよう。
Buon giorno.(ボン ジョルノ)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | 220V
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通貨 | ユーロ(通貨コード:EUR、記号:€)で補助通貨はセント(¢)。1ユーロ=100セント。
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日本大使館 | ・HP |
イタリアの絶景一覧 |
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