ニーラゴンゴ火山は世界で最も活発な火山の1つで、火口の縁から真っ赤な溶岩を見ることができます。こちらのページでは「コンゴ民主共和国の概要」「拠点の街」「2021年の噴火」についてご紹介します。火口への登山については「ニーラゴンゴ火山②」をご覧ください(^^)
「ニーラゴンゴ火山①国の概要と火山の噴火」徹底ガイド:目次
1・コンゴ民主共和国ってどんな国?
1-1:概要
1-2:貴重な動物
1-3:女性を中心とした人道危機
1-4:ビザの取得方法
2・拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨
2-1:ゴマ
2-2:キガリ
3・空港から市内への移動
3-1:ゴマ国際空港
3-2:キガリ国際空港
4・2021年の噴火
5・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
面積は234.5万km²。これはアフリカで2番目、世界でも11番目の大きさです(,,゚Д゚) 人口は約8679万人で、首都はキンシャサ。公用語はフランス語で、宗教は主にキリスト教。西隣の「コンゴ共和国」と間違えないように注意してください。
■キンシャサ
こちらがキンシャサです。画面をグルっと回して周囲を見てみてください。1974年にボクシングの「WBA・WBC世界統一ヘビー級タイトルマッチ」が行われ、挑戦者のモハメド・アリ選手が劇的な勝利を収めた「キンシャサの奇跡」で有名な場所です(^^)
国としての歴史は14世紀に一帯を支配した「コンゴ王国」から始まります。19世紀にベルギー領の現・コンゴ民主共和国と、フランス領の現・コンゴ共和国に分けられ、戦後の1960年に独立しました。しかし、すぐに「コンゴ動乱」が発生。その後も「第一次コンゴ戦争」「第ニ次コンゴ戦争」と混乱は収まることなく、今も不安定な状態が続いています。
photo by:MONUSCO Photos
1971年から1997年までは「ザイール共和国」と呼ばれていたので、40歳以上の人には聞き覚えがあるのではないでしょうか。
まず、ヒガシローランドゴリラが世界で唯一生息しています(,,゚Д゚) ゴリラは4種類いるのですが、2番目に大きな種で現在の個体数は約4000頭です。ゴリラについての詳細は「ウガンダのマウンテンゴリラ:徹底ガイド」をご覧ください。
そして「人類に一番近いサル」と言われるボノボも世界で唯一生息しています。ボノボは争いが起こりそうになると、尻を付け合ったり、肌をこすり合わせることで回避しようとする平和的な生き物です(^^)
さらに、世界三大珍獣に数えられる「森の貴婦人」こと「オカピ」も世界で唯一生息しています。大きさは馬と同じくらいで、足がシマシマなためシマウマの仲間だと思われがちですが、実はキリンの仲間ですΣ(・∀・;) ちなみに世界三大珍獣の他2つはジャイアントパンダとコビトカバで、ここにボンゴを入れて世界四大珍獣と呼ばれることもあります。
こちらがボンゴで「レイヨウ」や「アンテロープ」と呼ばれる動物の1種です。こちらもコンゴ民主共和国に生息していて、他の国だとガーナやトーゴなど西アフリカで見ることができます。
そして、こちらは「ヨウム」といいます。いわゆるインコで、コンゴ民主共和国のヨウムは大型になる傾向があるそうです。灰色一色なのが逆にカッコいいですね(*´ω`*)
コンゴ民主共和国は「女性にとって世界最悪の場所」と言われています。上記のとおり1960年に独立してから争いが落ち着く気配が無いのですが、特に2003年頃からは東部が無法地帯と化しました。
政府軍、反政府軍、ゲリラなど無数の軍事勢力が入り乱れる中で、ほぼ全ての勢力が「支配地域の効果的で経済的な恐怖統治の手段」としてレイプを取り入れました。その結果、もう20年以上も赤子から老婆に至るまで全ての女性が凄惨なレイプを受け続けています。
今自分たちを襲っている勢力が他の勢力に倒されようと、結局新しい勢力にレイプされるという異常な状態です。そう聞くと男性が全員加害者になっているように聞こえますが、市民の男性は普通なわけです。では彼らはどうなっているかというと、殺されるか、同じくレイプされるか、親・我が子・兄弟姉妹・隣人へのレイプを強制されます。
これらは支配のための組織的な行動なので、一般に想像されるものよりケタ違いに残酷なもので、死に至ることも珍しくありません。2018年にノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ医師は、2012年に暗殺未遂に遭いながらも、これまでに3万人のレイプ被害者を治療しています。しかし、これまでの被害者は20万人とも40万人とも言われています。
ニーラゴンゴ火山はコンゴを代表する観光地であることは間違いありません。火山が落ち着けばツアーが催行されて多くの観光客が訪れます。しかし、コンゴを訪れる際は「今もなお紛争中である」ことを理解する必要があり、治安が良いとされている場所でも決して油断すること無く、お金をかけて安全を確保してください。
ビザは申請者の居住国(つまりは日本)で取得するのが確実で、「在コンゴ民主共和国日本大使館」によれば居住国以外で取得すると入国時に無効と判断される場合があるそうです。ただ、取得から3ヶ月以内の入国が必要になるので、世界一周の人などは間に合わない可能性があります。
その場合、コンゴ共和国で1年間の滞在ビザ(約2万円)を取得します。するとコンゴ民主共和国のビザ(約1万円)が取得出来るようになります。
ゴマはコンゴ民主共和国の東端にあり、ルワンダとの国境に面しています。有名な「フツ族とツチ族のルワンダ紛争」が起きると無数の難民がゴマへと流れ込み、その後のコンゴ戦争の発端になりました。人口は約67万人。
最寄りの空港はゴマ国際空港(GOM)。国内外合わせて5都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はコンゴ・フラン(通貨コード:CDF、記号:FC)で、補助通貨は「サンチーム(centime)」。1コンゴ・フラン=100サンチームで、本日のレートはこちら。
キガリはルワンダの首都で最大の都市です。1962年にルワンダが独立した際に首都となり急速に発展していきました。ルワンダ紛争の際には街中も治安が悪化しましたが、現在は近代的なビルが立ち並んでいます。人口は約113万人。
最寄りの空港はキガリ国際空港(KGL)。国内外合わせて約30都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はルワンダ・フラン(通貨コード:RWF、記号:RF)で、補助通貨は「サンチーム(centime)」。1ルワンダ・フラン=100サンチームで、本日のレートはこちら。
ゴマ国際空港は街に隣接しています。移動は安全を考慮して「宿の送迎」か「空港送迎サービス」を利用してください。ちなみに、写真の滑走路の奥に見えているのがニーラゴンゴ火山で、2021年の噴火では溶岩が空港の300m手前にまで達しました。詳細は後述致します。空港送迎の詳細はこちらからご覧ください。
photo by:SteveRwanda
空港は市内中心部から東に約10km離れています。市内への移動方法はタクシーかバイクタクシーです。
■タクシー
・所要時間:約20分
・料金:1万フラン
■バイクタクシー
・約1000フラン
・所要時間:約15分
2021年5月22日に大規模な噴火が起こりました。まるで映画のような凄まじい光景です( ̄□ ̄;)
溶岩流は街に到達し、発生から5日で3600の家屋が焼失。合計17の村と2万人が被災しました。さらに、噴火後も地震が続いたため一時40万人に対して避難命令が出ました。
ニーラゴンゴ火山は北キブ州にあり、これは上記の「無法地帯と化した東部」に含まれます。2021年だけでも噴火前の5ヶ月間で約45万人が家を追われていて、そこにコロナが追い打ちをかけ、さらに噴火が起きてしまいました。国際社会の支援が不可欠な状態で、日本もテントや浄水器などの救援物資を送っています。
以上になります。続きまして「ニーラゴンゴ火山②火口への登山」をご覧ください(^^)
ルワンダ発であれば「ニーラゴンゴ火山ツアー」「ゴリラ見学ツアー」「アカゲラ国立公園のサファリツアー」など色々なツアーが催行されています。詳細はこちらからご覧ください。
航空便例 | ・日本-イスタンブール(約12時間)
・イスタンブール-キガリ(約6時間半) |
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ベストシーズン | 6月~9月 |
外務省 | 海外安全情報 コンゴ民主共和国 |
ガイドブック | コンゴ民主共和国関連の書籍 |
時差 | -8時間(サマータイム無し) |
チップ | 基本的には不要だが、警察や軍などによる不法な検閲などの際、ワイロが必要になることがある。 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるフランス語
(公用語) |
①おはよう。
Bonjour.(ボンジュール)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | 220V
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通貨 | コンゴ・フラン(通貨コード:CDF、記号:FC)で、補助通貨は「サンチーム(centime)」。1コンゴ・フラン=100サンチーム。
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日本大使館 | ・HP |
コンゴ民主共和国の絶景一覧 |
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