フェズは「世界一の迷宮都市」と称されるほど入り組んだ街並みが有名で、世界中から多くの観光客が訪れます。こちらのページでは観光の見どころについてご紹介します。各地からのアクセスについては「フェズ①」をご覧ください(^^)
「フェズ②観光の見どころ」徹底ガイド:目次
1・フェズの街のつくり
2・「世界一の迷宮」の歩き方
3・フェズの見どころ一覧
4・ブー・ジュルード門
5・ブー・イナニア・マドラサ
6・サヴィア・ムーレイ・イドリス廟
7・カラウィーン・モスク
8・タンネリ・ショワラ
9・マリーン朝の墓地
10・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
・赤:フェズ・エル・バリ(旧市街)
・青:フェズ・エル・ジェディド(旧市街)
・緑:新市街
フェズは3つのエリアに分かれています。「フェズ・エル・バリ」(赤)がいわゆる「世界一の迷宮都市」で、赤いアイコンの「ブー・ジュルード門」が入り口です。「フェズ・エル・ジェディド」(青)も旧市街で王宮などがあります。ただ王宮は中に入ることが出来ません。フェズ駅は「新市街」(緑)に位置しています。
「世界一の迷宮」と称される「フェズ・エル・バリ」。街に張り巡らされた小道の数は、なんと9000以上にもなりますΣ(゚∀゚ノ)ノ しかし実は街のつくりはシンプルで、2本のメインストリートを意識すれば問題なく歩けます。
左の「ブー・ジュルード門」がメインストリートのスタート地点で、右の「カラウィーン大学(モスク)」がゴールとなります。上の道が「タラア・ケビーラ通り」、下の道が「タラア・セギーラ通り」です。
それぞれの通りから南北に細かい道が延びていて、確かに初めての人には分かりづらい感じになっていますが、小道に入ってもメインストリートに戻って先に進めば大丈夫です(^^)
■空から見たフェズ
迷いやすい理由は住宅の構造にあります。実はイスラム式の住宅というのは、基本的に外壁に窓が一切なくて、中庭から明かりを取り入れる構造になっています。なので、空から見ると上の写真のようになっています。オモチャの家が並んでいるようですね(,,゚Д゚)
この特異なつくりのため、路地に入ると「壁しか無い状態」になり位置が分からなくなります(^^;) 画面をグルっと回して周囲を見てみてください。
ただ、逆にこのオモチャのような建物が並ぶことで、少し上から見ると魅惑的な景観になっています。宿によっては屋上にテラスが設けられていたりするので、ノンビリ絶景を堪能してください(*´∀`*)
フェズの見どころのうち、ここは外せないという6ヶ所を厳選しました。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。
フェズ最大の門で1913年に造られました。ムーア様式で、外側が青いタイル、内側が緑のタイルで装飾されています。門をくぐると旧市街(メディナ)に入りますが、観光名所的な場所はさほど多くなく、街歩きがフェズ観光のメインになります。
いくつか注意点があるので、頭に入れた上で楽しく観光してください(^^)
・道案内してくる人がいるが、チップを要求されるので不要なら明確に断る。
・あまり早くに行っても店は開いていない。9時頃から街は動き出す。
・夜の一人歩きはしない。夜に迷うとさすがに帰れなくなる。女性は特に注意。
・ガイドツアーを頼むのもあり。眺めるだけに終わらない、実のある旅になる。
マドラサは「イスラム神学校」のことで、モスクや霊廟と共にイスラム圏でよく見られる建物です。モロッコではモスクや霊廟には入ることが出来ないのですが、マドラサには入ることができて、その素晴らしい彫刻や装飾を見ることが出来ます(,,゚Д゚)
・営業時間:5時~17時
・料金:20ディルハム
フェズの旧市街は、9世紀にイドリス朝のムーレイ・イドリス2世が都をフェズに定めたことで発展しました。旧市街で最も神聖な場所とされていて、内部はムスリムしか入ることが出来ません。しかし、外側から見ることは出来るので、ぜひ覗いてみてください(^^)
9世紀にモスクとして造られ、その後マドラサになり、現在は大学になっています。世界最古の大学の1つであり、アフリカ最大のモスクでもあります。こちらも残念ながら異教徒は入れません(´Д`)
フェズ最大の見どころで「タンネリ」は「革工場」を意味します。すなわち動物の革をなめして(柔らかくして)染色する作業場で、丸い桶に染色液が入っています。500年以上の歴史があり、牛・羊・ラクダなど様々な動物の革が扱われています(,,゚Д゚)
見学は作業場の周りに並ぶ建物の上からします。行き方ですが、タンネリの近くに行くと案内人と名乗る男たちが声をかけてきます。彼らは建物の中に入っている革製品店と連携していて、観光客を見学場所に案内し、受け取ったチップを店と折半しています。
こう聞くと、観光客を騙そうとする悪い連中に聞こえますが、タンネリの見学はこれが「正規の流れ」という感じなので、適当に値段交渉をして連れて行ってもらってください(^^) 料金は約10ディルハムです。
ちなみに、ここは動物の革や薬品を扱っているので非常に臭いです(^^;) そのため、建物に入る時にミントの葉を渡されるので、それを鼻に詰めて見学します。それが嫌な人はマスクを持っていくなどしてください。
マリーン朝の歴代のスルタンが埋葬されている墓地で、昔は大理石づくりでしたが現在は一部が残るのみとなっています。ただ、ここは墓地を見るために行く場所ではありません。目的はこちらです。
高台にあるため「世界一の迷宮都市」を上から眺めることができるんです。旧市街の南にも展望台はありまして、そちらの方が人は少ないです。
以上になります。「これぞモロッコ!」という世界を味わえる迷宮都市フェズ。ぜひ行ってみてください(^^) 各地からのアクセスについては「フェズ①」をご覧ください。
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
航空便例 | ・日本-マドリード(約14時間)
・マドリード-フェズ(約1時間半) |
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ベストシーズン | 春と秋 |
外務省 | 海外安全情報 モロッコ |
ガイドブック | モロッコのガイドブック |
ビザ | 90日以内の滞在はビザ不要 |
パスポート残存期間 | 入国時3ヶ月以上。未使用査証欄1ページ以上 |
時差 | 夏:-9時間/冬:-8時間 |
チップ | ポーターに10ディルハム×宿泊数程度 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるアラビア語 | ①おはよう。
サバーフ ルハイル
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ |
電圧とプラグ | 110Vと220V
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通貨 | ディルハム(通貨コード:MAD、記号:DH)で、補助通貨は「サンチーム(C)」。1ディルハム=100サンチーム。
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日本大使館 | ・HP |
モロッコの絶景一覧 |
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大都市など周辺に見どころが多い場所や、1つの国の中で同系統の見どころがあるとき、複数の見どころを1つの記事に集約していて、それらが同じ色のアイコンになっています。青、緑、紫…など様々な色がありますが、まとまりを分かりやすくしているだけで、色ごとに意味が異なるわけではありません。