名称 |
セノーテ観光の基本情報
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場所 | メキシコ
(Mexico) |
時差 | -14~15時間 |
時期 | セノーテにより異なる |
「光のカーテン」を見られることで有名なセノーテは、実はユカタン半島に4000以上も存在します。こちらのページでは特にスゴい23ヶ所のセノーテを全て徹底解説付きでご紹介します。「エリア別」と「目的別」に分かれていて、ベストなシーズンや時間帯、料金や注意点などもまとまっています。ぜひご覧ください。
目次
セノーテはユカタン半島の代名詞ともいえる地形で、一言でいうと「地下水が溜まった巨大な陥没穴」です。天然の井戸として古代から人間や動物が水場にしてきましたが、特に古代マヤ文明においては神聖な場とされ、ときには雨乞いのための生贄などが捧げられたセノーテもあります。
ユカタン半島一帯は石灰質の土壌が広がっていて、そこに降った雨が長い年月をかけて地中に大きな空洞をつくります。もちろん下だけでなく横にも流れていくので、ユカタン半島の地下には縦横無尽に洞窟が走っています。そして、あるとき地表面が崩落したり陥没したりして巨大な穴が誕生し、神秘の泉・セノーテになります。
ユカタン半島には大小あわせ4000以上ものセノーテが存在し、今日では「光のカーテン」を見られる絶景スポットとして世界中から多くの旅行客が訪れます。
しかし、知れば知るほど「お…多すぎてどこに行けばいいのか分からない…!」となるのがセノーテです(^^;) ここからはエリアや目的に分けて、あなたにピッタリのセノーテをご紹介します。
地図の番号をクリックすると名前と写真が表示されます。ご覧のとおり有名なセノーテは大きく2つのエリアに固まっています。1つはプラヤ・デル・カルメンからトゥルムにかけての「リビエラ・マヤ」と呼ばれるエリアで、もう1つはチチェン・イツァの最寄り街であるバジャドリド周辺です。
下の一覧は地図の番号順になっています。リンクをクリックしていただくと、個別の徹底ガイド記事にとびます。ただ、次の項目の「目的別に選ぶ」を見ていただいてからの方が効率的だと思います。
■リビエラ・マヤ(1~16)
①セノーテ マラビジャ(Cenote Maravilla)
②セノーテ サポテ(Cenote Zapote)
③チャックモール セノーテ(Chac Mool Cenote)
④セノーテ チキン ハ(Cenote Chikin Ha)
⑤セノーテ ハルディン デル エデン(Cenote Jardin Del Eden)
⑥セノーテ アズール(Cenote Azul)
⑦セノーテ タージ マハ(Cenote Tajma Ha)
⑧ドス オホス セノーテ(Dos Ojos Cenote)
⑨セノーテ エル ピット(Cenote El Pit)
⑩セノーテ サクアクトゥン(Cenote Sac Actun)
⑪セノーテ ドリーム ゲート(Cenote Dream Gate)
⑫カサ セノーテ(Casa Cenote)
⑬セノーテ カーウォッシュ(Cenote Carwash)
=セノーテ アクトゥンハ(Cenote Aktun Ha)
⑭グラン セノーテ(Gran Cenote)
⑮セノーテ カラベラ(Cenote Calavera)
⑯セノーテ アンヘリータ(Cenote Angelita)
■バジャドリド周辺(17~23)
⑰セノーテ フビク(Cenote Hubiku)
⑱セノーテ スイトゥン(Cenote Suytun)
⑲セノーテ ザチ(Cenote Zaci)
⑳セノーテ オシュマン(Cenote Oxman)
㉑セノーテ エスケケン(Cenote Xkeken)
㉒セノーテ サムラ(Cenote Samula)
㉓セノーテ イキル(Cenote Ik Kil)
「⑨セノーテ・エル・ピット」と「⑩セノーテ・サク・アクトゥン」、「㉑セノーテ・エスケケン」と「㉒セノーテ・サムラ」の2組は、非常に距離が近いので同じ記事にまとめてあります。
チチェン・イツァにある「セノーテ・サグラド」は歴史的に非常に重要なセノーテなので泳ぐことは出来ません。ただ、非常に濁っていて元々泳ぐには適していません。
また、セノーテには水中洞窟が付きものですが、リビエラ・マヤにある「エクスプロール」「シカレ」「シェル・ハ」といったテーマパークでは、「水中洞窟の水位が低い状態」である「地下河川」でラフティングやスノーケリングを楽しめます。
出典:公式HP
■リビエラ・マヤ(1~16)
・透明度が高く「光のカーテン」を見られる
・スノーケリングやダイビングの名所
・ベストタイムは午前中
■バジャドリド周辺(17~23)
・透明度は低く「光のカーテン」は見られない
・スノーケリングは出来るがダイビングは行われない
・ベストタイムは正午前後
・竪型で壮大な地形のセノーテ
・壺型で天井からスポットライトが差し込むセノーテ
(1)光のカーテンが発生するセノーテ
・リビエラマヤに集中
・ハロクライン(後述)が見られる
・ダイビングのみの場所もある
・午前中がベストなことが多い
・ドスオホスやチャックモールが有名
(2)タテ型セノーテ
・バジャドリド周辺に集中
・最も壮大な地形を楽しめる
・植物の根が垂れていて幻想的な空間
・泳げるが透明度は高くない
・真上から光が指す正午前後がベスト
・セノーテイキルが有名
(3)ツボ型セノーテ
・バジャドリド周辺に集中
・天井の穴からスポットライトが差す
・透明度はそこそこ
・真上から光が指す正午前後がベスト
・垂直に光が差すのは夏のみ
・セノーテサムラが有名
(4)オープン型セノーテ
・リビエラマヤに集中
・光のカーテン風な景色は見られる
・透明度は非常に高い
・浅い場所もあり子供連れに最適
・セノーテアズールなど
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・ほとんど知られていないセノーテ
・水で埋まった巨大な壺のような場所 |
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・特殊な形の鍾乳石が見られる
・ハロクラインあり |
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・ダイビングのみ
・大規模な光のカーテンが見られる |
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・光のカーテンが見られる
・木の根が水中に伸びている様子が見られる |
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・大規模な光のカーテンが見られる
・スノーケリングにも最適 |
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・大規模な光のカーテンが見られる
・エアドームの上からスポットライトが差す |
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・とにかく広い。グランセノーテの4倍。
・ダイビングなら大規模な光のカーテンが見られる |
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・大規模な光のカーテンが見られる
・鍾乳石が素晴らしい |
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・鍾乳石が素晴らしい
・エアドームの下で鏡面世界が生まれる |
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・体験ダイビングが出来る貴重なセノーテ
・水中洞窟やハロクラインも見られる |
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・正式には「セノーテ アクトゥンハ」という
・水中に花畑がある |
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・日本で1番有名なセノーテ
・日本人ツアー客が大挙して押し寄せる |
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・分厚い硫化水素の層が見られる
・雲の上を泳ぐような体験が出来る |
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・大規模な光のカーテンが見られる
・スノーケリングにも最適 |
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・とても広くて透明度も高い
・ファミリーにオススメ |
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・とにかく広い。グランセノーテの4倍。
・ダイビングなら大規模な光のカーテンが見られる |
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・鍾乳石が美しい
・透明度も高い |
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・正式には「セノーテ アクトゥンハ」という
・水中に花畑がある |
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・日本で1番有名なセノーテ
・日本人ツアー客が大挙して押し寄せる |
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・トゥルムからわずか5分
・地面に穴が複数空いていて飛び込みやすい |
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・日本での知名度が非常に低い
・名前のオブジェがカワイイ |
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・イッテQでみやぞんが訪れた
・真夏の正午前後はステージに見事なスポットライトが差す |
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・ディズニー映画「リメンバー・ミー」の舞台
・美しいスポットライトが差す |
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・バジャドリドの街中にある巨大なセノーテで簡単に行ける
・色んな高さから飛び込める |
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・ターザンロープが設置されている
・上から垂れる木の根が幻想的 |
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・日本で2番目に有名なセノーテ
・メキシコで最も美しいと称されるセノーテ |
ハロクライン
出典:https://www.tripadvisor.com
ハロクラインは一言でいうと「淡水の層と海水の層が接する境界面」です。ハロクラインの部分は上の写真のようになります。一見、肩から上は水から出ているように見えますよね。でも頭の上に空気の泡があるのが分かるでしょうか。
そう、ここは紛れもなく完全に水中なんですΣ(゚∀゚ノ)ノ 塩分濃度の違いから上が淡水、下が海水とハッキリ分かれていて、光の屈折などの影響で水中に「もう1つの水面」があるように見えるんです。この写真などはスゴイですねΣ(゚∀゚ノ)ノ
出典:https://www.dresseldivers.com
下の動画はBBCが製作した「プラネットアース」なんですが、1分程度でハロクラインの特徴が分かりやすくまとまっています。冒頭も良いですが、特に00:35で淡水から海水に入っていくシーンは必見です。ぜひご覧ください(^^)
そして、淡水と海水の層の間に「落ち葉などの有機物が分解された際に発生した硫化水素の層」が出来ている場合があります。最もスゴイ場所は「⑯セノーテ・アンヘリータ」です。
出典:https://www.eluniversal.com.mx
ダイバーの下に地面があるように見えますよね。でもよく見るとフワッとしています。これが全て硫化水素の層なんですΣ(゚∀゚ノ)ノ よく「雲の上を泳いでいるよう」と形容されます。この中に入っていくと一度視界が悪くなった後、またキレイな海水の層になります。自然の神秘としか言いようが無いスゴイ場所です(*´ω`*)
セノーテ・ダイビングに共通して言えることなんですが、ぶつかったり蹴ったりして鍾乳石を壊してしまっては大変なので、中性浮力をしっかり取れることが大事です。しかし「暗い」「狭い」に加えて、淡水と海水では浮力が異なるため更に難易度が上がります。ちなみに淡水の方が海水よりも浮力が弱いため、使用するウェイトは海での重さの半分くらいが目安です。
洞窟内は真っ暗なので必ず全員ライトを照らしていないといけないですし、沈殿物を巻き上げないように静かなカエルキックをしないといけないので、トータルである程度の技術が求められます。
「カヴァーンスペシャリティ」というケーブダイビング専用のライセンスを取得していないと潜れない場所もあるので注意して下さい。
セノーテダイビングは「セノーテ・スペシャリティー」を持つガイドと一緒でないと潜ることができません。洞窟内には「これ以上進んだら死ぬよ」という看板も立っているくらいです(^^;) もちろんツアーでは、ちゃんとガイドについていけば何も問題ないのでリラックスして潜って下さい(^^) 大自然が相手なので油断してはいけないということです。
以上になります。日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。