ビクトリアは世界屈指のシャチポイントで、毎年夏に3つの群れがやってきます。シャチの気分次第では近くに寄ってきてくれることもあり、運が良ければ大迫力のジャンプを見ることもできます。少し離れた場所には穴場のシャチポイントもあるので合わせてご紹介します(^^)
「ビクトリアのシャチウォッチング」徹底ガイド:目次
1・拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨
1-1:ビクトリア
1-2:バンクーバー
2・空港から市内への移動
2-1:シャトルバスで行く
2-2:路線バスで行く
2-3:タクシーで行く
3・バンクーバーからビクトリア
3-1:水上飛行機で行く
3-2:長距離バスで行く
3-3:路線バスとフェリーで行く
4・シャチウォッチング
5・アラートベイのシャチウォッチング
6・世界のシャチスポット
7・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
ビクトリアはブリティッシュコロンビア州の州都で、カナダきっての美しい街として知られています。特に春から夏にかけては鮮やかな花が咲き誇り「花の都」とも称されます。市内には「ブッチャート・ガーデン」や「フェアモント・エンプレス・ホテル」といった名所もあり、バンクーバーからの小旅行先として人気です。人口は約74000人。
最寄りの空港はビクトリア国際空港(YYJ)。国内外合わせて約10都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
バンクーバーは林業を中心に発展してきた港湾都市でしたが、現在は「ハリウッドノース」と称されるほど映画産業が盛んになっています。カナダで最も温暖な気候で、トロント、モントリオールに次ぐ第3の都市圏規模があります。人口は約63万人。
最寄りの空港はバンクーバー国際空港(YVR)。国内外合わせて90以上の都市に就航しています。最新の就航路線はこちら。格安航空券はこちらです。空港から市内への移動は「キャピラノ吊り橋:徹底ガイド」をご覧ください。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨はカナダ・ドル(通貨コード:CAD、記号:C$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1カナダ・ドル=100セントで、本日のレートはこちら。
ビクトリア国際空港から市内へ移動
photo by:Ryan Bushby
空港は市内中心部から北に約25km離れています。市内への移動方法はシャトルバス、路線バス、タクシーの3つです。
「YYJエアポートシャトル」が空港と市内の主要12ホテルをつないでいます。チケットは、乗り場近くの券売機、車内、オンラインで購入できます。
・4時~24時半まで運行
・約50分おき
・所要時間:30~45分
・大人:25C$/子供:15C$
・公式HP
・料金:60C$~
ハーバー・エア・シープレーンが14人乗りの小型飛行機を運行しています。発着場所は、バンクーバーが「カナダ・プレイス」の近くで、ビクトリアは「インナーハーバー」です。
・1日10~25本
・所要時間:約35分
・料金:公式HPをご覧ください。
■カナダプレイス(バンクーバー)
■インナーハーバー(ビクトリア)
バンクーバー国際空港から「BCフェリーズコネクター」の長距離バスが出ています。バスごとフェリーに乗れて、しかもバスからフェリーに降りられるので観光にもなります(^^) チケットは空港でもオンラインでも購入できます。
・1日5~8本程度
・所要時間:約4時間
・バス料金:49.5C$(大人)/25C$(子供)
・フェリー:17.2C$
・公式HP
ビクトリアでは「ビクトリア・カンファレンスセンター」で停車します。市内の中心地で、すぐ裏にはビクトリア観光のハイライト「フェアモント・エンプレス・ホテル」もあります(*´ω`*)
■到着場所
バンクーバー市内からであれば「アイランドリンクバス」や「トフィーノバス」を使います。詳細はリンクからご覧ください。
・赤:ブリッジポート駅
・青:トゥワッサン・フェリーターミナル
・紫:スワーツ・ベイ・フェリーターミナル
・黒:ダグラスストリート
バンクーバーからバスとフェリーを乗り継ぐ場合、まずは「ブリッジポート駅(赤)」へ行きます。スカイトレインの「カナダライン」が通っています。駅に着いたら「620番」のバスで「トゥワッサン・フェリーターミナル(青)」へ向かい、「スワーツ・ベイ・フェリーターミナル(紫)」行きのフェリーに乗ります。
ビクトリア側に到着したら「70番」や「72番」のバスで中心部の「ダグラスストリート(黒)」へ行けます。トータルで約4時間半の道のりです(^^)
シャチウォッチング
photo by:Laura Smith
ビクトリアはまさにシャチの街。陸上でも植木の刈り込みでシャチの親子を見ることができます(*´ω`*) シャチウォッチングはもちろんツアー参加になりまして、インナーハーバーから出発します。とてもキレイな港なので、画面をグルっと回して周囲を見てみてください。
夜にはガラッと雰囲気が変わって、格好のデートスポットになります。中心地からもすぐですし、治安が非常に良いことでも知られているので、上着を持ってノンビリ行ってみてください(^^)
ツアー会社はたくさんあります。有名どころでは「Orca Spirit Adventures」や「Eagle Wing Tours」などが挙げられます。料金などは会社によって様々ですが、大体下記のような感じです。
■料金
・大人:100~130C$
・子供:70~100C$
■ツアー催行
・4月~10月
・1日2~3回
■所要時間
・約3時間
内容の違いとしては「船のタイプ」が一番大きいです。普通のクルーザータイプと、「ゾディアック」と呼ばれるゴムボートタイプがありまして、ゾディアックの方がイルカやアザラシに対して近くまで行くことができます。
■ゾディアック
photo by:MeRyan
ただ、揺れが大きくなったり、水しぶきをかぶることもあるので一長一短です。ノンビリしたいひとはクルーザータイプで、アクティビティとして楽しみたい人はゾディアックという感じです(^^)
ちなみに、バンクーバーからもシャチウォッチングツアーはたくさん出ていますが、単にビクトリアまでの往復が含まれているということで、シャチを見る海はビクトリアの海になります。そして、いよいよ出発です。
遠くに背びれが見えていますね。実はシャチに対して100m以上近づいてはいけません。となると「え?それじゃあほぼ見えなくない?水族館の方が迫力あって良いんじゃない?」と思いますよね(^^;) ただ、シャチから近づいてくる場合は離れなくてOKなんです。
これは運もありますが、やはり船長をはじめとしたスタッフの腕次第というところでしょうか。シャチの進路を予測しつつ、先回りできれば近くで見られるというわけですね(^^)
シャチは「海の王者」として名高く、「キラーホエール」の名前のとおりクジラやサメまでも食べてしまいますΣ(゚∀゚ノ)ノ 極めて頭が良く、集団で狩りをすることも知られています。ただ、実は全てのシャチが同じものを食べているわけではなく、大きく3パターンに分かれます。
■レジデント
・特定の場所に定住する
・魚やイカを食べる
・ポッド(Pod)と呼ばれる家族グループで行動する
■トランジェント(またはビッグズ)
・特定の海岸沿いを広く移動する
・クジラ、イルカ、アザラシなど海洋哺乳類を食べる
・2~6頭程度で行動する
■オフショア
・沖合に生息
・20~70頭の群れをなすが、ときに200頭を超えることもある
ビクトリアをはじめとして、世界のシャチウォッチングが出来る場所では基本的に「レジデントタイプ」が生息しています。なので、ビクトリアのシャチたちはクジラを食べたりはせず、カナダのサーモンをムシャムシャと食べてるわけですね(*´﹃`*)
平均的な大きさはオスが6m前後、メスが5m前後ですが、最大のオスになると9mを超えることもあります。天敵がいないこともあって平均寿命も長く、オスは30歳前後、メスは50歳前後、最高では80歳に達する個体もいるそうですΣ(・∀・;)
シーズンは6月から9月がベストで、「J-POD」「K-POD」「L-POD」という3つの家族グループが毎年やってきます。それぞれ20~30頭いるのですが、ほぼ全ての個体に識別番号がふられ、生態の把握が進んでいます。
群れで動く様子は大迫力です(,,゚Д゚) ちなみに、オスとメスは背びれで区別することができます。何が違うと思いますか?
…サッパリ分からないですね( ̄▽ ̄;) 実は背びれのカーブの度合いが違うそうです。
青がオスで赤がメスとのこと。確かに言われてみれば…という感じですが、観光客がすぐに判別するのは難しそうですね(^^;) ただ、そこは学者に任せて、観光客はひたすらウォッチングです。家族なのでカワイイ赤ちゃんも現れます。
デカイのにカワイイですね(*´ω`*) シャチはとにかく活発な生き物なので、運が良ければ大ジャンプを披露してくれます。
また、アザラシやアシカは安定して見られますし、クジラが現れることもあります(^^)
観光のポイントとしては、海の上に3時間いることになるので酔い止め薬を飲んでおくと安心です。また、夏でもカナダの海なので上着は必ず持っていってください。帽子やサングラスも必携です。
バンクーバーやビクトリアから北西に約450km離れた場所に「アラートベイ」という町があります。地図で見ると近い気がしますが、さすがカナダですね(^^;) 日本と比較するとこんな距離感です。
知床半島から稚内に行く感じなので、もはや1つの小旅行というレベルではありますが、実はビクトリアに匹敵するシャチのメッカとして知られています。
とはいえ、シャチの数が特別多いわけではありません。魅力は「田舎なので人が少なくてノンビリしている」「カヌーでシャチに近づける」「森が背景になり景色がキレイ」などが挙げられます。時間がある程度必要ではありますが、カナダの大自然をノンビリと堪能したい人にオススメです(^^)
アクセスは、バンクーバーなどから長距離バスで「ポート・マクニール」へ行きます。
そして、ポート・マクニールの港からフェリーで約50分です。料金や予約は公式HPをご覧ください。
以上になります。大迫力のシャチの群れを堪能できるビクトリアとアラートベイ。ぜひ行ってみてください(^^)
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
■バルデス半島(アルゼンチン) |
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ネイチャードキュメンタリー映画などで見かける「浜辺でアザラシを狙うシャチ」を見られる場所です。詳細は下記からご覧ください。 | |
■トロムソ(ノルウェー) |
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スカンディナビア半島北部のラップランドと呼ばれるエリアで、なんとシャチと泳ぐことができます。詳細は下記からご覧ください。 |
世界には他にも魅力的な動物スポットがたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい動物スポット総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から、特にすごい162ヶ所を18のテーマに分けてご紹介しています(^^)
航空便例 | 日本-バンクーバー(約9時間) |
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ベストシーズン | 6月~9月 |
外務省 | 外務省 海外安全情報 カナダ |
ガイドブック | カナダのガイドブック |
ビザ | ・6ヶ月以内の観光・商用は不要
・「ETA」を申請する |
パスポート残存期間 | 滞在日数+1日以上が必要 |
時差 | ・ニューファンドランド時間:-12時間半(セント・ジョンズなど)
・大西洋時間:-13時間(ハリファックスなど) |
チップ | ・レストランやタクシー:10~15%
・ホテルで荷物を運んでもらう:2~5US$ |
日本への電話 | 011(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるフランス語 | ①おはよう。
Bonjour.(ボンジュール)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | 110~120V |
通貨 | カナダ・ドル(通貨コード:CAD、記号:C$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1カナダ・ドル=100セント。
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日本大使館 | ・HP |
カナダの絶景一覧 |
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