イランの基本情報と絶景一覧(目次)

 

 

イランの基本情報・徹底解説

イランの基本情報と絶景一覧

 

名前を聞くだけで危ないイメージがある国・イラン。実はとてもオススメの旅行先だよ。首都はテヘラン。言語はペルシャ語・トルコ語・クルド語などで、宗教は主にイスラム教。通貨はイラン・リアルだけど、日常では昔の通貨である「トマン」が「1万リヤル=1トマン」で使われているよ。本日のレートはこちら。


 

イランの基本情報と絶景一覧

 

人口は約8280万人で、面積は日本の約4.4倍にあたる約165万km²。日本との大きさを比べてみるとこんな感じだよ。


イランの基本情報と絶景一覧

photo by:thetruesize.com/

 

イランの基本情報と絶景一覧

 

紀元前3000年には文明が築かれていた歴史ある土地で、ペルシャ、イスラム勢力、トルコなど様々な勢力が入り乱れてきたよ。1979年にイラン・イスラーム革命が起こり共和制国家になったんだ。屋根の上を歩ける「マスレ」や「サルアガセイエッド」のほか、別な惑星の町のような「カンドヴァン」もオススメだよ。


 

イランの基本情報と絶景一覧

 

それでは観光の基本情報をまとめるよ。イランは中東でも特殊な国なので、下記をしっかり読んで十分な準備をしていってね。


入国まで
ビザ 15日以内の観光はビザ免除。ただし免除は6ヶ月に1回のみ。入国時、パスポートにスタンプは押されない運用となっている。

 

アライバルビザも存在するが、拒否されるリスクがあるため現在は非推奨。

 

2026年3月末現在、イラン全土に「危険レベル4(退避勧告)」が発令中。これが出ている間は渡航はしないこと。

 

2011年3月以降にイラン渡航歴があると、アメリカのビザ免除システム「ESTA」の利用が原則不可になり、大使館に行きビザを取得しなくてはならなくなるため注意。

パスポート残存期間 6ヶ月以上必要
治安 外務省・海外安全情報:イラン
ガイドブック イランのガイドブック

中東のガイドブック

航空便例 ・日本-ドバイ(約12時間)

・ドバイ-イスファハーン(約2時間)

時差 ・-5時間半

・サマータイムは2022年に廃止

トラベル

カレンダー

気候は主に北部・中部・南部の3つに分かれる。北部はカスピ海に面しており比較的雨も降る。中部のテヘランやイスファハーンなどは内陸なので典型的な「大陸性気候」となり、乾燥していて昼夜の寒暖差が大きい。加えて、イスラム教の宗教行事、海外ブランドのクレジットカードの利用不可、そして戦争などの「地政学的リスク」が旅の成否を分かる。

 

【カレンダー①気候と食べ物】
■1~2月
冬にあたり、テヘランでは日中が5~15度前後、朝晩は0度前後まで冷え込むが、観光はしやすい時期。北部ではまだ降雪がある。食べ物は「アーブグーシュト(肉と豆の煮込み)」や「ホレシュ(シチュー)」など温かい煮込み料理が中心で、ナンと合わせる料理が多い。

 

■3~4月
ベストシーズンの1つ。春にあたり、10~25度前後と非常に快適。砂漠地帯も含めて観光しやすい時期。3月21日は、ペルシャ圏の正月である「ノウルーズ(春分)」があるが、日本でのイメージと違い、イランでは家庭でノンビリ祝うのが基本スタイル。それでも、イスファハーンやシーラーズなどの主要観光地であれば、歴史的建造物や広場に多くの人が集まり賑やかな様子を見られる。ただし前後は国内交通が大混雑するため、移動の予定は立てないのが無難。食べ物では、ハーブや野菜が豊富になり、サブジ(香草)やサラダなど軽めの料理も増える。

 

■5月
初夏で日中は25~30度前後。観光は可能だが、乾燥した暑さが強まってくる。食べ物では、スイカやメロンなどの果物が出回りはじめ、冷たい飲み物や軽食が増える。

 

■6~8月
酷暑期。内陸部では35~40度前後、南部では45度に達する日もあり屋外観光は厳しい。食べ物は、ケバブ、ヨーグルト(マース)、サラダなどさっぱりしたものが中心になり、水分補給や果物での栄養補給も重要。

 

■9~10月
ベストシーズンの1つ。気温が20~30度前後まで下がり、乾燥して過ごしやすい。歴史都市や砂漠観光にも最適。ザクロやブドウなどの果物が豊富で、ジュースやデザートも充実する。

 

■11~12月
ベストシーズン。日中は10~20度前後、朝晩は冷え込み始めるが過ごしやすい。食べ物は、再び「煮込み料理」や「肉料理」が中心となり、温かいチャイ(紅茶)を飲む機会が増える。

 

【カレンダー②イスラム教】
■大前提
イスラム暦(ヒジュラ暦)は「太陰暦」で、月の動きに基づいている。1年が西暦より約11日間短くなるため、ラマダンなどのイスラム行事は、西暦に対し毎年約11日ずつ前倒しされていく。また、イランはシーア派が多数。イスラム暦の主な祝祭は下記。

 

■元旦
イスラム暦「第1月の1日」で、2026年は西暦の6月16日頃にあたる。「預言者ムハンマドが、メッカからメディナへ移住した日」であり、これがイスラム暦の起点となる。ただ、お祝いムードは少なめで、一般的なクリスマスや新年のような派手さはなく、観光への影響も少ない。

 

■アーシュラー
イスラム暦「第1月の10日」で、殉教を悼む重要行事。宗教都市では大規模な行進が行われる。

 

■マウリド
イスラム暦の「第3月の12日」で、預言者ムハンマドの誕生日を祝う。観光への影響は小さい。

 

■ラマダン(断食月)
イスラム暦の「第9月」の1ヶ月間で、日の出から日没まで断食する。日中は静かになり、観光客も公共の場での飲食は控えるのがマナー。しかし、日没後には「断食明けの食事・イフタール」が待っており、街が一気に活気づく。ホテルやレストランではビュッフェ形式の特別メニューが提供されることもあり、伝統料理や中東スイーツをまとめて味わう貴重な機会となる。

 

■イード・アル・フィトル
イスラム暦「第10月の1日」に行われる「断食明けの祝祭」のこと。家族での食事が基本となる。

 

■イード・アル・アドハー
イスラム暦「第12月の10日」から3~4日間行われる。「アブラハムが自分の息子を神に捧げようとした」という逸話に基づくもので、家畜を生贄に捧げることから「犠牲祭」と呼ばれる。

様々な

国別指数

パスポートの強さ(信頼性)

国際平和度(安全性)
女性の危険度(性犯罪)
幸福度ランキング
ビックマック指数(物価)
観光開発指数(旅の難易度・魅力度)
英語能力指数(通じやすさ)

空港に到着したら
通貨 イラン・リヤル(通貨コード:IRR、記号:Rls)。補助通貨はディナールだが流通していない。

 

ただし、日常では昔の通貨単位である「トマン」が使われる。本来は「1トマン=10リヤル」だったが、2010年以降の極端なインフレにより、現在は「1トマン=10000リヤル」となっている。慣れないうちは混乱するため、買う前に必ず「トマン?」と確認すること。

ATM イランは長年「国際的な金融制裁」を受けており、国際金融ネットワークから孤立しているため「Visa/Mastercard」などの海外ブランドのクレジットカードが使えない。そのため外国人旅行者は現金一択となるが、クレジットカードが使えない以上、ATMでのキャッシングも出来ないため、USドルかユーロの現金(新札)を持参し、現地で両替するのがベスト。

 

注意点として、イランは「公定レート」と「実勢レート」で約10倍もの開きがある。「闇レート」ではないので両替所で両替すればいいが、レートは「銀行:最悪(公定レート)」「空港:悪い(銀行よりはマシ)」「街中の両替所:最も良い」となるので、空港では最低限の両替に留め、街中で本格的に両替すること。2026年に始まった戦争により状況は加速度的に変化するため、必ず最新の情報を確認すること。

SIMカード 大手は「Irancell」「MCI(Hamrah-e-Aval)」など。eSIMもあるが、不安定な場所が多いため物理SIM一択。

 

政府による通信規制がかかっており、一部のSNS(Instagram、X、YouTubeなど)やGoogleサービスは制限されている。また、アクセスできても速度が遅くなることが頻繁にあるため、イランにおいてインターネットは期待しないことが肝心。出発前に「必要なGoogleマップをオフライン保存する」「ホテルの住所はスクショで保存しておく」「ガイドとの待ち合わせなどは、場所と時間を事前に決めておく」など、現地で調べようとしないことが大切。

タクシー 交渉制。メーターは使われない。公認タクシーは黄色や緑の車体で、屋根に「TAXI」の表示があるが、都市ごとに特徴は異なる。都市部なら「流し」もつかまえやすいが、イランの流しのタクシーは基本的に「相乗り」なので、旅行者は「ダルバスト?(貸し切り)」と確認して、料金交渉してから乗ること。身体的な危険性は少ないが、夜間や女性1人で流しを利用することは避けるのが無難。個人が勝手に営業している「白タク」は一般的で、外国人相手だと基本的にボッタクリをしてくるため非推奨。イランでは、ホテル配車のタクシーか配車アプリを使うこと。
配車アプリ 「Snapp!」「Tap30」が利用可能
交通カード 「Tehran Card(旧「Ez-Pay」)」が、テヘランの地下鉄・BRT・路線バスで利用可能。どちらもチャージ式ICカードで、駅で購入・チャージでき、他人も使っていい。
滞在中
Googleマップ 利用可能だが、上記のとおり政府によるネット規制がかかっているため期待しないこと。必要な地図は出発前にオフライン保存しておくことが重要。現地アプリ「Neshan」「Balad」を入れておくのも有効な手段。
クレジットカード 海外ブランドは一切使えないため現金一択。
トイレ 高級ホテルや大型のモールは清潔。それ以外は一般的な途上国のレベル。トイレットペーパーは無く、ハンドシャワー(途上国の洋式便器のトイレによく見られるウォシュレットで、ホースの先に小さなシャワーノズルが付いており、レバーを引くと水が出るので自分でお尻を洗う)が基本。それを使いたくない場合はトイレットペーパーを常に持参すること。ただ、流すと排水管が詰まってしまうためゴミ箱に捨てる必要があるが、ゴミ箱が設置されていなければハンドシャワーを使うしか無い。
喫煙 屋外は比較的寛容。ラマダン中の日中は屋外喫煙がトラブルの原因になるため注意。1箱150~300円程度(イラン・リヤルはあまりに不安定なため、日本円でイメージしておけばいい)。
コンタクト用品 都市部では入手可能だが、期待せず持参すること
生理用品 都市部では入手可能だが、期待せず持参すること
スーパーやコンビニ ■コンビニ

キオスクやガソリンスタンド併設店がコンビニ代わりで、個人商店「バッカル」も同様の役割。

 

■スーパー
「Hyperstar」「Refah」「Etka」など

 

■ドラッグストア
個人店が中心

定番の軽食や

ファーストフード

マクドナルドなど世界的チェーンは存在しない。国産のバーガーチェーンやピザチェーンはあるが、外国人旅行者はケバブスタンドや街中の食堂を利用するのが一般的。

 

■主食・軽食
・ナン(パン):ほぼ全ての食事に付く/・サンブーセ:肉や豆、野菜を包んで揚げた軽食/・クク:ハーブや野菜を使ったオムレツ風料理/・アーシュ:豆や野菜、麺を煮込んだ濃厚スープで軽食としても食べられる

 

■肉・メイン料理
・ケバブ:羊や鶏の串焼きで最も一般的/・チェロウケバブ:白米とケバブを合わせた代表的な定食/・ホレシュ:肉と野菜や豆を煮込んだシチューで、ご飯と一緒に食べる家庭料理/・フェセンジャン:クルミとザクロで煮込んだ甘酸っぱい煮込み料理

 

■デザート・飲み物
・チャイ(紅茶):砂糖と一緒に飲むのが一般的/・マース(ヨーグルト):そのままや料理と一緒に食べる/・ザクロやブドウ:果物が豊富でジュースとしても飲まれる/・バスタニ:サフランやピスタチオを使った伝統アイスクリーム

犯罪や病気 一般犯罪よりも国際情勢悪化による「突発的な武力衝突」「拘束」「通信遮断」「移動困難」などが最大の懸念。一般犯罪では、観光地や混雑した場所でのスリ・引ったくり・偽警官詐欺・性的嫌がらせなどに注意。デモや集会には近づかず、政府や軍事関連施設の撮影は厳禁。国境地帯での移動や滞在は慎重に行い、特に東部(パキスタン・アフガニスタン側)は避けること。

 

狂犬病リスクがあり、南東部の一部ではマラリアのリスクもある。もし、これら思われる重い症状が現れた場合、即旅行を中止して病院に行かなくてはいけない。特に狂犬病は発症してしまうと現状100%死に至るため、迅速な対応が急務。イランにはこれらに対応できる高度な病院があるため、焦らず落ち着いて対応すること。海を挟んで隣国となるドバイには、日系の病院があり日本語も通じるため、最悪の場合の国外救急搬送の候補となる。

 

よって大切なのは、自分の旅程に合った海外旅行保険を契約すること。通常の枠を超えた高額な補償の保険であることはもちろん、現地での支払いが不要で後日完全に保険会社が支払う「キャッシュレス診療対応保険」、別な国への緊急搬送ができる「海外医療搬送対応保険」などをしっかり検討するのが大事。ちなみに「戦争」に対応する海外旅行保険は、一般旅行者向けには無い。正規メディア、プロのジャーナリスト、政府や軍事関係者などに超高額の保険があるのみ。

 

■イランの高度な病院
Erfan Hospital」:テヘラン屈指の設備を誇る私立総合病院。集中治療室や高度な検査機器を備え、英語対応も比較的スムーズ。/「Shahid Mostafa Khomeini Hospital」:政府から最高ランクの認定を受けている病院。/「Pasteur Institute of Iran」:イラン国内における狂犬病研究・対応の中心的機関。

 

■ドバイの日系病院
さくらクリニック」:ドバイ初の日本人向け総合クリニックで、日本人医師・看護師・受付スタッフが在籍している。海外旅行保険のキャッシュレス診療対応で、必要に応じて高度病院への紹介・医療通訳の手配を行っている。/「なごみクリニック」:日本人医師による内科・小児科等の診療を行っている。

 

【中東の国々の簡潔な説明】
中東はざっくり言うと「①石油で金があり国内が安定しているペルシャ湾岸の国」「②そもそも歴史的に複雑なのに、大国が関与してきて延々不安定になってる国」「③特殊な大国・イラン」「④特殊な小国・ヨルダン」の4つに大別できる。

 

①はUAE(ドバイやアブダビが属する)、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーンの6カ国。②はイラク・シリア・レバノン・イスラエルの「中東北部4カ国」+イエメン(南部)。北部4カ国は波があり、何か起こると一気に悪化するが、一定期間は落ち着くこともある。しかしイエメンは2014年以降、終わる気配無く内戦が続いている。北部4カ国は「エルサレム」という「世界史の中心地」に近いため、そもそも歴史的・民族的・宗教的に非常に複雑だったが、大戦中~大戦後に欧米が引っ掻き回したため、それが悪化・恒常化してしまった。現在もアメリカ・ロシア・サウジアラビアという大国の利害関係に常に巻き込まれ、不安定な状況が続いている。

 

③のイランは「石油が採れてお金もある」「でも立地はアジア寄り」「歴史的・面積的に大国」「独特な政治・宗教体制」などの理由から周辺への影響が大きく、他国との関係がとりわけ複雑。④のヨルダンは一言でいえば「政治が上手な国」。王政が強くてクーデターなどが起こりづらく、他国との立ち回り方も上手。そして資源が少ない国なので、大国の利害関係に巻き込まれづらい。これらによりヨルダンは、上記の北部4カ国に隣接していながら、長らく「安全に観光が可能な国」として知られており、ペトラ遺跡死海ワディ・ラムなどは世界的に人気の観光地となっている。

 

中東を周遊する際は、これらを基本事項として頭に入れておくことが大事。

緊急電話番号 ・警察:110/救急:115/消防:125

・英語は基本通じない

チップ 基本的には不要
電圧とプラグ ・電圧:220V

コンセントタイプ

現地で使える

ペルシャ語

①おはよう。

ソブフ・ベヘイル(自分から)
ソブフ・ト・ベヘイル(返答)

 

②こんにちは。
サラーム

 

③こんばんは。
シャブ・ベヘイル

 

上記の全てにおいて「サラーム」でいい

 

④ありがとう。
メルシー

 

⑤さようなら。
ホダーハーフェズ

 

⑥はい/いいえ
バレ/ナ

 

「バレ」は一般的な「はい」。カジュアルな場面では「アレ」もよく使われる。「ナ」はシンプルな否定で「ナ、メルシー(いいえ、結構です)」が便利。

 

⑦ちょっと、すみません。
ベベフシド

 

英語の「Excuse me」に相当。

日本大使館 公式HP
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