「サナア」徹底ガイド:旅の大辞典

 

名称

サナア

(Sanaa)

場所

イエメン

(Yemen)

時差

-6時間

(サマータイム無し)

時期

4月~1月

イエメンは現在「退避勧告」が出ています。渡航はしないでください。

サナアは、世界最古の町の1つとされていて「ノアの方舟」で有名なノアの息子であるセムが造ったと言われています。

 

実はイエメンは、2007年頃までは中東によくある「危険な地域を除けば普通に観光できる国」でした。しかし、2009年には日本人技師の拉致事件が起こるほど治安が悪化し、2015年からは内戦状態に入ってしまいました。当記事は平和な時代の情報としてご覧ください。それではご紹介していきます。

 

 

■目次

 

 

■拠点の街・最寄り空港・就航路線

 

 

サナアはイエメンの首都で、標高2300m地点にあるため夏でも平均気温は27度くらいです。新市街と旧市街があり、旧市街は1986年に世界遺産に登録されています。人口は約180万人。

 

最寄りの空港はサナア空港(SAH)。現在は内戦の影響でほとんど使われていないようです。

 

 

■空港から市内への移動

 

 

空港は市内中心部から北に約15km離れています。市内への移動方法は、タクシーか「ダッバーブ」という乗り合いワゴンになります。2007年頃はダッバーブなら30リアル(約12円)で行けました。

 

 

■サナア旧市街

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旧市街は高さ12mの城壁に囲まれた1km四方のエリアで、約5万人が暮らしています。元々は「アザル」という名前でしたが、いつのまにか「堅牢な要塞」を意味する「サナア」に変わりました。

 

かつての平和な時代には、バッグパッカーが口を揃えて「もう一度行きたい街」「いつか絶対に行ってみたい街」のNo.1に挙げていました。理由は写真に写っている「バーバルヤマン(イエメン門)」をくぐったとたん、中世の世界にタイムスリップ出来るからです。

 

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まず、これはイエメン全体でそうなのですが、男性たちは腰に「ジャンビア」という独特の刀を差しています。

 

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日本の武士の風習である「元服」のようなもので、一定の年齢に達した男子は大人とみなされ、その証として腰にジャンビアを差すようになります。とても親近感が湧きますよね。しかも、その文化が今も残っていることがスゴいです(^^)

 

本当に切れる刀なので怖い気もしますが、現地では「口論になった場合、先に刀に手をかけた方が負け」という暗黙のルールがあります。これはイエメンの男性がジャンビアを「民族の誇り」と捉えていて、軽はずみに武器を取ることは恥だと考えるからです。

 

この「高潔さ」も武士や日本人そのものに通ずるところがあります。金曜日や祝い事の際には、男たちがジャンビアを持って舞う「ジャンビアダンス」を見ることができます。

 

 

では女性はどうでしょうか。イスラム教の国では女性は肌の露出を抑えるのが基本です。その度合は国によってマチマチですが、イスラムの戒律を厳格に守るイエメンでは「ニカブ」や「ブルカ」が一般的です。

 

■ニカブ:目だけが出ているタイプ
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出典:https://www.abc.net.au

 

■ブルカ:目もメッシュで覆われている
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出典:https://www.abc.net.au

 

■ヒジャブ:比較的ラフなスタイル。首から下は洋服でもOK
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出典:https://feminisminindia.com

 

このほか、チャドル、アバヤ、デュパッタなど、実はイスラム女性の衣装はとても種類があります。そして、タイムスリップの一番の要因は、突如立ち並ぶ高層住宅です。

 

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一帯は砂漠なので木材で家を造ることが出来ず「日干しレンガ」が使われています。本来は高層建築に適さない素材なのですが、イエメンの日干しレンガは紀元前3000年頃から作られているため品質が高く、他の国の日干しレンガとは強度のレベルが違うため、この奇跡的な景観が生まれました。

 

多くは4~7階建てで、高さは20mほどが一般的です。高層になった理由は、土地活用や敵からの防衛、女性を男性の目から遠ざけるためなど様々あります。また、1・2階部分は堅固な石造りになっているので、洪水が起こっても溶けたり流されたりすることなく耐えられるそうです。

 

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1階が家畜小屋、2階は穀物貯蔵庫、3階は男性用居室、4階は女性用居室、最上階は「マフラージ」という社交場、というつくりが基本で、マフラージでは男性によるカートパーティーが行われます。

 

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出典:https://www.middleeastmonitor.com

 

「カート」は覚醒作用がある常緑樹の葉っぱで、ケニア、ソマリア、エチオピア、イエメンなどの紅海沿岸諸国で嗜好品として許可されています。イエメンに行くと、男たちが常にカートで口の中をいっぱいにしている様子を見ることができます。カートパーティでは男たちが集まって、カートやシーシャ(水タバコ)を楽しみます。

 

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特徴的な窓は「カマリア窓」といって、外側の輪郭が石灰で塗られいて、日干しレンガの単調な外観に可愛らしい彩りを与えています。実はステンドグラスになっているので、部屋の中は、外からは想像できない華やかな空間になっています。

 

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出典:https://www.robertharding.com

 

「カマリア」はアラビア語で「月」を意味する「カマル」からきているのですが、中から見ると「美しく光る半月」のように見えるからなのかもしれません。窓は外敵の侵入をふせぐため、2階以上に造られています。

 

これらの高層住宅は「イエメン様式」と呼ばれていて、2500年の歴史があるサナア旧市街には約6000棟が立ち並んでいます。

 

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出典:https://www.britannica.com

 

街には630年に建てられた大モスクをはじめとして、106のモスクと64のミナレットがそびえ立ちます。

 

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ミナレットは高さ50mに達するものもあり、旧市街のエキゾチックな空間を演出しています。そして夜になると、街は文字通りの「アラビアン・ナイト」に姿を変えます。

 

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電灯が一部にしかないため街は神秘的なあかりに包まれます。「暗い」ということは「危ない」のではないかと思われるかもしれませんが、少なくとも2007年頃までは全く問題ありませんでした。

 

 

イエメンの人々は、とにかく優しくて人懐っこく人情味が溢れることで知られています。食事をおごってくれたり、家に招いてくれたり、それでいて他のアラビア諸国のように「バクシーシ」を求められることもありません。

 

古代ローマの時代に「幸福のアラビア」と讃えられたイエメンは、現代においても旅人を優しく包み込む国だったんです。

 

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出典:https://oceagleeye.com

 

しかし現在は内戦状態にあり、サナア旧市街は2015年に危機遺産に登録されてしまいました。いつの日か、バッグパッカーの聖地が蘇ることを祈るばかりです。

 

 

■ワディ・ダハール

 

 

もし再びサナアに行けることになったら忘れてはいけないのが、サナアから北西に約15km離れた場所にある大峡谷「ワディ・ダハール」です。全長は100kmを超え、最大幅は約3km、深さが150mに及ぶ大峡谷で、それ自体見ごたえがありますが、峡谷の底にある町が素晴らしいです。

 

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ハイライトは「ロックパレス」。昔のイエメン王家の夏の離宮で、岩の上に旧市街と同じ高層建築が建てられています。当時の入場料は500リアル(約210円)でした。「シンドバットの冒険」に出てきそうな砂漠の宮殿で、当時のバッグパッカーはみんなここを目指しました(^^) 平和が戻るそのときまで、無事に残っていることを切に願います。

 

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以上になります。イエメンは「モカコーヒー」の産地としても有名です。行けるようになったら、ぜひ味わってみてください。

 

 

■備考

行き方

■航空便例
日本-カイロ空港(約13時間)

 

カイロ空港-サナア空港(約3時間)

 

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イエメンの設定です。

備考

 

⇒中東のガイドブック

 

 
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