メッカの見どころ

 

メッカはイスラム教の聖地で、観光ビザが発給されるようになった現在も、残念ながらイスラム教徒以外は街自体に入ることが出来ません。有名なマスジド・ハラームもさることながら、その前にそびえ立つアブラージュ・アル・ベイト・タワーズが圧巻です(^^)

 

 

「メッカ」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

メッカは、2世紀には「マコラバ」という名前で記録が残っている古都で、イスラム教最大の聖地です。イスラム教徒は1日5回礼拝を行うことで知られていますが、世界のどこにいてもメッカの方角に向かって礼拝をしています。人口は約130万人。

 

最寄りの空港はジェッダにあるキング・アブドゥルアズィーズ国際空港(JED)。国内外合わせて約100都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちら。空港から市内への移動は「ジェッダ:徹底ガイド」をご覧ください。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はサウジアラビア・リヤル(通貨コード:SAR)で、補助通貨はハララ。1リヤル=100ハララで、本日のレートはこちら。

 

 

 

イスラム教の誕生

メッカの見どころ

 

西暦570年頃、サウジアラビアのメッカにムハンマドが誕生します。裕福な家に生まれ、美しい奥さんをもらい幸せに暮らしていたムハンマドですが、40歳の頃から洞窟にこもるようになります。そこに大天使ガブリエルが現れ、ムハンマドに自分が預言者であることを自覚させます。

 

そして621年。奥さんを亡くして失意の底にいたムハンマドの前に再びガブリエルが現れ、天馬にムハンマドを乗せます。天馬は一瞬でエルサレムの神殿の丘へ跳び、さらに天に登ります。天にはユダヤ教の預言者であるアブラハムやモーセ、そしてキリスト教の開祖であるイエスなどがいて、その奥に唯一の神(アッラー)がいました。

 

「メッカ」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

「アッラー」はアラビア語で「神」を意味する言葉で、英語でいうと「The God」です。つまり、例えばヒンドゥー教のシヴァ神のような「特定の神様の名前」ということではなく「神様自体を表す言葉」です。実はユダヤ教やキリスト教の神様であるヤハウェと同じ存在を差していますΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

アッラーはムハンマドに1日5回礼拝をすることを許し、さらに様々な啓示をしました。これらを戒律としてまとめたものが「コーラン」です。ちなみに「イスラム」という言葉は「神に全てをゆだねること」を意味しています。

 

メッカの見どころ

 

地上に戻ったムハンマドはメッカやメディナの町を征服し、アラビア半島も支配下に治めていきます。そして、彼の死後の638年には「昇天の地」であるエルサレムをも攻め落とし、ユダヤ教の神殿があった場所に「岩のドーム」を建設しました。これを持ってエルサレムもイスラム教の聖地の1つになります。

 

ちなみに、アブラハム、モーセ、イエス、ムハンマドに、ノアの方舟で有名なノアを加えた5人を「5大預言者」と呼ぶそうです。

 

 

マスジド・ハラーム

概要
 

 

アラビア語で「聖なるモスク」という意味があり「メッカの大モスク」とも呼ばれます。毎年、イスラーム暦の12月8日~12日までは「ハッジ」という大巡礼が行われ、世界中から300万人以上といわれる信者がメッカに集まります(,,゚Д゚) これはイスラム教徒である以上、財力が許す限り、一生に一度は行わなければいけない義務とされています。

 

■ハッジの際のマスジド・ハラーム
メッカの見どころ

 

メッカの見どころ

 

マスジド・ハラームの中庭にある「イスラム教で最も神聖な聖殿」で、イスラム教が成立する以前から多神教の神殿として存在していました。マスジド・ハラームは「カーバ神殿をまつり保護するためのモスク」といえます。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

 

圧巻ですね(,,゚Д゚) 伝承によれば、カーバ神殿は神様がアダムとイヴに造らせた神殿であり、神様は「天上の神の玉座と、それを周る天使の再現」として、アダムに神殿の周囲を周ることを命じたそうです。

 

「メッカ」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

ムハンマドは630年にカーバ神殿を征服して、360以上もあった神像を全て破壊してイスラム教の聖殿にしました。その際、唯一破壊しなかったのが「カーバの黒石」と呼ばれる御神体です。

 

メッカの見どころ メッカの見どころ
photo by:Amerrycan Muslim             photo by:Mbenoist

 

カーバ神殿の南東隅(①の場所)に安置されている約30cmほどの黒曜石で「イスラムの至宝」とされ銀色のカバーで保護されています。訪れたイスラム教徒は神殿の周囲を歩いて周りますが、その際、黒石に7度のキスを試みます。

 

メッカの見どころ
photo by:omar_chatriwala

 

ハッジ(大巡礼)の際に黒石に触れることが出来ると大変な幸運が訪れるとされていて、見てのとおりの大スペクタクルになります(^^;) しかし大多数の人はキス出来ないので、その場合は神殿を7度周る度に黒石を指差すことで同様のご利益があるそうです。

 

メッカの見どころ
photo by Ibrahim.ID

 

「アブラハムの御立ち処」という意味で、「最初の預言者といわれるアブラハムの足跡が刻まれているとされる石」がまつられています。こちらの2つのくぼみが足跡ということですね(^^)

 

メッカの見どころ
photo by:لطرشأحمدالهاشمي

 

 
photo by:Swerveut                  photo by:Sureyya Aydin

 

マスジド・ハラームの中にある2つの丘で、訪れた信者は2つの間を7往復します。これは神様が預言者アブラハムの妻ハジャールに与えた試練を再現していて、片道約450mなので7往復すると約3.2kmになります。

 

■往復する人々
メッカの見どころ
photo by:Aiman titi

 

メッカの見どころ
photo by:Mardetanha

 

ハジャールは、息子のイスマーイールに飲ませる水を探してサファーとマルワの間を7往復しました。すると天使が現れて、翼で地面を叩いて水を湧き出させました。これが今に伝わるザムザムの泉で、マスジド・ハラームを訪れた信者は、儀式の後にザムザムの水を飲むのが慣例となっています。「聖水」として有名なので、お土産にも売られています(^^)

 

 

アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ

メッカの見どころ

 

マスジド・ハラームを見下ろすように建てられた7つの超高層ビル群で、2012年に全てのビルが完成・開業しています。ハッジが行われるメッカ待望の超大規模建築群で、全体で10万人以上が宿泊できますΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

高さは上から順に「601m、260m、260m、250m、250m、240m 、240m」。最も高い「メッカ・ロイヤル・クロック・タワー・ホテル」は、ドバイのブルジュ・ハリファ (828m) と上海タワー(634m)に次いで、世界で3番目に高いビルです。タワーも入れると東京スカイツリーも入るので4番目となります。

 

 

世界最大の時計台でもあり、頂上の時計はなんと直径46mΣ(゚∀゚ノ)ノ 長針の長さが23mもあり、200万個のLEDが使われていて、25km先からも視認できます。時計台の上部は屋外展望台になっていてメッカの街を一望できます。

 

 

さらに、時計台の上には93mのミナレット(尖塔)が設置されていて、最上部には三日月が輝いています。この三日月も23mという大きさですΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

メッカの見どころ

 

雲の上に浮かぶ時計とミナレットです(,,゚Д゚) …多分、合成だとは思いますが…こういう状態にもなるのでしょうか?また、三日月の中には礼拝堂があって入れるようになっています。メッカを見下ろすこの景色は確かに神様になったかのようですね。

 

 

規模といいロケーションといいドバイのブルジュ・ハリファに匹敵する規模なので、イスラム教徒じゃないといけないのが残念です(T^T)

 

 

以上になります。イスラム教最大の聖地メッカ。行くことが出来るようになる日を願うばかりです(^^)

 

サウジアラビアは日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。ただ、メッカなどムスリム以外は入れない場所もあります。その他、念の為事前に「外国人のムスリム以外でも参加可能か」を問い合わせてみてください。

「メッカ」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

中東のすごいモスク

イスファハーンなど1つの街にたくさんのモスクやマドラサがある場合は街単位で記載しています(^^)

■シェイク・ザーイド・グランド・モスク(アラブ首長国連邦)

2007年にアブダビに完成した、世界で6番目に大きなモスクです。詳細は下記からご覧ください。

「アブダビ②観光の見どころ」徹底ガイド

■イスファハーン(イラン)

「ここには世界の半分がある」と称されたイマーム広場を中心に、美しい青タイルを基調としたイスラム建築の傑作が並びます。詳細は下記からご覧ください。

「イスファハーン②イマーム広場」徹底ガイド

■マスジェデ・ナスィーロル・モスク(イラン)

シーラーズのシンボルともいえるモスクで、その美しさから「ローズモスク」「ピンクモスク」とも呼ばれています。詳細は下記からご覧ください。

「シーラーズ」徹底ガイド

■シャー・チェラーグ廟(イラン)

同じくシーラーズにあります。「廟」が付いていますがモスクという認識で良いみたいです。内部がスゴすぎることで有名です。同じページに記載しておりますので下記からご覧ください。

「シーラーズ」徹底ガイド

■スルタン・カブース・グランド・モスク(オマーン)

オマーン最大のモスクで、2001年に完成しました。6500人を収容出来る大礼拝堂は圧巻です。詳細は下記からご覧ください。

「オマーン①アクセスとグランド・モスク」徹底ガイド

■ステート・グランド・モスク(カタール)

カタール最大のモスクで2011年に完成しました。屋根のドームはなんと99個あります。詳細は下記からご覧ください。

「ドーハ②観光の見どころ」徹底ガイド

■クウェートシティ(クウェート)

クウェートの首都で、クウェート最大の「グランドモスク」や、不思議な形をした「シェイク・ファティマモスク」などがあります。詳細は下記からご覧ください。

「クウェートシティ」徹底ガイド

■メディナ(サウジアラビア)

メッカに次ぐイスラム教第2の聖地で「預言者のモスク」や「クバー・モスク」が有名です。詳細は下記からご覧ください。

「メディナ」徹底ガイド

■イスタンブール(トルコ)

古代から世界史の中心地の1つで、ブルーモスクこと「スルタン・アフメット・ジャーミー」や、紆余曲折を経てモスクに戻った「アヤソフィア・ジャーミー」など、スケールの大きなモスクが並んでいます。詳細は下記からご覧ください。

「イスタンブール②スルタン・アフメット地区」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的なモスクがたくさんあります。興味のある方は「世界のすごいモスク総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げているものの中から特にスゴい38ヶ所を6つのエリアに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ドバイ(約11時間)

・ドバイ-ジェッダ(約3時間)

ベストシーズン 春と秋
外務省 海外安全情報 サウジアラビア
ガイドブック 中東のガイドブック
ビザ ビザ取得が必要
パスポート残存期間 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄見開き2ページ以上。
時差 -6時間(サマータイム無し)
チップ 基本的には不要
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるアラビア語 ①おはよう。

サバーフ ルハイル

 

②こんにちは。
アッサラーム・アライクム
マルハバン(午前中)
マサーウルハイリ(午後)

 

③こんばんは。
マサーウルハイリ

 

④ありがとう。
シュクラン

 

⑤さようなら。
マアッサラーマ

 

⑥はい・いいえ
ナアム・ラー

電圧とプラグ 220V

コンセントタイプ
コンセントタイプ
コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 サウジアラビア・リヤル(通貨コード:SAR)で、補助通貨はハララ。1リヤル=100ハララ。

 

日本大使館 HP

サウジアラビアの絶景一覧

サウジアラビアの絶景

 

アイコンをクリックすると「名前/写真/ガイド記事へのリンク」が表示され、リンクをクリックすると別ウィンドウで記事が開きます。グーグルマップを使用してリンクを貼っているため「リダイレクトの警告」が表示されるかもしれませんが、全て確実に当サイト内のリンク(http://tabinodaiziten.com~)なのでご安心ください。また、地図にアイコンが表示されていないときはページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

■赤のアイコン
個別のガイド記事です。

 

■その他の色のアイコン
大都市など周辺に見どころが多い場所や、1つの国の中で同系統の見どころがあるとき、複数の見どころを1つの記事に集約していて、それらが同じ色のアイコンになっています。青、緑、紫…など様々な色がありますが、まとまりを分かりやすくしているだけで、色ごとに意味が異なるわけではありません。

 

スポンサーリンク