ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

ロングヤービーエンは、人口1000人以上の町としては世界最北端にあたり、「○○端」が好きな旅人たちからは昔から人気の渡航先です。ノルウェー本土ではなくスヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島にあります。

 

 

「ロングヤービーエン」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

ロングヤービーエンは、北緯78度13分、東経15度33分にあり、一年の大部分が白夜か極夜になるという、まさに「極地にある町」です。人口は約2000人。

 

最寄りの空港はロングヤービーエン空港(LYR)。国内の2都市と就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちらです。極北の小さな町なので宿は非常に少ないです。野営は不可能な場所ですから、必ず宿を確保してから行ってください。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はノルウェー・クローネ(通貨コード:NOK、記号:kr)で補助通貨はオーレ(Øre)。1クローネ=100オーレです。本日のレートはこちら。

 

 

 

空港から市内への移動

 

 

空港は市内から北西に約5km離れています。空港から市内へはシャトルバスが出ていて、全ての到着便に対応しています。また全てのホテルへ送迎してくれるので、よほどのことがない限りシャトルバスの利用で大丈夫です。

・所要時間:約10分
・料金:75クローネ
公式HP

 

 

ロングヤービーエンの概要

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

町の見どころは多く無いのですが、そもそも全てが世界最北端ですから、そう考えると全部記念になるとも言えます(^^) また町の人口は約2000人ですが、諸島全体には約3000頭のホッキョクグマが生息しているとされています。幸い町には来ないそうですが、あまり辺鄙な場所には行かない方が良いです。

 

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

ロングヤービーエンはスヴァールバル条約という条約が締結されていて、加盟国の国民であればビザ無しで自由に移住してビジネスをして良いことになっています。何と日本も加盟しているので、我々はいつでも世界最北端の町に移住できるんですねΣ(゚∀゚ノ)ノ 実際、現地には数名の日本人が暮らしています。また、約2000人の内、6分の1はノルウェー以外の国籍だそうです。

 

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

これは「ノルウェーの領地ではあるものの、ノルウェーの法律は適用されていない」ということでもあります。そのため、もちろん北欧なので元々の物価水準は高いですが「僻地特有の物価高」になっていません。

 

通常、日本であっても山の上や離島等は物価が高くなりますよね。運搬の分のお金がのっていますから仕方ありません。ただ、ここの場合「運搬代は加算されるものの、ノルウェー本土の税金がかからないため、差し引きで本土と同じくらいになる」ということなんです。

 

 

こちらは映画館と図書館が入っています。一応2000人の町なので、他にも幼稚園から高校、病院や銀行など一通りの施設は揃っています。また郵便局もあるのですが、ここは世界最北ではなく2番目になります。最北は同じスピッツベルゲン島の「Ny-Ålesund Post Office」です。

 

■Ny-Ålesund Post Office
 
photo by:Superchilum

 

やることが定まっていない場合は、一度インフォメーションに行って、その時期のオススメを聞くのが良いと思います(^^)

 

■観光案内所
 

 

 

ロングヤービーエンの見どころ

白夜と極夜

 

緯度が約78度にもなるロングヤービーエンでは、4/20~8/23までが白夜になります。日本ではなかなかイメージが付きませんが、上の動画が分かりやすいので見てみてください。太陽がずーっと横に移動します(,,゚Д゚)

 

そして、10/26~2/15までは逆に一日中太陽が昇らない「極夜」になります。

 

 

 

町唯一のメインストリートでレストランやカフェ、土産物屋などが並んでいます。ロングヤービーエンは20世紀初頭に炭鉱の町として発展したので、メインストリートには「名もなき鉱山労働者の像」が立っています。

 

ホッキョクグマやセイウチのグッズなども人気ですが、防寒具もさすがにクオリティが高いので人気があります。

 

 

 

スヴァールバル諸島の歴史が、動物の剥製などと共にわかりやすく展示されています。お土産も色々揃っています。営業時間は12時~17時、料金は90クローネです。

 

「ロングヤービーエン」徹底ガイド 【旅の大事典】 
photo by:Bernt Rostad

 

スキー、犬ぞり、ボート、飛行船など様々な方法で極地探検をしてきた歴史が展示されています。ここでぜひ見ていただきたいのが、お土産で売られているホッキョクグマのヌイグルミです。面白い売られ方をしているので、ぜひ見てみてください(^^) 営業は2月~9月の9時~17時で、料金は100クローネです。

 

世界のすごい博物館については「世界の博物館&美術館総特集」をご覧ください。

 

 

 

世界最北端のスーパーです(^^) それだけですが話のタネに記念写真を撮ることをオススメします。中は充実していて大抵のものは手に入ります。営業時間は11時~18時です。

 

 
photo by:Subiet

 

現代版「ノアの箱舟」とも称される施設で、空港の近くにあります。正しくは「あらゆる危機に耐えうるように設計された終末の日に備える北極種子貯蔵庫」といいますΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ
出典:https://annx.asianews.network ※拡大できます

 

最大450万種までの貯蔵が可能で、1品種あたり平均500粒の種子が保存されています。温度は常に-18~20℃に保たれていて、仮に機械が壊れても-4℃に保てる環境になっています。また、温暖化による海面上昇を考え、海抜120~130m地点に建設されています。

 

 

2018年の段階で100万種を超えていて、それらは20年ごとに新しい種子に入れ替えられるそうです。残念ながら観光客が中に入ることは出来ません。ただ、現代版「ノアの方舟」は良い記念になるのではないでしょうか(^^)

 

 

 

1921年に建てられた、スヴァールバル諸島で唯一の教会で、もちろん世界最北の教会です。元々は「スピッツベルゲン救世主教会」という教会でしたが、戦時中にドイツ軍によって破壊されてしまいました。現在の教会は1958年に再建されたものです。

 

内部はスッキリしていて、むしろ公民館みたいな雰囲気です。後には飲食スペースもあって、ホッキョクグマの剥製も置かれていますΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

 

世界のすごい教会については「世界のすごい教会・修道院総特集②」をご覧ください。

 

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

ロングヤービーエンでは様々なツアーが催行されています。代表的なのが「犬ぞりツアー」で、氷の洞窟への往復が人気です。

 

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

そのほか、オーロラツアー、氷河ツアー、ホエールウォッチング、カヤックツアー、スノーモービルツアーなど多種多様なツアーがあるので、ぜひトライしてみてください(^^) 夏であればパフィン(ニシツノメドリ)も見られる可能性があります。

 

 

ピラミデンの町

 

 

ロングヤービーエンから50kmほど北に位置する、世界最北の「ゴーストタウン」ですΣ(゚∀゚ノ)ノ 1910年にスウェーデンが炭鉱を発見し誕生した町で、1927年にはソ連に売却されました。その後1998年に炭鉱が閉じられてから完全なゴーストタウンになっています。旧ソ連の香りがプンプンする町は、廃墟好きにはたまらない場所です。

 

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

ツアーが催行されているので実は簡単に行けます。スノーモービルで爆走するツアーや、フェリーで海を渡るツアーがあります。フェリーの場合は氷河やアザラシを見ることもできるのでオススメです(^^) ツアーが出ている関係で、ゴーストタウンではありますがホテルが1軒あります。なので宿泊することも可能です。ツアーはこちらの会社が催行しています。

 

ロングヤービーエンへの行き方と見どころ

 

以上になります。世界最北端の町「ロングヤービーエン」。ぜひ行ってみてください(^^)

 

 

世界の果ての場所

■ウシュアイア(アルゼンチン)

世界最南端の都市で、博物館では「世界の果て記念スタンプ」を押してもらえます。詳細は下記からご覧ください。

「ウシュアイア」徹底ガイド

■ニューファンドランド島(カナダ)

バイキングが入植した北米最初の土地で、スピア岬が北米の最東端になります。島は世界トップクラスの壮大な自然が広がっていて、氷山ウォッチングなども楽しめます。詳細は下記からご覧ください。

「ニューファンドランド島①アクセスと概要」徹底ガイド

■ロカ岬(ポルトガル)

ユーラシア大陸の最西端で、首都のリスボンからすぐにアクセスできます。詳細は下記からご覧ください。

「シントラ④ロカ岬」徹底ガイド

■喜望峰(南アフリカ共和国)

アフリカ大陸の最南端で、ケープタウンからアクセスします。詳細は下記からご覧ください。

「ケープタウン④郊外の見どころ」徹底ガイド

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ロンドン(約12時間半)

・ロンドン-オスロ(約2時間)
・オスロ-ロングヤービーエン(約3時間)

ベストシーズン 6月~8月
外務省 海外安全情報 ノルウェー
ガイドブック 北欧のガイドブック
ビザ シェンゲン協定加盟国。あらゆる180日間の期間内で90日以内の観光、業務目的の滞在はビザ不要。
パスポート残存期間 シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から3ヶ月間以上。未使用査証欄1ページ以上。
時差 夏:-7時間/冬:-8時間
チップ 基本的には不要
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるノルウェー語 ①おはよう。

God morgen.(グモーン)

 

②こんにちは。
God dag.(グダーグ)

 

③こんばんは。
God kveld.(グクヴェル)

 

④ありがとう。
Takk.(タック)

 

⑤さようなら。
Ha det bra.(ハ デ ブラ)

 

⑥はい・いいえ。
Ja・Nej.(ヤ・ナィ)

電圧とプラグ 230V

プレーケストーレンへの行き方と見どころ
コンセントタイプ

通貨 ノルウェー・クローネ(通貨コード:NOK、記号:kr)で補助通貨はオーレ(Øre)。1クローネ=100オーレ。

 

日本大使館 HP

ノルウェーの絶景一覧

ノルウェーの絶景

 

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