「アウシュビッツ」徹底ガイド:旅の大辞典

 

名称

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所

(Auschwitz Birkenau)

場所

オシフィエンチム

(Oświęcim)

時差

夏:7時間/冬:8時間

時期

6月~8月(夏)

 

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所は、言わずと知れた負の世界遺産です。20万人とも400万人とも言われる犠牲者を出した、人類史上最悪の収容所です。非常に重たい気持ちになる場所ですが、一度は行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

 

それではご紹介していきます。

 

 

■目次

 

 

■拠点の街・最寄り空港・就航路線

 

 

拠点の街はクラクフ。17世紀初頭までポーランド王国の首都で、日本でいう京都のような位置づけです。現在はワルシャワ、ウッチに次ぐ第3の都市です。人口は約76万人。

 

最寄りの街はクラクフ空港(KRK)。国内外合わせて80以上の都市に就航しています。就航路線を知りたい方は、こちらからご覧ください。

 

各地からの航空券はこちらからチェックしてみてください。

 

宿はこちらです。(地図に値段が表示されてない場合、少し動かしてみてください)

クラクフ
Booking.com

 

 

■空港から市内への移動

 

 

空港は市内中心部から西に約13km離れています。市内への移動方法は、鉄道、バス、タクシーの3種類です。

 

鉄道で行く

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空港からクラクフ中央駅まで直通列車が出ています。

・所要時間:17分
・料金:8ズウォティ
・30分に1本程度
時刻表

 

■クラクフ中央駅
 

 

バスで行く

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「208番」「252番」の路線バスが空港と市内をつないでいます。

・所要時間:約45分
・料金:4ズウォティ
時刻表

 

タクシー

タクシーの場合、所要時間は約30分、料金は80~100ズウォティです。

 

 

■クラクフからアウシュビッツへのアクセス

 

 

「アウシュビッツ」はドイツ語で、現地では「オシフィエンチム」と呼ばれます。アウシュビッツでも通じますが、オシフィエンチムの方が住民感情として良いので、基本的にオシフィエンチムと呼ばれています。

 

行き方は、ミニバス、バス、電車の3種類です。電車の場合は、駅からバスか徒歩になります。

 

ミニバスで行く

■バスターミナル
 

 

クラクフ駅前のバスターミナルから、アウシュビッツへの直通ミニバスが出ています。バスターミナルは2階建てで、チケットはどちらでも買えます。アウシュビッツ行きのバスは基本的に2階から出ます。

 

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・所要時間:約1時間半
・料金:12ズウォティ
時刻表

 

バスで行く

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上記のバスターミナルから「ライコニック」という大型バスがアウシュビッツまで出ています。

・所要時間:約1時間半
・料金:15ズウォティ
時刻表

 

鉄道で行く

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上記のクラクフ中央駅からオシフィエンチム駅まで直通列車が出ています。

・6時~22時頃まで運行
・1日10本程度
・所要時間:約2時間
・料金:15ズウォティ~

 

■オシフィエンチム駅
 

 

駅からはバスか徒歩になりまして、バスの場合、駅前から多くのバスが出ています。「1/16/18/24/25/27/28/29/43」のバスで最寄り駅に到着します。

 

 

徒歩でも約30分ほどです。

 

 

 

■アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の概要

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アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所は、「アウシュビッツ強制収容所」と「ビルケナウ強制収容所」の2つをまとめた言葉です。

 

細かくいいますと、オシフィエンチム(ポーランド語)に「アウシュビッツ(ドイツ語)第一強制収容所」が建てられ、ブジェジンカ(ポーランド語)に「ビルケナウ(ドイツ語)強制収容所」=「アウシュビッツ第二強制収容所」が建てられた形です。

 

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両者は3.5km離れていて無料のシャトルバスが運行しています。通常は「アウシュビッツ収容所」から見学します。

■シャトルバス(目安)
・4月~10月:10分おき
・11月~3月:30分おき
※季節や時間帯により変わります。

 

こちらが入り口です。営業時間は季節によって異なります。

 

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■営業時間
・7時半~15時半:12月
・7時半~16時半:1月、11月
・7時半~17時半:2月
・7時半~18時半:3月、10月
・7時半~19時半:4月、5月、9月
・7時半~20時半:6月~8月

 

※入場可能時間は、閉館時間の1時間半前までです。

 

チケットはこちらの建物か公式HPで購入します。現地で購入する場合パスポートが必要になりますので、忘れずに持っていってください。

 

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【公式ツアー】
■料金
・ポーランド語:50ズウォティ
・他言語(日本語は無し):60ズウォティ

 

■所要時間
・基本:3時間半
・スタディツアー:6時間

 

公式ツアーの場合、残念ながら日本語のガイドツアーはありません。日本語で説明してほしい場合は、クラクフなどで「日本語ガイド付きツアー」に申し込む形になります。詳細はこちらから御覧ください。

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また、実はツアーに参加せずに無料で見学することもできます。ただ、時間帯が制限されます。オフシーズンは「10時~16時以外」、ハイシーズンは「9時~17時以外」です。ちゃんとしたガイドブックを持っていたり、知識がある方はガイド無しでも大丈夫です。

 

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こちらは荷物預けです。第二収容所へは「30✕20✕10cm」以上の大きさの物は持ち込むことが出来ませんので、持っている場合はこちらへ預けてください。料金は4ズウォティです。また、食べ物も持ち込めません。

 

そのほか、注意事項は下記になります。

・第一収容所はセキュリティチェックがあります。
・雨の日は土がぬかるむので、特に下半身は汚れてもよい服装がベターです。
・写真撮影は可能ですが禁止の場所もありますので、個人で見学する方は特に注意してください。ブロック4の「髪」とブロック11の「地下」が撮影できません。

 

 

■アウシュヴィッツ強制収容所(第一収容所)

 

こちらが入り口です。まずは画面をぐるっと回して周囲を見てみてください。わずか数十年前、毎日毎日、ヨーロッパ各地から集められた無数の人々がこの門をくぐって殺されていったと思うと、すでに言葉では言い表せない感情を覚えると思います。

 

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ゲートには有名な「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」という言葉が掲げられています。「B」を見ると上下が逆になっているのが分かります。これには「この門を作らされた収容者が、この言葉はウソだと言うことを表現するために、抵抗としてやった」との説がありますが、実際には「この時代はこのような書体が一般的だった」ということだそうです。

 

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出典:ウィキペディア

 

この門を通った人々は、すぐに「労働者」「人体実験用」「価値なし」の3種類に分けられました。すなわち「肉体労働の役に立たなそうな人間」や「人体実験に耐えられなさそうな人間」が「価値なし」と判断されたので、自動的に老人、子供、女性がその対象になりました。

 

「価値なし」と分類された人々は、即座に「ガス室」へ送られ殺害されました。

 

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出典:ウィキペディア
(1:入り口、2:脱衣所、3:ガス室、4:ガスの投入口、5:死体運搬エレベーター、6:焼却炉)

 

もちろん本当のことを言ったら従うわけはないので、シャワーを浴びれるとウソをついて、次々にガス室へと送っていきました。ガス室は最終的に7つ造られ、32分間で800人を処刑できたそうです。

 

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こちらが実際のガス室です。中には入れませんが、外から中を見ることが出来ます。

 

第一収容所にはガス室の他にレンガ造りの建物が約30棟あります。全てに入れるわけではなく、ツアーでは5つの常設展示ブロックとガス室を見学します。特に有名な場所としては11号棟の前の「死の壁」があります。

 

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ここでは、捕まった逃亡者やレジスタンス(反抗的な)活動をしていた人々が銃殺刑になりました。

 

収容所の周りは高圧電流が流れる鉄条網で囲まれていて容易には逃亡できない状態でしたが、収容所内のレジスタンスたちの後押しを受けた人々が、わずか150名ほどですが脱出に成功したとされています。

 

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収容者の中には、自ら鉄条網に触れて自殺する人々もいました。

 

ごくまれに出る逃亡者を無くすため、ナチスは1人の逃亡者につき10名をランダムに選んで処刑するというシステムにしていました。このときの処刑方法は絞首刑で、見せしめとして10人並んで吊るされたままにされていました。

 

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第一収容所では最大で2万人が同時に収容されていました。残されたメガネやクツは想像を絶する量で言葉を失います。

 

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■ビルケナウ強制収容所(第ニ収容所)

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第二収容所の入り口は、アウシュビッツの象徴的な景色です。実は、第二収容所は第一収容所よりも遥かに規模が大きく、東京ドーム37個分の広大な敷地に、最大で9万人が収容されました。入り口へと向かう線路は、まさに「死の路線」で、多くのユダヤ人が収容されていきました。

 

そうなった経緯としては、第一収容所は建設当初、上記のとおり捕虜や犯罪者、ナチスが社会不適合者とみなした人々が中心に収容されていました。そこには、ナチスが掲げていた「アーリア人至上主義」による「非アーリア人の国外追放」と「戦時中の労働力確保」という面がありました。

 

しかし、いつしかそこに「劣等民族の処分」という要素が色濃く加わっていき、新たな収容所が建設されました。それが、後に「絶滅収容所」と呼ばれる「第二収容所」でした。

 

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バラックと呼ばれる居住棟は馬小屋を改造した劣悪なつくりでした。暖房設備が無いのはもちろんのこと、トイレはベッドの下の溝でした。しかも自由に使えるわけではなく、午前午後の2回だけ、何も仕切りが無いまま一斉に使用を強制されたそうです。

 

ベッドには布団ではなくワラがしかれ、複数人がすし詰めにされました。

 

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出典:https://www.politico.eu

 

 

以上になります。個人でも行けますが、行く場合はしっかりとガイドから説明を受けた方が良いと思います。

 

 

■備考

行き方

■航空便例
日本-ワルシャワ空港(約11時間)

 

ワルシャワ空港-クラクフ空港(約1時間)

 

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ポーランドの設定です。

備考

 

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