「ムイナク」徹底ガイド:旅の大辞典

 

名称

ムイナク

(Moynaq)

場所

ウズベキスタン

(Uzbekistan)

時差

-4時間

(サマータイム無し)

時期

春と秋

(乾季)

 

ムイナクは「20世紀最大の環境破壊」の舞台である「アラル海」のほとりにあった街で、急速に収縮した湖の跡に残されたいくつもの船が物哀しく荒野に佇んでいます。しかし、その光景が逆にデストピア感に溢れていて人気の観光地になっています。

 

それではご紹介していきます。

 

 

■目次

 

 

■拠点の街・最寄り空港・就航路線

 

 

拠点の街はヒヴァとヌクスです。

 

ヒヴァは16~20世紀初頭に栄えたヒヴァ・ハン国の首都だった街で、1世紀には既に町が形成されていました。ウズベキスタンで初めて世界遺産になった場所でもあります。人口は約9万人。ヒヴァへのアクセスなどは、こちらのページをご覧ください。

 

最寄りの空港はウルゲンチ国際空港(UGC)。国内外合わせて7都市に就航しています。就航路線を知りたい方は、こちらからご覧ください。

 

各地からの航空券はこちらからチェックしてみてください。

 

宿はこちらです。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

ヒヴァ
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ヌクスはウズベキスタンの都市ですが、カラカルパクスタン共和国という自治共和国の首都でもあります。他の都市から離れていたので、戦時中にはソ連により化学兵器研究所が建設されていました。人口は約180万人。

 

 

 

最寄りの空港はヌクス空港(NCU)。国内外合わせて3都市に就航しています。就航路線を知りたい方は、こちらからご覧ください。

 

宿はこちらです。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

ヌクス
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また、もちろんムイナクにも宿泊できます。宿はこちらです。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

ムイナク
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■ムイナクへのアクセス

 

多くの方がヒヴァから行くと思いますので、ヒヴァ~ムイナクのルートをご紹介します。まずは、ヒヴァのイチャン・カラの北門付近で発着するトロリーバスで「ウルゲンチ」へ行きます。

 

■発着位置
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鮮やかな緑色のトロリーバスです。

 

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・所要時間:約1時間
・料金:1500スム

 

ウルゲンチのトロリーバスは「デフコン・バザール」の北西部に停まります。ここからタクシーで「ホラズムスタジアム(Horezm Stadium)」近くのミニバス乗り場へ行きます。グーグルマップには表示されないので大体の位置ですが、下のルートで大丈夫です。

 

気合の入った人なら歩ける距離なのかもしれません。荷物と天気しだいですね(^^;)

 

・所要時間:約10分
・料金:10000スム

 

ここからヌクスまでミニバス(シェアタクシー/乗り合いワゴン)に乗ります。人数が集まったら出発です。

・所要時間:約3時間
・料金:約45000スム

 

■ヌクスの停車場所

 

こちらも大体の位置ではありますが、ここで大丈夫です。そしてすぐ左にセントラル・マーケットがありまして、ここからバスターミナル行きのミニバスが出ています。歩ける距離ではありません。

 

・所要時間:約15分
・料金:1000スム

 

バスターミナルからムイナク行きのバスに乗ります。

 

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・1日2~4本程度
・所要時間:約3時間半
・料金:15000スム

 

そしてムイナクに到着です。

 

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ムイナクのバスターミナル(赤)は街の南端で、船の墓場(青)は街の北にあります。宿を取る場合は到着場所付近で取って、現地まではタクシーチャーターが一般的です。

 

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以上が個人でのヒヴァからムイナクまでの行き方です。ややこしいですね(^^;) ざっとまとめるとこのようになります。

出発地 到着地 手段 所要時間 料金
ヒヴァ ウルゲンチ トロリーバス 約1時間 約1500スム
ウルゲンチの

トロリーバスの
停車場所

ヌクスへの

ミニバス乗り場

タクシー 約10分 約10000スム
ヌクスへの

ミニバス乗り場

ヌクス ミニバス 約3時間 約45000スム
ヌクスの

マーケット

ヌクスの

バスターミナル

ミニバス 約15分 約1000スム
ヌクスの

バスターミナル

ムイナク バス 約3時間半 約15000スム

※最初の地図と同じです

 

実質の移動時間だけでトータル8時間で、待ち時間も含めると12時間位になります(^^;) 上記の料金の合計は72500スムで、これは約750円です。予算がある方はヒヴァ~ヌクスをタクシーにして、ヌスクからタクシーチャーターや、現地ツアーを申し込むのも良いと思います。

 

 

■20世紀最大の環境破壊「アラル海」の変容

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カザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海は、その広大さから「海」がついていますが実際には湖で、それも世界で20湖しかない「100万年以上存続している『古代湖』」の1つです。

■世界の古代湖
・オフリド湖(マケドニア-アルバニア)
・プレスパ湖(ギリシャ-アルバニア-マケドニア)
・ガリラヤ湖(イスラエル)
・カスピ海
(ロシア-アゼルバイジャン-イラン-トルクメニスタン-カザフスタン)
・アラル海(カザフスタン-ウズベキスタン)
・イシク・クル(キルギス)
・バイカル湖(ロシア)
・フブスグル湖(モンゴル)
・雲南省の湖沼群(中国)
・琵琶湖(日本)
・ラナオ湖(フィリピン)
・インレー湖 (ミャンマー)
・タホ湖(アメリカ合衆国)
・マラカイボ湖(ベネズエラ)
・チチカカ湖(ペルー-ボリビア)
・ボスムトゥイ湖(ガーナ)
・タンガニーカ湖(タンザニア-コンゴ-ザンビア-ブルンジ)
・ヴィクトリア湖(ケニア-ウガンダ-タンザニア)
・エーア湖(オーストラリア)
・ボストーク湖(南極大陸)

 

1960年代までは日本の東北地方と同じくらいの面積があり、世界でも4番目に大きな湖でしたが、わずか半世紀で10分の1にまで減少しました。

 

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理由はソ連が行った無謀で大規模な農業計画にありました。

 

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元々アラル海には、キルギスの山脈から流れ出す2000kmに及ぶ大河が2本流れ込んでいました。それがシルダリア川(青)とアムダリア川(水色)です。

 

アラル海のほとりにあるムイナクは、豊富な水産資源を背景にウズベキスタンで唯一の港湾都市として栄え、コンビナートで魚の缶詰が作られ各地に発送されました。

 

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しかし、ソ連が周辺の土地を利用した大規模な綿花栽培を打ち出します。綿花は「無煙火薬」の原料になり軍事転用出来たためです。そして灌漑設備が整えられ2つの川から綿花用農地に水が送られていきました。

 

これによりウズベキスタンの綿花生産量は激増し、1940年には約150万トンだったのが1970年には450万トンにもなりました。「社会主義の勝利」と喧伝されましたが、その一方でアラル海に流入する水が激減します。

 

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元々アラル海は塩湖だったため、水が少なくなったことで塩分濃度が上がり、まず魚が激減しました。魚が獲れなくなったことで漁村は壊滅。多くの人が職を失い「環境移民」となりました。

 

そして、干上がった大地は塩分をはじめ多くのミネラル成分を含んでいました。ミネラルというと健康に良さそうですが、魚を死滅させてしまったように、許容量を超えてしまうと生物には毒となります。そこで砂嵐が起こり、それらの成分も風に乗って人間の体内に入ってしまい、住民に悪性腫瘍・結核・呼吸器疾患などを引き起こしました。

 

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さらに、いっときは上手くいった綿花栽培ですが、塩分を豊富に含む土壌に水を流してしまったことで地表に塩害が起こり、結果として放棄せざるをえなくなりました。

 

これが「20世紀最悪の環境破壊」の全容です。現在は、カザフスタン側の小アラル海はダムが造られて水位があがり魚が戻ってきています。しかし、ウズベキスタン側の大アラル海は復活が難しい状態と言われています。

 

 

■船の墓場

 

 

アラル海の急激な収縮によって、海岸線はムイナクから150km以上も遠ざかることになりました。その後退スピードの速さと、元々ウズベキスタンが内陸国で船を移送するにも手間がかかることから、結果として船は放置され「船の墓場」と呼ばれる状態になりました。

 

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かつての海岸線にはモニュメントが建てられています。水は見る影もありません。ここから階段を降りていくと船の墓場が現れます。

 

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地面にはたくさんの貝殻があり、昔は湖底だったことが分かります。注意点としてサソリなどがいますので、地面に座ったり手をついたりしないようにしてください。その他トカゲなども目にします。魚が溢れる湖からサソリが生息する荒野になるとは…(T^T)

 

 

ツアーに参加すれば、ここから現在のアラル海まで行って「ユルタ」という遊牧民の家で一泊することができます。

 

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モンゴルの「ゲル」みたいな感じですね。

 

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小さくなったとはいえ、アラル海は人間からしたら広大なので、感動の夕日や日の出を見ることができます。水に入れば死海のように浮かびますが、あまりキレイな水ではありません(^^;)

 

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以上になります。十数年後には無くなっているかもしれない湖を、ぜひ見てみてください。

 

 

■備考

行き方

■航空便例
日本-タシュケント空港(約9時間)

 

タシュケント空港-ウルゲンチ空港(約2時間半)

 

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ウズベキスタンの設定です。

備考

 

⇒中央アジアのガイドブック

 

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