チットールガル・フォートへの行き方と見どころ

 

チットールガル・フォートはインド最大規模の城跡で、2つの塔、宮殿、多くのジャイナ教寺院などを含みます。2013年には「ラージャスターン州の丘陵要塞群」として世界遺産に登録されました(^^)

 

 

「チットールガル・フォート」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の街はウダイプル。ピチョーラー湖畔に面する美しい宮殿都市で、北西インドとアラビア海をつなぐ交通の要所でもあります。白い建物が多いので「ホワイトシティ」とも称されます。人口は約60万人。

 

最寄りの空港はウダイプル空港(UDR)。国内の8都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちら。空港から市内への移動は「ウダイプル:徹底ガイド」をご覧ください。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はインド・ルピー(通貨コード:INR、記号:₹)で、補助通貨は「パイサ(Paisa)」。1ルピー=100パイサで、本日のレートはこちら。

 

 

 

チットールガル・フォートへのアクセス

電車で行く

 

ウダイプルの「ラナプラタプナガル駅」から「チットールガル駅」へ直通列車が出ています。

・1日10本程度
・6時頃~25時半頃まで運行
・所要時間:2~3時間
・料金:約120ルピー

 

■チットールガル駅
 

 

■ウダイプルのバスターミナル
 

 

ウダイプルのバスターミナルから、チットールガルへの直通バスが出ています。

・30分おきに運行
・所要時間:約2時間半

 

このほか、ジャイプール、ブンディ、アジメールなどからも直通バスは出ています。

 

 

チットールガル・フォート

概要
 

 

チットールガル・フォートはインドで最大の城の1つで「チターフォート」「チットガーフォート」などとも呼ばれています。正式には「Chittor(チットール)garh(ガル/城)」なので「チットール城」が最適なのだと思います。

 

チットールガル・フォートへの行き方と見どころ
photo by:Amitbanerjee0143 ※拡大できます

 

標高約180mの丘陵にあり、横幅約4km、縦幅約800m、面積は約2.8km²と非常に広いです。麓から城までの門だけで7つもあるので、オートリクシャーで見どころを周るのが一般的です(^^)

 

相場は3時間で400ルピー、オーバー1時間につき100ルピーくらいです。入場料が別途100ルピーかかります。

 

 

チットールガル城は、多くの城を持つラジャスタン地方において「最も悲劇的な城」と言われています。造られ始めたのは7世紀頃。当時一帯を支配していたメーワール王国が築きました。その後、15世紀に大規模な増改築が行われ現在の形になり「難攻不落の城」と称されます。

 

様々な戦禍に見舞われながらも、どうにか撃退していたチットールガル城でしたが、1567年にムガル帝国の第3代皇帝アクバルから服従を求められます。これに対し、ときの国王ウダイ・シング2世は頑なに拒絶を続けました。

 

 

その結果、ムガル帝国軍による包囲戦が始まり、この戦いで城の男性は全て戦死して、約13000人にのぼる城の女性たちは、全員火の中に身を投じて自害したそうです。

 

これが「戦争では負けたが、精神では勝利した」とインド人の心を打ち、チットールガル城は国内でも人気の観光地になっていて、特に新婚旅行先としても定番なんだそうです。

 

ただ…国王ウダイ・シング2世は助かっているんですよね(^^;) ここを追われた後に彼が築いた街がウダイプルなんです。

 

チットールガル・フォートへの行き方と見どころ

 

城にはシンボルともいえる2つの塔があります。1つ目が「勝利の塔」。英語では「ヴィジェイ・スタンバ(Vijay Stambha)」と言います。15世紀にマルワール王国との戦いが起こり、見事勝利した記念に建てられました。

 

 

とにかく素晴らしい彫刻が施されているので必見です(,,゚Д゚) 画面をズームして細部を見てみてください。9階建てで高さは37m。階段を使って上部に登ることができます。

 

 

 

2つ目は「名誉の塔」。英語では「キルティ・スタンバ(Kirti Stambha)」と言います。1301年に建てられたもので、壁面にジャイナ教の彫刻が施されているのが特徴です。塔の右側の建物はシュヴェタンベールというジャイナ教寺院です。

 

塔は6階建ての高さ24.5mで、こちらも階段で上部へ行くことができます(^^)

 

チットールガル・フォートへの行き方と見どころ

 

チットールガル・フォートへの行き方と見どころ チットールガル・フォートへの行き方と見どころ

 

上記のウダイ・シング2世が生まれた宮殿で、規模が大きいので見ごたえがあります。宮殿の前には博物館と考古学事務所が設置されています。

 

 

チットールガル・フォートの写真に必ず写っている貯水池で、その意味ではシンボルといえるのかもしれません。沐浴をしている人もいたりします。ここからは絶景を一望することができます(,,゚Д゚)

 

チットールガル・フォートへの行き方と見どころ

 

パドミニは1300年頃にラジャスタン地方(ラージプート族)の王妃だったとされる人物です。現在の研究では存在自体に疑問が持たれているのですが、クレオパトラと並び称されるほどの美女とされていて、国王以外の誰も彼女を直接見ることは許されませんでした。

 

チットールガル・フォートへの行き方と見どころ

 

周辺諸国の王たちは彼女見たさに宮殿を訪れますが、見られるのは貯水池に浮かぶこの宮殿と、そこに設置された鏡に小さく写る彼女の姿のみ。すると1人の王が、彼女を手に入れるため城に攻め込みました。ラージプート族は最後まで抗戦しましたが敗色が濃厚になり、彼女は敵に囚えられる前に自害したと伝えられています。

 

チットールガル・フォートへの行き方と見どころ

 

以上になります。他にも多くのジャイナ教寺院があって、どこも素晴らしい彫刻などを見ることができます。ぜひ行ってみてください(^^)

 

ウダイプルは日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「チットールガル・フォート」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

南アジアのすごい遺跡

■アグラセン・キ・バオリ(インド)

ニューデリーにある階段井戸で、長さは60mにもなります。詳細は下記からご覧ください。

「デリー①アクセスとニューデリー周辺」徹底ガイド

■アダラジ・ヴァヴ(インド)

「インドで最も美しい」と言われる階段井戸で、ヒンドゥー教・ジャイナ教・イスラム教の様式が混在しています。詳細は下記からご覧ください。

「アダラジ・ヴァヴ」徹底ガイド

■アジャンター石窟群(インド)

アジャンター石窟群は、1000年以上忘れ去られていたことで、信じられないほど色鮮やかな壁画が残されています。詳細は下記からご覧ください。

「アジャンター石窟群」徹底ガイド

■エローラ石窟群(インド)

エローラ石窟群は、世界で唯一の「3宗教が混在する石窟寺院」で、アジャンター石窟群、エレファンタ石窟群と共にインド三大石窟の一つに数えられています。詳細は下記からご覧ください。

「エローラ石窟群」徹底ガイド

■クトゥブ・ミナール(インド)

建造当初は100m以上の高さがあったとされていますが、地震や落雷などで低くなり現在の高さは72.5mです。詳細は下記からご覧ください。

「デリー③オールドデリーの見どころ(2)」徹底ガイド

■チャンド・バオリ(インド)

インドで最大規模の階段井戸で、壁に整然と造られた3500段を超える階段は必見です。詳細は下記からご覧ください。

「チャンド・バオリ」徹底ガイド

■ドラヴィダ建築のヒンドゥー教寺院(インド)

南インドは日本ではあまり馴染みがありませんが、大規模なヒンドゥー教寺院が建てられていて「大チョーラ朝寺院群」など世界遺産に登録されているものもあります。詳細は下記からご覧ください。

「ドラヴィダ建築のヒンドゥー教寺院①」徹底ガイド

■ラーニー・キ・ヴァヴ(インド)

「女王の井戸」という意味の美しい階段井戸で、約1000年前に施された彫刻がそのまま残されている奇跡的な遺跡です。詳細は下記からご覧ください。

「ラーニー・キ・ヴァヴ」徹底ガイド

■アヌラーダプラ(スリランカ)

紀元前5世紀頃~紀元後11世紀頃までスリランカ北部を支配した王朝の首都だった土地で、紀元前に造られた巨大な仏塔が立ち並んでいます。詳細は下記からご覧ください。

「文化三角地帯①アヌラーダプラ」徹底ガイド

■ミヒンタレー(スリランカ)

スリランカで最初に仏教が伝来したとされる場所ですが、12世紀頃から放置されて、20世紀に発見されるまでジャングルの中で眠り続けていました。詳細は下記からご覧ください。

「文化三角地帯②ミヒンタレー」徹底ガイド

■シーギリヤ・ロック(スリランカ)

スリランカのシンボルで、元々は僧たちの修行の場として長く使われていました。未だに多くの謎が残る遺跡として知られています。詳細は下記からご覧ください。

「文化三角地帯④シーギリヤ・ロック」徹底ガイド

■ダンブッラの黄金寺院(スリランカ)

スリランカで最も保存状態の良い石窟寺院で、1991年に世界遺産に登録されています。山の頂上にあり、周辺には80以上の洞窟が確認されています。詳細は下記からご覧ください。

「ダンブッラの黄金寺院」徹底ガイド

■ポロンナルワ(スリランカ)

1017年から1255年までシンハラ王朝の首都でしたが、そこから放置されて19世紀までジャングルの中に眠っていました。詳細は下記からご覧ください。

「文化三角地帯⑤ポロンナルワ(1)」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的な遺跡がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい遺跡総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にすごい91ヶ所を7つのエリアに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-デリー(約9時間半)

・デリー-ウダイプル(約1時間半)

ベストシーズン 11月~3月
外務省 海外安全情報 インド
ガイドブック インドのガイドブック
ビザ ビザかeVISAの取得が必要
パスポート残存期間 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄2ページ以上。
時差 -3時間半(サマータイム無し)
チップ ツアーガイドなど:100~500ルピア
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるヒンディー語 ①おはよう。

スプルバート(ナマステでOK)

 

②こんにちは。
ナマステ

 

③こんばんは。
シュブ・サンデャー(ナマステでOK)

 

④ありがとう。
ダンニャワード(サンキューでOK)

 

⑤さようなら。
ナマスカール

 

⑥はい・いいえ。
ジーハーン・ナヒーン

電圧とプラグ 220~240V

コンセントタイプ
コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 インド・ルピー(通貨コード:INR、記号:₹)で、補助通貨は「パイサ(Paisa)」。1ルピー=100パイサ。

 

日本大使館 HP

インドの絶景一覧

インドの絶景

 

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