タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

アーグラは、デリーやジャイプルと並び「インドの黄金三角地帯」と称されます。インドのシンボルである「タージ・マハル」をはじめ歴史的な建物が立ち並び、世界中の観光客を魅了しています。当サイトでは3ページに渡って特集しておりますので下記からご覧ください。こちらのページは「アーグラ②タージ・マハル」になります(^^)

 

 

「アーグラ②タージ・マハル」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

アーグラの見どころ一覧

 

アーグラには多くの見どころがありますが、ここは外せないという4ヶ所を厳選しました。こちらのページでは赤のアイコンについてご紹介します。アイコンをクリックすると名前と写真が表示されます。

 

 

タージ・マハル

 

 

タージ・マハルは、1631年にムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、亡くなった王妃ムムターズ・マハルのために造った「お墓」ですΣ(゚∀゚ノ)ノ アーグラからはオートリクシャーで約10分、料金は100ルピーが相場です。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

南北560m、東西303m、南側には庭園が広がっていて、ヤムナー川に面した北側にタージ・マハルがそびえ立ちます。入口は西門と東門で、南門は出口専用です。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

■西門

 

■東門

 

デリーのアクシャルダム寺院などもそうですが、ここも非常にセキュリティチェックが厳しくて、持ち込めるのはカメラ・財布・スマホなど最低限のものだけです。他のものは手荷物預かり所に預けますので、余計なものを持っていかないようにして、バッグにはカギをかけられるようにしてください。

■持ち込めないものの例
・飲食物(アメやガムも)
・タバコやライター
・筆記用具(落書き防止のため)
・三脚など大きな撮影機材
・大きめのバッグ

 

また、ここでクツ用のカバーとミネラルウォーター1本をもらえます(^^) 入場料は1100ルピーで、営業時間は日の出から日没までです。中に入ったら中央の「大楼門(Great Gate)」へ向かいます。

 

■大楼門
タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

タージ・マハルはインド・イスラーム様式の代表的建築物で、大楼門は「イーワーン」という典型的なイスラム建築様式になっています。イーワーンは「三方が壁に囲まれ、一方が完全に開いていて、天井がアーチになっている門」のことです。ここに来て初めてタージ・マハルが姿を現します(,,゚Д゚)

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

圧倒的な存在感・神秘性・既視感はマチュピチュモン・サン・ミシェルと同様に「代表的な世界の絶景の1つ」という感じですね(^^) 大楼門からタージ・マハルまでは、まだかなりの距離があります。

 

 

この「霊廟の庭園」はイスラム教において「砂漠の中の楽園」を現します。庭園には4本の水路が十字に通っていて、中央に泉があるのですが、これはそれぞれ天上の川と泉を現しています。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

そして、ついに到着です。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

これが「お墓」というのがスゴすぎます(^^;) 大きさは縦横が57m、高さが58m。四角形の角が削られて変則的な八角形になっています。基壇の高さは約5m。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

高さ40mにもなる4本のミナレット(尖塔)は、王妃に仕える4人の侍女に見立てられています。地震などで倒れたときに墓廟を傷つけないようにするため、実は少しだけ外側に傾いて造られています。

 

 

近くから見ると圧倒的に巨大です(,,゚Д゚) 一面に施されたカリグラフィはコーランを文様化したものです。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

王妃のムムターズ・マハルは生前に「後世に残る墓を造ってほしい」と希望していたのですが、それを実現してしまうのが昔の為政者のスゴいところですね。

 

シャー・ジャハーンは王妃との間に子供を14人ももうけていますΣ(゚∀゚ノ)ノ このことからも、いかに王妃を愛していたのかが分かります。王妃が亡くなった時、シャー・ジャハーンは39歳でしたが髪が真っ白になってしまったそうです。

 

「アーグラ②タージ・マハル」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:Rayaraya

 

ちなみに「タージ・マハル」という名前は「ムムターズ・マハル」を縮めたもので、そもそも「ムムターズ・マハル」という名前には「宮殿の選ばれし者」や「宮殿の光」という意味が込められています。

 

また、現地の人はタージ・マハルを「ビービー・カー・ラウザ」とも呼びます。「ビービー」は「貴婦人」の愛称で、「カー・ラウザ」は「庭園」を意味します。つまり「貴婦人の廟園」ということですね。

 

「アーグラ②タージ・マハル」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

タージ・マハルの建設には3万人の労働者と、全国から集められた約1000頭のゾウがつぎ込まれましたが、それでも22年の歳月を要しました( ̄□ ̄;)

 

ラジャスタン地方からは大理石が運ばれ、ファテープル・シークリーの石切場からは赤砂岩が運ばれ、その他、世界各国から水晶・トルコ石・サファイア・エメラルド・ダイヤモンド・アメジスト・翡翠・珊瑚・真珠など28種類の宝石が集められ、随所にはめ込まれています。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

ドームは実は2重になっていて、外から見ると58mですが、中から見ると24mしかありません。全体のバランスを考慮した結果このようになったそうです。

 

そして、シャー・ジャハーンの棺は王妃の横に並べられています。元々の予定では無いため、タージ・マハルの中で唯一線対称になっていない場所です。観光客が見られるのはレプリカで、本物は地下室に安置されています。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

完成したタージ・マハルは「天上の7つの楽園をも凌ぐ」と称されました。ただ、実はシャー・ジャハーンにとっては未完成のまま終わっているんです。といっても、タージ・マハル自体は完成しています。

 

どういうことかというと、タージ・マハルは完全な線対称に造られているんですが、シャー・ジャハーンは、ヤムナー川を挟んだ対岸に真っ黒な自分の墓廟を造ろうとしていたんですΣ(・∀・;)

 

■イメージ画像
タージ・マハルへの行き方と見どころ
出典:https://blog.world-mysteries.com

 

これでようやく「完成」だったのですが、こういった散財により国の資金を枯渇させていったシャー・ジャハーンは、息子のアウラングゼーブに幽閉されてしまい、その生涯を終えてしまいました。

 

 

こちらがタージ・マハルの北端で、流れているのがヤムナー川です。川の向こうに黒いタージ・マハルが完成していたら確かにスゴいですね。少し残念な気もします(^^;)

 

ドイツのノイシュバンシュタイン城も、理想に傾倒したフリードリヒ2世がいたからこそ完成しているので、人類全体のことを考えると、そういった夢想家は必要なのかもしれません…。対岸からは水面に映るタージ・マハルの絶景を見ることができます。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

墓廟を挟むように、東西にはモスクも建設されています。モスクは日本でいえば神社ですから、王妃の平穏を願う気持ちが伝わってきます。

 

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

 

タージ・マハルのモデル

タージ・マハルへの行き方と見どころ

 

首都のデリーには、タージ・マハルにはモデルとなった「フマユーン廟」があります。詳細は「デリー③オールドデリーの見どころ(2)」からご覧ください。

 

 

以上になります(^^) 続きまして下記から見どころをご覧ください。

 

アーグラは日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「アーグラ②タージ・マハル」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

世界のすごい墓地や葬儀

「兵馬俑」や「王家の谷」などの遺跡系については「世界のすごい遺跡総特集」を、歴史上の偉人が埋葬されている教会や修道院については「世界のすごい教会・修道院総特集②」をご覧ください(^^)

■ジュリエットの墓(イタリア)

「ロミオとジュリエット」の舞台として有名なヴェローナにあります。詳細は下記からご覧ください。

「ヴェローナ②ロミオとジュリエットゆかりの場所」徹底ガイド

■アクバル廟(インド)

シカンドラという町にある、第3代皇帝アクバルのお墓で、ムガル様式の代表的な建築物です。詳細は下記からご覧ください。

「アーグラ③市内の見どころ」徹底ガイド

■バラナシ(インド)

ガンジス川に面した街で、インド最大の聖地です。川岸には火葬場があり、遺灰や遺体が毎日川に流されます。詳細は下記からご覧ください。

「バラナシ②観光の見どころ」徹底ガイド

■トラジャ族のロンダ(インドネシア)

トラジャ族はスウェラシ島の先住民族で「トンコナン」という伝統住居が有名です。そして、人が亡くなると人形を作って崖に飾る風習があり、その場所をロンダと呼びます。詳細は下記からご覧ください。

「トンコナン」徹底ガイド

■グーリ・アミール廟(ウズベキスタン)

ペルシア語で「王の墓」を意味し、15世紀に広大な土地を支配した「ティムール帝国」を造ったティムールが眠っています。詳細は下記からご覧ください。

「サマルカンド」徹底ガイド

■ガーナの棺桶

ガーナは、まるでパーティーのように賑やかな葬儀が行われることで有名です。特に棺桶が面白くて、動物や魚、コカコーラやスニーカーなど、日本では考えられないデザインになっています。詳細は下記からご覧ください。

「ガーナの棺桶」徹底ガイド

■ダリ美術館(スペイン)

20世紀の巨匠サルバドール・ダリの美術館で、なんとロビー中央の床にダリの棺が埋め込まれています。詳細は下記からご覧ください。

「ダリ美術館」徹底ガイド

■チベットの鳥葬(中国)

鳥葬は「遺体をハゲタカに食べさせることで、死者を天に送り届ける」という風習です。詳細は下記からご覧ください。

「ラルンガル・ゴンパ②鳥葬と頭蓋骨寺院」徹底ガイド

■コロンブス記念灯台(ドミニカ共和国)

1992年に、コロンブスの新大陸発見500周年を記念して造られた建物で、中にはコロンブスの墓があります。詳細は下記からご覧ください。

「コロンブスゆかりの地②観光の見どころ」徹底ガイド

■パシュパティナート(ネパール)

カトマンズにあるネパール最大のヒンドゥー教寺院で「ネパールのバラナシ」ともいえる場所です。詳細は下記からご覧ください。

「カトマンズ③周辺部の見どころ」徹底ガイド

■ジャハーンギール廟(パキスタン)

ムガル帝国第4代皇帝ジャハーンギールのお墓です。赤い砂岩と白い大理石を使った美しい外観になっています。詳細は下記からご覧ください。

「ラホール」徹底ガイド

■シュヴァルの理想宮(フランス)

オートリーヴという小さな村に、1人の男性が33年をかけて造り上げた宮殿です。少し離れた場所に自身の墓が造られていて、そちらも必見です。詳細は下記からご覧ください。

「シュヴァルの理想宮」徹底ガイド

■パンテオン(フランス)

ギリシア式の建築物で、最初は教会でしたが後に霊廟として使われるようになりました。「キュリー夫人」「ルソー」「モネ」などフランスの偉人が埋葬されています。詳細は下記からご覧ください。

「パリ④5区~7区の見どころ」徹底ガイド

■アンボワース城(フランス)

130以上の古城が点在する「ロワール渓谷」にある城で、レオナルド・ダ・ヴィンチの墓があります。詳細は下記からご覧ください。

「ロワール渓谷⑤名城アラカルト(3)」徹底ガイド

■サプンツァ(ルーマニア)

毎年3万人もの観光客が訪れる「世界一陽気なお墓」です。詳細は下記からご覧ください。

「サプンツァ」徹底ガイド

■母なる祖国像(ロシア)

第2次世界大戦中に起きた「スターリングラード攻防戦」の勝利を記念して造られた像で、周辺には戦死した兵士35000人が埋葬されています。詳細は下記からご覧ください。

「母なる祖国像」徹底ガイド

■レーニン廟(ロシア)

モスクワ中心部の「赤の広場」にあり、防腐処理されたレーニンの本物の遺体がガラスケースに安置されています。毛沢東とホーチミンも同様なので合わせて記載しております。詳細は下記からご覧ください。

「モスクワ④市内中心部の見どころ」徹底ガイド

 

 

観光の基本情報

航空便例 日本-デリー(約9時間半)
ベストシーズン 11月~3月
外務省 海外安全情報 インド
ガイドブック インドのガイドブック
ビザ ビザかeVISAの取得が必要
パスポート残存期間 入国時6ヶ月以上。未使用査証欄2ページ以上。
時差 -3時間半(サマータイム無し)
チップ ツアーガイドなど:100~500ルピア
日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるヒンディー語 ①おはよう。

スプルバート(ナマステでOK)

 

②こんにちは。
ナマステ

 

③こんばんは。
シュブ・サンデャー(ナマステでOK)

 

④ありがとう。
ダンニャワード(サンキューでOK)

 

⑤さようなら。
ナマスカール

 

⑥はい・いいえ。
ジーハーン・ナヒーン

電圧とプラグ 220~240V

コンセントタイプ
コンセントタイプ
コンセントタイプ

通貨 インド・ルピー(通貨コード:INR、記号:₹)で、補助通貨は「パイサ(Paisa)」。1ルピー=100パイサ。

 

日本大使館 HP

インドの絶景一覧

インドの絶景

 

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