最後の秘境として有名なギアナ高地。「エンジェルフォール」が有名ですが、よりコアな旅人はテーブルマウンテン(テプイ)の上を歩く「ロライマ山トレッキング」に出かけます。そこは恐竜が生まれる遥か昔、6億年前に出来た世界です。
こちらのページでは、拠点となるサンタ・エレナへのアクセスを中心にご紹介します。トレッキングについては「ロライマ山②トレッキング」をご覧ください(^^)
また、ベネズエラは経済や治安が非常に不安定な国です。渡航の際は必ず最新の情報を確認してください。
「ロライマ山①アクセスとツアーのポイント」徹底ガイド:目次
1・ギアナ高地の概要
2・拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨
3・サンタ・エレナへのアクセス
3-1:シウダーボリーバルから行く
3-2:ブラジルから行く
4・ツアーの選び方
4-1:ツアー会社
4-2:ツアーのスタイル
4-3:ツアーの日程
4-4:ツアーガイド
5・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
ギアナ高地は赤線で囲まれている部分で、アーサー・コナン・ドイルの小説「失われた世界(ロストワールド)」の舞台として世界的に有名です。エリアは広大で、コロンビア、ベネズエラ、ブラジル、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナの6か国にまたがっています。☆がトレッキングの舞台となるロライマ山で、青線で囲んだ部分がエンジェルフォールがあるカナイマ国立公園です。
一帯は20~14億年前に堆積した砂岩や珪岩からできていて、16億年前に隆起したあと浸食されていき、高さ1000~3000mの「テプイ」と呼ばれるテーブルマウンテンが形成されました。これは6億年前からほとんど姿を変えていませんΣ(゚∀゚ノ)ノ 画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
絶景ですね(,,゚Д゚) テプイは現在100以上も確認されていて、それぞれが外界と隔離された太古の姿を今に伝えています。
ギアナ高地観光は一般的に「エンジェルフォール」と「ロライマ山トレッキング」になりますが、なにせ広大なので知られざる秘境がまだまだあります。その1つとして「サリサリニャーマ」というテプイには、8つの巨大な陥没穴が確認されていますΣ(・∀・;)
■サリサリニャーマ
拠点の町・最寄り空港・宿泊
photo by:Jason R Nascimento
拠点の町はサンタ・エレナ・デ・ヴァイレン(以下、サンタエレナ)。ブラジルとの国境に位置する町で、世界中からロライマ山トレッキングに向かう観光客が集まります。闇両替をしてくれる人もたくさんいますが、最新のレートの情報を集めてからするようにしてください。人口は約3万人。
宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
通貨は2021年8月から「100万ボリバル・ソベラノが1ボリバル・デジタル」となりました。「1万ボリバル・ソベラノ以上の紙幣」は「補助通貨」として引き続き使用できるようです。ハイパーインフレに加えて闇レートもあるので、渡航の際は必ず最新情報を確認してください。本日のレートはこちら。
長距離バスが出ています。所要時間は約12時間。料金はベネズエラなのであてになりませんが10US$前後だと思ってください。ベネズエラのバスは、ときに「冷凍バス」と言われるほど寒いので防寒対策を忘れずにしてください(^^;) また、残念なことに悪名高い「検問強奪」もまだまだあります。
検問で止められ、テロ対策などの名目で荷物をくまなくチェックされ、男性はときには服も脱がされ、入国料などの名目でお金を奪われます(´Д`) これは正直運の要素が強いです。検問自体無い人もいますし、検問を受けるも被害が無いまま終わる人もいれば、大きく被害に遭う人もいます。万が一お金を取られても良いように、最低限の現金だけにしておくのがベストです。
ブラジルから行く場合、空港がある町で最も国境に近いのは「ボアビスタ」です。ここから国境の町「パカライマ」までバスで移動し、国境を超えてサンタエレナまでタクシーで移動します。ブラジル側のタクシーだと高いので、ベネズエラのタクシーを見つけてください。イミグレに行くことも伝えましょう。
■ボアビスタ→パカライマ
・所要時間:約3時間
・料金:約10US$
■パカライマ→サンタ・エレナ
・所要時間:約15分
・料金:約4US$
サンタ・エレナにはたくさんのツアー会社があります。「Backpacker Tours」「Nativi」「Kamadac」「Mystic Tours」「Marcos」「Fransisco」などですね。よくネットで目にするのは「Backpacker Tours」や「Kamadac」でしょうか。
あてがなければとりあえず写真の「Backpacker Tours」を目指してみてください。安宿(Posada Backpacker)も併設されています。ただ、店のスタッフや周りの旅人の話を聞いて自分で決めるのがベストです。
ツアーは3つのスタイルがあります。
(1)全部自分で荷物を持つ(食料など全て)
(2)自分の荷物だけは持って食料やテントなどはポーターさんが持つ。
(3)全部ポーターさんに持ってもらう。
スーパーマンは(1)を選び、普通の観光客は(2)を選び、年配者は(3)を選びます。値段はかなり変わってきますが、自分の体力・年齢に合わせて適切なものを選んでください(^^)
日程は5泊6日か7泊8日が基本です。頂上で1日過ごすか3日過ごすかの違いで、3日過ごすとブラジル側やガイアナ側の奥地まで行くことができます。こちらは「トリプルポイント」と呼ばれる3国の国境が接する場所で、7泊8日でないと行けません。
料金は会社・シーズンによって多少違ってきますが、上記の(2)だとして、5泊6日が250ドル~300ドル、7泊8日が350ドル前後です。ほとんどの旅人が5泊6日を勧めてきますが、せっかくのギアナ高地ですので、自分が7泊8日がいいと思ったらそれで良いと思います。
ちなみにカスタムも可能で、グループの場合とてもやりやすいです。また「トレッキングは興味がなく頂上だけ味わいたい」という人は、お金がかかりますがヘリで頂上まで行き3連泊したりすることも可能です。
photo by:Tadashi Okoshi
ガイドはツアー会社に任せるか、自分で個人ガイドを探すかになります。ツアー会社に任せる場合も、別にその店の人がガイドをするわけではなく、つきあいのあるガイドに発注がいくということです。
どちらにするかは「お金をとるか、質をとるか」になります。ツアー会社を経由すれば、当然、中間マージンが発生して高くなります。個人ガイドより100ドル高いと思ってください。
photo by:guilherme jofili
しかし「質」なると、優秀なガイドやベテランガイドは当然ツアー会社が抑えているわけですから、やはり個人ガイドは下がると思います。もちろん中には「当たり」もいるでしょうが、何かあったときのためにもツアー会社にお願いするのが無難です。
長旅をしていれば「良かった個人ガイド」の情報は入ると思います。ただ、1度ツアーに出てしまえば1週間は戻りませんので、その人に出会える確立は低いです。どうしても個人ガイドを希望する場合は、サンタエレナで探すのが一番です。
以上になります(^^) 続きまして「ロライマ山②トレッキング」をご覧ください。
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
航空便例 | ・日本-ヒューストン(約12時間)
・ヒューストン-ハバナ(約3時間半) |
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ベストシーズン | 12月~4月(乾季) |
外務省 | 海外安全情報 ベネズエラ |
ガイドブック | ベネズエラのガイドブック |
ビザ | 90日以内の観光は不要 |
パスポート残存期間 | ・6ヶ月以上
・未使用査証欄見開き2ページ以上 |
時差 | -13時間(サマータイム無し) |
チップ | 基本的には不要 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるスペイン語 | ①おはよう。
Buenos días.(ブエノス ディアス)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | 110V |
通貨 | 2021年8月のデノミで「100万ボリバル・ソベラノが1ボリバル・デジタル」となる。常に最新情報の確認が必要。
|
日本大使館 | ・HP |
ベネズエラの絶景一覧 |
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