パイネ国立公園はパタゴニア観光のハイライトのひとつであり、総面積は神奈川県に相当する2400km²にもなります。アンデス山脈に位置するため標高も20m~3050mと変化に富んでいて無数の見どころがあります。
当サイトでは3ページに渡って特集しておりますので下記からご覧ください。こちらのページは「トレス・デル・パイネ国立公園③トレッキング」になります(^^)
「トレス・デル・パイネ国立公園③トレッキング」徹底ガイド:目次
1・準備
2・レフヒオ(山小屋)
3・キャンプサイト
3-1:有料
3-2:無料
4・注意点
5・トレッキング
5-1:ラス・トーレス
5-2:グレイ氷河
5-3:フランス谷
5-4:グレイ湖畔
5-5:ノルデンホールド湖展望台
5-6:Wサーキット
5-7:O(オー)サーキット
6・観光の基本情報
グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m
数泊するような本格的なトレッキングは、大自然が相手になるので準備と知識が不可欠です。パイネ国立公園では一泊から一週間以上まで様々なトレッキングを楽しめるので、自分のスキルに合ったトレッキングを選んでください(^^) 基本的な持ち物はこんな感じです。
衣類 | ゴアテックスなど防水のもの。重ね着出来るようにする。 |
---|---|
トレッキングシューズ | 専用のクツでのぞむ。長旅の途中でそれが出来なければレンタルする。 |
ポール | 体力の負担が軽減されます。 |
キャンプ用品 | テント、寝袋、マットレス、ガス、バーナー、調理器具、トーチなど。 |
食料 | スパゲッティ、スープ、パン、果物、携行食など。 |
ペットボトル | 流れてる水は飲むことが出来ます。 |
地図 | 入場料を払うと無料でもらえます。 |
そのほか | サングラス、日焼け止め、方位磁石、ヘッドライト、薬、ゴミ袋ど。 |
荷物が多いと疲れてしまいますが、必要なものは無いと困ってしまいます。本格的に知りたい方はトレッキングガイドなどをご覧ください。プエルト・ナタレスの宿はトレッキング用品のレンタルをしているところが多いので、全部日本から持っていく必要はありません。
レフヒオ(Refugio)は山小屋のことで「Fantastico Sur社」と「Vertice社」が運営しています。施設はホテルと遜色無く、メリットはたくさんあります(*´ω`*)
・天候を気にせず、寝心地の良い場所で寝ることができる。
・トレッキングの宿泊に関する技術がなくても問題ない。
・体調が崩れにくいし、崩れても治りやすい。
・テントや食事を持ち歩く必要がない。
・女性ひとりでも安心。
料金は、個室・ドミトリー・素泊まり・食事付きなどで変わりますが、一泊素泊まりで50US$、食事付きで130US$を目安にしてください。予約はオンラインかプエルト・ナタレスで行います。ハイシーズンはオンラインが無難です。
有料と無料のキャンプサイトがあり、有料のキャンプサイトは上記の「Fantastico Sur社」と「Vertice社」が運営していて、レフリオに隣接しています。
Fantastico Sur社 | Vertice社 | ||
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キャンプサイト |
料金 |
キャンプサイト |
料金 |
TORRE NORTE | 7500ペソ | PAINE GRANDE | 5500ペソ |
TORRE CENTRAL | 7500ペソ | GREY | 4500ペソ |
EL CHILENO | 7500ペソ | PERROS | 4500ペソ |
LOS CUERNOS | 7500ペソ | DICKSON | 4500ペソ |
SERON | 7500ペソ | ||
FRANCES | 7500ペソ |
「Fantastico Sur社」は、自分でテントを持っていく場合は予約無しで大丈夫ですが、テントレンタルをする場合に予約が必要です。「Vertice社」は予約が必要で、予約無しだと値段が高くなります。テントは町でレンタルして持っていく方がはるかに安いのですが、その分荷物が重くなるので悩みどころです(´Д`) 設備はバッチリで、電源、シャワー、トイレ、調理場が完備されています。
・キャンプ場以外での焚き火は禁止。
・「一日に四季がある」と言われるほど天候が変わりやすい。
・予約無しでは、天候が悪くてもレフリオは宿泊できない。
・動物に触れたり、餌を与えたりしてはいけない。
・氷河上を歩くトレッキングはガイドの同行が必須。
・決められたルート以外は立ち入り禁止。ルートには目印があり。
・日帰りトレッキングでも1人だとレンジャーから注意を受ける場合がある。
・アマルガ湖以外の公園内の流水は飲むことができる。
・アイゼンを装着するが、スニーカーは問題無し。
トレッキング
出典:http://fsexpeditions.com ※拡大できます
パイネ国立公園には多くのトレッキングコースがあり、毎年10万人がトレッキングを楽しんでいます。季節によって景色が全く違うのでリピーターも多いです。こちらのページでは代表的な7つをご紹介します。ストリートビューは画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
■初夏(11月)
■秋(5月)
・「Base Las Torres」
・所要時間:約8時間
・総距離(往復):19km
パイネ国立公園の象徴である「3本の塔」の麓まで歩くコースで、最も人気があります。とても変化に富んだ景色が続くため飽きることがありませんが、天候が変わりやすいルートでもあるため初心者には向きません。もし初めてのトレッキングで行く場合はツアーに申し込むのが無難です。
プエルト・ナタレスからの日帰りは非常にタイトなスケジュールとなるため上級者でなければオススメできません。プエルト・ナタレス発のバスが公園に到着するのが午前10時頃。公園からプエルト・ナタレスまでの最終便は夜の8時。トレッキングの始点とバス停までは2km以上離れています。なので、ラス・トーレスエリアのレフヒオに一泊して早朝に出発するのがベストです(^^)
・「Glaciar Grey」
・所要時間:約9時間
・総距離(往復):22km
ペオエ湖の西岸にあるパイネグランデのレフヒオ付近からスタートし、グレイ湖に沿って歩きます。左には氷河湖がたたずみ、右には3050mのパイネグランデがそびえます。中級者向けで、氷河のすぐ横を歩いていると想像以上に体が冷えるので注意して下さい。
日帰りを考える方はパイネグランデのレフヒオで一泊し、早朝から出発するのがオススメです。プエルト・ナタレスからの日帰りは無理なので、最低1泊で日程を組んで下さい。
オススメは往路と復路を変更すること。往路はトレッキングで、復路は16時頃やってくるグレイ湖氷河クルーズの船に乗ってください。体力的にも楽ですし、また違った楽しさを味わうことができます(*´∀`*) ただ、クルーズ船は事前予約が必要です。
・「Valle Frances」
・所要時間:約10時間
・総距離(往復):26km
こちらもパイネグランデのレフヒオ付近から出発します。エメラルドグリーンが美しいペオエ湖を眺めながら進むと草原が出てきて、それを越えると「フランス川」に出ます。岩場を登っていきブリタニコキャンプ場へ到着すると、目の前には「3つの塔」の大パノラマが広がります。レベルは中級者向けです。
プエルト・ナタレスからの日帰りは無理なので、パイネグランデのレフリオで一泊し、早朝に出発してください。2日に分けてトレッキングする場合は「イタリアキャンプ場」で宿泊します。山小屋に隣接したキャンプ場と違って設備が整っていないため、初心者の方は慎重に検討して下さい。上の「初夏」と「秋」のストリートビューもフランス谷でのものです。
・所要時間:約2時間
・総距離(往復):4.5km
吊り橋を渡ってグレイ湖畔を横断し、グレイ湖展望台まで歩くコースです。所要時間は2時間なのでプエルト・ナタレスからの日帰りも可能です。初心者でも問題ないですが、風は強いので準備はしっかりとして下さい。
・所要時間:約2時間
・総距離(往復):5km
まずパイネの主役の1つであるサルト大滝へと向かいます。さらに歩いて北へと向かうと「パイネの角」と呼ばれる「ロス・クエルノス」を見渡せる展望台へと到着します。初心者でも何も問題ありません(^^)
・所要時間:3泊4日
・総距離:約76km
アルファベットの「W」の形になっているコースで、3泊4日が一般的です。地図の赤く塗られている部分ですね。パイネ連山の南半分を周る形です。西側が「グレイ湖コース」、東側が「ラス・トーレス・コース」で、どちらからでも始めることができます。
出典:http://fsexpeditions.com ※拡大できます。上の地図と同じです。
全てのポイントにレフヒオがあるので、予約を取っていればテントを背負う必要もありません。ただ、ピークシーズンの山小屋予約は困難なので、テント泊をしたくない方は入念に準備をしていってください。モデルプランとしては例えば下記になります。(東側からスタートの場合)
・1日目 プエルト・ナタレス→ラストーレスの往復
・2日目 ラストーレス区→ロス・クエルノス
・3日目 ロス・クエルノス→フランス谷→ペオエ湖西岸
・4日目 ペオエ湖西岸→グレイ氷河の往復→プエルトナタレスへ戻り
・所要時間:7~10日
・総距離(往復):93km
パイネ連山を一周するコースで、上級者は7日間で踏破できますが、一般人であれば10日間が現実的です。南のWコースでは多くのトレッカーと出会えますが、北側はOサーキットを歩く人のみです。
宿泊施設もWコースのように充実していないので、しっかりとした準備が必要となります。足場の悪い場所もあるので、出来れば熟練のガイドが率いるツアーに参加するのが無難です。
以上になります(^^) 3ページに渡りトレス・デル・パイネ国立公園をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。まだ見ていないページがありましたら下記からご覧ください。
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
航空便例 | ・日本-ニューヨーク(約12時間半)
・ニューヨーク-サンティアゴ(約10時間半) |
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ベストシーズン | 10月~4月(乾季) |
外務省 | 海外安全情報 チリ |
ガイドブック | チリのガイドブック |
ビザ | 90日以内の観光は不要 |
パスポート残存期間 | 滞在日数以上 |
時差 | 夏:-12時間/冬:-13時間 |
チップ | ・タクシー:不要
・レストラン:10%程度 |
日本への電話 | 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。
例)03-9999-9999へかける場合 |
現地で使えるスペイン語 | ①おはよう。
Buenos días.(ブエノス ディアス)
②こんにちは。
③こんばんは。
④ありがとう。
⑤さようなら。
⑥はい・いいえ。
⑦~へ行きたい。
⑧これがほしいです。
⑨これはいくらですか?
⑩値下げしてくれませんか? |
電圧とプラグ | 220V |
通貨 | チリ・ペソ(通貨コード:CLP、記号:$)。補助通貨は「センターボ(¢)」ですが使われていません。1ペソ=100センタボス。
|
日本大使館 | ・HP |
チリの絶景一覧 |
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