アメリカのイベント「バーニングマン」

 

夏の終わり、ネバダ州のブラックロック砂漠に「ブラックロックシティ」という架空都市が一週間だけ誕生し、異次元のエネルギーを解き放った後、完全に消滅します。世界中から7万人が本来の自分を表現するためにやってくる。それが世界最大の炎の祭典「バーニングマン」です(^^)

 

 

「バーニングマン」徹底ガイド:目次

 

拠点の街・最寄り空港・宿泊・通貨

アメリカのイベント「バーニングマン」 

 

拠点の街はリノ。ネバダ州ではラスベガスに次ぐ第2の都市で。ラスベガスと同じくカジノ産業が盛んです。元々はゴールドラッシュのときに造られた街なので、現在に至るまでエネルギーに溢れています。人口は約20万人。

 

最寄りの空港はリノ・タホ国際空港(RNO) 。国内外合わせて約50都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちら。空港から市内への移動は「フライガイザー:徹底ガイド」をご覧ください。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

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通貨はアメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セントで、本日のレートはこちら。

 

 

 

バーニングマンの概要


photo by:Ryan/Debbie/Owen BuTeze

 

1986年6月21日、ラリー・ハーベイという男性が失恋の痛手から決別するため、友人と一緒に高さ2.4mの木像を作り、ビーチに運んで火を放ちました。それがとても楽しかった彼らは、毎年夏の終りに集まり同じことを行います。

 

 

すると4年後の1990年、なんと参加者は500人にまで達していましたΣ(゚∀゚ノ)ノ その後も毎年規模が拡大していき、30年後の現在では約8万人が参加する世界最大級のイベントになっています。舞台となるのはネバダ州ブラックロック砂漠の一部で、リノから北に100km以上離れています。

 

 

現状ツアーなどは無く、レンタカーなどを手配して自力で行くしかありません。バーニングマンのガイドブックなどもあります。実際のストリートビューがこちら。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

 

参加者たちは何もない平原に「ブラックロックシティ」という街を造ります。街の中心には、毎年のテーマに沿って作られる「ザ・マン」という巨大なシンボルがそびえ立ちます。

 

「バーニングマン」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:Ron Gilbert

 

この「ザ・マン」が最終日に燃やされるので「バーニングマン」というわけです(^^)

 

「バーニングマン」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:BLM Nevada

 

日が沈むと独特な雰囲気の世界に。ノスタルジックでもあり近未来でもあり…。

 

「バーニングマン」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:BLM Nevada

 

と思ったら、夜は大賑わいです(*´∀`*)

 

「バーニングマン」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:BLM Nevada

 

街はそこから扇形に広がっていき、アナログ時計の概念で住所が設定されます。ザ・マンが向いている方向が「6時」であり、それを基準にして大通りに「3時のプロムナード」「9時のプロムナード」と名前がつけられます。

 

そして(アナログ時計の短針で考えて)30分ごとに、小通り「アベニュー」が放射状に設置され「1時半通り」「2時半通り」と呼ばれます。

 

バーニングマン アメリカの絶景
photo by:Kyle Harmon

 

砂漠のど真ん中ですが、主催者が用意するのは仮設トイレと食物を維持するための氷のみで、「電気」「上下水道」「ガス」「ガソリンスタンド」などは全くありません。テレビ・ラジオも圏外なので「バーナー」と呼ばれる参加者たちは1週間生き抜くための全てを自分たちで用意します。

 

そして「ザ・マン」と並ぶ重要な建造物が「ザ・テンプル」です。こちらも毎年のテーマに沿って建てられます。

 

アメリカのイベント「バーニングマン」
photo by:zaigee

 

砂漠なので自然と砂埃が発生し、それが幻想的な世界を演出しています。

 

アメリカのイベント「バーニングマン」
photo by:BLM Nevada

 

これらだけでも見に行く価値がありますよね(^^)

 

「バーニングマン」徹底ガイド 【旅の大事典】
photo by:Kyle T.Follow

 

日本でもバーニングマンにインスパイアされた人々が「バーニングマン・ジャパン」を開催しています。栃木県で行われているので、興味がある人は参加してみてはいかがでしょうか?公式HPはこちらです。

 

 

バーニングマンの理念

アメリカのイベント「バーニングマン」
photo by:Keith Rowley

 

バーニングマンを本当の意味で理解するために知っておくべきが、根本理念とされる10か条です。

・どんな者をも受け入れる共同体である
・与えることを喜びとする
・商業主義とは決別する
・他人の力をあてにしない
・本来のあなたを表現する
・隣人と協力する
・法に従い、市民としての責任を果たす
・証拠は何も残さない
・積極的に社会に参加する
・「いま」を全力で生きる

 

この理念に基づき、街では貨幣経済は明確に禁止されており、物々交換も推奨はされていません。隣人に対する無償の愛が大事だということですね。また、バーニングマンは「参加」するものであり「創造」するものとされているので「見物」「観光」の姿勢は良しとはされません。

 

アメリカのイベント「バーニングマン」
photo by:David Berry

 

一週間の間、参加者は様々な活動をします。アート活動、集団パフォーマンス、デコレーショントラックの製作、パネルディスカッション、大規模な遊具の設置、料理教室、クラブイベントパーティー、仮装、パン焼き教室などなど…。

 

そこは良い意味での無法地帯であり、自分自身が人生の中でいつのまにか強固に築いてしまっていた殻や枠を取っ払っている人々の姿を見ることができます。ヌーディストもたくさんいて、NO.1を決めるフェスティバルも行われています。

 

アメリカのイベント「バーニングマン」
photo by:DVSROSS

 

 

最終日

アメリカのイベント「バーニングマン」
photo by:BLM Nevada

 

そして最終日。「ザ・マン」と「ザ・テンプル」に火が放たれて全ては終わります。

 

このイベントが日本でほとんど知られていない理由は、そのハードルの高さにあります。英語力はもちろんのこと、交通手段や1週間分の「衣食住」を全て自分で用意しないといけないというのは大変ですよね。そもそも社会人だと時間がないし、大学生やバッグパッカーには予算的にキツイですよね(^^;)

 

アメリカのイベント「バーニングマン」
photo by:BLM Nevada

 

しかし、むしろこれは自殺率や引きこもり率が非常に高い日本人にこそ参加して欲しいイベントです。何かに悩み苦しんだら一度考え方を変えて、このイベントに参加することだけを目標に動いてみてはいかがでしょうか。

 

まず英語力を付ける必要がありますし、海外で運転する度胸も求められます。そこで過ごす一週間は今までの人生と全く違う世界であり、価値観がガラッと変わって途方も無い達成感が得られると思いますよ。ぜひ行ってみてください(^^)

 

 

世界のすごい祭り

■牛追い祭り(スペイン)

バレンシアで行われる「スペイン3大祭り」の1つで、正しくは「サン・フェルミン祭」といいます。詳細は下記からご覧ください。

「牛追い祭り①パンプローナへのアクセス」徹底ガイド

■火祭り(スペイン)

セビーリャで行われる「スペイン3大祭り」の1つで、現地では「ラス・ファジャス」と呼ばれます。詳細は下記からご覧ください。

「火祭り①バレンシアへのアクセス」徹底ガイド

■ペラヘラ祭り(スリランカ)

毎年7~8月にスリランカ各地で行われる祭りで、正式には「エサラ・ペラヘラ」と言います。電飾を身にまとった巨大なゾウが歩く姿は、さながら「アジアのエレクトリカルパレード」という感じです。詳細は下記からご覧ください。

「文化三角地帯③キャンディー」徹底ガイド

■コムローイ祭り(タイ)

チェンマイで行われる「ランタン祭り」で「サンサーイ祭り」とも呼びます。同時に「ロイクラトン祭り(イーペン祭り)」という「灯篭流し」も行われます。詳細は下記からご覧ください。

「チェンマイ⑤コムローイ祭り」徹底ガイド

■バンファイパヤーナーク(タイ)

photo by:J A Forbes

タイとラオスの国境になっているメコン川で毎年11月に見られる不思議な自然現象で、川から火の玉が空へと飛んでいきます。詳細は下記からご覧ください。

「バンファイパヤーナーク」徹底ガイド

■氷祭り(中国)

ハルビンで行われる祭りで「世界三大雪祭り」の1つに数えられています。詳細は下記からご覧ください。

「ハルビン市と氷祭り」徹底ガイド

■ハイランドショー(パプアニューギニア)

「地球最後の秘境」と称される国・パプアニューギニアの「先住民族の舞踏祭り」のことです。詳細は下記からご覧ください。

「パプアニューギニア③ハイランドショー」徹底ガイド

■マスクフェスティバル(パプアニューギニア)

パプアニューギニアには500を超える先住民族が存在していて、それぞれに奇抜な仮面が受け継がれています。マスクフェスティバルは、それらを一挙に見られる大興奮の祭りです。詳細は下記からご覧ください。

「パプアニューギニア④ラバウル」徹底ガイド

■リオのカーニバル(ブラジル)

リオの代名詞の1つで、世界中で行われるカーニバルで最も有名なものです。詳細は下記からご覧ください。

「リオ・デ・ジャネイロ⑤リオのカーニバル(1)概要」徹底ガイド

■アゲダの傘祭り(ポルトガル)

毎年夏に行われるイベントで、高さ5mほどに並ぶカラフルな傘は「天国の傘」とも呼ばれています。詳細は下記からご覧ください。

「アゲダの傘祭り」徹底ガイド

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ロサンゼルス(約10時間)

・ロサンゼルス-リノ・タホ(約1時間半)

ベストシーズン 8月最終月曜日~9月第1月曜日の1週間
外務省 海外安全情報 アメリカ合衆国
ガイドブック アメリカのガイドブック
ビザ ・90日以内の観光・商用は不要

・「ESTA」を取得する

パスポート残存期間 滞在日数以上あれば良いが90日以上が望ましい。
時差 ・東部時間:-14時間(ニューヨークなど)

・中部時間:-15時間(シカゴなど)
・山岳時間:-16時間(デンバーなど)
・太平洋時間:-17時間(ロスなど)
・アラスカ時間:-18時間(アンカレッジなど)
・ハワイ時間:-19時間(ホノルルなど)
・サマータイム:ほとんどの州で採用

チップ ・レストランやタクシー:15~20%

・ホテルで荷物を運んでもらう:2~5US$
・ベッドメイキング:枕元に1~2US$

日本への電話 011(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
011+81+3+9999-9999

公用語 英語
電圧とプラグ 100~120V

コンセントタイプ

通貨 アメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セント。

 

日本大使館 HP

アメリカの絶景一覧

アメリカの絶景

 

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