カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

カトマイ国立公園はアラスカ南部に広がる国立公園で、約2000頭生息していると言われるブラウンベアー(アラスカヒグマ)を安全に観察出来る場所として有名です。また「1万本の煙の谷」も景勝地として知られています(^^)

 

 

「カトマイ国立公園」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨

 

 

拠点の町はキング・サーモン。第2次世界大戦中は空軍基地が置かれていた場所で、名前のとおりキング・サーモンの名産地です。陸路ではアクセス出来ないため、必ず飛行機を使います。人口は約400人。

 

最寄りの空港はキング・サーモン空港(AKN)。国内の約10都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちらです。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

Booking.com

 

通貨はアメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セントで、本日のレートはこちら。

 

 

 

カトマイ国立公園へのアクセス

・赤:ヒグマのビューポイント
・青:キング・サーモン
・緑:アンカレジ

 

ヒグマのビューポイント(赤)へは、キング・サーモン(青)から水上飛行機でのみアクセスすることができます。所要時間は約30分。

 

ビューポイントの周辺には「ブルックスロッジ」と「ブルックスキャンプ」という宿泊施設がありますが、ブルックスロッジは1泊約8万円が相場にも関わらず数ヶ月前から予約が埋まってしまい、ブルックスキャンプも毎年1月に予約が始まるのですが、すぐに埋まってしまいます。

 

それもあって一般的にはアンカレジ(緑)からのツアーに参加します。飛行機が絡むので、やはり7万円以上が相場になります(^^;)

 

 

カトマイ国立公園

 

 

アラスカ南部に広がるカトマイ国立公園は、関東平野とほぼ同じ面積という広大な国立公園です。1912年には近くにあるノバルプタ火山が噴火し、火砕流によって深さ30~200mの渓谷が誕生しました。当時は渓谷の底から無数の煙が立ち上っていたことから「1万本の煙の谷(Valley of Ten Thousand Smokes)」という名が付けられています。

 

■当時の様子

 

■現在の様子
カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

そして、最大の見どころが約2000頭が生息していると言われるアラスカヒグマです。上記のとおり国立公園は広大なので、もしアフリカのサファリのように探し回らないといけないとしたら大変ですが、ありがたいことに出没するポイントが定まっています(^^)

 

 

それが「ブルックス滝」。「ナクネク湖」と「ブルックス湖」をつなぐ「ブルックス川」にあります。そして、その近くに造られているのが「ブルックスロッジ」と「ブルックスキャンプ」ということです。どんな場所かというと…

 

カトマイ国立公園でのヒグマ観察
photo by:Katmai National Park and Preserve

 

ギャッΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

ということで、周辺には普通にクマが現れます(^^;) このあたりのクマは既に人間に慣れているのと、獲物のサーモンが豊富なため、基本的に人間を襲ってくることはありません。

 

…とはいえドキドキですよね。もちろん野生動物なので油断は厳禁です。ロッジやキャンプに着くと、ガイドがクマに遭遇した時の注意点を説明してくれるので必ずそれを守ってください。

■主な注意事項
・ハイキングコースは静かに歩かない
・手を叩いたり歌を歌ったりして、人間がいることをクマに知らせる
・クマにあったら走って逃げず、少しずつ後退りする
・目は合わせない etc…

 

そしてビューポイントの展望台へ向かいます。正面に見えているのがブルックス滝。滝といっても僅かな段差という感じです。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

 

なぜ、ここにヒグマが集まるというと「サーモンの遡上」に関係があります。

 

カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

7月~9月にかけてブルックス川には多くのアラスカサーモンが集まってきます。そして、僅かな段差に過ぎないブルックス滝が「遡上における難所」になり、多くのサーモンが留まることになります。

 

カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

これが絶好の狩場となってヒグマが集まるというわけなんです。ピークシーズンの7月~9月はウヨウヨといるので大迫力ですΣ(・∀・;)

 

カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

ブラウンベアーと称されるアラスカヒグマですが正式には「コディアックヒグマ」といいます。ヒグマの最大亜種で、オスの平均体長は244cm。立ち上がると3mに達します。

 

カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

展望台は滝の近くと少し離れた場所の計3ヶ所に設置されています。

 

「カトマイ国立公園」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

滝付近でサーモンを争うのはオスのヒグマで、子供やメスは少し下流でノンビリ狩りをしています。

 

カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

ヒグマは現在ゆっくりと個体数が増えているということなので喜ばしい限りです。

 

カトマイ国立公園でのヒグマ観察

 

以上になります。野生のヒグマを間近で観察できるカトマイ国立公園。ぜひ行ってみて下さい(^^)

 

日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。

「カトマイ国立公園」徹底ガイド 【旅の大事典】

 

 

世界のクマスポット

■チャーチル(カナダ)

カナダのチャーチルは「シロクマの首都」や「ベルーガの首都」と呼ばれていて、毎年11月頃にシロクマが、7月~8月頃にベルーガ(シロイルカ)が集結します。詳細は下記からご覧ください。

「チャーチル」徹底ガイド

■ベルンの熊公園(スイス)

スイスのベルンはクマがシンボルなので、川沿いでクマが飼育されています。詳細は下記からご覧ください。

「ベルン②観光の見どころ」徹底ガイド

■チェスキー・クルムロフ城(チェコ)

チェスキー・クルムロフは「世界で一番美しい町」と称されるチェコの古都です。町のハイライトとなるチェスキークルムロフ城では、なんとクマが飼育されています。詳細は下記からご覧ください。

「チェスキー・クルムロフ」徹底ガイド

■クアンシーの滝(ラオス)

ルアンパバーンから車で約1時間の場所にある石灰華段で、ツキノワグマの保護施設があります。詳細は下記からご覧ください。

「クアンシーの滝」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的な動物スポットがたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい動物スポット総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から、特にすごい162ヶ所を18のテーマに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 ・日本-ロサンゼルス(約10時間)

・ロサンゼルス-アンカレジ(約5時間半)
・アンカレジ-キングサーモン(約1時間)

ベストシーズン 7月~9月
外務省 海外安全情報 アメリカ合衆国
ガイドブック アメリカのガイドブック
ビザ ・90日以内の観光・商用は不要

・「ESTA」を取得する

パスポート残存期間 滞在日数以上あれば良いが90日以上が望ましい。
時差 ・東部時間:-14時間(ニューヨークなど)

・中部時間:-15時間(シカゴなど)
・山岳時間:-16時間(デンバーなど)
・太平洋時間:-17時間(ロスなど)
・アラスカ時間:-18時間(アンカレッジなど)
・ハワイ時間:-19時間(ホノルルなど)
・サマータイム:ほとんどの州で採用

チップ ・レストランやタクシー:15~20%

・ホテルで荷物を運んでもらう:2~5US$
・ベッドメイキング:枕元に1~2US$

日本への電話 011(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
011+81+3+9999-9999

公用語 英語
電圧とプラグ 100~120V

コンセントタイプ

通貨 アメリカ合衆国・ドル(通貨コード:USD、記号:US$)で、補助通貨は「セント(¢)」。1USドル=100セント。

 

日本大使館 HP

アメリカの絶景一覧

アメリカの絶景

 

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