名称 |
カトマイ国立公園
(Katmai National Park and Preserve) |
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場所 | アメリカ
(America) |
時差 | 夏:-15時間
冬:-16時間 |
時期 | 7月~9月
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カトマイ国立公園はアラスカ南部に広がる国立公園で、約2000頭生息していると言われるブラウンベアー(アラスカヒグマ)を安全に観察出来る場所として有名です。また「1万本の煙の谷」も景勝地として知られています。
それではご紹介していきます。
■目次
拠点の町はキング・サーモン。第2次世界大戦中は空軍基地が置かれた場所で、名前のとおりキング・サーモンの名産地です。陸路ではアクセス出来ないため、必ず飛行機を使います。人口は約400人。
最寄りの空港はキング・サーモン空港(AKN)。国内の12都市に就航しています。就航路線を知りたい方は、こちらからご覧ください。
宿はこちらです。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
キング・サーモン

・赤:ヒグマのビューポイント
・青:キング・サーモン
・緑:アンカレジ
ヒグマのビューポイント(赤)へは、キング・サーモン(青)から水上飛行機でのみアクセスすることができます。所要時間は約30分。
ビューポイントの周辺には「ブルックスロッジ」と「ブルックスキャンプ」という宿泊施設があります。ブルックスロッジは1泊約8万円が相場ですが、大人気なので予約は数ヶ月前から埋まっています。キャンプ場も毎年1月に予約が始まるのですが、すぐに埋まってしまいます。
それもあって一般的にはアンカレジ(緑)からのツアーに参加します。飛行機が絡むので、やはり7万円以上が相場になります(^^;) 日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。
アラスカ南部に広がるカトマイ国立公園は、関東平野とほぼ同じ面積という広大な国立公園です。1912年には近くにあるノバルプタ火山が噴火し、火砕流によって深さ30~200mの渓谷が誕生しました。当時は渓谷の底から無数の煙が立ち上っていたことから「1万本の煙の谷(Valley of Ten Thousand Smokes)」という名が付けられています。
■当時の様子
出典:https://www.amusingplanet.com
■現在の様子
そして、最大の見どころが約2000頭が生息していると言われるアラスカヒグマです。上記のとおり国立公園は広大なので、もしアフリカのサファリのように探し回らないといけないとしたら大変ですが、ありがたいことに出没するポイントが定まっています。
それが「ブルックス滝」。「ナクネク湖」と「ブルックス湖」をつなぐ「ブルックス川」にあります。そして、その近くに造られているのが「ブルックスロッジ」と「ブルックスキャンプ」ということです。さて、ブルックスロッジはこちらです。
ギャッΣ(゚∀゚ノ)ノ
ということで、周辺には普通にクマが現れます(^^;) このあたりのクマは既に人間に慣れているのと、獲物のサーモンが豊富なため、基本的に人間を襲ってくることはありません。
…とはいえドキドキですよね(^^;) もちろん野生動物なので油断は厳禁です。ロッジやキャンプに着くと、ガイドがクマに遭遇した時の注意点を説明してくれるので必ずそれを守ってください。
■主な注意事項
・ハイキングコースは静かに歩かない
・手を叩いたり歌を歌ったりして、人間がいることをクマに知らせる
・クマにあったら走って逃げず、少しずつ後退りする
・目は合わせない etc…
そしてビューポイントの展望台へいきます。
こちらがブルックス滝。滝といっても僅かな段差という感じです。これが「サーモンの遡上」における難所になり、多くのサーモンが留まることになるので、それを狙ってヒグマがやってくるんです。
ただ、1年中ここに集まるわけではありません。サーモンが遡上する時期だけなので7月~9月がピークシーズンになります。しかし、そのときはウヨウヨといるので大迫力です。
ブラウンベアーと称されるアラスカヒグマですが正式には「コディアックヒグマ」といいます。ヒグマの最大亜種で、オスの平均体長は244cm。立ち上がると3mに達しますΣ(゚∀゚ノ)ノ
展望台は滝の近くと少し離れた場所の計3ヶ所に設置されています。滝付近でサーモンを争うのはオスのヒグマで、子供やメスは少し下流でノンビリ狩りをしています。ヒグマは現在ゆっくりと個体数が増えているということなので喜ばしい限りです。
以上になります。野生のヒグマを間近で観察できるカトマイ国立公園。ぜひ行ってみて下さい(^^)
キング・サーモン
