名称 |
テオティワカン
(Teotihuacan) |
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場所 | メキシコ
(Mexico) |
時差 | 夏:-14時間 冬:-15時間 |
時期 | 2月~3月、10月~11月 |
テオティワカンは中南米で最大級の古代遺跡で、最盛期には20万人もの人々が暮らしていたとされています。こちらのページでは、メキシコシティからのアクセスと「月のピラミッド」周辺についてご紹介します。そのほかの見どころについては「テオティワカン②太陽のピラミッドとケツァルコアトルの神殿」をご覧ください。
それではご紹介していきます。
■目次
拠点の街はメキシコシティ。メキシコの首都であり同国最大の都市で、中南米全体で見ても3本の指に入る世界都市です。標高2240mの高山気候ですが緯度が低いので過ごしやすい気温になっています。人口は約900万人。
最寄りの空港はメキシコシティ国際空港(MEX)。国内外合わせて100都市に就航しています。最新の就航路線を知りたい方は、こちらからご覧ください。空港から市内へのアクセスなどは、こちらからご覧ください。
宿はこちらです。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)
メキシコシティ
メキシコシティの北バスターミナルからテオティワカンへの直通バスが出ています。北バスターミナルへはメトロ5号線に乗り「Autobuses de North駅」で下車すれば大丈夫です。注意点はむしろ降りるときで、テオティワカン遺跡の西隣にはテオティワカンという名前の町がありますので、そこで下車しないようにしてください。
隣とは言っても遺跡の入り口までは2kmくらい離れていますので無駄な時間と労力を使うことになります。ドライバーや現地人の乗客に「ロス・ピラミデス(ピラミッド)」と伝えておくと安心です。
出典:https://svetanyc.com ※拡大できます
遺跡は広いので、入り口は北から順に「プエルト1」「プエルト2」「プエルト3」の3つがあります。行きのバスはプエルト2・3に停まるので、プエルト3で降りて北から南に向かって観光するのがオススメです。帰りはプエルト1で待っていればメキシコシティ行きのバスが来ます。
■プエルト1周辺
テオティワカンは、メキシコシティから北東に約50km離れた場所にあります。紀元前2世紀から紀元後6世紀まで繁栄した巨大都市で、最盛期には約20万人が暮らしており、ティカルやモンテアルバンなど様々な文明と関わりながら中米の中心都市として繁栄していました。
しかし、この巨大都市は突如衰退し、100年ほどの間に完全な廃墟と化します。そして12世紀にメキシコ北部に住むメシカ人(のちのアステカ人)がこれを発見することになります。彼らはそこから50kmほど離れた地に「ティノチティトラン(のちのメキシコシティ)」をつくり定住し、この遺跡を「テオティワカン=神々の都市」と呼んで崇拝しました。
テオティワカン文明は明確な文字を持たなかったため未だに多くが謎のままですが、同時期に栄華を極めたローマに劣らない規模と水準で繁栄したと言われています。
遺跡は中央を南北に貫く「死者の大通り」を中心に、2つのピラミッドと大小さまざまな神殿で構成されます。
基本的には北の入り口である「プエルト3」から入り、「月のピラミッド」→「太陽のピラミッド」→「ケツァルコアトルの神殿」と南に向かって進み、「プエルト1」から出てメキシコシティ行きのバスに乗る、という流れになります。
出典:https://svetanyc.com ※拡大できます
様々な宗教的儀式が行われていた最も重要な建造物で、テオティワカンは月のピラミッドから発展していったとされています。高さ42m、基底は150m×140m。大きく4段構造になっていて1段目だけ登ることができます。
近くで見ると壮大なスケールと造形美です。1段目だけとはいえ傾斜が急なので結構体力を使います。下から見るとこのとおり。
落ちないように本当に注意して下さい(^^;) そして、登りきったら「これぞテオティワカン」という景色が広がっています。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。
中心には4kmに渡る「死者の大通り」。左には壮大な「太陽のピラミッド」。手前には「月の広場」があり「タルータブレロ様式」の基壇がならびます。これらの基壇上で神官が儀式を執り行ったと考えられていて、この広場が極めて重要な祭祀の場だったことがうかがえます。
この中には「ティカル」や「モンテアルバン」用の基壇もあり、テオティワカンで行われた祭事に中米各地の都市国家が参加していたことが分かります。
「死者の大通り」は真北から東側に15度25分ずれています。これは「夏至の日に太陽のピラミッドの正面に太陽が沈むようにする」ためです。「死者の大通り」という名前は後世のスペイン人が付けたのですが、「実は巨大な地震観測装置になっている」という説もあります。
例えばこの部分。区切られたことで四角くなっていますよね。ここに水が流し込まれて巨大なプールになって、水の動きから地震の大きさや震源地などを計測していたのではないか、ということですね。ぜひ解き明かされてほしいですね(^^)
月のピラミッドの西側にあります。ほぼ完全な状態まで復元されているため、色鮮やかで青空とのコントラストが見事です。「ケツァルパパロトル」とは「羽毛に覆われた蝶」という意味で、壁の至るところにこの彫刻があったため神殿の名前になりました。彫刻の中に1つだけ目に黒曜石がはめられているものがあります。
テオティワカンを巨大文明へと押し上げた理由の一つが、この黒曜石とされています。当時非常に高価だった黒曜石が産出するこの地をおさえることで、テオティワカンは莫大な富を手中にしたそうです。テオティワカンの中でも、とりわけ「異空間」という感じがする場所なのでオススメです。
「ケツァルパパロトルの宮殿」の奥にあります。羽根飾りをつけたジャガーが「羽毛のある貝」のラッパを吹き、ラッパからは血か水らしきものが流れ出ています。テオティワカンでは「ほら貝」を吹くと雨が降ると考えられていました。そして、ここから「地下神殿」へとつながります。
「ジャガーの宮殿」の奥にあり、こちらも色鮮やかな絵や彫刻が残っています。中でも写真のオウムと思われる鳥の絵は素晴らしいので、ぜひ足を運んでみてください。
以上になります。続きまして「テオティワカン②太陽のピラミッドとケツァルコアトルの神殿」をご覧ください。
日本語で予約出来る現地ツアーもあります。詳細はこちらからご覧ください。