テオティワカンへの行き方と見どころ

 

テオティワカンは中南米で最大級の古代遺跡で、最盛期には20万人もの人々が暮らしていたとされています。こちらのページでは、メキシコシティからのアクセスと「月のピラミッド」周辺についてご紹介します。そのほかの見どころについては「テオティワカン②太陽のピラミッドとケツァルコアトルの神殿」をご覧ください(^^)

 

 

「テオティワカン①アクセスと月のピラミッド周辺」徹底ガイド:目次

グーグルマップを多用しているので通信環境の良い状態でご覧ください。マップの画面が黒くなっていたり、前後の文脈と合ってないなと感じたときは、ページを更新してみてくださいm(_ _)m

 

拠点の町・最寄り空港・宿泊・通貨

テオティワカンへの行き方と見どころ 

 

拠点の街はメキシコシティ。メキシコの首都であり同国最大の都市で、中南米全体で見ても3本の指に入る世界都市です。標高2240mの高山気候ですが緯度が低いので過ごしやすい気温になっています。人口は約900万人。

 

最寄りの空港はメキシコシティ国際空港(MEX)。国内外合わせて約100都市に就航しています。最新の就航路線はこちら格安航空券はこちら。空港から市内への移動などは「メキシコシティ①観光の基本情報」をご覧ください。

 

宿はこちら。(地図に値段が表示されてない場合、拡大縮小してみてください)

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通貨はメキシコ・ペソ(通貨コード:MXN、記号:M$)で、補助通貨は「センタボ(c)」。1ペソ=100センタボで、本日のレートはこちら。

 

 

 

テオティワカンへのアクセス

「テオティワカン①アクセスと月のピラミッド周辺」徹底ガイド 【旅の大事典】 
photo by:Thelmadatter

 

メキシコシティの北バスターミナルからテオティワカンへの直通バスが出ています。北バスターミナルへはメトロ5号線に乗り「Autobuses de North駅」で下車します。

 

注意点はバスを降りるときで、テオティワカン遺跡の西隣にはテオティワカンという名前の町があるので、そこで下車しないようにしてください。隣といっても遺跡の入り口までは2kmくらい離れているので無駄な時間と労力を使うことになります。ドライバーや現地人の乗客に「ロス・ピラミデス(ピラミッド)」と伝えておくと安心です。

 

テオティワカンへの行き方と見どころ
出典:https://svetanyc.com ※拡大できます

 

遺跡は広いので、入り口は北から順に「プエルト1」「プエルト2」「プエルト3」の3つがあります。行きのバスはプエルト2・3に停まるので、プエルト3で降りて北から南に向かって観光するのがオススメです。帰りはプエルト1で待っていればメキシコシティ行きのバスが来ます(^^)

 

■プエルト1周辺

 

 

テオティワカンの概要

 

 

テオティワカンは、メキシコシティから北東に約50km離れた場所にあります。紀元前2世紀から紀元後6世紀まで繁栄した巨大都市で、最盛期には約20万人が暮らしており、ティカルやモンテアルバンなど様々な文明と関わりながら中米の中心都市として繁栄していました。

 

■アステカの衣装を身にまとうダンサー
メキシコの絶景
photo by:Jorge Gonzalez

 

しかし、この巨大都市は突如衰退し、100年ほどの間に完全な廃墟と化します。そして12世紀にメキシコ北部に住むメシカ人(のちのアステカ人)がこれを発見することになります。彼らはそこから50kmほど離れた地に「ティノチティトラン(のちのメキシコシティ)」をつくり定住し、この遺跡を「テオティワカン=神々の都市」と呼んで崇拝しました。

 

メキシコの絶景

 

テオティワカン文明は明確な文字を持たなかったため未だに多くが謎のままですが、同時期に栄華を極めたローマに劣らない規模と水準で繁栄したと言われています。遺跡は中央を南北に貫く「死者の大通り」を中心に、2つのピラミッドと大小さまざまな神殿で構成されます。

 

メキシコの絶景

 

基本的には北の入り口である「プエルト3」から入り、「月のピラミッド」→「太陽のピラミッド」→「ケツァルコアトルの神殿」と南に向かって進み、「プエルト1」から出てメキシコシティ行きのバスに乗る、という流れになります。3D動画がありましたので興味のある方はご覧ください(^^)

 

 

 

月のピラミッド

テオティワカンへの行き方と見どころ

 

様々な宗教的儀式が行われていた最も重要な建造物で、テオティワカンは月のピラミッドから発展していったとされています。高さ42m、基底は150m×140m。大きく4段構造になっていて1段目だけ登ることができます。

 

テオティワカンへの行き方と見どころ

 

近くで見ると壮大なスケールと造形美です。1段目だけとはいえ傾斜が急なので結構体力を使います。下から見るとこのとおりΣ(゚∀゚ノ)ノ

 

メキシコの絶景

 

落ちないように本当に注意して下さい(^^;) そして、登りきったら「これぞテオティワカン」という景色が広がっています。画面をグルッと回して周囲を見てみてください。

 

 

中心には4kmに渡る「死者の大通り」。左には壮大な「太陽のピラミッド」。手前には「月の広場」があり「タルータブレロ様式」の基壇がならびます。これらの基壇上で神官が儀式を執り行ったと考えられていて、この広場が極めて重要な祭祀の場だったことがうかがえます。

 

メキシコの絶景

 

この中には「ティカル」や「モンテアルバン」用の基壇もあり、テオティワカンで行われた祭事に中米各地の都市国家が参加していたことが分かります。

 

「死者の大通り」は真北から東側に15度25分ずれています。これは「夏至の日に太陽のピラミッドの正面に太陽が沈むようにする」ためです。「死者の大通り」という名前は後世のスペイン人が付けたのですが、「実は巨大な地震観測装置になっている」という説もありますΣ(・∀・;)

 

メキシコの絶景
photo by:schizoform

 

例えばこの部分。区切られたことで四角くなっていますよね。ここに水が流し込まれて巨大なプールになって「水の動きから地震の大きさや震源地などを計測していたのではないか」ということです。ぜひ解き明かされてほしいですね(^^)

 

 

ケツァルパパロトルの宮殿

メキシコの絶景

 

月のピラミッドの西側にあります。ほぼ完全な状態まで復元されているため、色鮮やかで青空とのコントラストが見事です(,,゚Д゚) 「ケツァルパパロトル」とは「羽毛に覆われた蝶」という意味で、壁の至るところにこの彫刻があったため神殿の名前になりました。彫刻の中に1つだけ目に黒曜石がはめられているものがあります。

 

メキシコの絶景

 

テオティワカンを巨大文明へと押し上げた理由の一つが、この黒曜石とされています。当時非常に高価だった黒曜石が産出するこの地をおさえることで、テオティワカンは莫大な富を手中にしたそうです。テオティワカンの中でも、とりわけ「異空間」という感じがする場所なのでオススメです。

 

 

ジャガーの宮殿

メキシコの絶景

 

「ケツァルパパロトルの宮殿」の奥にあります。羽根飾りをつけたジャガーが「羽毛のある貝」のラッパを吹き、ラッパからは血か水らしきものが流れ出ています。テオティワカンでは「ほら貝」を吹くと雨が降ると考えられていました。そして、ここから「地下神殿」へとつながります。

 

 

地下神殿(羽毛のある貝の神殿)

メキシコの絶景

 

「ジャガーの宮殿」の奥にあり、こちらも色鮮やかな絵や彫刻が残っています。中でも写真のオウムと思われる鳥の絵は素晴らしいので、ぜひ足を運んでみてください。

 

 

以上になります(^^) 続きまして「テオティワカン②太陽のピラミッドとケツァルコアトルの神殿」をご覧ください。

 

 

世界のピラミッド系遺跡

■ガイウス・ケスティウスのピラミッド(イタリア)

ローマのオスティエンセ街道のサン・パオロ広場にあるピラミッドです。詳細は下記からご覧ください。

「ローマ③観光パスと残りの見どころ」徹底ガイド

■ギザ(エジプト)

世界一有名な古代遺跡の1つで未だに多くの謎が残されています。詳細は下記からご覧ください。

「ギザ③三大ピラミッドの内部」徹底ガイド

■サッカラ(エジプト)

今も次々に新しい遺跡が発見されている「古代エジプトの巨大墓地」です。詳細は下記からご覧ください。

「サッカラ」徹底ガイド

■ダハシュール(エジプト)

ギザから南に約30km離れた場所にあるネクロポリスで、クフ王の父であるスネフェル王が残した壮大な2つのピラミッドが有名です。詳細は下記からご覧ください。

「ダハシュール」徹底ガイド

■コーケー遺跡(カンボジア)

高さ35mの階段ピラミッド状の遺跡「プラサットトム」をハイライトとした、約30もの遺跡の総称です。詳細は下記からご覧ください。

「コーケー遺跡」徹底ガイド

■ティカル遺跡(グアテマラ)

マヤ文明最大の遺跡であり中米で最も人気のある遺跡です。大人気マンガ「ONE PIECE」の空島編で登場した「黄金都市・シャンドラ」のモデルとも言われています。詳細は下記からご覧ください。

「ティカル遺跡②観光の見どころ」徹底ガイド

■メロエ(スーダン)

古代メロエ王国が築き上げたピラミッド群の1つで、エジプトのピラミッドよりも小ぶりなのが特徴です。詳細は下記からご覧ください。

「スーダン②メロエのピラミッド」徹底ガイド

■ウシュマル(メキシコ)

極めて保存状態の良いマヤ遺跡で、特に修復によって見事に再現されたプウク様式の壁面装飾は圧巻です。詳細は下記からご覧ください。

「ウシュマル」徹底ガイド

■カラクムル(メキシコ)

メキシコとグアテマラの国境付近の密林に存在する遺跡で、グアテマラのティカルに並ぶマヤ文明屈指の巨大遺跡として知られています。詳細は下記からご覧ください。

「カラクムル」徹底ガイド

■チチェンイツァ(メキシコ)

マヤ文明で最も有名な遺跡の1つで、1988年には世界遺産となり、2006年には「新世界の七不思議」の1つに選出されました。詳細は下記からご覧ください。

「チチェンイツァ②観光の見どころ」徹底ガイド

 

世界には他にも魅力的な遺跡がたくさんあります。興味のある方は「世界のすごい遺跡総特集」をご覧ください。当サイトで取り上げている場所の中から特にすごい91ヶ所を7つのエリアに分けてご紹介しています(^^)

 

 

観光の基本情報

航空便例 日本ーメキシコ・シティ(約12時間半)
ベストシーズン 2月~3月、10月~11月
外務省 海外安全情報 メキシコ
ガイドブック メキシコのガイドブック
ビザ 180日以内の観光は不要。
パスポート残存期間 滞在日数以上
時差 ・東部時間:-14時間(カンクンなど)

・中部時間:-15時間(メキシコシティなど)
・山岳時間:-16時間(チワワなど)
・太平洋時間:-17時間(ラパスなど)

チップ ・タクシー:不要

・レストラン:10~15%。お釣りの小銭をテーブルに残す。
・ホテルで荷物を運んでもらう:約20ペソ
・ツアーガイドなど:200~500ペソ

日本への電話 00(国際識別番号)と81(日本の国番号)をつけて、市外局番(東京:03など)や携帯電話の090などの最初の0を取る。

例)03-9999-9999へかける場合
00+81+3+9999-9999

現地で使えるスペイン語 ①おはよう。

Buenos días.(ブエノス ディアス)

 

②こんにちは。
Hola.(オラ)

 

③こんばんは。
Buenas noches.(ブエナス ノチェス)

 

④ありがとう。
Gracias.(グラシアス)

 

⑤さようなら。
Adiós.(アディオス)

 

⑥はい・いいえ。
Sí・No.(シ・ノー)

 

⑦~へ行きたい。
Quiero ir a ~.(キエロ イル ア ~)

 

⑧これがほしいです。
Quiero esto.(キエロ エスト)

 

⑨これはいくらですか?
¿Cuánto cuesta?(クアント クエスタ?)

 

⑩値下げしてくれませんか?
Mas barato,por favor?(マス バラト ポル ファボール?)

電圧とプラグ 110V、120V、127V

コンセントタイプ

通貨 メキシコ・ペソ(通貨コード:MXN、記号:M$)で、補助通貨は「センタボ(c)」。1ペソ=100センタボ。

 

日本大使館 HP

メキシコの絶景一覧

メキシコの絶景

 

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